セミナー講師をしていると、その後のことが気になります。
だから受講された方にお会いすると「セミナーの内容を現場で使えていますか?」と折に触れてたずねます。
「めっちゃ使っています」
「ところどころ使っています」
「まだあまり使えていません」
など、いろいろな返事をいただきます。
現場で使えるものを提供するのが講師の務め、そう思っているので情報収集をしているのですが、お伝えしたことを使うかどうかはご本人の自由です。
でもその中で、気になる返事をされる方がいます。
「今の職場はやり方が決まっていて、なかなか使えないんです」
職場によって、部位や回数などの手順が決められていることがあります。
これもサービスのあり方のひとつですから、良いとか悪いとかではありません。
この方法の長所は、経験が浅くても最低限のラインを早く身につけやすいということ。
そして、手順を決めることにより、そのグループで統一されたサービスを提供できるということでしょう。
ある程度は手順を決めておかないと、新人は右往左往するし、みんなバラバラになっては収拾がつかなくなりますからね。
反対に短所は、決められた手順が患者さんひとりひとりの状態に合うとは限らないということ。
手順を覚えてある程度できるようになると、パターンにハマってしまい、流れ作業的になってダレやすくなること。
私もかけ出しの時に、施術の途中で居眠りをしてしまい、起こされて叱られた経験があります。
そして、職場の雰囲気や方針によっては、他の方法を勝手に行うのは難しいということ。
だから、先のセリフにあったように、セミナーで学んだことがなかなか現場で使えないというわけですね。
でもこれは、とてももったいない考え方だと思います。
セミナーで繰り返し繰り返し力を入れてお伝えしているのは、とてもシンプルなこと。
「触診は、触れてから離すまでのすべてのプロセスを味わうようにする」
「触診で緊張の分布をみて、範囲・深さ・方向を特定する」
「おじぎをしたら刺激が加わるポジションをとる」
「小さな操作は大きな動作で」
「腰が動いて手がついていく」
「皮膚のあそびをとって組織を固定する」etc
表現の違いはあったとしても、これらはあらゆる手技療法を用いる上で共通する基本だと思います。
セミナーでテーマとしている部位やテクニックは、これらの基本を体得するための手段として取り上げているにすぎない、そう言ってよいかもしれません。
どのようなセミナーを受けても、学んだ方法をそのまま使えるなら、それに越したことはないでしょう。
でもより大切なのは様々な状況下で、基本に則った操作ができるようになることだと思います。
そのために、ぜひやっていただきたいのは、日頃用いている方法が基本に沿って行えているかどうか、振り返ってチェックすることです。
意外と惰性に流されて、おろそかになっていることがあるかもしれませんよ。
そのようなところをひとつひとつ洗い出して、自動的に基本に則った操作が出来るようになるまで、丁寧に練習してみてください。
これができれば、同じことをしていても質はかなり上がりますし、新たな技術の習得も容易になります。
このようなことも、セミナーを活かす方法のひとつだと思います。
どこかに所属している以上、何らかの制約があるのは当然のこと。
その中でクサらずに、できることをコツコツとやっていく。
自分の力が60%しか出せない現場で、65%さらには70%の力を出すにはどうすればよいのか工夫するのがプロというもの。
それでも内側から突き上げてくる何かがあるのであれば、思い切って職場を変えてみるというのもひとつかもしれません。
だから受講された方にお会いすると「セミナーの内容を現場で使えていますか?」と折に触れてたずねます。
「めっちゃ使っています」
「ところどころ使っています」
「まだあまり使えていません」
など、いろいろな返事をいただきます。
現場で使えるものを提供するのが講師の務め、そう思っているので情報収集をしているのですが、お伝えしたことを使うかどうかはご本人の自由です。
でもその中で、気になる返事をされる方がいます。
「今の職場はやり方が決まっていて、なかなか使えないんです」
職場によって、部位や回数などの手順が決められていることがあります。
これもサービスのあり方のひとつですから、良いとか悪いとかではありません。
この方法の長所は、経験が浅くても最低限のラインを早く身につけやすいということ。
そして、手順を決めることにより、そのグループで統一されたサービスを提供できるということでしょう。
ある程度は手順を決めておかないと、新人は右往左往するし、みんなバラバラになっては収拾がつかなくなりますからね。
反対に短所は、決められた手順が患者さんひとりひとりの状態に合うとは限らないということ。
手順を覚えてある程度できるようになると、パターンにハマってしまい、流れ作業的になってダレやすくなること。
私もかけ出しの時に、施術の途中で居眠りをしてしまい、起こされて叱られた経験があります。
そして、職場の雰囲気や方針によっては、他の方法を勝手に行うのは難しいということ。
だから、先のセリフにあったように、セミナーで学んだことがなかなか現場で使えないというわけですね。
でもこれは、とてももったいない考え方だと思います。
セミナーで繰り返し繰り返し力を入れてお伝えしているのは、とてもシンプルなこと。
「触診は、触れてから離すまでのすべてのプロセスを味わうようにする」
「触診で緊張の分布をみて、範囲・深さ・方向を特定する」
「おじぎをしたら刺激が加わるポジションをとる」
「小さな操作は大きな動作で」
「腰が動いて手がついていく」
「皮膚のあそびをとって組織を固定する」etc
表現の違いはあったとしても、これらはあらゆる手技療法を用いる上で共通する基本だと思います。
セミナーでテーマとしている部位やテクニックは、これらの基本を体得するための手段として取り上げているにすぎない、そう言ってよいかもしれません。
どのようなセミナーを受けても、学んだ方法をそのまま使えるなら、それに越したことはないでしょう。
でもより大切なのは様々な状況下で、基本に則った操作ができるようになることだと思います。
そのために、ぜひやっていただきたいのは、日頃用いている方法が基本に沿って行えているかどうか、振り返ってチェックすることです。
意外と惰性に流されて、おろそかになっていることがあるかもしれませんよ。
そのようなところをひとつひとつ洗い出して、自動的に基本に則った操作が出来るようになるまで、丁寧に練習してみてください。
これができれば、同じことをしていても質はかなり上がりますし、新たな技術の習得も容易になります。
このようなことも、セミナーを活かす方法のひとつだと思います。
どこかに所属している以上、何らかの制約があるのは当然のこと。
その中でクサらずに、できることをコツコツとやっていく。
自分の力が60%しか出せない現場で、65%さらには70%の力を出すにはどうすればよいのか工夫するのがプロというもの。
それでも内側から突き上げてくる何かがあるのであれば、思い切って職場を変えてみるというのもひとつかもしれません。