対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

新刊棋書情報「山田の詰碁1」

2007-07-10 01:55:55 | 棋書
碁ワールドの詰碁講座が好評な、山田規三生プロ待望の処女作が遂に発売!

勿論、テーマは詰碁集。
ただし棋苑図書からの刊行で、「碁ワールド」の講座とは無関係。
記事の表題からもわかるように、この後シリーズ化が予定されており3部作になるとのこと。
…って、「星戦争」かっ!?
気になる第1弾のタイトルは「新たなるキミヲ」…じゃなくて、「基本の詰碁」。

タイトルの通りまずは、級位者を対象にした詰碁集ということらしい。

詰碁の要領を説いた、簡単な序章の後、

第1章「生きる」(20題)
第2章「眼形の急所を攻める」(30題)
第3章「スペースを狭める」(21題)
第4章「弱点を攻める」(30題)

の計101題が続く。
1ページ1題。
基本的には全て「黒先如何」だが、黒が間違えた図を別問題にしているのが数題あり、それらは「白先如何」になっている。

級位者対象といっても、なかなかどうして。
勝手ヨミや浅いヨミでは、すぐ間違える問題ばかり。
結構歯ごたえがあり、実際のところ初段前後ぐらいでないと楽しめないと思われる。
レベルと時間の目安も記されているが、気にしなくていいだろう。
間違いの図を重視しているのが、キミヲ風である。

いつものようにうるさい事を言えば、問題数が物足りない。
その分お値段も安いが、それでもあと20題ぐらい「勉強」して欲しかった(使い方合ってます?)。
また中身も問題を除けば、キミヲテイストが活かされているとは言えず、普通の詰碁集に留まっているのが惜しい。
ちょっと脱線気味のエッセイとか含まれていると、グンと味わいが違ってくるのに…。
帯に「ネット碁に強いものは詰碁に強い」なんて、時代を反映したアオリがあるのはいいのだけれど。

続編に期待したい。