kintyre's Diary 新館

野球(西武ファン)や映画観賞記等を書き綴っています。野球のオフ期には関心の高いニュース等も取り上げています。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

映画『17歳』を観て

2014-02-28 16:08:27 | ヨーロッパ映画

14-22.17歳
■原題:Jeune & Jolie(英題:Young & Beautiful)
■製作年、国:2013年、フランス
■上映時間:94分
■料金:1,800円
■観賞日:2月28日、新宿ピカデリー(新宿)



□監督・脚本:フランソワ・オゾン
◆マリーヌ・ヴァクト
◆ジェラルディン・ぺラス
◆フレデリック・ピエロ
◆シャーロット・ランプリング
◆ファンタン・ラヴァ
◆ヨハン・レイセン
◆ナタリー・リシャール
◆ジェジェ・アパリ
◆リュカ・プリゾール
◆ロラン・デルベク
◆ジャンヌ・リュフ
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
フランソワ・オゾン監督が、少女から大人へと変化を遂げる17歳の女子高生の心理とセクシュアリティーをあぶり出す青春ドラマ。主演は、モデル出身のマリーヌ・ヴァクト。『輝ける女たち』などのジェラルディーヌ・ペラスや『まぼろし』などのシャーロット・ランプリングが共演。
夏。パリの名門アンリ4世高校に通うイザベルは、医師の母シルヴィとその再婚相手の義父パトリック、弟のヴィクトルと共に、リゾート地でバカンスを過ごしている。華奢な身体にあどけない顔立ちながら、その眼差しはどこか大人びていた。ある夜、こっそり外出した彼女は、知り合ったドイツ人青年フェリックスと海辺で抱き合い、初めての体験を呆気なく済ませる。
翌日、再び会いに来たフェリックスに対して、イザベルは素っ気なかった。数日後に開かれた17歳の誕生パーティーにも、フェリックスは招かれなかった。そしてバカンスが終わると、別れの挨拶もないままイザベルは去って行く。

秋のパリ。イザベルは、SNSを通じて知り合った不特定多数の男たちと密会を重ねていた。放課後になると家から持ち出した母の洋服を纏い、駅のトイレで身支度を整え、待ち合わせ場所へ向かう。名前は“レア”(母方の祖母の名前)、身分は20歳のソルボンヌ大学文学部2年生と偽っていたが、相手には直ぐにそれが嘘だとばれるのはご愛嬌。
帰宅すると、男たちから受け取った300ユーロを誰にも見つからないようにクローゼットにこっそり隠し、お手伝いにさんにもバレずに。
彼女の若さと美しさに心を奪われ、たびたび連絡してくる初老の男がいた。既婚者で娘もいる彼の名前はジョルジュ。その紳士的な態度が気に入ったイザベルは、定期的に会い続ける。そんな時、事件が起きた。ジョルジュが心臓発作を起こし、ベッドの上で息を引き取ってしまったのだ。動転したイザベルは、心臓マッサージを施すが間に合わず、逃げるように部屋を立ち去る。

冬。何も知らないシルヴィの病院に突然、警察官が訪れる。亡くなったジョルジュと最後に一緒にいた相手がイザベルであることが判明し、捜査の手が伸びたのだ。状況が飲み込めないシルヴィだったが、娘の部屋から大量の札束が発見されたことで、ようやく事態を理解。だが、イザベルは未成年であることから起訴されず、カウンセリングに通うことで放免になる。稼いだお金は母が慈善団体へ寄付すると言い放つが...(売春で稼いだお金を寄付するのはどうよ?)。

問い詰める母の言葉に、イザベルは何も答えない。医師の母は多忙な仕事を理由に放任主義、義父との関係は悪くはないがイザベルが信頼を置けるような関係でも無く、実父とは疎遠のような間柄。
イザベルの相手が父以上に歳の離れた男性ばかりを相手にしていることからファザコンかとも想像出来るが、会話からはそのように感じないし、逆に若い男には興味が無い様だ。夏に誰でも良いから初体験だけを済ませたことで何かのスイッチが入ったイザベル。SNSを駆使して相手を物色するのは現代的だが、何を考えているか判らない?そんな17歳像をオゾン監督自身の視線で描いたのだろう。
オゾン監督作品には欠かせないシャーロット・ランプリングがどこで登場するのか注目していたが、ラストで登場。腹上死したジョルジュの老妻として、自分の夫が最後を共にした女と会いたいと亡くなった部屋で面会する。こういう登場の仕方が有ったか~、これはかなりインパクトがあった。そこで夫には常に女の影があったことを告白、それを清聴するイザベル。このシーンでエンドロールへと突入した。

主役イザベルを演じていたマリーヌ・ヴォクトはモデルらしく17歳ではないが美しい女優さんだった。今後のオゾン作品への再登場もあるのだろうか?際どい会話でイザベルに突っ込みを入れる弟も良かったな~。

コメント   トラックバック (9)

映画『大統領の執事の涙』を観て

2014-02-24 17:18:39 | 映画・ドラマ、アクション

14-21.大統領の執事の涙
■原題:The Butler
■製作年、国:2013年、アメリカ
■上映時間:132分
■料金:1,800円
■観賞日:2月23日、TOHOシネマズ六本木ヒルズ(六本木)

