対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

詰碁収集にオススメ詰碁ソフト

2007-07-22 00:15:55 | 棋書
図書館や書店で、前田陳爾先生の詰碁を収集している。

といっても刊行されたものはそれほど多くはないようだし、古すぎるものは手が出ないが。
国会図書館までいく手もありますか。

とりあえず
詰碁の神様1・2
痛快前田の詰碁
痛快詰碁傑作選
新撰前田詰碁集
100万人の詰碁1 前田陳爾
前田初級中級上級詰碁
を入手。

これらの詰碁を記録保管するのに、便利なソフトが「ユキノシタ」だ。
Vistaでもとりあえず動作している。

棋譜管理ソフトとしてもなかなかだが、詰碁モードの場合、

「複数の問題を、1つのsgfファイルでまとめられる」
「同一類似問題の検索が可能」
「解答を入力すれば、着手モードでPCが最善の応手を返してくれる」

といった点が素晴らしい。
詰碁を楽しんでおられる人には、オススメしたい一本である。

NHK囲碁講座テキストが最高!?

2007-07-21 02:31:37 | 棋書
私は行動を読まれるのが嫌いなので、皆様の想像通りいちいち、今日発売の「碁ワールド8月号」について
「今更、富士通杯準々決勝かよ!」
「サマートライアルなんて、いらない…」
などととは書きません。

せめて機関紙なんだし、発売1週間前ぐらいまでの棋界の動きはカバーしてくれないかな。
結果と総譜だけでいいから。
「富士通杯、日本勢決勝進出なるか?(予定)」
という次号予告はもう、結果を知っている身としてはふざけているとしか思えない。
いっそ「8月号」じゃなく、「6月号」と銘打ってくれれば腹も立たない…わけないか。

初段ぐらいまでは、NHKの「囲碁講座」テキストを薦める。
こちらとて今月号の棋界情報が「本因坊防衛に王手」と物凄いが、短信程度なので気にしない。
将棋の先崎プロが囲碁との出会いを書いた、「桂馬の両アタリ」は珍しくaizomechouさんが「面白い」と書いていたしNHK杯の棋譜はアマのお手本に最適と確信している。
また河野天元が佐野真氏と組んで連載している布石講座は、本質的ながら明快で感心した。
女流棋士のリレーエッセイや付録もある。

今のTV講座に全く興味がないのが難なのだが、次の講座が面白ければ囲碁講座に流れようと思う。

Saiって…

2007-07-20 00:51:06 | 雑談
秀策流に関する、dasさんの記事を読んで一言。

秀策って、マメ

実際遺された人物画もマメそうだし、筆まめでもあったらしいが(書簡多数)。
絶対「秀策帖(ノート)」というのをつけてたな、きっと(謎)。

「秀策流と秀甫、秀栄」などといった書きたい薀蓄もあるのだけれど、過って指の爪の一部を欠いてしまい出血。
キーボードが打ちにくいので、短めの駄文で勘弁。
古碁キャンペーンなんかもやってみたいですが。

囲碁普及のジレンマ

2007-07-19 00:55:55 | 雑談
とりさん
日本棋院が発表した『囲碁をやると頭がよくなる』とか、どうでもいい
と書いておられた。
私も以前の記事と併せて「DA・YO・NE」(古)と感じたが、同時にちょっと棋院をフォローしてあげたい気もする。
この記事に棋院の、「囲碁普及」に対するジレンマを感じるからだ。

「囲碁」は単独では、なかなか継続して取り組んで貰いにくいという欠点を持っている。
表現の使い方が正しいかどうかわからないが、「ツカミが悪い」。

このブログにいらっしゃる碁打ちの方々も、囲碁のルールを覚えた初日に
「囲碁って、オモシレェ!!」
と感じた方は、そんなに多くないのではないだろうか?
最早そんな記憶は忘れてらっしゃるかもしれないし、生碁の機会がない私には憶測に過ぎないのだが…。

どれだけ「囲碁の面白さ」を早く発見できるかというのは、一つの才能だと私は思っている。
それは囲碁が「最後に地を多く保持している方が勝ち」という目的に対し、「囲う」と「石を取る」という、二つのプロセスがあるから。
この辺のアヤがわかるようになるまで、普通は結構時間を要すると思う。

