今回も「引く操作」のつづきです。
前回のように下肢を持ち上げた状態で、肘を曲げ下肢を支えてみてください。
このとき肘を曲げる力で支えていると、腕は下肢の重みを強く感じて、早く疲労してしまいます
では見た目は同じ形でも、肘を引く力で下肢を支えてみてください。
先ほどより楽に支えられるのではないでしょうか。
はじめの方法が、上腕二頭筋など肘を屈曲させる筋肉を働かせているのに対して、こちらは広背筋など肩を伸展させる筋肉を使うことになります。
肩の伸筋のように体幹寄りについている筋肉のほうが、肘の屈筋より強い力を持続して生み出すことができる。
だからより楽に持てるのですね
さらに肩を後ろに引く(肩甲骨を内側に引く)。
胸郭を回旋させる力を使って上半身から引く。
骨盤を回旋させる力を使って下半身から引く
重心を後ろに移して腰を引く。
体幹や下肢の力を加えるほど、より楽に支えることができるようになるはずです。
そして大切なことをもうひとつ。
ここでは下肢を支えるために、
肘を引く
肩(肩甲骨)を引く
胸郭を回旋させる力を使って上半身から引く
腰を回旋させる力を使って下半身から引く
重心を後ろに移して腰を引く
とご紹介しましたが、実際の臨床ではこれらを別々に、あるいは組み合わせて使います。
すると負担が一か所に集中することを避けることができ、疲労しにくくなって身体を傷めるリスクを大幅に低下させることができます。
よく正しい姿勢とか、正しい動かし方といわれます。
もちろんそれは大切なのですが、どれほど正しく使っていたとしても、同じ部位に長期間反復して負担がかけ続けると傷めてしまうかもしれません。
ですから仕事として行う上では、動かし方のレパートリーを増やしていくことも必要だと思います。
カラオケでも持ち歌がひとつしかないより、レパートリーが多いほうが場は持ちますよね
それと同じ・・・かな?
ちなみに私はカラオケ苦手です
何はともあれ外見上は同じようでも、身体の中でどのような力を生み出しているかによって、まったく別ものになります。
焦らずに少しずつ、ひとつずつ、工夫しながらレパートリーを増やし、自分のものにしていってください。
そうそう、肘を曲げて支えるときには、セラピストの腕を自分の身体にくっつけて支えてください。
支えを増やすことでさらに楽に支えられるはずです。
これも負担を分散させるレパートリーのひとつですよ
≪「支えを作って負担を分散させる」「操作は身体のそばで」もご参照ください≫
次回は「押す」操作です
6月13日(土)更新です。
前回のように下肢を持ち上げた状態で、肘を曲げ下肢を支えてみてください。
このとき肘を曲げる力で支えていると、腕は下肢の重みを強く感じて、早く疲労してしまいます
では見た目は同じ形でも、肘を引く力で下肢を支えてみてください。
先ほどより楽に支えられるのではないでしょうか。
はじめの方法が、上腕二頭筋など肘を屈曲させる筋肉を働かせているのに対して、こちらは広背筋など肩を伸展させる筋肉を使うことになります。
肩の伸筋のように体幹寄りについている筋肉のほうが、肘の屈筋より強い力を持続して生み出すことができる。
だからより楽に持てるのですね
さらに肩を後ろに引く(肩甲骨を内側に引く)。
胸郭を回旋させる力を使って上半身から引く。
骨盤を回旋させる力を使って下半身から引く
重心を後ろに移して腰を引く。
体幹や下肢の力を加えるほど、より楽に支えることができるようになるはずです。
そして大切なことをもうひとつ。
ここでは下肢を支えるために、
肘を引く
肩(肩甲骨)を引く
胸郭を回旋させる力を使って上半身から引く
腰を回旋させる力を使って下半身から引く
重心を後ろに移して腰を引く
とご紹介しましたが、実際の臨床ではこれらを別々に、あるいは組み合わせて使います。
すると負担が一か所に集中することを避けることができ、疲労しにくくなって身体を傷めるリスクを大幅に低下させることができます。
よく正しい姿勢とか、正しい動かし方といわれます。
もちろんそれは大切なのですが、どれほど正しく使っていたとしても、同じ部位に長期間反復して負担がかけ続けると傷めてしまうかもしれません。
ですから仕事として行う上では、動かし方のレパートリーを増やしていくことも必要だと思います。
カラオケでも持ち歌がひとつしかないより、レパートリーが多いほうが場は持ちますよね
それと同じ・・・かな?
ちなみに私はカラオケ苦手です
何はともあれ外見上は同じようでも、身体の中でどのような力を生み出しているかによって、まったく別ものになります。
焦らずに少しずつ、ひとつずつ、工夫しながらレパートリーを増やし、自分のものにしていってください。
そうそう、肘を曲げて支えるときには、セラピストの腕を自分の身体にくっつけて支えてください。
支えを増やすことでさらに楽に支えられるはずです。
これも負担を分散させるレパートリーのひとつですよ
≪「支えを作って負担を分散させる」「操作は身体のそばで」もご参照ください≫
次回は「押す」操作です
6月13日(土)更新です。