手技療法の寺子屋

手技療法の体系化を夢みる、くつぬぎ手技治療院院長のブログ

避難生活などでの腰背部痛をやわらげるために~タオル玉を使った背面ほぐし

2016-04-27 06:35:00 | 治療についてのひとりごと
避難生活が長引いて、背中や腰を痛みを訴える方が増えているとニュースで報道されていました。

筋肉などのコリによって背中の痛みが出ている場合、テニスボールの上に体重をのせる方法が用いやすいですが、入手が難しいときはタオルを玉状に縛ることで代用できます。

タオル玉を作るには力も必要なので、難しい方は男性など力のある方にお願いするとよいでしょう。



《タオル玉の作り方》
1.タオルを横長に四つ折りします。


2.グルグルとしっかりねじります。


3.輪を作り、タオルの片端を2回通します。

4.強く縛って、形を丸く整えます。


5.大きめにつくる場合は、さらに両端をねじって互いに強く縛り、丸く整えるとよいでしょう。




《やり方》
1.あお向けになり、両膝を立てます。

2.気になる背中や腰、お尻の片側にタオル玉を入れ、そちらの側に膝を倒して体重をのせます。


3.刺激はイタ気持ちよいていど。時間は1~3分、あるていどスッキリすればよいでしょう。

4.上下に位置を変えたり、反対側も同じように行います。



♪ご高齢の方や虚弱な方は、小さめに作りやさしく体重をのせ、比較的健康な方は大きめに作ってしっかり体重をのせるとよいでしょう。

♪タオル玉がつぶれたら、向きを変えて当てたり、かたちを整え直して使用してください。

♪膝が曲がりにくい方は、可能なていど、もしくは伸ばしたままでも結構です。

♪車中泊の方は、シートをリクライニングしてお使いください。



*以前監修した健康雑誌の記事も、合わせてご参照ください。





≪ご注意≫
・痛みが非常に強い。

・コリをほぐしても、症状が少しも変わらない。

・どのような姿勢をとっても痛みが気になり楽にならない。

以上のような場合は、必ず医師の診察を受けるようになさって下さい。

特に避難生活に伴うストレスによる、心疾患由来の背部痛には注意したいところです。



熊本などで避難生活されている方に届きますように。


エコノミークラス症候群を予防するために ~ ふくらはぎのほぐし方

2016-04-23 20:59:10 | 治療についてのひとりごと
エコノミークラス症候群を防ぐために、足首の曲げ伸ばしがすすめられています。

けれども、ふくらはぎの筋肉がコッて硬くなると、せっかく動かしても効率がよく循環を促せない可能性があります。

また、手でコリをほぐそうにも、深いところまでは届きにくいもの。



そこで、シンプルで楽にコリをほぐす、4つの方法をご紹介します。

いずれも適度な刺激は、イタ気持ちよいていど。

時間は1~3分、あるていどスッキリすればよいでしょう。

コリをほぐした上で足首を動かせば、より効果的に予防できるはずです。



◆ イスに座って (刺激の強さ 軽~中)

1.イスに座り、ふくらはぎを反対の膝のお皿の上にのせる。

2. 両手を組んで、スネのまん中あたりに当てる。

3.ふくらはぎをお皿に押しつけ、上下左右に動かす。あるいは足首を曲げ伸ばししてコリをほぐす。






◆ 四つばいで (刺激 中~強)

1. 四つばいになり、ふくらはぎの上に反対の膝のお皿をのせる。

2.のせたお皿に、少しずつ体重をかけて押さえる。

3.必要なら、そのまま上下左右に動かしてコリをほぐす。



♪ 比較的健康な方向けです。



◆ あお向けで 1 (刺激 軽)

1.あお向けになって片膝を立て、お皿の上にふくらはぎをのせる。

2.ふくらはぎをお皿に押しつけ、上下左右に動かしてコリをほぐす。



♪ ご年配の方でもやりやすいです。



◆ あお向けで 2 (刺激 軽~中)