だとするとそこに至るまで、プレーヤーを囲碁に繋ぎ止めておけるどうかという命題が生じる。

そしてその答えの一つが
ボケ防止になるし」

「梅沢先生萌え」「私のナイト(棋士)

ヒカルが…好きだから…」(アカリ)

といった付加価値の存在。
だからそれを棋院が喧伝するのも、しようがないと思う。

勿論、今回棋院から発表されたレポートに難点があったとすれば、そこは棋院が反省すべき。

しかしこういうジレンマがある以上、そういう部分で多少ジタバタしている棋院を、大目にみてやって欲しいとも思うのである。

正直もっと新しい…というより、柔軟なアイディアが欲しいけれど。

「古碁」のススメ

2007-07-18 00:55:55 | 雑談
棋譜並べはするけれども、
「古碁まで並べようとは思わない」
という人は多いと思う。
「現代の棋譜を追いかけるのだけでも億劫なのに、ましてや実戦に役立つかどうかわからない19世紀以前の碁なんて…」
という気持ちはわからなくもない。

ただ古きものを楽しむというのは、囲碁や音楽、小説といった限られた分野だけに許された特権でもある。
この特権を楽しまないのは、私は勿体無いと思う。
実際、お隣の将棋でこの楽しみ方はなかなか出来ないし、中韓では19世紀以前の碁は形式の違いもあって、部分はともかく全局的には参考にならないだろう。

「でも古碁は、布石や定石が古いし…」

布石のウェイトが大きくなるのは、プロに近くなってから。
第一みんな、結構定石外すジャン…(ぇ)。



それに昔の定石で、現在あまり使われない定石といっても、小目にケイマにかかった時の「二間ハサミ」(上図)ぐらい?
これに加えて小目からの「コスミ」(A)と「三間バサミ」(B)、目はずしの定石(C~Eなど)ぐらいしか登場しない。
これらを一通り理解すれば道策以降は、序盤とて現代とそう変わらないと思う。
逆に三連星や中国流、星とシマリの並行型などがないのでパターンが少ない。
出てくる定石も少ないので、それだけ中盤の攻防や、ヨセに集中できる。

また「二間バサミ」定石の多くは、現代でも頻繁に登場する「二間高バサミ」定石と通じる部分も多く、学んでも全く応用が利かないということもない。
それでも
「小目が嫌いだ」
という方は、拙記事「小目のススメ」もご覧ください。
模様の碁だって、安井仙角仙知本因坊元丈がいるぞ!

相場一宏氏が提唱する
「いろいろ術策を弄する現代碁より、古碁の方が学びやすい」
という言には必ずしも賛成できないが、棋譜によっては現代碁よりわかりやすいものが存在するのも事実。
現代古典を問わず難解な碁は難解だし、逆もまた真なりということ。

どうか毛嫌いせず、「碁界黄金の19世紀」などを手にとってみて欲しい。
きっと時代小説を読むような気分で、意外と楽しめるはずだ。

誤植話

2007-07-17 01:15:25 | 雑談
今週号の週刊文春に掲載された、先崎プロの「浮いたり沈んだり」で、
「森内名人が王手飛車取りを掛けたのだ」
「誤植ではない」
と書くべきところを
「(相手の)郷田挑戦者が王手飛車取りを掛けたのだ」
誤植ではない
と謝って書いてしまい、それがそのまま出版されてしまったことを告白していた。

「誤植ではない」と念を押しているのがポイントで、実際先崎プロの原稿が間違っていたのだ。
つまり非常事態を強調するつもりが、自分で自分の間違いに念を押してしまうことになったという、二重の失敗になっているのが面白いところ。

誤植といえば気になるのが、
「ゆかり先生の頭がよくなる囲碁入門」
の電子書籍化
に併せての、梅沢プロのインタビュー

始めの方に
「実践をやらないと本当に先が読め無くなるんです」
とあるが、これは
「実戦」
の間違いではないだろうか?