□監督・製作:リー・ダニエルズ
◆フォレスト・ウィテカー
◆オプラ・ウィンフリー
◆デヴィッド・オイェロウォ
◆イライジャ・ケリー
◆テレンス・ハワード
◆マライヤ・キャリー
◆ヴァネッサ・レッドグレイヴ
◆レニー・クラヴィッツ
◆ロビン・ウィリアムズ
◆ジョン・キューザック
◆アラン・リックマン
◆ジェーン・フォンダ
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
実在したホワイトハウスの黒人執事の人生をモデルにしたドラマ。奴隷から大統領執事となり、7人の大統領に仕えた男の波乱に満ちた軌跡を追う。主演を務める『ラストキング・オブ・スコットランド』などのフォレスト・ウィテカーを筆頭に、ジョン・キューザック、ジェーン・フォンダ、テレンス・ハワードなどの実力派が結集。

黒人差別が日常で行われていた時代のアメリカ南部。幼いセシル・ゲインズは、両親と共に綿花畑で奴隷として働いていたが、ある事件で父親を目前で射殺されるが、ハウス・ニガー(白人の家働きの黒人)として雇われる事になる。
その後、セシルは一人で生きていくために見習いからホテルのボーイとなり、ホテルの常連客の評判から、遂には大統領の執事にスカウトされる。

それ以来、セシルは、約30年間ホワイトハウスで過ごし、アイゼンハワー、ケネディ、ジョンソン、ニクソン、フォード、カーター、レーガンといった7人の大統領に仕え、キューバ危機やケネディ暗殺、ベトナム戦争など歴史が動く瞬間を見続けてきた。
そんな時代の中でも、彼は黒人として、そして執事としての誇りを持ちながら忠実に働き続けるのだった。執事としてキャリアを積んで行ったセシルだが、黒人というだけでホワイト・ハウス内での昇進は常に白人が優先され、待遇改善を何度も訴えるが実ることは無かった。
だが執事であると同時に、夫であり父であったセシルは、家族と共にその歴史に翻弄されていく。「世の中をよくするため、白人に仕えている」と語るセシルに妻グロリアは理解を示すが、長男のルイスは父の仕事を恥じ、国と戦うために反政府運動に身を投じる。一方、そんな兄とは逆に、国のために戦うことを選んだ次男のチャーリーは、ベトナムへと志願するのだった……。

ここ最近のハリウッド映画では「ジャンゴ」とか間もなく日本公開される「それでも夜は明ける」のような黒人の苦難を扱った大作が話題を呼んでいる。
本作はアカデミー賞受賞歴のあるフォレスト・ウィテカー主演で、綿花畑で奴隷として働いていた幼少時に父を目の前で射殺されてから、「ハウス・ニガー」としての生きざまを経て、ホワイトハウスで7人の大統領に遣えた執事のストーリーで、実在の人物はオバマ政権誕生後に亡くなったそうだが、伝記物ではないようで実話をベースに書き加えたのだろう。
執事としての仕事で才能を発揮してきたセシル、だが、二人の息子は父に対して異なった見方をしていた。長男ルイスは白人の好かれる黒人を演じることで自己主張をしていた父を受け入れ難く感じていた。その父の仕事を受け入れられず批判し母にたしなめられるが、父子間の亀裂は深まるばかり。
セシルはホワイトハウスの黒人仲間と連携して待遇改善を訴えるが、白人上司は聞く耳さえ持たず、遂に大統領に直訴までして権利を勝ち取る。7人の大統領に遣えたセシルも遂に引退し、町の中でデモを指揮していた下院議員となった息子ルイスの姿をみて、セシルもデモに加わったのだった。執事を引退して一市民となったセシルとルイスのわだかまりもこの瞬間に溶けたのだった。

セシルの生きざまと当時の社会背景を重ねて描くことで、アメリカの人種差別問題が浮かび上がってきた。彼はハウス・ニガーとして職を得て幸いにも安定した生活を送れたことは幸せだったろうが、一黒人として一家庭人(妻は良き理解者だった)としての葛藤(主に父子関係)も同時に描き、それをフォレスト・ウィテカーとオプラ・ウィンフリーが夫婦として見事に演じていた。
遣えた7人の大統領はここでは脇役なのだが、その大統領を演じている俳優の誰もが主役級なのにも驚いたが、中にはメイクで本物に似せ過ぎているような気もした。

コメント   トラックバック (31)

映画『キック・アス、ジャスティス・フォーエバー』を観て

2014-02-23 15:48:01 | 映画・恋愛、ファンタジー、コメディー

14-20.キック・アス、ジャスティス・フォーエバー
■原題:Kick-Ass 2
■製作年、国:2013年、アメリカ・イギリス
■上映時間:103分
■料金:1,800円
■観賞日:2月23日、TOHOシネマズ六本木ヒルズ(六本木)



