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奈良大好き☆お勉強日記

奈良大学文学部文化財歴史学科(通信教育部)卒&奈良まほろばソムリエ検定のソムリエを取得したヒトの色々な勉強の日記です♪

73分の1

2014年01月05日 | 奈良大学お勉強日記
あけましておめでとうございます。
(とりあえず松の内だからいいでしょ)
今年も楽しくおべんきょうしていきましょう、おぉ!

てことで、新年も五日。
気がつけば一年のうち、五日も終わっちゃってるじゃん(涙)
五日といえば一年365日のうちの、五日ですよ。
これは実に、一年のうちの73ぶんの1!なんですもの。
(って微妙な数値ではありますが)

一年の計は元旦にアリってことで、いろいろとワタクシもあれこれと
勉強の計画は立てててあったんですよ。年末に。

しかし、フタをあけてみれば、
今年は毎日やろー&元日から始めようと思っていたこともすでに断念。
かれこれ10年聞き流しだけで(しかも一日15分)
予習も復習もしない中国語は理解が進まず、
去年さして勉強もしないで受けた神社検定は撃沈だったし…。
と今年も始まったばかりなのに、どよんとした気分。

いやいや、遺憾、否、いかん!
このままでは絶対にいかんぞなもし!

とりあえず、神社検定のリベンジはしておく!
お寺検定の勉強はしてみる(受けるかどうかは謎)
そしてパソコン関係のおべんきょを充実させる(マジ?)

くらいにしておこうか。
多すぎても出来ないやろし。

ってことで。
レコーディング勉強法、期待してます←自分に。

今年もいろんなことを学んでゆきましょー。


ここほれ

2013年10月14日 | 奈良大学お勉強日記
わんわん(違います)



神戸市の男の子が、公園で遊んでいる時に拾った物体が、
なんと青銅鏡の一部だったことが判明したニュースにはびっくりしました。

調べてみたら、西求女塚古墳(にしもとめづかこふん)から出土していた
重要文化財の青銅鏡の一部と判明したんだとか。

金属片は、小学1年だった佐野君が同古墳を整備した公園で遊んでいた時、
緑色に光る破片を見つけて持ち帰り、
「宝物」を納めるポーチに入れて机の中で保管していた。


いい子やのぉー。
捨てないでいてくれて有難うやね。

ニュースで見た情報によれば、社会科の教科書に載っていた青銅鏡が、
自分の持っている「宝物」によく似ているので先生に相談して、
校長先生が教育委員会に連絡したそうな。

教育委員会側も「まー、勘違いでしょう」と思ったものの、
写真を送ってくださいというので、送ってみた。

で、どうせ違うだろうと思っていた教育委員会のおかた。
送られてきた写真を見たところ…げ、げげげ!現物を見せてください!!!
ということになったらしい。

結局はやはり本職に判断を仰いで、
”奈良文化財研究所(奈良市)が鑑定して、同鏡の一部と判明した。”
ということに。

重文指定になっている鏡の欠けている部分に、
その破片はぴったり合致するとのことなので、
まさに最後のワンピースって感じ。
あると無しでは全然違うものですから、
またに世紀の発見。

その古墳の脇は公園になっており、その公園で鬼ごっこをしている時に拾った
(掘ったのではない。本人談として『ポンと地面に置いてある感じ』)
というのだから、まだまだ土中にも何かがないとも限らない。



この話を聞いて、水野正好先生が奈良大のセンセだった頃のことを思い出しました。
まだ奈良大が宝来町にあった頃(私は知らんのだが…設立当時はあっちにあったらしい)

近鉄西大寺駅から歩いて大学へ通って来る途中に、「西大寺」があるのだが、
その中を通って通っている奈良大生諸君に水野先生は、
「いいかね、あそこを通っていて、何か発見したら私に教えるんですよ」
「教えるんですよ」
と繰り返し言っていたらしい。

まあ、西大寺の境内を掘り返すわけにはいかないから、
落ちているものがあったら教えなさい程度のことだったはずだけど、
その言葉をまに受けた学生がいたのやもしれない。

西大寺の塔跡はその当時(今から四半世紀前)ロープ張ってなくて、
基壇まで階段で上がれるようになっていたらしいのだけど、
現在は上へあがれないようになっている。
どうやら、その原因は水野センセらしいのだけど…。
前出の発言が関係しているらしい、とかとか★

掘ったわけでもないのに、古墳の埋葬品が土中ではなく土の上に落ちていたのなら、
それが西大寺でも、東大寺でも、興福寺でも、あるのかもなーなんて…思わんか★
さすがに毎日掃き清められているであろう境内では無理かな。
誰も掘ったことのない古墳ならばありえるんだろうけど。