梅沢プロが参加している「IGO AMIGO」のコース別ワークショップにも、
「19路実践講座」があるが、こちらも「実戦講座」だと思うのだけれどなぁ?
なまじっか意味が通じるだけに、意図的か判断がつかない。

ま、どうでもいいといえばどうでもいい、重箱の隅ではありますが。

自分の間違いに鈍感なのに、人の字の間違いは気になる私。
今日はスタンダードなシチョウの見損じと、終局処理まで欠け眼を眼だと勘違いするという、スーパーな間違いを連発しました。
発狂したらしい。
相変わらずブルーです。

ついで有段者選書「高尾の力学」「覚のサバキ」も、電子書籍化されて、お安く買えるようになったらしい。
私は紙面化されたものが好きなので、どうもこの電子書籍というものがよくわからないのだが、やはり紙媒体でなくとも、安く買えるのは魅力なのだろうか?

台風め…

2007-07-16 00:10:57 | 雑談
ちょうど止んだ辺りに出かけたら、また激しく降り出したり…。
おかげでビショヌレ(ヨミが甘い)。

何よりヘコんだのはウッカリ、伝家の碁盤を過って濡らしてしまったこと。
普段、雨なんて入ってこないから油断していました。
慌てて拭き取ったものの、ちょっと色合いが濡れた場所だけ違っているような…。
汚れが取れた可能性もなくはないですが、そこだけ木蝋がハガれた可能性の方が高いか。

どーしたら、いいんでしょう?私。
碁盤に詳しい方、教えてください。

さくらんぼやパイナップルも、クサらせてしまったし…。
もうだめ…。

本当にブルーな日で、いっそ雷に打たれたくなりました。
チト頭も重いです。

羽海野チカ氏の、将棋漫画登場

2007-07-14 00:55:55 | 将棋
はじめ画伯告知されていた新連載将棋漫画が、今週号の「少年ヤングアニマル」で始まりました。

タイトルは「3月のライオン」
作者は映画にもなった、「ハチミツとクローバー」の羽海野チカ
で、内容はラブストーリーなのだそうです。

のっけから訳分かりません

あの古ぼけた将棋会館や、隣の鳩森神社で愛を語っても…あまりムーディじゃないしなぁ。

いきなり親子対決らしきものが始まり、それが殺人事件に喩えられています。
一瞬、
「『しおんの王』路線か?」
と思いましたよ。

やっぱり訳分かりません

ちなみに私の記憶が確かなら、【追記:現在の】将棋界に親子プロ棋士はいません。
兄弟プロ棋士(双子も)や親娘プロ棋士(伊藤果明日香プロ)はいますが。

主人公の名前は、桐山零。

多分「いぶし銀」桐山先生や、アムロ・レイとは関係ないと思います。
尚、桐山先生の口癖は
「しゃーないっすねー」
だそうです。

漫画に戻って…。
ついでカレーを仏壇に供えるかどうかが、論議の対象となります。
さらにプロ対局は、「部活」ということになっています。

はっきり訳分かりません

まぁ初回から展開が読めたらつまらないですが…。
何だか紹介になっていませんが冷やかしているわけではなく、あくまでボケノリで書いているので悪しからず。
むしろその新しい切り口に期待!

絵柄は嫌いじゃないですが、やっぱり他の漫画から浮いてますね。
少年ヤングアニマル」は、よい子が買ってはいけない雑誌なのです。

【追記】アキラ竜王が買うのをためらう雑誌ですから!

世界ふせき発見!

2007-07-13 02:10:32 | 雑談


タイゼムで図のような進行の対局をいくつか経験(全部私が黒)して、ふと
「こんな布石、プロでもあるのかな?」
と疑問が湧いた。

調べてみると、わかる範囲でこの局面の出現数は「0」。
単独でのツケ定石自体の出現数が少ないこともあるが、左辺を模様化するような狙いであるツケ定石は、プロの眼からみてこの局面で不適なのだろう。



ついで調べた過程で、こんな布石を発見。
狭いほうからカカっているのが意外である。
30局ほどあり、ここでは素直な黒Aが勿論多いのだが、黒Bのツケも同じくらいあるのが多少驚き。

その後の進行ではハネコムのもある(山田規三生vs小林覚戦など)が、大体ツケオサエ定石に進展する。



そしてこの局面では、白は定石とされるAでもBでもCもなく、D、E、F、Gと軽くサバく進行が、均等にあるのが面白い。
確かに言われてみれば、そう打つよりないところなのだけれど。

定石は適切に使わないと意味がないという、好例ではなかろうか?