□監督・脚本:ジェフ・ワドロウ
◆アーロン・テイラー=ジョンソン
◆クロエ・グレース・モレッツ
◆クリストファー・ミンツ=プラッセ
◆ジム・キャリー
◆ジョン・レグイザモ
◆ドナルド・フェイソン
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
美少女暗殺者を演じたクロエ・グレース・モレッツが注目を浴びた前作の続編として、キック・アス、ヒット・ガールらがヒーロー軍団を結成し悪党と戦うアクション。前作でマフィアの父親を殺されたレッド・ミストが悪党マザー・ファッカーを名乗り、キック・アスやヒット・ガールのもとへ次々と刺客を送り込む。
デイヴはキック・アスというヒーローの姿を捨て、ごくごく平凡な学園生活を送っていた。しかし、卒業を間近に控え、将来の夢を見つけることができずにいた彼は、世界初のスーパーヒーロー軍団を作り、街の平和を守ろうと決意する。
そんな中、キック・アスの活躍に触発された元ギャングで運動家のスターズ・アンド・ストライプス大佐と出会ったデイヴは、ヒーロー軍団“ジャスティス・フォーエバー”を結成する。だが、キック・アスに殺された父親の復讐を果たすため、レッド・ミストがマザー・ファッカーと名を改め、悪党軍団を引き連れて姿を現す。
目の前の悪は見逃せない、とさらなる鍛錬を積み、新たな正義を誓うキック・アス。一方、ミンディは父の遺言で後見人となった元同僚に普通の女の子として生きていくため、ヒット・ガールを封印していた……。

前作が以外はヒットを記録して4年後に登場した2作目だが、残念ながら1作目は未見(劇場で散々予告編は見ていたけど)だったのとクロエ主演ということもあり観た。結論を言えば途中で居眠りしてしまった、意外と退屈でした。
この手の作品は妙にストーリー性を強調するより、やはり、ギャグを連発している方が良い結果が出ている。今回は、ジム・キャリーを「スター・アンド・ストライプス大佐」(早い話、星条旗のこと)として登場させたが、あくまでも主役はクロエ演じるヒット・ガールとデイヴであるので、折角のジム・キャリー投入も消化不良な感じだった。
キック・アス集団に対抗するためにレッド・ミストが「マザー・ファッカー」として登場。この名前も人を食ったようだが、悪になりきれないキャラとしてはユニークだった。
クロエの成長過程としての体型の変化を記憶にとどめておくには持って来い?の作品だが、彼女の4文字言葉連発シーンも将来大物女優へとなれば二度と聴くことが出来なくなるだろう。共演のアーロン・テイラー=ジョンソンは「アンナ・カレーニナ」での美男子役とは正反対でクロエに翻弄される役。クロエにボコボコにされながらも彼女と一緒にいるのが楽しい様子を表現していた。

3作目が製作されるかが彼女の年齢的には微妙だ。これで止めておいた方が良いと思う。

コメント   トラックバック (16)

映画『マイティ・ソー/ダーク・ワールド3D』を観て

2014-02-22 16:52:34 | 映画・ドラマ、アクション

14-19.マイティ・ソー/ダーク・ワールド3D
■原題:Thor:The Dark World
■製作年、国:2013年、アメリカ
■上映時間:112分
■料金:2,100円
■観賞日:2月22日、TOHOシネマズ渋谷(渋谷)



□監督:アラン・テイラー
◆クリス・ヘムズワース
◆トム・ヒドルストン
◆ナタリー・ポートマン
◆浅野忠信
◆アンソニー・ホプキンス
◆ステラン・スカルスガード
◆カット・デニングス
◆イドリス・エルバ
◆レネ・ルッソ
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
北欧神話をベースにしたマーベルコミックスの人気作を実写化したアクション大作の続編。ロンドンで発生した重力の異常を契機に訪れた地球滅亡の危機に、ソーが立ち向かっていく。

ニューヨークに壊滅的な打撃を与えた「アベンジャーズ」の戦いから1年。英国・ロンドンで原因不明の重力異常が発生した。ソーの恋人であり天文物理学者のジェーンは、その原因調査のためロンドンへと向かう。
だがこの怪異は、宇宙が誕生する以前から存在していた闇の力を復活させ、地球侵略を足掛かりにして全宇宙の滅亡を企むダーク・エルフの仕業だった。調査を進める中、ジェーンはその謎に迫るが、宇宙滅亡を導く鍵となる“ダーク・エルフの力”を自らの身体に宿してしまう。
その異変に気付いたソーはジェーンを救うため、故郷アスガルドへ彼女を連れて行く。だが、この行動がアスガルドのみならず全宇宙を危険にさらすことになってしまうのだった。

そんな中、ダーク・エルフを率いるマレキスが、ジェーンの身体に宿ったエネルギーを狙い、アスガルドに攻め込んでくる。マレキスは、かつてアスガルドに敗れ、強い恨みを持つ邪悪にして危険な存在。
マレキスの残虐で巧みな攻撃によってアスガルドが危機的状況に追い込まれたとき、ソーは最後の手段として血の繋がらない弟にして宿敵の邪神ロキに協力を求める。ロキもまた唯一愛する存在が窮地にあることを知り、憎み続けているソーとの共闘を承諾。やがて再びロンドンへと舞台を移したバトルは、さらに壮絶さを増していく……。