まだまだ土中に埋まっているであろうもののことを思うと、
まだまだワクワクできることってあるんだなーと思います。

ドラえもんがいたら「なんでもリサーチぃ~♪」とかって、
土中を照らすだけで中身がわかるライトとか出してもらうんだけどな。
(どこでもドアで邪馬台国に行くのでもイイ)

古代から現代に直通ドアが開いたかのような出来事でした。

博物館実習同窓会☆6回目

2013年07月31日 | 奈良大学お勉強日記
7月28日(日)は、真夏の常連イベント(?)
奈良大博物館実習OB会に参加してきました。

今年は「緑地公園駅」に降り立った瞬間の「もむぉんわぁ~」とした
あの熱い空気に絡めとられる感じがせず、今年は涼しいんでないの?
とかとかちょっとほっとする。

例年この会合は8月上旬の実施となるわけですが、
今年はカレンダー巡りのせいか、7月最終日曜日の開催となりました。
(これはこれで良かったんだなというのは、後になってわかる話。
ちなみに来週8月第一週の日曜日の最高気温は35度の予想です)

しかし、大阪の夏なめんなよーって感じで。
公園内をテクテク歩いてくる時点ですでに汗だく。
そして、会場である民家博物館に入ってからも、
集合場所である茶室は一番奥にあるため歩く歩く。
その間、登り&くだりも結構あり、着くまでにすでにヘロヘロ。

まあ、実習生さんそのものであれば、そこでバテていては仕事にならんのだけど、
まあまあ、わたくし、OB生でありますので、そこんとこは少々手抜きしても
成績には響かないことになっております。
気楽にいきましょう、ってか?

実習生さんたちは午前から園内で活動をされていますが、
我々は午後からのみ、園内清掃のお手伝い。

今年は十津川の民家周辺の側溝掃除をお手伝いしましたわ。
真夏の活動ゆえ「無理をしないように」とは言われているし、
猫の手程度の活動ではありますが、それでも流れる汗はハンパ無い。

それでも今回はボランティアさんがついて、
「ここらへんで休憩を取ってくださーい」
「それではあと少し活動してくださーい」
「これで終了しまーす」
と号令をかけて下さったので、やりやすかったです。

その後は、第一のお楽しみ。
水野先生の講義です。

実習生さんたちにとっては「授業」なのですが、
我々OBにとっては「楽しい楽しいタダ聞きの会」。
聞いたお話をレポートにまとめることもないし、
これから試験があるわけでもないので、
気楽に先生のお話を楽しめるというわけだ。

今回はいつもOB会が借りている十津川の民家は、
おじゃるまるテイストな”くの一”さんたちがロケ(?)で使用中で借りられなかったし、
南部の曲がり屋は工事現場バリケードがはってあって入れなかったしと、
いろいろいつもとは違っていたんだけど。

一番違っていたのは、水野先生のお話がセミナールームで行われたこと。
セミナールームはプレハブ造りの、特別展示をやったりする小屋ですが、
今回はここで最終講義が行われるんだそうな。

ひゃっ☆ラッキーではないか。
というのも、このセミナーハウス、園内で唯一冷房が効く施設である。
(除く管理棟)

いつもは園内清掃後、迫り来る蚊や、睡魔と戦いながら、
水野先生のお話を聞くわけですが、
今回は冷房の効いた部屋で、イスに腰掛けて(いつもは板の間で体育座りor胡坐)
聞けるってんだから、これを幸運といわずして何と言おう。

例年ここで蚊に刺されたり、扇子でバタバタしたりしながらの講義で、
聞くほうも大変だが、話すほうはもっと大変。
水野センセは基本的に立ってうろうろしながらしゃべるスタイルなので、
イスを用意していても座ってくれないし、水を用意していても飲んでくれない。
見ているこっちの方がハラハラすることも多かったのだけど、
ここなら冷房も入っているし、ウロウロしても少しは体力温存になるのでは?
とかとかも思ったんですがけどね。

なにせ博物館実習の中でも「民博館」での実習は過酷な環境で、
フツーの博物館の「室温23度、湿度55%」なんて数値とは一切関係なく、
「(ボランティア精神が)あつい」
「(囲炉裏で焚いている火が)熱い」
「(くそ暑い日本の中でも暑い大阪で)暑い」の三拍子揃った博物館ですから。
アツサに勝たなくてはいかん宿命があります。
(しかも博物館実習というのはその暑い夏にわざわざ実施することに決まっている)