1.未開封のペットボトル(丸くてハードなもの)や水筒など、円筒状のものを準備する。

2.あお向けになり、ふくらはぎをペットボトルの上にのせる。

3.さらに刺激が必要なら、反対の脚を交差させてのせる。

4.そのままふくらはぎを上下左右にゆらす。

5.あるいは足首を曲げ伸ばししてコリをほぐす。



♪ 本などで高さをつければ、よりやりやすく、また循環の助けにもなります。

♪ 膝が曲がらない方はこの方法で。



■ ふくらはぎをほぐせば、身体の疲れが和らぐだけでなく、気持ちもリラックスしやすくなります。

このたびの震災で被災された方々の、お役に立つことができれば幸いです。

テニスボールマッサージは悪いのか? その3《不定期更新のお知らせ》

2016-04-16 14:15:50 | 治療についてのひとりごと
「テニスボールマッサージで、手術が必要なほどだった椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症が劇的に改善

テニスボールに限らず他のツール、手技療法も含めて、劇的な効果をうたった表現はよく見かけるのではないでしょうか。

それには「医者が見放した」とか、「どこに行っても治らなかった」とか、読み手の感情を刺激するような言葉が用いられがち。



しかしこの場合、椎間板ヘルニアや狭窄症そのものが治っているわけではありません。

テニスボールでほぐせば、あるいは手技療法を用いれば、飛び出したヘルニアがあれよあれよと元に戻ったり、狭くなった脊柱管が広がるわけではないのですから。



では何をやっているのかというと、私たち日本人に馴染みのある言葉で表せば「コリをほぐしている」だけです。

トリガーポイントをリリース、あるいは筋膜をリリースしていると言ってもよいでしょう。

可動域を拡大して運動機能を改善したとか、アライメントを修正したでも構いません。

生理的なリズムを回復させるとか、循環を回復させるとか、自然治癒力を高めるとか、結果が強調された表現が使われることもあります。



それぞれの専門からすれば「まったく違う‼」といえるような差はあるでしょう。

けれどもどのような理論的背景があるにせよ、手技療法なりテニスボールマッサージなどでやっていることは、程度の違いこそあれ、動きの悪くなった軟部組織を見つけ出して刺激を加え、より動くようにしているという点で共通しています。

この「共通する」という視点から眺めると、ある評価に基づいて名付けられた対象、この場合ならコリが適切にほぐされた。

はじめはそのような認識でよいのではないか、と私は思っています。



いろいろな考えがありすぎて混乱するという方は、まずはそのように整理されておくとよいのかもしれません。

まずは多少荒削りでも、大まかに全体像をイメージできるようにする。

その上で、いろいろ学んで自分に合ったコンセプトやメソッドを取り入れていけばよいのではないでしょうか。



話を戻して、テニスボールマッサージなどが効いたというのは、仮に椎間板ヘルニアと診断がついていたとしても、患者さんの症状は筋肉などの軟部組織の機能的な異常、一般的な表現ではコリによって起こっていたのだということ。

そのため、筋筋膜のコリをほぐしただけで劇的によくなるケースもあるわけです。



この場合、患者さん自身もヘルニアや狭窄症によって症状が出ていると思いこまれていることが多いので、改善したときのインパクトは強烈です。

セラピストが手技療法を用いて良くなったなら「ゴッドハンド」と感謝されるかもしれません。

治った患者さんは大喜びされてよいのですが、セラピストが勘違いして舞い上がってはいけないでしょう。

患者さんにもよく説明しておかなければいけませんし、何より自分自身が冷静でならないといけません。



冒頭に挙げたようなオーバーな表現がまかり通るのは、裏を返せば体性機能障害によって引き起こされるさまざまな症状が、現代医療の中で未だに認識が不十分であるというのも理由のひとつでしょう。

筋肉や関節の不調があった時、画像や血液検査などでも異常がないなら、細かい運動機能の評価をする。

そんな流れが業界の常識となっているなら、このようなオーバーなことにはならないはず。

ですから筋骨格系の機能異常によって、痛みをはじめ不定愁訴とされているものなど様々な症状がもたらされることを、医療の世界に周知させていくことも私たちセラピストの役目になると思います。



