母指圧迫を用いるときは、四指での支えをいかに安定させるか、というのも大切なポイントになります。
支えが安定しないと、母指を介して伝える刺激も不安定になり、正確なコントロールが出来ず、また指も早く疲労してしまいます。
通常は、母指と向き合うように四指をそろえて支えるという方法が一般的です。
支えはあくまでも支えなので、余計な力が入っていてはいけません。
注意点していただきたいのが、この手のかたちから圧迫を加えるときに、四指を伸ばすように力を入れてしまう方がいます。
(ここでは強調するために、わざと四指を浮かしています)
この力は無駄になるだけではなく、習慣になると指伸筋に負荷をかけ続けることいなるので、前腕のダルさや痛みを起こすことがあります。
無意識に力がはいっていることもあるので、いちどチェックしてみるとよいでしょう。
母指圧迫の形を作ったら、反対の手で伸筋に触れます。
そのまましっかり母指圧迫を加えてみてください。
伸筋に力が入っていないでしょうか?
ここでは大丈夫でも、現場で用いているときに入っていることもあるので、入った時の感じを覚えておきましょう。
前腕伸筋に触れたまま母指圧迫をし、そのまま四指の近位指節(PIP)関節を伸ばすように力を入れてみてください。
伸筋が緊張し始めるのが確認できると思います。
このような緊張感を前腕に感じたら、おかしな使い方をしているサインだと覚えておきましょう。
ただし、「母指圧迫における手首の活用」でもご紹介しましたが、手首を操作して力を加えているときに緊張するのは当然ですので、それは問題ありません。
大切なことは、意識して使い分けができていること。
知らない間に負担をかけていて、気がついたら傷めていたということにならないようにしたいですね。
正しい方法で圧迫していたとしても、ひとつの方法ばかり用いていると、筋肉は疲労してしまいます。
ですから、いくつか使い方を変えて分散させることも大切です。
まずは、四指の中手指節(MP)関節をつけてしまう方法。
MP関節の柔軟性がある程度あれば用いやすい方法です。
もしここまで反らなくても、反れる範囲まで反らして屈筋側の張力で支えてもよいでしょう。
骨格で支えるのではなく、反らせることで生まれる突っ張る力を利用するわけですね。
または、ずいぶん前に「母指の支え」で紹介したように薬指・小指を曲げる方法。
あるいは人差し指と中指を曲げる方法もよいでしょう。
四指で握り拳をつくって支えるという方法もあります。
基節骨で広く支え、安定させます。
にが手の人は母指を人差し指につければより安定していますが、あま手の人は下のように離したほうがよいかもしれません。
さらには、中節骨で支えたりもします。
私はこれらの支えを適度に使い分けて、決まったところに負担が集中するのを避けています。
母指圧迫というと母指にばかり意識が行きがちですが、このように四指の支えが大切です。
支えなくして安定した刺激を加えることはできません。
それは関節モビライゼーションでも同じこと。
運動手のほうが見た目にも動きがあり、わかりやすいためそちらに意識が向いがち。
けれども支え手がしっかりしていないと、刺激をコントロールできません。
目立たないところに、大切な働きがあるのですね。
さて、このシリーズでは母指圧迫の指紋部の当て方についてご紹介してきましたが、もちろん母指にこだわる必要もありません。
手掌や手根、肘や膝などでもアプローチ可能です。
さまざまな方法を組み合わせて、負担が一部に集中しないように工夫しましょう。
そして、指を使ったらきちんとケアしておくことも大切です。
こまめにしたい手指の手入れ その1
こまめにしたい手指の手入れ その2
こまめにしたい手指の手入れ その3~5
セラピスト自身の身体を傷めないよう、大切に使ってくださいね。
支えが安定しないと、母指を介して伝える刺激も不安定になり、正確なコントロールが出来ず、また指も早く疲労してしまいます。
通常は、母指と向き合うように四指をそろえて支えるという方法が一般的です。
支えはあくまでも支えなので、余計な力が入っていてはいけません。
注意点していただきたいのが、この手のかたちから圧迫を加えるときに、四指を伸ばすように力を入れてしまう方がいます。
(ここでは強調するために、わざと四指を浮かしています)
この力は無駄になるだけではなく、習慣になると指伸筋に負荷をかけ続けることいなるので、前腕のダルさや痛みを起こすことがあります。
無意識に力がはいっていることもあるので、いちどチェックしてみるとよいでしょう。
母指圧迫の形を作ったら、反対の手で伸筋に触れます。
そのまましっかり母指圧迫を加えてみてください。
伸筋に力が入っていないでしょうか?
ここでは大丈夫でも、現場で用いているときに入っていることもあるので、入った時の感じを覚えておきましょう。
前腕伸筋に触れたまま母指圧迫をし、そのまま四指の近位指節(PIP)関節を伸ばすように力を入れてみてください。
伸筋が緊張し始めるのが確認できると思います。
このような緊張感を前腕に感じたら、おかしな使い方をしているサインだと覚えておきましょう。
ただし、「母指圧迫における手首の活用」でもご紹介しましたが、手首を操作して力を加えているときに緊張するのは当然ですので、それは問題ありません。
大切なことは、意識して使い分けができていること。
知らない間に負担をかけていて、気がついたら傷めていたということにならないようにしたいですね。
正しい方法で圧迫していたとしても、ひとつの方法ばかり用いていると、筋肉は疲労してしまいます。
ですから、いくつか使い方を変えて分散させることも大切です。
まずは、四指の中手指節(MP)関節をつけてしまう方法。
MP関節の柔軟性がある程度あれば用いやすい方法です。
もしここまで反らなくても、反れる範囲まで反らして屈筋側の張力で支えてもよいでしょう。
骨格で支えるのではなく、反らせることで生まれる突っ張る力を利用するわけですね。
または、ずいぶん前に「母指の支え」で紹介したように薬指・小指を曲げる方法。
あるいは人差し指と中指を曲げる方法もよいでしょう。
四指で握り拳をつくって支えるという方法もあります。
基節骨で広く支え、安定させます。
にが手の人は母指を人差し指につければより安定していますが、あま手の人は下のように離したほうがよいかもしれません。
さらには、中節骨で支えたりもします。
私はこれらの支えを適度に使い分けて、決まったところに負担が集中するのを避けています。
母指圧迫というと母指にばかり意識が行きがちですが、このように四指の支えが大切です。
支えなくして安定した刺激を加えることはできません。
それは関節モビライゼーションでも同じこと。
運動手のほうが見た目にも動きがあり、わかりやすいためそちらに意識が向いがち。
けれども支え手がしっかりしていないと、刺激をコントロールできません。
目立たないところに、大切な働きがあるのですね。
さて、このシリーズでは母指圧迫の指紋部の当て方についてご紹介してきましたが、もちろん母指にこだわる必要もありません。
手掌や手根、肘や膝などでもアプローチ可能です。
さまざまな方法を組み合わせて、負担が一部に集中しないように工夫しましょう。
そして、指を使ったらきちんとケアしておくことも大切です。
こまめにしたい手指の手入れ その1
こまめにしたい手指の手入れ その2
こまめにしたい手指の手入れ その3~5
セラピスト自身の身体を傷めないよう、大切に使ってくださいね。
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