kintyre's Diary 新館

野球(西武ファン)や映画観賞記等を書き綴っています。野球のオフ期には関心の高いニュース等も取り上げています。

野田内閣が発足、党内バランスに配慮

2011-09-03 21:42:40 | 政治

正式発足した野田新内閣は、小沢一郎元代表のグループから2人を入閣させるなど、党役員人事に引き続いて党内バランスを優先した布陣となった。民主党代表選の決選投票で野田佳彦首相を支持した鹿野道彦農相のグループから2人が入閣するなど、論功行賞色もにじむ。民間からの登用はなく、まずは政権の足元固めに徹した地味な顔ぶれとなっている。

 今回の組閣について、野田首相は会見で「代表選の時に『怨念(おんねん)の政治はやめましょう』と言った。言葉だけでなく人事で表れるか、自分なりに心を砕いて、人事の骨格を決めた。適材適所の人選をさせていただいた」と説明し、挙党態勢づくりを重視したことを明らかにした。
今回の組閣では、財務相には当初は岡田幹事長の起用を野田首相は考えていたが固辞されたため岡田氏の推薦で安住前国対委員長、外相には玄葉前政調会長兼国家戦略担当相が入閣したほか、行政刷新担当相には「野田首相の側近中の側近」蓮舫首相補佐官が起用されるなど、菅政権を支えたメンバーが重要閣僚を固めた。
一方で、菅政権では冷遇されていた小沢元代表に近い議員からも、山岡元国対委員長を国家公安委員長に、一川保夫氏を防衛相に入閣させるなど、党内融和にも配慮した形となった。

一川防衛相は2日、国会内で記者団に「安全保障に関しては素人だが、これが本当のシビリアンコントロール(文民統制)だ」と述べた。この発言に自民党の石破茂政調会長(元防衛相)は「その一言をもって大臣解任に値する。任命した総理の見識も問われる」と批判、国会で追及する考えを示した。
自民党は更に、野田首相への民団関係者からの献金疑惑が新たに発覚したことで、この疑惑でも追及する構えをみせており、元国対委員長経験者を多数起用するなど野党(主に自公2党)との対話路線を推進するようだが、内閣スタート直後は支持率も高いが、国会で野党からの疑惑追及に窮するようだと、あっと言う間に支持率も降下してしまうので、政権の舵取りには野田政権としては慎重な対応が求められる。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