しかし、その実習の最難関門の最後に来て、
「クーラーにあたりながら、水野先生のお話を聞く」なんて、
お駄賃にも匹敵することがあってもいいんだろうか?
(いーんデス!byカビラJ)

ってことで、セミナールームの最後列に小さくなって滑り込んだのですが。
ここで、ひとつ、誤算が。

真夏の民博の暑さ対策はして行っても、
冷房対策はしてこなかった、ってことさね。

そう、「冷えピタ」とか「クールスプレー」とか山ほど用意して、
何があっても大丈夫状態にして持っていくために、いつも私のバッグは
「ご旅行ですか?」状態になっているのだが。
(通常時でさえ、荷物が多い人間なのに。それに輪を掛けて大荷物)

しかししかし。
冷房よけのカーディガンとか、冷房対策のひざ掛けとか持ってきてないよ。
お出かけ時は常時持ち歩いているんだけど、まさか民博でそれらが
必要になるとは思ってなかったもんで。
ひんやーり、って滅多にない体験をしました。

いつもだったら、帰り際にお着替えをして、汗かいた服を脱ぎ捨てて
新しいシャツ着て帰る(否、飲み会に行く)のだけど。
今回は、汗がすっかり引いてしまって、体温をばっちり下げてくれて、
あげく寒いかも…状態になりました。
来年以降もセミナールームでの講義だったらちょっと考えた方がいいかも。

なんて話はいいとして。
〆の水野センセのお話です。
今年のテーマは「考古学と諸科学の協調が奏でる古代史」
ってことでしたが、レジュメの内容に留まらない話が次々出てきて、
「そろそろ時間なんですが…」
という頃合からの方が、面白かったかも(をい)。

大阪と奈良を結ぶ道は昔は水越峠という道があったが、
今は山の中くりぬいて高速道路が出来てしまい、
あそこを歩いて越える人なんて殆どなくなってしまった。
道なんてものは通らなければ無くなる。

しかしだ、小学生に”水越峠”と書いた石を持たせて、
山登りをさせて、一人が数個ずつ街道沿いに置いてきたら…。
”水越峠””水越峠”と書いた石の列がバーっと出来上がり、
そこが『水越峠の道』であると、後世に残るでしょ。
OH!なるほど♪

「あと、学芸員は説明をしすぎるな」
「……?」
「学芸員は(自分の知識を)しゃべりたくてしゃーないのかもしれんけど、
相手はテキパキと答えを求めている。そして早く次のところへ行きたがっている。
それなのに、延々自分の話をしていると、アンケートに「私の時間を返せ」
「学芸員が長々としゃべっていて時間を撮られた」と書かれてしまう」

あははは、確かにそうかも。
自分の得意分野だったら尚更そうかも>必要以上の過剰な説明。

てなところで時間となりました。
(今回はトートツに終了)

後は場所を移しての懇親会(という名の飲み会)です。
今年も水野センセはご参加くださいましたが、
一時間ほどで「次の会合があるから」と途中退席されちゃいました。
今年は席が離れていたのであまりおしゃべりは出来ませんでしたが、
毎年この会に参加している成果、もとい、せいか、
顔だけは覚えていただけたようで、写真撮影のときは、
ちゃっかり隣りに座っていたりしましたよ♪

今年もソフトドリンク「ここから、ここまで全部もってこ~い」状態で、
飲みまくっていましたが、最後に一杯だけサワーを頼んだら、
これで酔っ払ってしまった安上がりなヤツです。

その席上「奈良大の勉強ブログ書いていた人?」と問われたり(謎)、
奈良大同窓会から派生した山陵会をよろしく」だの、
「アンタ○○さんの妹?いもうと??」だの。
酔っ払い相手に散々な目に遭いました(ウソ)
※とりあえず宣伝しておいたからねー>各位殿。

さて、来年も万障お繰り合わせの上ご参加下さい、ですわ>ALL。
真夏の夜の夢ならぬ、一夜限りの乱痴気騒ぎですけど。
これがあるから、一年生きているのかも、とも思うことも無きにしも非ず。

6回目か~あれから6年か~そうかそうか~年取るわけだなあ(嗚呼無情)
その間に結婚したり、転職したり、髪の毛が寂しくなったり(!)、
定年を迎えたり、引越ししたり、卒業したり、リタイヤしたり(?)
といろいろなことがメンバーの身に降りかかったわけですが。

あの暑かった夏の日を思い出す日が、一年に一日くらいあってもいいような気がします。
だって夏スクって特別だもん!
(博物館実習を含む)

来年も集いましょうぞ★
オノオノガタ!

