対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
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新刊棋書情報「黄龍士」

2012-07-30 19:15:15 | 棋書
書店で「黄龍士」という本を見つけた。

元々、中国で刊行された本の翻訳らしく、著者は薛至誠。
訳者がマイケル・レドモンドプロの奥さん、牛仙仙プロ。
マイケル・レドモンドプロが監修ということで、
巻頭でかなりのページを使って黄龍士の強さと魅力を語っている。

黄龍士とは中国清代の棋士とのこと。
本書はその打碁集だ。

丈和が「棋力十三段」と評した黄龍士の強さを通じて、
現在中国の強さをの源泉を探るというのが主な狙いのよう。



ただし当時の中国のルールはあらかじめ4隅の星に、
石を置いてスタートするというもので、さらに白から打つ(素人の語源)。
加えて「切り賃ルール」で打たれるのが特色。
切り賃ルールについてはメーエン先生の「純碁」のサイト
囲碁ミステリーツアー」を参照のこと。

収録棋譜数は20数局。
半ページに全局図1図。
1局を10譜程度にわけて記載しており、解説も豊富で、
構成やレイアウトのバランスは悪くない。

また碁の内容も乱打戦で、そういう碁が好きな人にとっては面白いだろう。

しかしいくらレドモンド先生が絶賛しているとはいえ、
ハードカバーのために、ちょっとお高くもなっており、
古碁マニアの中でも、さらにマニアの人でないと手が出ないというのが実情。

でもコンセプトとしては少しは売れて欲しいな。
ついでこの流れから、現代中韓棋士の選集が翻訳されればベスト。
本書を並べ「キングオブ古碁マニア」を目指してはどうだろうか(笑)?


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2 コメント

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杜のジュンク堂で (hexagoban)
2012-07-30 21:59:04
5階で見つけた『電車のデザイン』(水戸岡鋭治)を手に、ウキウキしながら棋書棚をチェックしにいくと、
目の高さに立て積みされている『黄龍士』に魅せられてしまいました。
ひとことでいうと、「妖しい凄さ」。
気が早いけど、今年の囲碁ジャ-ナリストクラブ賞は、これだと確信しました。
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囲碁ジャーナリストクラブ賞 (GO!)
2012-08-08 18:53:32
囲碁ジャーナリストクラブ賞って、どういう選考基準でしたっけ?
そもそも去年は何だったということすら知らない。
井山プロだったかなぁ…。

凄いですけれど、諸々大衆受けしないような気がします。
病的なマニア向け(笑)。
買った人がいたら教えて欲しい…。
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