「アヴェンジャーズ」はこのマイティー・ソーの物語が中心となっているので、「ソー」シリーズのストーリーはしっかりと抑えたい。出演陣は前作とほぼ同じで出産休暇中?だったナタリー・ポートマンも本作で復帰となった。浅野忠信は冒頭でソーと短い会話を交わすシーンだけの出演だった。
今作はマレキスからの脅威に対抗するため、収監中だったロキへ助けを求める。だが、やはりロキは一筋縄では行かなかった。マレキスとの壮絶な戦いに勝利、地球にジェーンを残したままアスガルドに戻ってきたソー。戦闘で死んだと思われていたロキ、この状況の中で父王オーディンからの新王就任を打診されるが、ロキへの哀悼を表してこの時点で断るばかりか、分身である愛用の武器雷槌までを捧げようとするが、流石にオーディンは受け取らず。
だが、これはオーディンに変装していたロキの仕業だった。そしてソーは再び愛するジェーンのいる地球へと戻るのだが、変装したロキを見破ることが出来なかった。で、父王オーディンはどうなったのか?次作への楽しみかな?エンド・ロールと同時に離席に無いようにお勧めします。(全ての作品に言えることですが)

今回はロキの狡猾さとソーの人の良さがストーリーのあちこちに出ていました。ロキを演じるトム・ヒドルストンは「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」でヴァンパイア役を演じていたばかりで、そちらのイメージが抜けきれないうちに観たのだが、今作は明らかに彼の方が個性的に描かれていた。

コメント   トラックバック (27)

映画『メイジーの瞳』を観て

2014-02-17 18:52:36 | 映画・ドラマ、アクション

14-18.メイジーの瞳
■原題:What Maisie Knew
■製作年、国:2013年、アメリカ
■上映時間:99分
■料金:1、800円
■観賞日:2月16日、TOHOシネマズシャンテ

□監督:スコット・マクギー、デヴィッド・シーゲル
◆ジュリアン・ムーア
◆アレキサンダー・スカルスガード
◆オナタ・アプリール
◆スティーヴ・クーガン
◆ジョアンナ・ヴァンダーハム
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
両親の離婚に翻弄(ほんろう)される少女の視点で家族とは何かを、『キッズ・オールライト』の製作スタッフが描くヒューマンドラマ。自分勝手な大人たちに翻弄される主人公メイジーを演じるのは、撮影当時は実際に6歳だった新鋭オナタ・アプリール。
NYに住む6歳のメイジーは、ロック歌手の母スザンナと美術商の父ビールの離婚を機に裁判所の命で二人の家を10日ごとに行き来することになった。
ベビーシッターだったマーゴが父の新居にいることに戸惑うが、メイジーは元々仲良しだった彼女にすぐに打ち解ける。一方、母が再婚した心優しいバーテンダーのリンカーンも、メイジーの大切な友だちになった。だが自分のことに忙しいスザンナとビールは、次第にそれぞれのパートナーにメイジーの世話を押し付け始める。そんなある日、彼らの気まぐれに我慢の限界を超えたマーゴとリンカーンは家から出て行くことを決意。スザンナはツアーに出発し、メイジーは独り夜の街に置き去りにされてしまう……。

メイジーは6歳の少女で一人っ子。 両親共に自分の仕事が忙しくて満足に一緒に過ごせないばかりか、その両親は喧嘩ばかりしていて遂に離婚。シッターのマーゴと仲良かったメイジー、離婚後、ビールはそのマーゴと再婚することで娘の世話を引き続き頼もうとの思惑がる。一方の母スザンナも若いバーテンダーと再婚し世話を任せ、自分はバンドと共にツアーに出てしまう。スザンナはバンドを抜けて娘の世話をしたいと思うが、既に契約済みのツアーに同行出来ないと訴えられることを知る。
ビールは美術の仕事で本拠地を出身の英国へ移すことになり、NYへは中々戻れないことになる。マーゴもNYを離れたくないことから結婚は長続きせず、母の再婚相手リンカーンも余りの身勝手さに三行半を突き付け、メイジーは結局、直接血の繋がりの無い二人と生活することになる。果たして、この先、メイジーの元に両親が戻る事はあるのか、気になるエンディングだった。

メイジーの両親は元々結婚生活に向いていない?性格のように描かれている。会話の節々からそれは感じる。母はメイジーへの愛情を精一杯表現しようと努力するものに、家庭よりロックバンド活動の方に熱心ではメイジーの居場所はどこにもなく、唯一、シッターのマーゴと一緒の時がホッとする瞬間だったのだろう。
そのマーゴを演じているジョアンナ・ヴァンダーハム、見かけない女優だが中々の美貌だった。母スザンナを演じたジュリアン・ムーアもバーテンダー役のアレキサンダー・スカルスガードも良かった。アレキサンダー・スカルスガードは「ザ・イースト」にも出演中で、同時期に日本で公開されている作品が2本もあるとは珍しい。6歳の子役オナタ・アプリールの自然な可愛らしさは、この映画の印象を決定づけている。普段一緒に過ごせない両親より一緒に居る時間が遥かに長い二人を選んだメイジーの選択こそが「メイジーが学んだこと(知ったこと)」(What's Maisie Knew)だったのだろう。