博物館実習OB会★第5回目

2012年08月05日 | 奈良大学お勉強日記
そしていよいよ、今回の旅のメインイベント
>博物館実習OB会です。

わたしが実習生として参加したのは今を去ること5年前の2007年でした。
もう暑くて暑くてどうしよう!!!と思っていた大阪在住の時でしたので、
何しろ暑さ対策をどうしようとばかり思って、実習そのものの対策は全然
していかなかったのですが(あははは)

暑さで記憶が飛んじゃっているので、過去のブログを見てみたら…。
一日目の午前はなんと雨が降っていたらしい(全然記憶にない)
とりあえず一日目の内容は座学中心だったので、館長さんのお話を聞いて、
その当時、解体修理中だった椎葉村の民家を見学して終了。

午後からは移築民家の概要を聞き、茅葺民家の基礎知識など仕入れて、
各民家を見て回り、それぞれの特徴などを見学。

一日目は「学習」で終わりだったのだな。
なんか記憶ではもっとまじめに「掃除&掃除」をしていた覚えがあるんだけど。

二日目は午前中は曲がり屋周辺の野外清掃。
草引き、竹やぶ払い、縦横無尽に生えている草の刈りこみなどなど。

午後からは屋内清掃。
はたきをかけ、雑巾がけをし、仏壇を拭いたり(!)床を拭いたり。
その後、白川の合掌造りの二階に上げてもらって
実際のボランティアさんが普段やっている説明を聞かせてもらいました。
あとは、敷地内唯一の冷暖房完備のプレハブで、この博物館設立に尽力された
鳥越教授の業績をまとめた資料展示を見たり。(白川と二交代制で実施)

そして3時からはお待ちかねの水野センセのまとめのお話。
最後はみなさんからの一言があって解散ってことでした。

今年のプログラムも、私が体験したのとそんなに変わりはないかなと。
でも私が参加したのは、通信ができてからの博物館実習の二回目で、
栄えある一回目に参加できなかったのは残念に思ったのだけど。
(いや、自分が「総論」と「各論」に合格できず、博物館実習2に
進めなかったゆえのムクイなんで、しゃーないんですけどね)

しかし、そのせいで(?おかげで?)
「こういうご縁」があってOB会なんてものに
参加できているので、何が幸いするかわからんもんです。

それに第一回目の実習の時は、「近つ飛鳥博物館」での実習はなくて、
「弥生文化博物館」と、ここの「民家集落博物館」だけだったんだとか。
三館まわってみると、それぞれの特色があるので、二者択一ではなく、
三者三様を見ることができて、ラッキーだったかもしれません。

今回も午後からのみ参加(すみませんねえ、いつもぎりぎりに登場で)
会場入りした時には、すでに参加者とOB名簿による出欠状況が
読み上げられているところで、「あ、噂をすれば…」という状況での
到着となった模様。(どんな噂だよー)

とりあえず一時から実習生さんたちに合流して、掃除のお手伝いです。
今年は民家のわきの溝掘り(泥あげ)とか、落ち葉(堆肥)撒きとか、
民家の屋内清掃とかあったのですが、行く先々で手が足りているようで…。
道具に対して、OB人があぶれるというのの連続。

まあ、実際に作業するのは「実習生」さんが優先。
我々は冷やかし半分の、単位がもらえない、お情け参加組なのですから。
実際に作業しないとわからないことも多いだろうし、
あちらさまはそれでレポートを書かねばならんのだから!

ということで、現場監督のお役人よろしく、あっちをうろうろ、
こっちをうろうろしながら、視察の旅へ(笑)
ぐるっと一周してきたら、能勢の民家の屋根が葺き替えてあってきれいに
なっていました。おおう、すごい。カマドに火を入れている
ボランティアさんには「こんな風に葺き替えたんですよ」と掲示してある
写真を見せてもらいました。
曽爾高原からススキを刈ってきて使用するんだそうで、
その際「ここからここまでは××んの」とかちゃんと縄張りがあるそうな。
材料不足ってのもあるのよね。

結局ぐるっと一周してきたら、白川の民家で大量の障子貼りをしている
集団に遭遇。しかも人数は足りてるような、足りてないような…。
ようやく、お手伝いする場所が見つかったようです♪
午前中で古い障子紙をはがして桟を洗い、乾かしてあったので、
それに新しい障子紙を切って、貼って、ぺたぺたして。
まあ、若干歪んでいるところもあるのですが、それもまた御愛嬌。

