前回の「本業に徹する」ことに続いて今回はPR、つまり「自分の想いを知っていただくことの大切さ」のお話しです。
今ではおかげさまで、治療院の経営はご紹介でほぼ成り立っています。
自分が理想としていたかたちですし、きっと開業を考えられている方の多くも、それを望んでいると思います。
ただこれを、開業して最初から期待すると、失敗する可能性が高いかもしれません。
とくに、はじめから口コミに期待してしまうのは、本業に自信を持っている方ほど高いように思います。
腕になまじ自信があると、PRを怠りやすいのですね。
お恥ずかしい限りですが、私の場合もそうでした。
このあたりのことに関しては、『感謝感謝の3周年』と『感謝感謝の4周年』をご覧ください。
口コミなどの紹介でまわるというのは3段変速機付きの自転車なら、ペダルは重たいけれど少しこげばどんどん進む「3」のギアようなものです。
はじめからそのギアを使ったら重すぎてなかなか前に進まず、下手をするとコケます。
このギアは、あるていどスピードが出てから使うものですよね。
はじめは「1」の軽いギアからスタートするもの。
軽いギアは、一生懸命こがないとなかなか前に進まないけれど、コケる心配は少ない。
この軽い「1」のギアが、積極的なPRに当たると思います。
一生懸命PRしないと、なかなか人は集まりません。
自費の治療院なら、なおさらです。
そして一生懸命PRしていると、少しずつでも前に進めます。
このように言っても昔の私ならピンと来ず、「ふ~ん」と聞き流してしまいそうなので別の表現をしましょう。
PRをしなくても、はじめからお客さんが来てくれると思うこと。
それは、好きにな人ができても何もせず、想っているだけで気持ちが通じると考えていうようなものです。
ふつうはあり得ません。
そうですよね、みなさん?
このように話されると、私も片思いが多かったので、昔の自分もギクッと来るはず。
もちろんなかには、アッという間に口コミが広がるうらやましい方もいらっしゃいますが、残念ながら私の場合はそうではありませでした。
東京から札幌にきて一年余り、土地勘も人脈も資金もない状態での開業だったので、積極的に働きかけなかったというのは命取り。
結局、一年半も赤字が続きました。
恋愛におく手というのは可愛げがありますが、商売におく手ではそのうち潰れます。
私も潰れかけて、はじめてそれに気づきました。
お世話になった先輩に力になっていただきながら試行錯誤したのは、上に紹介した過去記事のとおりです。
既存客のいない新規開業後のPRの大切さは、どれほど強調しても言い過ぎることはありません。
ただPRの費用は、かけ始めたらきりがありません。
手持ちの資金があふれているならいいのですが、ほとんどの方がそういうわけではないので、できるだけ低予算で行った方がよいと思います。
私が開業した時はチラシとホームページが中心でしたが、今ならFacebookやYoutubeなど手段がより広がっているのでいろいろ活用できるでしょう。
「金がないなら知恵を出せ」ですね。
知恵のヒントは書籍はもちろんですが、街にもあふれています。
私の場合は同業はもちろん、ラーメン屋さんなど個人で営んでいるお店をよく観察しました。
本からの情報収集も大切ですが、フィールドワークはより生きた知恵を手に入れることができます。
自分が親しんでいる、尊敬している先輩の方法をマネしてもよいでしょう。
ただし、マネをするのは先輩が構築した仕組みであって、上っ面のことではありませんよ。
上っ面といえば、「肩こりならおまかせ下さい」とか「どこにいっても治らなかった腰痛が治る」というキャッチをよく見かけます。
このようなキャッチも構わないのでしょうが、これってラーメン屋さんののぼり旗にある「味自慢」というようなもの。
みんなやっていることなので、それだけではどうかと思います。
また反対に、そのようなキャッチを見ると警戒する方もいるでしょう。
個人で独立してPRをするときは、自分の想いを自分の言葉で伝え、自分のことを知って頂くような方法が良いのではないかと思います。
自分ならではのストーリーがないと、その他大勢の中に埋もれてしまいます。
そういう意味ではチラシを作るというよりも、大切な人に手紙を書くような気持ちで作り始めるとよいかもしれません。
自分にできること、仕事にかける想いを自分の言葉で伝える。
相手の立場に立って、その気持ちに寄りそうように書いてみる。
私の場合はそのつもりで作ったチラシの反応がいちばんよかったですし、ホームページを見て来院される方も増えました。
今の私なら、自分の言葉で伝えるものが作れないうちは、開業するのは待った方がよいとアドバイスするするかもしれません。
情熱を伝え、相手に寄り添う言葉で表現できないうちは、自分の中でまだ考えが十分に整理できていないと考えるからです。
そのような状態で開業したしたら、厳しい現実に直面したとき、気持ちがぶれることがあります。
いずれ開業を考えている方も、今の時点で作れるものを作っておくといいですよ。
本格的な開業準備に入ったら、このようなことをゆっくり考えているヒマはなくなります。
そのとき、たたき台になるものが出来ていれば、きっと役立つはずです。
さて、PRの重要性についていろいろ書いてきました。
今ではその大切さは身にしみてわかっているつもりですが、軌道に乗ってからはほとんどやっておらず怠けています。
そういう性分なのかもしれません。
このようにしていられるのも、私がひとりで治療院をしているからです。
スタッフを雇って規模が大きくなってきたら持続的に新規の集客と、既存客のリピート率を高める努力を続ける必要があります。