コリをほぐしているだけとお話ししましたが、それだけのことが見落とされたことによって、長年つらい思いをしなければならかったとしたら悲劇でしょう

また、適切にコリをほぐすというのは状態によって簡単ではないこともあります。

だからこそ専門職が必要となり、セラピストは確実にそれを行える知識と技術を身につけておく必要があるわけですね。



それから、機能的障害と器質的障害の間にはグレーゾーンが大きく、どれほど評価してもどちらのほうが影響が大きいか、はじめの段階ではっきり見当がつけられずに悩まされることもあります。

下肢のしびれがひどくて手術適応かと思われたケースが、手技療法とテニスボールマッサージで回復したケースもある。

反対に、手技療法でいけるかと思われたもののなかなか改善せず、最終的に手術で回復したケースも経験しています。

慢性化すればするほど難しい。

ですからそのような場合、緊急性がないことだけ確認すれば、手技療法やセルフケアとしてのテニスボールマッサージを用いながら3回程度様子を見た上で、もう一度検討するように私はしています。

≪「適応と禁忌の鑑別について その9」もご参照ください≫

例によって、とりとめのない話しになってしまいました。



さて、今回のシリーズはテニスボールマッサージを主に取り上げながら、極端な表現やはっきりしない情報に対してどのように考えるのか、ひとつの例として私の意見をお話させていただきました。

たまたまテニスボールでしたが、これを何に置き換えても同じでしょう。



どのようなセルフケアであれ、最終的にはやってみないとわかりません。

みんな個人差があり、その人にとってどうであるかが大切なのですから。



ですから、まずは私たちが自分で試して確認してみましょう。

結果がどうであれ、自分の体験を通して得た知識というは貴重です。



ここで注意したいのは、自分あるいは身近な人々から得られた結果がすべてだとは思わないこと。

それから自分がプラスの結果を経験しているのに、マイナスの声が大きくなると自分の経験を封印してしまうこと。

反対に、自分や周囲にとってマイナスであったのに、プラスの勢いに飲まれてしまうことです。



ひとつひとつの経験が価値あるはず。

それぞれの経験をシェアして意見を交換することで、状況によって使い分けのできる、より多くの方に役立つものが生まれるはずです。

何が本当かはっきりしないこともありますが、少なくとも互いの考えを尊重しながら自由に発言できる雰囲気を、この業界の中で保っておけるようにしたいですね。





《不定期更新のおしらせ》
いつも手技療法の寺子屋ブログをご覧いただきありがとうございます。
ブログを始めて以来これまで定期的な更新を続けて来ましたが、今後は不定期更新とさせていただきます。

私事ですが、この春から大学院に入り新たに勉強をし直すことになりました。
専攻は教育学、研究テーマは「手技療法の基本技術の習得について」です。
このブログでテーマにしてきたことを、学問的な形でまとめたいと思っています。
その前にまずはしっかり教育学を仕込むつもりです。

これまでブログの記事は時間をかけて作り込んできましたが、これからはFacebookにアップしているような、その場で思い立った手技療法の記事を、ブログに掲載していきます。
気軽な形で続けていこうと思っているので、かえって更新の回数が増えるかもしれません。