そういえば私たちが実習生だった時、どこかの民家の障子貼りしている
グループがありましたなあ。しかも、その障子の木枠を破損してしまって、
いきなり「文化財修復学の実習」に突入することにもなったりして(笑)
まあ、それも今となってはいい思い出です。

しかもここ、初めてのOB会でも、ここの障子貼りってしたなあ
>二階の窓に障子をはめる際に、表か裏かでもめたような…。
もうすでに蜃気楼のような熱さの向こうにかすむ記憶ではありますが。

パリンとした障子紙に貼り替えられた窓は若干明るくなり、
これでしばらくは大丈夫(?)どうせまたここの障子の貼り替えは、
われわれがすることになるんだし(笑)
少しくらい見栄えが良くなくたって、勘弁してねーって感じ。
きれいになった、きれいになった(自画自賛)

そういえばこの五年間に、ここの敷地内、かなりキレイに整備されましたね。
一番目についたのが、民家の案内表示板。焼印でやっているのか、とても
きれいなデザインで、各民家の図を載せて「←表示板」ができてました。
あれだってタダじゃないだろうに。(すべてはカネだ)

それこそ椎葉村の解体再建工事だって無事完了したし、
小豆島の歌舞伎舞台だって前よりきれいになっている。
いたるところに舗装されたスロープができているし(かつてはなかった)、
わたしたちが実習に来た時よりも、はるかにキレイに整備されています。
これも、館長さん始め、関係者の方々、そして手弁当のボランティアの方々の
尽力のおかげなんだろうなあと思います。

わたしなんて、年に一回、それも、ちゃっかりこんな時にしかこない、
猫の手にもならない程度のお手伝いしかしてませんが、
それでもクソ暑い季節に来館者数が減る頃、
まとまって20名プラマイくらいの入場者数と、
若干の入場料があがるならばとせっせと通っております。

そう、そんなお話が水野センセの今回のお話でもありました。
掃除が終われば、3時からは水野センセのまとめのお話です。

博物館実習の水野センセのお話といえば「ヤンシャオ遺跡と現地保存」
なんだけど、今回はヤンシャオ遺跡の話はなくて。
某知事になってからの「削る、やめる、つぶす」の文化軽視の話から。

わたしたちが受講した時は、指定者制度が発足して、
どんな人が博物館経営するのかわからないなんて状態が発生!なんて時期だった。
その後、某知事になってからは「この博物館は売上が良くないので廃止にしましょう」
なんて発言も出てきて溜息の連続。

まあ先方としても、まずは敵情視察(笑)からってことで、
彼らが博物館に来たんだとか。

某博物館に行って、入館者に突撃インタビューを試みたところ。
「この博物館へはよくこられるんですか?(どうせこんなとこ人けーへんやろ)」
「わたし、よくこの博物館きますよ」
「え?(なに?)どれくらい来るんですか?」
「えっと、年に4.5回はきます」
「え?(絶句)府民の方ですか?」
「いいえ、××(大阪府以外)のもんです」
突撃インタビューに答えてくれたおばちゃん、グッジョブ!
まるで仕込みでおいておいたような人材がいてくれてよかったよかった。
わっはっは痛快つうかい。

でも、某有名建築家さんにお願いして某館を作ってもらった所へは、
カノ人は行ってないようで。
(”権威”には弱いのか、某建築家さんから手が回ったのか)

そして、本館・民家博にも来てないんだとか。
もともと大阪府が金出して造ったものやないし…ってことなのか。
ということで、この館の成り立ちをツラツラとというのは、毎度の通り。

「不要な箱モノは無くしましょう」というわけで、
博物館は予算を削られ、目標人数(目標収入)が設定され、
その数字をクリアしないと「即、ボッシュート!」になるんだけど。
何故か某館では毎年それをクリアしてきた。
しかし、今年はどうしてもそれがクリアできそうにない…さてどうしたもんか。
ってことで打ち出した秘策が「水野センセにしゃべってもらうこと」(笑)

「水野センセがしゃべる」というとそれだけで、全国から人が来るという事実。
(はい、事実の証人が、ここにも一人いるのだがね)

パンダ並みに集客力のある水野センセですから、
「しゃーない、しゃべったる」と水野センセの連続講義というものを設けたら、
なんということでしょう。
目標数5万5千に5千も足りなかったのに、楽々クリアして余りある、
5万8千人の来館者があったんだとか。恐るべし水野マジック!

