今回は、珍しく経営の話。
治療院経営を三年続けるなかで、気づいたことがありました。
私は商売についてはズブの素人だったで、開業準備のころからいわゆるビジネス本を読みあさっていました
(はじめは書店で買って、経営があやしくなってきたら古本屋で買って、いよいよダメになってきたら図書館で借りて)
その中に書いてあったことで、気になる文言がありました。
「信者と書いて儲けると読む。だから、儲けるためにはお客さんを信者にしなければいけない」
「ツールや特典などを駆使して、お客さんを信者にするためのシステムをつくりあげる」などなど
「お客さんを信者にする」 私はどうもこの表現に違和感を持ってしかたがありませんでした
そのように書いてある本は何冊もありましたし、実際にそのように話している人にも会いましたが、やはり釈然としませんでした
そして三年たった今、わかりました
これは、「お客さんを信者にすると儲かる」のではなく、「お客さんを信じる者が儲かる」という意味なのだろうと
お客さんを信者にしようとする態度は、売り手側の視点に立つことになり、お客さんを信じる態度は買い手側、つまり顧客の視点に立つことになる、ともいえるでしょう。
確かに、お客さんを信者にしたら短期的には利益を上げるかもしれません。
しかし、売り手側の視点にあまりにも偏ると、お客さんを属性や数字などのデータでしかみられなくなるかもしれず、そうなるとお客さんの心が離れてしまうのはあきらかです。
コミュニケーション技法をはじめ、ツールやキャンペーンなどテクニカルなことも、営業活動を通して得られたデータも、商売をする上ではもちろん必要です。
私もこれらを知らなかったばかりにえらい目にあいました
でもテクニカルなことを、どのような考えや信念(お硬くいうと思想や哲学)のもとに行っているかがいちばん根本的なことです。
これを「木」で例えると、テクニカルなことは「枝葉」にあたり、考えや信念は「根」にあたるといえるでしょう。
枝葉は目にはっきり見えて、あちらこちらに枝分かれ(方法や手段がいろいろあるということ)しています。
そして根は地面の下にあって表には見えませんが、木全体を養っています
だから、どのような考えや信念を持つかによって、同じ営業手法でも結果が違ってくるわけですね。
ところで、私たち医療者にとっては「お客さん」を「患者さん」とおきかえても通用します。
良い医療を行うためには信頼関係が大切、患者さんから信頼されるような医療者になければならないという話はよく聞きます。
そのために、接遇などのテクニカルな研修もさかんに行われます。
これも大切ですが、でもその前に私たちがしなければならないのは患者さんを信じることではないでしょうか。
商売人にとって大切なのはお客さんを信じること。医療者にとって大切なのは患者さんを信じること。
これが3年の間、体験を通して学んだことの一つです
治療院経営を三年続けるなかで、気づいたことがありました。
私は商売についてはズブの素人だったで、開業準備のころからいわゆるビジネス本を読みあさっていました
(はじめは書店で買って、経営があやしくなってきたら古本屋で買って、いよいよダメになってきたら図書館で借りて)
その中に書いてあったことで、気になる文言がありました。
「信者と書いて儲けると読む。だから、儲けるためにはお客さんを信者にしなければいけない」
「ツールや特典などを駆使して、お客さんを信者にするためのシステムをつくりあげる」などなど
「お客さんを信者にする」 私はどうもこの表現に違和感を持ってしかたがありませんでした
そのように書いてある本は何冊もありましたし、実際にそのように話している人にも会いましたが、やはり釈然としませんでした
そして三年たった今、わかりました
これは、「お客さんを信者にすると儲かる」のではなく、「お客さんを信じる者が儲かる」という意味なのだろうと
お客さんを信者にしようとする態度は、売り手側の視点に立つことになり、お客さんを信じる態度は買い手側、つまり顧客の視点に立つことになる、ともいえるでしょう。
確かに、お客さんを信者にしたら短期的には利益を上げるかもしれません。
しかし、売り手側の視点にあまりにも偏ると、お客さんを属性や数字などのデータでしかみられなくなるかもしれず、そうなるとお客さんの心が離れてしまうのはあきらかです。
コミュニケーション技法をはじめ、ツールやキャンペーンなどテクニカルなことも、営業活動を通して得られたデータも、商売をする上ではもちろん必要です。
私もこれらを知らなかったばかりにえらい目にあいました
でもテクニカルなことを、どのような考えや信念(お硬くいうと思想や哲学)のもとに行っているかがいちばん根本的なことです。
これを「木」で例えると、テクニカルなことは「枝葉」にあたり、考えや信念は「根」にあたるといえるでしょう。
枝葉は目にはっきり見えて、あちらこちらに枝分かれ(方法や手段がいろいろあるということ)しています。
そして根は地面の下にあって表には見えませんが、木全体を養っています
だから、どのような考えや信念を持つかによって、同じ営業手法でも結果が違ってくるわけですね。
ところで、私たち医療者にとっては「お客さん」を「患者さん」とおきかえても通用します。
良い医療を行うためには信頼関係が大切、患者さんから信頼されるような医療者になければならないという話はよく聞きます。
そのために、接遇などのテクニカルな研修もさかんに行われます。
これも大切ですが、でもその前に私たちがしなければならないのは患者さんを信じることではないでしょうか。
商売人にとって大切なのはお客さんを信じること。医療者にとって大切なのは患者さんを信じること。
これが3年の間、体験を通して学んだことの一つです
PS.15日のセミナーありがとうございました。
セミナーの最初にお話していただいた触診の説明で、触診に対する意識も変わりました。
11月のセミナーも参加予定なのでよろしくお願いします。
触診を磨くのは、これまでただ練習を繰り返すということだけだったように思います。
それはもちろん大切なのですが、苦手な人もStep by stepで進歩していくことができるように整備していくのも、私たちの大切な仕事ではないかと思っています。
お役にたてるようでしたらうれしいです。
また、次回もよろしくお願いたします。
開業3周年おめでとうございます。
患者さんを信じること!なるほど~です。
儲かるの件は僕も最近・・・(遅い)友人に聞いて”信者”がどうしても引っかかってました。
うちもまだまだ?試行錯誤を繰り返してます、ずっともがくんだと思いますが、良い気づきありがとうございました!
やっとこさっとこ3年経ったという感じです。
T-CHIROさんは7周年ですね。
おめでとうございます。素晴らしいです。
そうそうホームページもステキになりましたね。
私も長く続けられるよう頑張りたいと思います。
これからもよろしくお願いいたします。
それがあっての、ということだと思います。
3年目はまだまだ青かったように思います。
コメント、気づくのが遅れ、返信遅くなり失礼致しました💦