長らく理屈っぽい話が続きましたので、久しぶりに実技のトレーニングをしましょう。
脊柱の機能障害を評価するためには、椎骨の分節的な検査ができる必要があります。
分節的検査とは、ひとつひとつの椎骨を検査するということですね。
臨床では、複数の分節にわたって連続的に制限を認めるという、グループ性の機能障害もよくありますが、それが分かるのも分節的な検査ができるからこそです。
そして、分節的な制限を感じ取れることによって、はじめてテクニックも効果的に用いることができます。
テクニックが上手くいかない原因はいくつかありますが、そのひとつが、どの分節がどの方向に制限されているかわからないために、効果的な刺激を加えることができないというものです。
(どこが・どの範囲で・どの深さの・どの方向に制限があるかという自分への問いは、ここでも生きてきます)
それさえ分かれば、あとはテクニカルな問題を解決するだけで、効果を挙げるようになってきます。
触診ができることは、評価と治療の要になるわけですね。
さて以前に、頚椎の可動性検査をひとりで練習する方法をご紹介しましたが、そのときは棘突起にコンタクトする方法でした。 ≪ひとりでできる!!触診練習法≫
頚椎の棘突起にコンタクトして治療するのは、マリガンテクニックなどがありますが、多くのテクニックは関節突起にコンタクトして検査と治療を行います。
そこで今回のシリーズでは、頚椎の関節突起を触診して、可動性を感じ取る練習法をご紹介したいと思います。
関節突起にコンタクトして検査・治療するためには、以下の3つのことができるようになる必要があります。
① 関節柱の触診
② 裂隙の触診
③ すべり運動の触診
関節柱とは関節突起の連なりのことです。
この確認ができたら、関節突起間の境い目、つまり列隙を触れて感じられるようにします。これによって分節的な検査をするための準備ができます。
そして、一椎の関節突起にコンタクトして、関節面のすべり運動を感じ取ることができれば、分節的な検査ができるようになり、頚椎のさまざまなテクニックを身につけやすくなります。
ではまず、関節柱の触診です。
下の写真のように関節突起は、より多くの筋肉に付着部を提供できるよう膨らんで表面積が大きくなっています。
ですから、関節突起の連なりである関節柱に触れると、文字通り「柱」状のものが確認できます。
はじめのうちは、立位や座位では、筋肉が緊張して触れ難くなることあるので、写真のように仰臥位で触れるとよいでしょう。
仰臥位になっても筋肉の緊張が除かれない場合は、ストレッチやマッサージなどで予め柔軟にしておくとよいでしょう。
触診の方法については、次回、ご紹介します。
それまで、上の写真の様子を参考にしながら、「ここで合っているのかな?」と、ご自分なりに探してみてください。
☆ブログの目次(PDF)を作りました 2014.01.03☆)
手技療法の寺子屋ブログを始めてから今月でまる6年になり、おかげさまで記事も300を越えました。
これだけの量になると、全体をみたり記事を探すのも手間がかかるかもしれません。
そこで、少しでもタイトルを調べやすくできるように、このお休みを使って目次を作ってみました。
手技療法を学ばれている方、興味を持たれている方にご活用いただき、お役に立てれば幸いです。
手技療法の寺子屋ブログ「目次」
脊柱の機能障害を評価するためには、椎骨の分節的な検査ができる必要があります。
分節的検査とは、ひとつひとつの椎骨を検査するということですね。
臨床では、複数の分節にわたって連続的に制限を認めるという、グループ性の機能障害もよくありますが、それが分かるのも分節的な検査ができるからこそです。
そして、分節的な制限を感じ取れることによって、はじめてテクニックも効果的に用いることができます。
テクニックが上手くいかない原因はいくつかありますが、そのひとつが、どの分節がどの方向に制限されているかわからないために、効果的な刺激を加えることができないというものです。
(どこが・どの範囲で・どの深さの・どの方向に制限があるかという自分への問いは、ここでも生きてきます)
それさえ分かれば、あとはテクニカルな問題を解決するだけで、効果を挙げるようになってきます。
触診ができることは、評価と治療の要になるわけですね。
さて以前に、頚椎の可動性検査をひとりで練習する方法をご紹介しましたが、そのときは棘突起にコンタクトする方法でした。 ≪ひとりでできる!!触診練習法≫
頚椎の棘突起にコンタクトして治療するのは、マリガンテクニックなどがありますが、多くのテクニックは関節突起にコンタクトして検査と治療を行います。
そこで今回のシリーズでは、頚椎の関節突起を触診して、可動性を感じ取る練習法をご紹介したいと思います。
関節突起にコンタクトして検査・治療するためには、以下の3つのことができるようになる必要があります。
① 関節柱の触診
② 裂隙の触診
③ すべり運動の触診
関節柱とは関節突起の連なりのことです。
この確認ができたら、関節突起間の境い目、つまり列隙を触れて感じられるようにします。これによって分節的な検査をするための準備ができます。
そして、一椎の関節突起にコンタクトして、関節面のすべり運動を感じ取ることができれば、分節的な検査ができるようになり、頚椎のさまざまなテクニックを身につけやすくなります。
ではまず、関節柱の触診です。
下の写真のように関節突起は、より多くの筋肉に付着部を提供できるよう膨らんで表面積が大きくなっています。
ですから、関節突起の連なりである関節柱に触れると、文字通り「柱」状のものが確認できます。
はじめのうちは、立位や座位では、筋肉が緊張して触れ難くなることあるので、写真のように仰臥位で触れるとよいでしょう。
仰臥位になっても筋肉の緊張が除かれない場合は、ストレッチやマッサージなどで予め柔軟にしておくとよいでしょう。
触診の方法については、次回、ご紹介します。
それまで、上の写真の様子を参考にしながら、「ここで合っているのかな?」と、ご自分なりに探してみてください。
☆ブログの目次(PDF)を作りました 2014.01.03☆)
手技療法の寺子屋ブログを始めてから今月でまる6年になり、おかげさまで記事も300を越えました。
これだけの量になると、全体をみたり記事を探すのも手間がかかるかもしれません。
そこで、少しでもタイトルを調べやすくできるように、このお休みを使って目次を作ってみました。
手技療法を学ばれている方、興味を持たれている方にご活用いただき、お役に立てれば幸いです。
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