「ぼくに会いたい、顔が見たいって人は開演の二時間前から並ぶんですよ。
そのためには、数時間前から会場を開ける準備をせなあかんので、
そのための人件費ってのものいりますやろ」確かに。

「年寄りは無料になるってのがありますけどな。年寄りはあの世へは(金)持って
いけないのですから、それを放出することも必要なんですよ。
入館料があんたんとこはタダにならんのか?っていいはるひとがいますけど。
年寄りこそお金を使ってもらわないとね」
水野センセの講演会を聞きに&顔を見にくるひとたち(あたしもそうだが)は
そういう世代の人が多い。そういう人にこそ、お金出してもらわないとね。

入場料とるってのは博物館側のメリットのように思われることもあるでしょうが、
入場料を取るからには、入館者数を集計して、売上金を管理して、それを報告書
にして、提出して、銀行に行って…と手間がかかってしゃーない。
だったら無料にしてしまう方が、経理や、総務にかかる人件費を削れて、
かえって経費節減になるという逆説がなりたつと。ふむふむ。

これは実習生さんの感想を述べる時間になってから出た意見なんだけど
「わたしもそろそろ入館料無料になる年なんですけど、図録とか買って、
少しでも売り上げに貢献したいと思います」
という方がいらっしゃいました。
私も友の会カードで入館させてもらってるけど、何かの足しになればと、
図録よーく買ってますわ(重いのに。漬物石並みの重さ&広辞苑なみの厚さのもあるけど)

センセは病気をしてから時間に正確になったせいか、
講演時間に「正確」になられました。
懐中時計を前にして「ってそろそろ時間かな」って自分で話すのを終わるという
芸当を身につけられたようでして。
いつもはかるーく時間オーバーして、周囲が時計とにらめっこをして
そわそわドキドキするんですが、ちょっとそれもないのが寂しい感じ。
でも、なんかキレイにまとまってお話は終了です。

そのせいか、今年は実習生さんたち全員が一言ずつ述べる時間があって、
水野先生も、我々OBも全員で拝聴。
実習を管理する小島センセにも「皆さん年々レベルが上がっていってらっしゃって…」
といわれる通り、「あたしたち、あんなにまじめにしゃべったかなあ?」
ってものでした。(あはは、あたしたちの時代は”実習生の先頭の方”ですから、
レベルが下の方でしたね。おーほほほほ)

すべての実習が終了して、OB会恒例の写真撮影。
長屋門@元塩爺のおうちの前で、ハイポーズをするのですが…。
水野センセはというと、出入り口付近に設置されていた文化財保護に
対する募金箱にせっせとお金を投入中でして。
おお、なんということ。センセがあんなに熱心に文化財保護に対して
真摯になっているというのに、その教え子たちがこんなテイタラクでは…と
その姿に学ばせていただきました。
(すみません。募金は次回します。ってか、ナラハクではしてきたんですが)

そして、その後は本日最大のイベント。
水野センセを囲んでの懇親会です。
去年はドクターストップならぬ、「かみさんストップ」がかかってしまって
参加されなかった水野センセも、今年は「会に出てくるかも~とはゆうてきた」
とのことで、ウーロン茶とそこそこのお食事で最後まで参加していただきました。

実はこの会、飲んだくれメンバー用に「飲み放題」なのですが、
労働の後の一杯はうまい!!ってことで、私も遠慮なく、
ジンジャーエール、グレープフルーツジュース、ウーロン茶をぐびぐびっと。
ぷはー、働いた後の一杯はたまりませんなあ!
(安上がりなヤツ)

後は、いろんなお話です。
「館内で生えている栗で栗ご飯を炊く会ってのはどうですか?え?保健所?
申請?えっえ?前例?何それおいしいの?ダメですかダメですね、残念」
「囲炉裏があるんだから、あそこで魚を焼くってのはどうですか?え?
直火の遠火で魚はなかなか焼けない?焼いていると煙い?時間がかかる?」
「あのぉ…タケノコ掘りをしてですね…ああ、販売となると難しいんですね
わかります。そうですね、毎年生えなかったら大変ですよね」
「怪談をやるってのはいいですが、園内マジで暗いので…はあ、ハア…」

いろんなアイディアは浮かぶのですが、なかなか実現可能なものに辿り着く
のは難しいようです。やはり妄想しているうちが一番楽しい。

お開きとなって電車とバスを乗り継いでの帰還ですが、
途中水野センセとたくさんたくさんお話をしました。
「(ソムリエになったんなら)ガツンとモノ申したればええ」とかって
類のお話もしていただきましたし(謎)