次回、シリーズ最終回は「自費の治療院を経営するということ」
今ではおかげさまで、治療院の経営はご紹介でほぼ成り立っています。
自分が理想としていたかたちですし、きっと開業を考えられている方の多くも、それを望んでいると思います。
ただこれを、開業して最初から期待すると、失敗する可能性が高いかもしれません。
とくに、はじめから口コミに期待してしまうのは、本業に自信を持っている方ほど高いように思います。
腕になまじ自信があると、PRを怠りやすいのですね。
お恥ずかしい限りですが、私の場合もそうでした。
このあたりのことに関しては、『感謝感謝の3周年』と『感謝感謝の4周年』をご覧ください。
口コミなどの紹介でまわるというのは3段変速機付きの自転車なら、ペダルは重たいけれど少しこげばどんどん進む「3」のギアようなものです。
はじめからそのギアを使ったら重すぎてなかなか前に進まず、下手をするとコケます。
このギアは、あるていどスピードが出てから使うものですよね。
はじめは「1」の軽いギアからスタートするもの。
軽いギアは、一生懸命こがないとなかなか前に進まないけれど、コケる心配は少ない。
この軽い「1」のギアが、積極的なPRに当たると思います。
一生懸命PRしないと、なかなか人は集まりません。
自費の治療院なら、なおさらです。
そして一生懸命PRしていると、少しずつでも前に進めます。
このように言っても昔の私ならピンと来ず、「ふ~ん」と聞き流してしまいそうなので別の表現をしましょう。
PRをしなくても、はじめからお客さんが来てくれると思うこと。
それは、好きにな人ができても何もせず、想っているだけで気持ちが通じると考えていうようなものです。
ふつうはあり得ません。
そうですよね、みなさん?
このように話されると、私も片思いが多かったので、昔の自分もギクッと来るはず。
もちろんなかには、アッという間に口コミが広がるうらやましい方もいらっしゃいますが、残念ながら私の場合はそうではありませでした。
東京から札幌にきて一年余り、土地勘も人脈も資金もない状態での開業だったので、積極的に働きかけなかったというのは命取り。
結局、一年半も赤字が続きました。
恋愛におく手というのは可愛げがありますが、商売におく手ではそのうち潰れます。
私も潰れかけて、はじめてそれに気づきました。
お世話になった先輩に力になっていただきながら試行錯誤したのは、上に紹介した過去記事のとおりです。
既存客のいない新規開業後のPRの大切さは、どれほど強調しても言い過ぎることはありません。
ただPRの費用は、かけ始めたらきりがありません。
手持ちの資金があふれているならいいのですが、ほとんどの方がそういうわけではないので、できるだけ低予算で行った方がよいと思います。
私が開業した時はチラシとホームページが中心でしたが、今ならFacebookやYoutubeなど手段がより広がっているのでいろいろ活用できるでしょう。
「金がないなら知恵を出せ」ですね。
知恵のヒントは書籍はもちろんですが、街にもあふれています。
私の場合は同業はもちろん、ラーメン屋さんなど個人で営んでいるお店をよく観察しました。
本からの情報収集も大切ですが、フィールドワークはより生きた知恵を手に入れることができます。
自分が親しんでいる、尊敬している先輩の方法をマネしてもよいでしょう。
ただし、マネをするのは先輩が構築した仕組みであって、上っ面のことではありませんよ。
上っ面といえば、「肩こりならおまかせ下さい」とか「どこにいっても治らなかった腰痛が治る」というキャッチをよく見かけます。
このようなキャッチも構わないのでしょうが、これってラーメン屋さんののぼり旗にある「味自慢」というようなもの。
みんなやっていることなので、それだけではどうかと思います。
また反対に、そのようなキャッチを見ると警戒する方もいるでしょう。
個人で独立してPRをするときは、自分の想いを自分の言葉で伝え、自分のことを知って頂くような方法が良いのではないかと思います。
自分ならではのストーリーがないと、その他大勢の中に埋もれてしまいます。
そういう意味ではチラシを作るというよりも、大切な人に手紙を書くような気持ちで作り始めるとよいかもしれません。
自分にできること、仕事にかける想いを自分の言葉で伝える。
相手の立場に立って、その気持ちに寄りそうように書いてみる。
私の場合はそのつもりで作ったチラシの反応がいちばんよかったですし、ホームページを見て来院される方も増えました。
今の私なら、自分の言葉で伝えるものが作れないうちは、開業するのは待った方がよいとアドバイスするするかもしれません。
情熱を伝え、相手に寄り添う言葉で表現できないうちは、自分の中でまだ考えが十分に整理できていないと考えるからです。
そのような状態で開業したしたら、厳しい現実に直面したとき、気持ちがぶれることがあります。
いずれ開業を考えている方も、今の時点で作れるものを作っておくといいですよ。
本格的な開業準備に入ったら、このようなことをゆっくり考えているヒマはなくなります。
そのとき、たたき台になるものが出来ていれば、きっと役立つはずです。
さて、PRの重要性についていろいろ書いてきました。
今ではその大切さは身にしみてわかっているつもりですが、軌道に乗ってからはほとんどやっておらず怠けています。
そういう性分なのかもしれません。
このようにしていられるのも、私がひとりで治療院をしているからです。
スタッフを雇って規模が大きくなってきたら持続的に新規の集客と、既存客のリピート率を高める努力を続ける必要があります。
次回、シリーズ最終回は「自費の治療院を経営するということ」