手技療法の寺子屋

手技療法の体系化を夢みる、くつぬぎ手技治療院院長のブログ

触診の感覚について

2017-12-02 21:12:28 | 学生さん・研修中の方のために
「細かな触診が難しいです」「繊細な感覚がわかりません」

というお悩みを時々伺います。


細かな触診の感覚というのは『わずかな違いを大きく感じられる』感覚ともいえます。

誰でも魚の小骨が歯と歯の隙間に挟まったら、とっても大きく感じられるのでないでしょうか。

わずかなものを大きく感じているのですね。

すでに身につけている感覚です。


触診の感覚を磨くというのは、特殊な力を身につけることではありません。

そのようなすでに身につけている能力を、他でも使えるように練習していくだけです。


だから決して身構えないように、焦らないように。

感覚というのは「難しい」とか「わからない」と思うと、余計にわからなくなるものですから。

自分で勝手にハードルを上げるようなことをしてはいけません。


焼き魚を食べるときは、のどに骨が刺さらないよう注意して慎重にかみ砕きます。

でも決して変に身構えたりせず、自然な感じで食べています。

触診もそんなつもりで練習を繰り返していく。

それに尽きるのではないかと思います。