暑い中の労働は苦役だけど、その後の一杯と、懐かしいメンバーで揃う機会は
なかなかないので、とってもよいチャンス。
一年に一度というと七夕みたいだけど、あれは雨が降ると会えないから、
来年もよいお天気で(笑)無事労働ができますように。
また来年も会えますように。

ナムナム、パンパン。

春が来た♪

2012年03月20日 | 奈良大学お勉強日記
はぁ~るがきぃーたぁ
 はぁ~るがきぃーたぁ
  どぉこぉにぃきた~♪

失礼…。
はい、ココに来ましたよ。

苦節ウン年、奈良大学、博物館学芸員資格、修得でございますっ!!
(→証拠写真

今日もコタツにすっぽりな天候ではありましたが、
郵便屋さんが「春」を運んできてくれました。

卒業式後、宅配便にて発送と聞いていたので、
昨日は卒業式だし、今日には届くかと思って首を長くして待っておりました。

卒業と同時に授与されるとカッコよかったのだが、
劣等生のアタクシは卒業するのに精一杯で、
学芸員は後回しにしてしまったもんで。

卒業後、科目履修生になること丸三年。
ようやく取れましたわ、学芸員資格。
何を長居をしてんだか。

しかし、そんな私の重い尻をたたいたのが、文科省。
それというのも文科省の気まぐれにより(?)
「博物館法施行なんちゃら…省令」が改正されることとなり、
必須単位が増える!なんてことになっちゃっため、
あわててやりましたよ>レポート&試験。

私が科目履修生になった時点から予定されていたことではあるが、
尻に火がつかないとやらない(やれない)性格なもんで…。
とうとう来年度から新課程で実施!となったからには、
火事場の馬鹿力発揮。
滑り込みセーフでどうにかこうにかゲットです。

ああ、これで学芸員実習の同窓会に大手を振って行けるわ(笑)
まあ今まででも、別段大手を振って行ってましたけど。
卒業はしたものの、学芸員資格は持ってなかったんだもんな。
うけけ。

暑さ寒さも彼岸まで。
そして、本日は彼岸の中日。
ということで、春ももう間もなくだと思います。

春本番かもぉ~ん!!

新!博物館学芸員課程

2012年01月28日 | 奈良大学お勉強日記
奈良大からデカイ封筒が届きました。

中身は『新しい博物館学芸員資格過程について』
ドデカイ文字で、太字で、ゴチックで、
「ええ?アタシ全部旧過程で取れてる筈だけど…」
え?何だ?何だ?何なんだ?(涙目)

思わず卒業時にとった成績証明書と
ここ一年で受けた科目習得試験成績通知書を
見比べちゃったですよ。
心配するまでもなく、残り三科目は合格しているわけなんですが。
なんか、いまだにデカイ封筒が来るとドキドキしてしまうのは癖ですね。

よく見れば、
”休学中の方を含めた4月生の受講生全員”に送っているというし、
”学芸員旧課程の全科目を単位習得済みの方”は
新課程を学習していただく必要はありません、だって。
セーフ。

その場合は次ページ以降読む必要はありません、でしたが。
来年度以降は9科目19単位になるんだそうな。
(旧過程は6科目17単位)
単位としては2単位増えるだけだけど、
科目数は3つ増える。
(ちゅうことは、試験を受ける回数が三回も増えるということだ!)

博物館学各論4単位が
「博物館経営論」と「博物館資料論」2単位ずつに分かれ、
教育学概論がなくなって、
「博物館資料保存論」と「博物館展示論」と「博物館教育論」の
それぞれ2単位ずつになるとのこと。

ふむふむ。
各論の中身が細かくなる感じか。
旧過程は概論と各論は違いがよくわかんなかったから。

試験受けるのはキライだけど、
テキスト読むくらいはしてみたいな。
>余裕だな、自分(笑)

学芸員資格証書は3月の卒業式のあと郵送されてくるらしい。
あー楽しみ楽しみ♪

もう一度奈良大学?

2012年01月10日 | 奈良大学お勉強日記
奈良検定から開放されて、早速名古屋へ遊びに行ってきた。
帰宅したら、机の上に見慣れたデカイ封筒が。

げげげ。
なんだなんだなんだ?!

中には”入学案内”が入っていて、
えええ???

卒業したし、学芸員の科目も取れたはずなんだけど。
これは大学院を目指せってこと?

なんてこと思いながら奈良大通信を読んでいたら、
在校生にも一部送るねだそうで、そうですかそうですか。
よかったよかった、ほっとした。

しかも来年度入学生からは学費が19まんえんになるんだとかっ!
うわっはっは。
もう卒業したからいいもんね(笑)

奈良大通信もぼちぼち送られてこなくなるんだなと思ったら、
寂しい気もするけど。

ま、早く奈良大離れもしなくちゃね(謎)

晴れて☆母校?

