
復活祭(イースター)の休暇を利用し、
訪欧視察団の仲間数人と闘牛を見に行きました。
休日とあって大混雑、騎馬警官が出て交通整理をしていました。
写真は、マドリード闘牛場入り口です。

「闘牛士は命懸けの舞踏を舞い、牡牛は死へ向かって駆け抜けて行く・・・」
それが闘牛だそうです。
闘牛は単なる見世物ではなく、
牛と人間との死をかけた芸術、神聖な儀式だそうです。
騎士に先導されて、闘牛士(マタドール)が登場します。

防具をつけた馬に跨ったピカド-ルが、槍で牛の背中を刺します。
3回までは刺すことが許されているそうです。
怒った牛は馬に突っかかっていき、馬は倒されそうになります。
見ていてハラハラします。
昔、防具を着けずにやっていた時代では、腹部を裂かれる馬も出たそうです。

次いでバンデリジェロが、牛の肩に2本のモリを刺します。
500kg級の元気な牡牛も、
槍で刺された上に、モリで刺され、少し弱ってきます。
それにしてもスゴイ観衆です。
まずい動きがあると、目の肥えた観衆からブーイングが起こります。
勇敢な動きには拍手が起こります。

最後に牛と闘牛士が1対1で対決します。
常に勝者は人間の方です。
このシーンは、映画やニュース等でよく見かけますが、
この前段階で、牛が傷つけられて弱っているとは、この時初めて知りました。
ちょっと牛がかわいそう。フェアでない感じがしました。
スペインの大観衆は、老若男女を問わず、
心から「闘牛」を楽しんでいる様子でした。
我々日本人にとっては、残酷に見えて、直ちには楽しめませんでした。
6頭の牛が登場する事になっていましたが、
最後まで見るに忍びず、3頭目の牛が斃されたあたりで帰りました。
農耕民族と狩猟民族の違いでしょうか・・・