コメント (2)   トラックバック (10)

映画『アメリカン・ハッスル』を観て

2014-02-16 16:12:14 | 映画・ドラマ、アクション

14-17.アメリカン・ハッスル
■原題:American Hustle
■製作年、国:2013年、アメリカ
■上映時間:138分
■料金:1,800円
■観賞日:2月16日、TOHOシネマズみゆき座(日比谷)



□監督・脚本:デヴィッド・O・ラッセル
□脚本:エリック・ウォーレン・シンガー
◆クリスチャン・ベイル
◆ジェニファー・ローレンス
◆ジェレミー・レナー
◆エイミー・アダムス
◆ブラッドリー・クーパー
◆ロバート・デ・ニーロ
◆マイケル・ペーニャ
◆ルイス・C・K
◆アレッサンドロ・ニヴォラ
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
『ザ・ファイター』『世界にひとつのプレイブック』のデヴィッド・O・ラッセル監督による社会派ドラマ。米上院議員と下院議員5人が汚職で有罪となった米国史に残る政治スキャンダル“アブスキャム事件“を基に、FBIと天才詐欺師の組んだおとり捜査の顛末を描く。
アカデミー賞では主演、助演の男女優部門全てを含む10部門でノミネートされた。果たして幾つ獲るのだろうか?

1979年、ラスヴェガスやマイアミに続くカジノタウンとして開発中だったニュージャージー州アトランティック・シティ。ブロンクス出身の天才詐欺師アーヴィング・ローゼンフェルドは、絵画の詐欺をしていたところをちょっとイってるFBI捜査官リッチー・ディマーソの関心にとまる。ディマーソは、司法取引をして強制的に捜査に協力させ、偽のアラブの大富豪をエサにした巧妙なオトリ捜査によって、カジノに絡む多くの大物汚染政治家たちを逮捕し、真実を暴いていく。

アカデミー賞10部門で候補に挙がっている本作、凄いのは男女優の主演、助演部門全てを含むこと。「世界にひとつのプレイブック」での勢いをそのまま持ち込んだようで、確かに、各俳優陣の演技は面白かったが、10部門最多候補に相応しいかと言えば多少疑問符も付く。
それにしてもクリスチャン・ベイルの体型、髪型。ラッセル監督の演出だろうが、いや~よくぞあそこまでイメチェンしたとその俳優魂には感心した。一九分けに突き出た中年太りのお腹、あっと言わせますね、それだけでも。後、ラッセル監督の上手さは音楽とストーリーを巧にシンクロさせるところかな?ストーリーの舞台である1970年代のヒット曲を巧に配していて、終盤の方でJ・ローレンスが自棄気味に「死ぬのは奴らだ」(007同名映画の主題歌、ポール・マッカートニー&ウィングスのヒット曲)の歌詞を呟くシーンは笑えた。
そのJ・ローレンスとA・アダムスの女優対決?は面白かった。A・アダムスはC・イーストウッドと共演した「人生の特等席」のミッキー役とは打って変わってJ・ローレンスとお色気対決に挑むも、やはり、一回り以上若いJ・ローレンスには勝てず。40歳にリーチがかかっているA・アダムス、やたらと胸を強調する衣装で登場するが、やはり年齢から来る弛み、張り、大きさでJ・ローレンスの「圧勝」でした。

我々日本人には分かり辛いがアメリカ人のエイミー・アダムスが見事な英国訛りの英語を話して相手を騙すシーンとか芸も細かいが、マイケル・ペーニャが(設定上)メキシコ人なのにアラブ人に扮するのも笑えた。

それにしてもアメリカって囮捜査(おとりそうさ)とか司法取引が多いよね。今作も結局は囮捜査で政治家を逮捕する話だけど、FBIが詐欺師の罪を軽くする為に政治家を嵌める、と言うのは到底日本では有り得ないね。

コメント   トラックバック (28)

羽生結弦が男子フィギュア悲願の金メダル獲得!

2014-02-15 15:35:00 | スポーツ(野球を除く)

フィギュアスケートの男子シングル・フリースケーティング(FS)が行われ、羽生結弦が金メダルに輝いた。フリーは178・64点にとどまった重圧からか、納得のいく演技はできず、観客に見せた笑顔も控え目だった。19歳での制覇は、1948年サンモリッツ五輪を18歳で制したリチャード・バットン(米国)に次ぐ史上2番目の年少優勝。欧米の選手が勝ってきた男子で、アジアから初めて頂点に立った。
日本の冬季五輪金メダルは通算10個目。フィギュアでは2006年トリノ五輪女子の荒川静香以来2人目で、男子では初となった。



初出場でSP11位の町田樹が5位となり、前回バンクーバー五輪銅メダリストでSP4位の高橋大輔は6位でともに入賞。世界選手権3連覇中のパトリック・チャン(カナダ)が4・47点差の2位デニス・テン(カザフスタン)が3位となった。
1位の羽生は日本人、2位のチャンは両親が香港出身、3位のテンは朝鮮族出身のカザフスタン代表であり、偶然か3人共にルーツはアジアにある選手だった。欧米系の白人優位の競技だったが、今やアジア系がメダル争いの中心のようだ。