手技療法の寺子屋セミナーなどのセミナー情報は、その時の最新の記事に紹介するように致しますのでご確認ください。

手技療法の寺子屋は私にとってのライフワークです。
今後ともよろしくお願い致します。

テニスボールマッサージは悪いのか? その2

2016-04-02 15:18:25 | 治療についてのひとりごと
医療や健康についての情報は、本当かどうかはっきりしないものも少なくありません。

例えば、きちんと手順を踏んだ研究ですら、あるストレッチについて有効だったとする結果もあれば、そうでなかったとする研究もあります。



前回の最後に触れた「テニスボールでほぐすと組織が硬くなる」という話ならなおさらそう。

このような、本当かどうかわからないことについて、どのように考え対応すればよいのでしょうか。



個人的には、臨床でテニスボールを使い始めた10年前からを振り返っても、組織が硬くなったということは自分自身を含めて思い当たるところがありません。

ですから何とも言えないところではあります。

まずは何とも言えないものは、何とも言えないと認めるところからスタートするようにしましょう。



その上で考えてみると、可能性として硬くなることは起こり得ると思います。

それは「ペンだこ」みたいなものといえるでしょう。



私たちが子どものころ、鉛筆の使い方を習い始めてしばらくすると、中指にある爪の下の横側(DIP関節橈側)などが痛くなってきたということはなかったでしょうか。

字を練習しているうちに、何度も鉛筆が当たるためです。

腫れて熱を持ち、軽く炎症を起こすこともあったのではないかと思います。



多少当たると痛くても、勉強があるので使わないといけません。

やがてそこは膨らんで硬くなっていきます。



繰り返し刺激されることで、過酷な状況に耐えられるよう身体が線維を増殖させて「たこ(胼胝)」を作るわけです。

「たこ」ができることで丈夫になって刺激には強くなるものの、その裏返しとして組織が硬くなってしまい、運動性に制限が出るようになります。

ペンだこくらいなら大した影響はないでしょうが



神輿を担ぐお祭り好きの人の肩にできる「神輿だこ」も同じようなもの。


http://yybatabata.blog108.fc2.com/blog-entry-790.htmlより

「たこ」は「ペンだこ」のように軽い力が長期間かかり続けて起こる場合もあれば、「神輿だこ」のように短期間でも強い力がかかりつづけることでできる場合もあります。



場合によっては、色素が沈着して変色することもあります。

尾骨が後ろへ飛び出ている人のなかには、硬いところに腰を丸めて座ると尾骨が床に当たるので、尾骨の周囲が黒ずんでいる方もいます。

現代の生活では少ないかもしれませんが、硬い床に正座をくり返すことで足首の前側に黒ずんだ「たこ」ができている人もいました。



これらは身体の適応的な反応でもあるわけですから、同じところを繰り返し刺激が加わると、同様のことは起きる可能性があるでしょう。

テニスボールや他のツールを使ってもそれは同じ。

とはいえ、ご紹介したのは極端な例であって、テニスボールのように表面に弾力性があって柔らかいものは、鉛筆や神輿のように硬いものと比べて組織は硬くなりにくいとは思います。



もし異常を起こすとしても、先ほどお話ししましたように、硬くなる前に生体の反応として炎症を起こして過敏になる段階があります。

わずかながらも熱を持ってヒリヒリしたり、押さえるとケガをしたところを触っているような感触を持つはず。

そのような反応が出たとしたら、いったん休止して方法を変えましょう。

そうすることで、組織が固まることを未然に防ぐことが出来ると考えます。



炎症を起こしたら刺激しないというのは常識といえば常識なのですが、それをウッカリやってしまうのが人間というもの。

特に、内出血しやすいなど組織そのものが弱い方、感覚が鈍いかもと自覚されている方、何かやり始めたら根をつめて徹底的にやってしまう方というのは注意されるとよいかもしれません。




続いて、テニスボールマッサージの刺激の加え方について。

比較的浅く表面的な部位に行う場合は、軽く体重を乗せたままコロコロ動かしてもよいでしょう。

皮下の循環を直接的に促す目的もあるからです。



しかし、深い筋肉に対して刺激を加えようとする場合は、圧をかけたらそのまま持続させ、あまりゴリゴリ動かさないほうがよいと考えます。

なぜならゴリゴリ動かすと、深く刺激される感覚があるようで実は表面に散ってしまい、思ったほど深部に届かない印象を私は持つからです。



もうひとつは、強い圧を加えたままゴリゴリ動かすと、やり方によっては組織に対してすりつぶすような刺激が入る可能性があり、それがダメージを与え、結果的に硬くなってしまうリスクを高めることになるかもしれません。

