自遊日記

定年後の備忘録

京都東山・青蓮院

2009-09-26 22:45:28 | 京都 街歩き
先日、京都東山にある青蓮院門跡を訪ねました。
国宝の「青不動明王」が、平安創建以来初公開されるとあって
多くの参拝客で賑わっていました。






     
     青蓮院は、天台宗の門跡寺院です。
     門跡寺院とは、皇室や摂関家の子弟が入寺される寺院で
     多くの親王が門主を務めてこられました。







   華頂殿の入り口正面に、こんな大きな額が掲げられていました。
  自分さえ良ければ・・・という昨今の世相に警鐘を鳴らしています。

          私も反省しつつ、奥へ進みました。








                  こんな衝立もありました。








    華頂殿の座敷からの、お庭の眺めは絶品です。
   ここは、JR東海の「そうだ 京都行こう」のポスターにも使われた所です。

  写真を撮っている人、瞑想に耽っている人、庭の説明文を読んでいる人・・・
       おもいおもいに青蓮院を楽しんでいます。








             座敷左手の、障子窓も風雅な佇まいです





          波しぶきをあしらった欄間

  この欄間の横には、天皇皇后両陛下が青蓮院を訪ねられた時の
  写真が飾ってありました。  さすが皇室ゆかりのお寺ですね。








        木村英輝氏が奉納された「蓮」の絵です。
        これは、かなり新しい作品のようです。








        華頂殿から小御所へ渡る廊下沿いにある、手水鉢は
     「一文字手水鉢」と言って、秀吉から拝領したものだそうです。








       小御所の欄干から、相阿弥作の庭を撮る外国人。
 ここ青蓮院は、外国の観光客にも人気があるようで、沢山の外国人を見かけました。








    私も、外国人に負けずに小御所の欄干から、庭を撮ってみました。
       正面の反りの美しい石橋は、「跨龍橋」です。

    この小御所は、後桜町上皇が仮御所として使われた事もある建物です。
    上皇もこの欄干から、この庭を愛でておられたのでしょうか・・・。








     相阿弥の作ったこの池は、龍心池と名づけられ、池の中央には
       二千貫に近い大石が池に浮かぶが如く配されています。
        沐浴する、龍の背中に見えると言われています。

    お目当ての、国宝「青不動明王」は宸殿に展示されていましたが
            残念乍ら撮影禁止でした。
    美術的にも、信仰の対象としても大変価値あるもののようです。
      本物を前にすると、身の引き締まる思いがしました。

        お寺のパンフレットの受け売りですが・・・
       不動明王というのは、大日如来の化身だそうです。
      大日如来は、あまりにも崇高で直接には拝み難いので
      その化身の不動明王を拝むようになったようです。
  

        不動明王を拝むという事は、大日如来即ち
     宇宙の中心に向かって拝む、という事になるそうです。

       無病息災 家内安全を祈ってお寺を出ました。



       因みに、今日の、毎日TV「世界不思議発見」でも、
       青蓮院と青不動明王が登場していました。