本来はTV観戦する予定の無かったフィギュアだったが、タマタマ目が醒めてワンセグで観たら羽生が演技中だった。次の演技者がフリー2位のチャンだったので、眠い目をこすって続けて観た。だが、世界選手権では無敵のチャンも着氷が乱れるなどで羽生を上回る事は出来ず、後続の2人は元々羽生とチャンより実力が下なので、チャンが終わった時点で事実上の金メダル確定だった。
それにしても荒川静香以来の金メダルとは長かったね。その間に限りなく金に近い銀メダルもありながら冬季五輪での金獲得はやはり難しい。

羽生はまだ19歳なので、次回の平昌五輪(韓国)でも23歳と連覇も狙える年齢だ。心配の種は反日を国是とする韓国での大会という点だけか?

コメント   トラックバック (9)

映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』を観て

2014-02-14 10:57:51 | 映画・ドラマ、アクション

14-16.ウルフ・オブ・ウォール・ストリート
■原題:The Wolf Of Wall Street
■製作年、国:2013年、アメリカ
■上映時間:179分
■料金:1,800円
■観賞日:2月13日、TOHOシネマズ六本木ヒルズ(六本木)



□監督・製作:マーティン・スコセッシ
◆レオナルド・ディカプリオ
◆ジョナ・ヒル
◆ジャン・デュジャルダン
◆ロブ・ライナー
◆マシュー・マコノヒー
◆ジョン・ファヴロー
◆カイル・チャンドラー
◆マーゴット・ロビー
【ストーリー&感想】
実在の株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォートの回想録を映画化した実録ドラマ。1980年代から1990年代のウォール街で、若くして大金を稼ぎ、その後証券詐欺の容疑で逮捕された彼の栄枯盛衰を見つめていく。レオナルド・ディカプリオが第71回ゴールデン・グローブ賞主演男優賞を受賞し、本年度アカデミー賞主要5部門にノミネートされた。
22歳でウォール街の投資銀行へ飛び込んだジョーダン・ベルフォートは学歴もコネも経験もなかったが、誰も思いつかない斬新なアイディアと巧みな話術で、瞬く間になり上がっていく。貯金ゼロから26歳で証券会社を設立したジョーダンは、年収4900万ドルを稼ぐようになるが、常識はずれな金遣いの粗さで世間を驚かせる。すべてを手に入れ、“ウォール街のウルフ”と呼ばれるようになった彼の行く末には、成功以上にセンセーショナルな破滅が待っていた……。

スコセッシとディカプリオのコンビによる本作は、貯金ゼロから瞬く間に頂点を極めながらも転落していった実在の株式ブローカーのお話。
上昇志向の強かったジョーダン、何も知らずにこの業界に飛び込み当初は電話番からキャリアをスタート。だが、入社した会社のハンナに取引のイロハなどを教わったものの、ブラックマンディで会社は倒産し失業の羽目に。
それでもめげずにローカルな投資会社で職を得る。ここでジョーダンはキャリアの違いを見せつけて一気に駆け上がるチャンスを掴み、その後、パートナーとなるド二ーらの仲間と共に会社をガレージを改装した事務所の中に開く。ここからは物語が一気に進み、何時の間にか事務所もマンハッタンに構え、ウォール・ストリートの寵児となっていく。

ジョーダンとド二ーは麻薬、パーティー三昧の日々を過ごし、それこそ湯水の如く金を使い、当然ながらFBI当局の知るところとなる。父の助言も耳に入らず、遂に、会社はFBI捜査官デナムに逮捕される。だが、司法取引を行い、共謀加担者の氏名を全て白状したことで20年の罪も3年間に短縮された。刑期を終えたジョーダンは販売テクニックを教えるセミナーで講演をしていた。

ローラーコースターのように目まぐるしく展開したジョーダンの人生。上昇志向の強さが招いたとも言えるが、一度成功を掴んでからは麻薬にどっぷりと浸かる。それこそそこまで強調しなくても、と言った感じでコカイン中毒者そのものだ。また、レオのセリフにも再三再四「FucX」の四文字言葉が連発される。まあ、この辺は如何にもハリウッド映画だな~って思ってしまう。
俳優陣ではジョーダンの右腕役ド二ーを演じたジョナ・ヒル、登場シーンは少なかったがインパクトの強いマシュー・マコノヒー、息子ジョーダンのブレーキ役になろうとしたが成り切れなかった父親役を演じたロブ・ライナーなど個性的で良かった。

「J・エドガー」や「華麗なるギャツビー」も悪くは無かったがレオの個性が遺憾なく発揮されていたとは断言出来なかったが、むしろ今作の方がイキイキと演じていたのは、やはりスコセッシが監督だったからだろうか?約3時間の上映時間の長さは最後まで感じませんでした。

アカデミー賞はどれだけ受賞出来るでしょうか?楽しみです!