全身状態の悪い方に起こる「床ずれ」は、圧迫力と、横方向にずれる剪断力の組み合わせによって生じるとされます。

もっとも床ずれは、ふつうの状態なら起きませんから神経質になる必要なんてありません。

しかし念のため、一般の方が深部に圧を届かせる場合は、20~30秒程度じっくり浸透させるように圧を持続させるとよいでしょう。



ちなみに指圧が治療効果を出しているのは、一定の持続圧によってであるという意見もあります。

持続的な圧迫によって痛みの感覚を抑えたり、反射的な作用によって周囲の血流を改善し、筋の緊張を低下させる効果もあるとされています。



また、トリガーポイント療法でも虚血性圧迫という方法があります。

それは20秒~1分間、持続的に圧迫を加えることで、組織の血流を一時的に低下させることによって血管を拡張させ、圧を緩めたときに抹消まで血液を送り込み、代謝を促すというものです(ややこしくなるので、あえてトリガーポイントの不活化には触れないようにします)。

持続圧も役立つ手段のひとつなのですね。



余談ですが、骨格筋の多くは30分から1時間程度なら血流が止まっても壊死することは通常ないとされています。

ですから手足の動脈を切って大きな出血をした時は、病院に運ばれるまで縛って血流を止めておく(長引くようなら一時的に緩めながら)という方法がとられます。

このことから一分程度、血流が止まるくらいなら問題ないことが多いと考えます。



ところで、コリなどの機能障害によって慢性的に血流不足になると、壊死に至らなくても組織の機能が低下して異常を起こすことになります。

私たちもお腹がすいたからといって、すぐ死ぬわけではないけど、頭が回らなくなったり効率的に動けなくなったりして、よい仕事ができなくなります。

それが細胞や組織レベルで起こると筋の活動や、情報の伝達や分泌など、それぞれの組織が持つ働きが鈍くなって機能を発揮できず結果的に症状をもたらしてしまう。

その状況を改善するために、コリをほぐすわけですね。



以上、まとまりのない話になりましたが、ここからが大切なところ。

今回ご紹介したお話は、テニスボールマッサージ自体の反応を調べて、根拠を示したわけではありません。

私のような個人の開業レベルで、組織に起こる変化を示すことは難しいでしょう。

ですからそれに近いこと、似ていることですでに明らかになっているもの。

あるいは今現在で、一定の同意を得られている知識と結び付け、それを基に予想するという「類推」を行いました。



明確な根拠を示すことができればそれがベスト。

けれども、根拠が示されなければ使わないということだったら患者さんは困ります。

私たちの仕事は目の前の患者さんの苦痛を、どうすれば早くやわらげることができるかを考え実践することですから。

根拠が明らかになるまで待っていられません。



根拠がハッキリしないものでも、運動機能障害に対するアプローチで経験的に有効であることがわかっているものはたくさんあります。

役に立つならとにかく使うという選択をしなければならないケースは、現場ならいくらでもあるでしょう。



だからといって、やみ雲に使うのではありません。

まずは適応と禁忌を判断すること。

運動機能障害であり適応と判断したなら、テニスボールなど用いようとする方法の効果を、他で明らかになっていることから類推して、可能な限り確からしさを高める、

同時にリスクも予想することも大切です。



そのために、肯定的な意見と否定的な意見の両方を吟味して検討しなければならないでしょう。

今回の「床ずれ」や「ぺんだこ」のような極端な例をあげて考えると、分かりやすいかもしれません。

検討したうえで危険性と効果を比較して、効果のほうが大きいと判断したなら実施する。

リスク・ベネフィットの判断ですね。



現場レベルではこのような対応が現実的かと私は考えています。

こうしてまずは仮住まいのようなものを作っていき、この条件で有効という結果がまとまって来たら、研究する能力を持った仲間達の手でエビデンスを構築していく。

このような流れがあればいいなあと思っています。



今回もひとつの考えとして参考にしていただければ幸いです。

次回は「どこに行っても治らなかった痛みが劇的に良くなった!!」という表現について。

これもまた、よくあるお話ですね。