対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
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新刊棋書情報「東大囲碁教養講座」

2007-07-25 00:15:15 | 棋書
東大囲碁教養講座
(光文社新書:石倉昇、梅沢由香里、黒瀧正憲、兵頭俊夫共著)は一般書にカテゴライズされているので、趣味実用のコーナーでなく新書コーナーでお探しください(笑)。

昨年東大で開講した、「囲碁教養講座」のテキスト。
率直に言って、この本は初心者が実際にこの本から入門して評価すべきだと思う。
またその評価や成果によって変化すべき、ノウハウのプロトタイプに過ぎないとも言える。

私は一応、初心者でない。
だから評価できる立場にない。

しかしながらそれを断った上で、序章や第1章で述べられた目的、コンセプトやメソッドには賛同の意を示したい。
もう少し詳しい内容は、とりさんのブログこちらのブログを参照にしてください。

まだ講座そのものが、開講してから1年と少ししか経っていない。
これから先5年ぐらい経ってこの講座を受けた生徒が、囲碁を「今も親しんでいるかどうか」(ココ大事)のレポート、詳細な報告を期待したい。
その上で目的や方法だけでなく、実践の場をどう作るのかといったハードの面まで踏み込んだ続刊、改訂版が出ることを強く望む。

なお余談だが、入門の柱となっている「石埋め碁」とは、メイエン先生の説く「最も原始的な碁」純碁のこと。
この「純碁」について有段者は、コチラのサイトや「王銘エンの囲碁ミステリーツアー」などを参考にすると、より理解が深まる。
「囲碁ミステリーツアー」のライターでもある高見亮子氏が、「東大囲碁教養講座」にも参加している関係もあるのだろう。

囲碁をコミュニケーションツールとして広めた安田泰敏プロは、どちらかが決まった数の石を取ったら勝ちという「ポン抜きゲーム」で、子どもを「刺激」し親しませようとした。、
それに対し東大講座では、囲碁の歴史(?)を追体験することで囲碁に慣れる、という導入をはかったのは興味深い対比である。


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