コメント   トラックバック (30)

映画『ザ・イースト』を観て

2014-02-13 23:39:24 | 映画・ドラマ、アクション

14-15.ザ・イースト
■原題:The East
■製作年、国:2013年、アメリカ
■上映時間:116分
■料金:1,300円
■観賞日:2月11日、TOHOシネマズシャンテ

 

□監督・脚本:ザル・バトマングリッジ
□脚本・製作:ブリット・マーリング
◆ブリット・マーリング
◆アレキサンダー・スカルスガード
◆エレン・ペイジ
◆パトリシア・クラークソン
◆トビー・ケベル
【ストーリー&感想】
カルト教団をテーマにした「Sound of My Voice」で注目された監督のザル・バトマングリッジと主演のブリット・マーリングのコンビが、自らの実体験をヒントに再び共同脚本を手がけて描く戦慄の社会派サスペンス・ドラマ。大企業の依頼で謎の環境テロリスト集団に潜入したヒロインを待ち受ける衝撃の運命をスリリングに描く。
健康被害や環境汚染の元凶とされる企業を敵視し、抗議活動を行う環境テロリスト集団のイースト。元FBIエージェントのサラは、テロ攻撃にさらされる恐れのある企業の依頼を受け、彼らのアジトへと潜入して捜査をすることに。企業に対する彼らの過激な姿勢の数々に怒りを覚えるサラだが、健康被害の実態を目の当たりにし、その根絶に挑むイーストの思想を理解するようになる。さらに、謎めいたリーダーのベンジーに惹(ひ)かれ、心が激しく揺れ動く。

「ザ・イースト」は環境汚染などの元凶である特定の企業に独自の視点で敵視し制裁を加える「環境テロリスト」集団と言えば良いだろうか?日本にはこういう団体が存在するとは思えないが、日本では「シー・シェパード」という団体が南氷洋での調査捕鯨を妨害するニュースで度々取り上げられることから「環境テロリスト」と認識されている。
本作ではイーストからのテロに備える企業からの依頼で実態の調査に乗り出したのがコンサルタント会社に転職した元FBIエージェントのサラで、潜入調査を命じられ身元を明かすのが任務。だが、グループに首尾よく合流出来たものの、徐々に彼らの活動に理解を示し始める。彼らの標的になった企業の中にはメンバーの父が経営する企業も含まれていて、思わぬところで父娘が対決するシーンもある。
メンバー同士は本名は知らず偽名で行動しているのだが、何故、このグループが結成されたのか?とか、彼らを駆り立てている源泉はこれを観ただけでは理解出来なかった。
シー・シェパードもそうだが、敵視する相手を排除するためだったら殺人も厭わないという思想に個人としては共感出来ないので、この映画のテーマにも同調は出来ない。
結局、メンバー達の身元が次々に判明し逮捕されるなかで、最後のシーンでグループの標的がサラが所属するコンサルタント会社だった。これってサラが潜入してくることを知っていたのか?それとも突如グループに加わったサラのことを調べ上げた結果だったのかは分からないが、彼らの方が上手だったってことですね。

サラを演じているブリット・マーリングが主演、脚本、製作の一部を担っていることから彼女を中心に描かれている。サラは当初付き合っていたBFにも自分の身分を明かさず、デュバイ(ドバイとも言います)に行っていたと偽るも、最後は分かれることになります。もはや恋人との交際よりイーストへの関心が上回ってしまう。
共演者のエレン・ペイジ、アレキサンダー・スカルスガードらも良い味出していて良かったのだが、ストーリー的には何かエポック・メイキングな場面に欠けていたのが残念だった。

コメント   トラックバック (9)

スノボ、平野が銀!平岡が銅獲得!女子ジャンプ 高梨は無念の4位でメダル逃す

2014-02-12 03:41:02 | スポーツ(野球を除く)

ソチ五輪スノーボード男子ハーフパイプ決勝は予選1組を1位で突破した平野歩夢が決勝2本目で93.50点をマークし銀メダルを獲得した。予選2組を2位で突破した平岡卓は決勝2本目で92.25点として銅メダルを獲得した。
金メダルは2本目に94.75点をマークしたユーリ・ポドラドチコフ(スイス)。この種目3連覇を目指したショーン・ホワイト(アメリカ)は2本目、着地が乱れ4位に終わり、メダル獲得もならなかった。

スノボ競技では日本人初メダルがいきなり銀と銅のダブル受賞は快挙だ。今大会全体を見渡しても初メダルであり、特に15歳の平野は最年少での受賞は見事である。期待されていたスピードスケート短距離勢がメダルなしに終わっただけに、スノボでのメダル2つ獲得で、日本勢に勢いが着くか?

