対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

4/3の「将棋の時間」「囲碁の時間」【NHK杯囲碁トーナメント開幕戦 後編】

2011-04-09 22:15:55 | 雑談
つづき



ここでプロが黒△と二段バネしたところでも
規三生プロから異論がありました。
じっくりAとツグのが厚く、間に合っているのではないかとのこと。
全くの同感。

謝プロの打ち方は「厳しい」「ユルまない」と言える反面、
悪く言えば「危なっかしい」感じもします。
観ている方としてはハラハラして面白いとも言えますが…。



勿論、それで相手をやっつけることが出来れば批判の余地はないわけですが、
進んだこの局面になってみると、下辺に取り越された黒△は変ですし、
昨日とりあげたハザマを突いた手もあまり成功したという感じはしません。
謝プロもこの辺り顔をしかめていましたし。

またここで左辺黒△と構えた手も、
規三生プロの第一感では黒Aだそうです。



終盤のこの局面。
白の瀬戸プロは白Aと抜いたのですが、
白Bと攻め合いにいって、黒地を減らす順があるのではと規三生プロ。
この局面ではもう白には勝機がほとんどないようですが、
それでも白Bといった方が例え潰れても面白いし見ごたえがあります。
この辺り瀬戸プロのポーカーフェースに歯がゆい気持ちでした。

結局最後まで作って黒5目半勝ち。

詳しい経過はブログ「敵の打ちたいところに打て」を参照のこと。

謝プロは勝つには勝ちましたが、優勢になってからの打ち方は、
女流棋戦や早碁ではあるいは通用してしまうのかも知れませんが、
経験に長けた棋士には付けこまれそうな余地が、いっぱいありそうで不安。
より一層、碁に「鍛え」がはいってくれることをのぞみます。
私も女流棋士が早くリーグ入りして、上のステージに上がるのを待っていますから。

さて懸案の時間短縮についてですが、今期から中終盤の「ワープ」はなくなり、
対局者の考慮時間中を小刻みにカットして1時間半の枠に上手く収めていました。
そんなに違和感はなかったし、要所では解説の音声も入るので不満なし。
結果、より番組が締まった感じで上手く編集されていたなと、私は感じました。

全体としても「将棋の時間」「囲碁の時間」の時間短縮に大きな問題はなく、
むしろ番組全体がよりまとまった印象です。

レビューが長くなったので、もう明日には次の対局。
古谷裕プロと黄翊祖(コウ・イソ)プロの対局ですが、
古谷プロも一昨年、依田プロに勝つなど強い棋士ですが、
ここは井山プロのライバルと目される黄プロが、
その実力をいかんなく発揮してくれることを期待しています。