前回は頭蓋療法について、そして頭蓋の動きであるクラニオ・リズミック・インパルス(cranial rhythmic impulse:CRI)の触診についてご紹介しましたが、その感覚はつかめたでしょうか?
「むずしかった!!」という方、少なくないと思います。
はじめからひとりで練習したら、わからないのが普通なのでガッカリしなくても大丈夫。
今回は、頭部を軽く触れるコツをご紹介します。
CRIを感じるには5gの力で触れるとされているので、そうとう軽く触れることになります。
ところがここでよくみられる失敗が、軽くを意識し過ぎるあまり、かえって指に力が入って硬くなってしまうことです。
そうなったらCRIを感じ取ることは難しいでしょう。
はじめての方におすすめしたいのは、まずは頭部を包むようにしっかりと触れ、そこから手を浮かすように軽くしていくという触れ方です。
はじめから適度な触れ方を狙うのではなくて、いったんしっかり当てて触れた後、じょじょに力を抜いていきます。
このようにすると、指に余計な力が入ることをある程度防ぐことができます。
また徐々にタッチを軽くしていくことで、自分が感じ取ることが可能な強さのところで止めやすくなります。
軽くすることばかり意識がいって、自分がわからなければ意味がありません。
コンタクトする圧力が多少強くても、自分がわかるということが大切だと思います。
わかったという感覚をつかんでから、さらにより軽いタッチでも感じ取ることができるようトレーニングしていけばよいわけですから。
まずはこの方法で、何となくでも感覚がつかめるかどうか、練習してみてください。
CRIを感知すると、コンタクトしている手を外に押し出そうとするように、頭が中から膨張をし、やがて収縮します。
収縮は能動的というよりも、空気が抜けるような感じでしょうか。
わずかに空気が入って風船が膨らんだり、わずかに空気が抜けてしぼんだりするような印象です。
CRIを触診することができたら、そのリズムに同調して動きについていけるように練習します。
ところで風船といえば、実際に膨らませた風船に両手で軽くコンタクトして動きを感じとるという練習も、頭蓋仙骨療法を学んだはじめの頃に教わって練習していました。
この場合も膨張と収縮を感じるのですが、風船は動かないので自分の手の動きを感じているということになります。
手にもCRIが?と疑問を持つのが普通ですが、脳脊髄液は脳脊髄を覆う硬膜から神経鞘を経て全身に送られることが近年明らかにされたことから、CRIも全身どこでも感知されるのだと説明されています。
その確かさはともかく、このような解剖学的な仕組みが明らかになる前から、手足でもCRIは確認されていたので、頭蓋仙骨療法を現場で用いるならとにかく感じ取れるようになっておきましょう。
≪次回(11月28日更新)に続く≫
「むずしかった!!」という方、少なくないと思います。
はじめからひとりで練習したら、わからないのが普通なのでガッカリしなくても大丈夫。
今回は、頭部を軽く触れるコツをご紹介します。
CRIを感じるには5gの力で触れるとされているので、そうとう軽く触れることになります。
ところがここでよくみられる失敗が、軽くを意識し過ぎるあまり、かえって指に力が入って硬くなってしまうことです。
そうなったらCRIを感じ取ることは難しいでしょう。
はじめての方におすすめしたいのは、まずは頭部を包むようにしっかりと触れ、そこから手を浮かすように軽くしていくという触れ方です。
はじめから適度な触れ方を狙うのではなくて、いったんしっかり当てて触れた後、じょじょに力を抜いていきます。
このようにすると、指に余計な力が入ることをある程度防ぐことができます。
また徐々にタッチを軽くしていくことで、自分が感じ取ることが可能な強さのところで止めやすくなります。
軽くすることばかり意識がいって、自分がわからなければ意味がありません。
コンタクトする圧力が多少強くても、自分がわかるということが大切だと思います。
わかったという感覚をつかんでから、さらにより軽いタッチでも感じ取ることができるようトレーニングしていけばよいわけですから。
まずはこの方法で、何となくでも感覚がつかめるかどうか、練習してみてください。
CRIを感知すると、コンタクトしている手を外に押し出そうとするように、頭が中から膨張をし、やがて収縮します。
収縮は能動的というよりも、空気が抜けるような感じでしょうか。
わずかに空気が入って風船が膨らんだり、わずかに空気が抜けてしぼんだりするような印象です。
CRIを触診することができたら、そのリズムに同調して動きについていけるように練習します。
ところで風船といえば、実際に膨らませた風船に両手で軽くコンタクトして動きを感じとるという練習も、頭蓋仙骨療法を学んだはじめの頃に教わって練習していました。
この場合も膨張と収縮を感じるのですが、風船は動かないので自分の手の動きを感じているということになります。
手にもCRIが?と疑問を持つのが普通ですが、脳脊髄液は脳脊髄を覆う硬膜から神経鞘を経て全身に送られることが近年明らかにされたことから、CRIも全身どこでも感知されるのだと説明されています。
その確かさはともかく、このような解剖学的な仕組みが明らかになる前から、手足でもCRIは確認されていたので、頭蓋仙骨療法を現場で用いるならとにかく感じ取れるようになっておきましょう。
≪次回(11月28日更新)に続く≫
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます