手技療法の寺子屋

手技療法の体系化を夢みる、くつぬぎ手技治療院院長のブログ

学ぶということについて

2017-11-10 20:52:43 | 学生さん・研修中の方のために
「今後の人生を考えるといろいろ不安だけど、オステオパシーを学んでいきたい」

という主旨のメッセージを若手のセラピストさんからいただき、私なりの「学ぶ」ということについて返信させていただきました。

とくに若い方々の参考になればと思い、こちらでもご紹介させていただきます。

以下本文の一部

・・・

不安になるのは迷いがあるためかもしれませんが、迷う必要はありませんよ。

生涯かけてオステオパシーを学ぶ!と意欲的になるのは良いのですが、必要以上に肩肘を張る必要もないでしょう。

私たちが真に学ばなければいけないのは、結局のところ、人間とは?生命とは?ということではないかと思います。

そして人間を学ぶなら、年中無休で一緒にいる自分自身から学ぶことがいちばん (^^)

主体的に自己を見つめ、そこから人間、生命を学ぼうとし、その態度を保ち続ける。

オステオパシーを含む手技療法は、自己を学ぶための手段のひとつでしかないと思います。

オステオパシー哲学といいますが、哲学とはひとつの考え方、ものの見方ですから。

そして、自己を学ぶことを通して、人さまの、社会の役に立つことを行うのが仕事というものなのでしょう。

隣接領域の運動、栄養、心理、医学、薬学をはじめ、政治、社会、経済、科学、芸術、宗教なども皆同じかもしれません。

反対に、自己を学ぶということなくただ概念の世界を巡り続ける。

あるいは手段にとらわれ続けたなら、何を学んだとしても、社会的な体裁はともかく、内面的な満足と安心を得ることは難しいのではないかと思います。

私が学びを楽しんでいるように見えるとしたら、たぶんそのあたりに理由があるのかも。

今この瞬間に、自分の心と体と環境との間で起こっている事実を直視し、そこから学ぼうとするならば、手段はそれぞれの関心に応じて気楽に選べばよいのだろうと思います。

「何でもいいけど どうでもよくない」わけですね 笑

一回の呼吸、一歩の歩み、その時々の心の揺れから学んでいってくださいね。

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