2011年11月29日 | 奈良大学お勉強日記
そろそろ来る頃だと、先週末から心待ちにしていたものが届きました。
先日奈良大へ、受けに行った試験が帰ってきましたのよ。

「教育学概論」&「視聴覚教育メディア論」合格です!
やっぽー♪

これが最後の二科目だったので、
これにて一件落着でございまする。
ということで、学芸員の履修過程はめでたく修了。

本科生を4年でなんとか卒業して、科目履修生になってはや三年(!)
来年度から学芸員の履修科目が増えるという重要なお達しに焦り、
重い腰を上げてようやく勉強に取り掛かった今年の初め。
なんとか、年内に、合格が出てよかったよかった。

そうなるってーと、さ来年からは「奈良大通信」が
送られてこなくなるのだな。
通信が出来てからずっと送られてきてるので(←古老だ★)、
結構な歴史なのだけど、それが来なくなるのはちと寂しいかも(笑)
それ欲しさにずるずる居たわけではないけれど(ははは)、
これで本当に「母校」になっちゃうんだなあ。

いやいや、これからも母校に行く機会はあるでしょうし。
奈良検定とか、奈良大学博物館とか、奈良大講堂とかで。

まあ実際には3年前に卒業したわけだから、すでに「卒業生」なんだけど。
でも科目履修生ではあったから「なんちゃって大学生」は続いてたし、
学生パスポートも買えていたが。
それも来年からは無くなるのね…それは痛いかも★

ま、なんにせよこれで奈良大でのお勉強はおしまいです。
そうなると、ここのブログタイトル、どうなる?(笑)

奈良「検定」お勉強日記になるのか?
いや、来年ソムリエの試験受かったら(鬼がわらっとる)
奈良「検定」お勉強日記でもなくなるのだが…。
まあ、それのハナシはおいおいと。

合格したどー!
赤飯炊くか(笑)

手が痛いPart2

2011年10月29日 | 奈良大学お勉強日記
行ってきました>奈良大学。
受けてきました>科目習得試験。

ド田舎から電車乗り継ぎ、上京して(私の京は奈良の都だ)、
バスがないので、テクテク歩き、会場に入ったのが5分前。
しかも、今回も、受験番号1番ですよ。
どんだけー(謎)

模範解答(?)を見直す暇もなく、試験開始。
受験科目2科目ということで、覚える量もいつもの倍。
こいつは書きにくいと思った数々の問題は捨て置き、
これならば書けるって問題を重点的に覚えて。
中でも完璧って思った
「10来い!10来い!じゅううううう!」と
念じていたら、本当に来た>問題番号10番。
ひゃっぽー!!

しかし、一限目に受けるのは教育学概論なのだよ。
10番が来て欲しかったのは、視聴覚教育メディア論。
受験する順番を間違えたよ(とほほ)

でも、試験問題が、私の書いたレポート内容とほとんど同じだったので
アホのように書きまくってほぼ50分書きっぱなし。
もー、これで落ちたら目も当てられないわ。

ほとんど休憩もなく2限目に突入。
今度は何番よーと思ったら「2」
まさか、連続する時間で同じ番号はこないか。
とか思って落胆したけど、とりあえず書きやすそうな内容だったので、
今度もカキカキカキカキ…。
またしても、「すわ裏まで突入か?」って分量書きました。

あんだけ書いて落ちてたら目も当てられん。
努力賞も、参加賞もナシかいってもんで。

ま、とりあえず宝くじ買った直後の高揚感みたいな
「当たるんちゃう?当たっちゃったらどうする?」
とか考えてワクワクすることにします。
待っている間、どんよりしてもしょうがないので。

とりあえず、試験、終わったぞー。


手が痛い…

2011年10月27日 | 奈良大学お勉強日記
いえね、ベンキョウしすぎです(とか云ってみたかっただけ)

今週末試験なので、その試験勉強のため、
朝から晩まで、カキカキ…カキカキ。

読んで覚えるタイプの頭ではないので、
書かないと覚えられない。
しかも二科目。
いつもの倍!です。

おかげさまで、もう腕がパンパンです。
指も痛いし、目も痛い。
アイタタタでございます。

そうそう、本日奈良検定のセミナー受講票が届きました。
よかったよかった、受講できそうだ。

今週末は試験で、
来週末はセミナーで、
行くぜ奈良大!

おっと、その前に一夜漬けだ★