前回までは頭蓋・骨盤・胸郭でCRIを触診して、そのリズムに同調するという練習をしてきました。
今回は、同調しつつCRIの動きを誇張していく練習です。
同調するとは頭の膨らみ(= 屈曲 = 外旋)や縮み(= 伸展 = 内旋)の動きについていくことです。
これまで練習してきたものですね。
そして、誇張するとはCRIの振幅を増やすように手でサポートすること。
頭蓋仙骨療法で行われる実際のアプローチのひとつです。
頭蓋からいきましょう。
はじめに練習した仰臥位をとり、頭蓋にコンタクトしてCRIを触診します。
CRIに同調したら、その動きを誇張するようにします。
誇張するという表現がピンと来にくければ、リズムのスピードを変えることはせず、大げさに動かすという表現でもよいかもしれません。
注意点は、動かすのは手や指の力で行うのではないということ!!
身体の力を使うようにします。
寺子屋ブログでは「小さな操作は大きな動作で」と繰り返しお話してきました。
微妙な小さい操作の時ほど、身体を使って動かさないと上手くコントロールすることが難しくなります。
この場合、頭蓋の膨張と収縮に伴って脇を動かすように操作する、動きとしては前腕が外方へ広がったり、内方へ閉じたる力を頭部へ伝えるとよいでしょう。
くれぐれも手先の力で操作しないように注意しましょう。
数分間繰り返したら誇張することを止め、再びCRIのリズムに同調して動きを確認します。
最初に触診して評価したときと比べて、動きが大きくなっているようでしたらまずはOKです。
手を離し、頭の感覚がふだんと何か違うか意識してみてください。
温かい感じがしたり、柔らかくなった感じがしたり、何だかリラックスできていれば成功!!
頭痛や頭重など症状が改善されていたとしたらバンバンザイです。
続いて大腿部、骨盤、胸郭でも同様に試みます。
膨らんだりしぼんだり、伸びたり縮んだり、広がったり閉じたりという動きを誇張するようにします。
小さな操作は多いな動作で、を忘れずに!
それぞれで印象がどのように変化するか、その感触をよく味わいましょう。
CRIを感じる練習は、マッサージを行う上での評価としても役立ちますよ。
何らかの機能障害が存在すると、その周囲のCRIが低下していることがあります。
はじめに、筋や関節の触診と合わせてCRIの状態を評価しておきましょう。
マッサージなどの軟部組織へのアプローチや、関節モビライゼーションなどの関節へのアプローチを行って再評価する際、CRIの動きも確認するようにします。
施術後にCRIの振幅が大きくなっていたら、即時的効果はハッキリしなかったとしても、よい方法へ働きかけたと判断でき、患者さんにも落ち着いて経過を見守るようにお伝えすることができます。
このように筋膜リリースや関節モビライゼーション、頭蓋仙骨治療(CST)などあらゆるテクニックは、それぞれ組み合わせて使うことができるもの。
テクニックのカテゴリーに縛られず、状況に合わせて異なるテクニックを自由に組み合わせて展開させる能力も、学習の進歩に伴って求められていくのではないかと思います。
頭部は仰臥位で行いましたが、慣れてきたら座位で行ってみましょう。
腕の重さが気になるなら、肘はテーブルについて支えをつくることで負担を分散すれば、楽に触診できます。
余談ですが、手で触れなくてもバーカーを着てフードをかぶることによって、頭に触れているフードの感触からCRIを感じることができます。
はじめにご紹介した両手で風船に触れ、CRIを感じるトレーニングをすることと同じですね。
ということは、着ている服の感触から練習することも可能になるということになります。
肺呼吸の動きは感じることが出来るわけですから、CRIも繊細になるだけで別ものではありません。
とはいえ、これを感じるのはなかなかたいへんですが。
外出して信号や電車を待っているとき、着ている服の感触を手掛かりに身体のCRIを感じる練習することは、周囲のざわめきなどの情報を遮断しなければならないので集中力を高めることになります。
また、体幹や四肢のCRIを感じとれるようになることは、身体で触診できる能力が高目ることになるように思います。
私はこのようにして、少しのあい間の時間を使って練習してきました。
地道な積み重ねが大きな違いを生み出していくことになります。
積み重ねの結果、技術が向上して結果が伴うようになれば、困っている方に喜んでいただけ、自分もやりがいを感じ仕事が面白くなる。
努力する価値は十分にあると思います。
やがて努力を努力と感じなくなって来たらしめたもの。
最近は、努力している感じがプンプン漂っているうちはまだまだなのかもしれない。
そのように感じるようになりました。
次回も練習法が続きます。
≪次回(1月23日更新)に続く≫
今回は、同調しつつCRIの動きを誇張していく練習です。
同調するとは頭の膨らみ(= 屈曲 = 外旋)や縮み(= 伸展 = 内旋)の動きについていくことです。
これまで練習してきたものですね。
そして、誇張するとはCRIの振幅を増やすように手でサポートすること。
頭蓋仙骨療法で行われる実際のアプローチのひとつです。
頭蓋からいきましょう。
はじめに練習した仰臥位をとり、頭蓋にコンタクトしてCRIを触診します。
CRIに同調したら、その動きを誇張するようにします。
誇張するという表現がピンと来にくければ、リズムのスピードを変えることはせず、大げさに動かすという表現でもよいかもしれません。
注意点は、動かすのは手や指の力で行うのではないということ!!
身体の力を使うようにします。
寺子屋ブログでは「小さな操作は大きな動作で」と繰り返しお話してきました。
微妙な小さい操作の時ほど、身体を使って動かさないと上手くコントロールすることが難しくなります。
この場合、頭蓋の膨張と収縮に伴って脇を動かすように操作する、動きとしては前腕が外方へ広がったり、内方へ閉じたる力を頭部へ伝えるとよいでしょう。
くれぐれも手先の力で操作しないように注意しましょう。
数分間繰り返したら誇張することを止め、再びCRIのリズムに同調して動きを確認します。
最初に触診して評価したときと比べて、動きが大きくなっているようでしたらまずはOKです。
手を離し、頭の感覚がふだんと何か違うか意識してみてください。
温かい感じがしたり、柔らかくなった感じがしたり、何だかリラックスできていれば成功!!
頭痛や頭重など症状が改善されていたとしたらバンバンザイです。
続いて大腿部、骨盤、胸郭でも同様に試みます。
膨らんだりしぼんだり、伸びたり縮んだり、広がったり閉じたりという動きを誇張するようにします。
小さな操作は多いな動作で、を忘れずに!
それぞれで印象がどのように変化するか、その感触をよく味わいましょう。
CRIを感じる練習は、マッサージを行う上での評価としても役立ちますよ。
何らかの機能障害が存在すると、その周囲のCRIが低下していることがあります。
はじめに、筋や関節の触診と合わせてCRIの状態を評価しておきましょう。
マッサージなどの軟部組織へのアプローチや、関節モビライゼーションなどの関節へのアプローチを行って再評価する際、CRIの動きも確認するようにします。
施術後にCRIの振幅が大きくなっていたら、即時的効果はハッキリしなかったとしても、よい方法へ働きかけたと判断でき、患者さんにも落ち着いて経過を見守るようにお伝えすることができます。
このように筋膜リリースや関節モビライゼーション、頭蓋仙骨治療(CST)などあらゆるテクニックは、それぞれ組み合わせて使うことができるもの。
テクニックのカテゴリーに縛られず、状況に合わせて異なるテクニックを自由に組み合わせて展開させる能力も、学習の進歩に伴って求められていくのではないかと思います。
頭部は仰臥位で行いましたが、慣れてきたら座位で行ってみましょう。
腕の重さが気になるなら、肘はテーブルについて支えをつくることで負担を分散すれば、楽に触診できます。
余談ですが、手で触れなくてもバーカーを着てフードをかぶることによって、頭に触れているフードの感触からCRIを感じることができます。
はじめにご紹介した両手で風船に触れ、CRIを感じるトレーニングをすることと同じですね。
ということは、着ている服の感触から練習することも可能になるということになります。
肺呼吸の動きは感じることが出来るわけですから、CRIも繊細になるだけで別ものではありません。
とはいえ、これを感じるのはなかなかたいへんですが。
外出して信号や電車を待っているとき、着ている服の感触を手掛かりに身体のCRIを感じる練習することは、周囲のざわめきなどの情報を遮断しなければならないので集中力を高めることになります。
また、体幹や四肢のCRIを感じとれるようになることは、身体で触診できる能力が高目ることになるように思います。
私はこのようにして、少しのあい間の時間を使って練習してきました。
地道な積み重ねが大きな違いを生み出していくことになります。
積み重ねの結果、技術が向上して結果が伴うようになれば、困っている方に喜んでいただけ、自分もやりがいを感じ仕事が面白くなる。
努力する価値は十分にあると思います。
やがて努力を努力と感じなくなって来たらしめたもの。
最近は、努力している感じがプンプン漂っているうちはまだまだなのかもしれない。
そのように感じるようになりました。
次回も練習法が続きます。
≪次回(1月23日更新)に続く≫
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