注目されていた女子ジャンプの高梨は金メダルの期待も高かったものの、4位でメダルも逃してしまう残念な結果に終わった。優勝はW杯未勝利のフォクト(ドイツ)だった。
高梨とスノボを観るために起きたのだが、スノボの快挙は祝福したいが、大きな期待を背負っていた17歳の高梨の金メダル獲得シーンを生で観たかったが、残念だった。W杯では向かうところ敵無しの状態も、ソチ入りしてからは状態が上がらないとのことで心配だったが、やはり五輪の重圧があったのだろうか?金メダルに輝いたのがW杯未勝利の選手ときいて、やはり無欲の勝利?だったのだろう。

眠いので、再び布団に入って寝よう。

 

コメント   トラックバック (9)

映画『スノーピアサー』を観て

2014-02-11 18:25:47 | 映画・SF

14-14.スノーピアサー
■原題:Snowpiercer
■製作年、国:2013年、韓国・アメリカ・フランス
■上映時間:125分
■料金:1,800円
■観賞日:2月11日、角川シネマ有楽町(有楽町)

 

□監督・脚本:ボン・ジュノ
□脚本:ケリー・マスターソン
◆クリス・エヴァンス
◆ティルダ・スウィントン
◆オクタヴィア・スペンサー
◆ジェイミー・ベル
◆ユエン・ブレムナー
◆エド・ハリス
◆ジョン・ハート
◆ソン・ガンホ
◆コ・アソン
【ストーリー&感想】
フランス人漫画家、ジャン・マルク・ロシェットによるグラフィックノベルを、『殺人の追憶』の韓国の鬼才ポン・ジュノ監督が映画化したSFアクション。
地球温暖化がますます深刻になっていき、2014年7月1日、気温を最適なレベルに保つために79カ国により人工冷却物質CW-7が散布された。しかしこれが仇となり、雪と氷が地球を覆い氷河期へ突入した。永久不滅のエンジンを搭載し1年かけ地球一周する列車スノーピアサーに全てが凍る前に乗り込んでいた者以外は死に絶えてしまった。
それから17年後の2031年、人類唯一の生存場所であるスノーピアサーは、無賃車両の最後尾車両は貧困層の人々が押し込められ、皆食料を満足に得ることができず飢えていた。その一方で富裕層の人々がいる豪華な前方車両では、氷河期になる前と変わらない暮らしが続いていた。そしてスノーピアサーを開発したウィルフォード産業のウィルフォードが絶対的権力を握っていた。最後尾車両にいるカーティスはエドガーら仲間とともに、悲惨な現状を変えるために革命を目論み、ウィルフォードのいる先頭車両を目指す……。

氷河期へ突入してしまった地球の中で、スノーピアサーの乗客だけがノアの方舟の如く走り続ける列車で生き残っているという設定。だけど、この設定はどうも無理が有り過ぎるのは明快。先頭車両から後部へと行くに連れ富裕層から貧困層へと移り変わっていく。だが、そもそも氷河期の地球で国家と言う概念自体が崩壊している筈の中で、列車の中で生き続ける人類にまで階級世界を持ちこむのはどうか?
氷河期の中で何故列車が走り続けることが可能か?根本的な部分で疑問を持ちながら観ていたので楽しめなかった。
ボン・ジュノなる韓国人監督は初耳だが、貧困層の代表として先頭車両を目指しながらも反乱にあって力尽きたカーティス、エドガー。結局崩壊する列車から生き残っていたのが韓国人のヨナとアフリカ系のティミーという子供の男女2名だけで白人は排除されたのはやはり韓国人監督だからか?で、氷河期の地球で今後この二人に人類の全ての運命が託されるのだろうか?果たして、この二人のどちらかが成人前に亡くなったら、地球上に生命体は存在しなくなるのか?

疑問点だらけの作品だが俳優陣は豪華だった。ティルダ・スウィントンは総理大臣で列車を率いるウィルフォードの代理人だ。そのウィルフォードは中々姿を現さなかったがエド・ハリスが貫録たっぷりに演じる。貧困層の精神的指導者ギリアムにはジョン・ハート、連れ去られた息子を取り戻すのに躍起になるターニャにはオクタヴィア・スペンサーなどアカデミー賞受賞経験者を配するなど実力者が勢揃いだ。

コメント   トラックバック (23)

映画『ラッシュ/プライドと友情』を観て

2014-02-09 00:35:15 | 映画・ドラマ、アクション

14-13.ラッシュ/プライドと友情
■原題:Rush
■製作年、国:2013年、アメリカ・ドイツ・イギリス
■上映時間:123分
■料金:1,800円
■観賞日:2月9日、TOHOシネマズ渋谷(渋谷)



□監督・製作:ロン・ハワード
◆クリス・ヘムズワース
◆ダニエル・ブリュール
◆オリヴィア・ワイルド
◆アレクサンドラ・マリア・ララ
◆ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ
◆デヴィッド・コールダー
◆クリスチャン・マッケイ
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
モータースポーツの最高峰、F1。その1976年シーズンの壮絶なチャンピオン争いに迫るヒューマンドラマ。性格もドライビングスタイルも正反対な2人の戦いを臨場感あふれるレースシーンとともに描く。
フェラーリに乗る沈着冷静で隙のないレース運びをするニキ・ラウダ(オーストリア)と、マクラーレンに乗る奔放な性格ながら誰からも愛される天才型のジェームズ・ハント(イギリス)は、正反対の性格と走り方のため、常に比較され、衝突することもあった。
1976年、前年チャンピオンのラウダはトップを疾走していたが、ドイツ・ニュルブルクのレースで雨天中止を求めるラウダに対して、中止で逃げ切りは許さないとばかりに周りを煽るハントの決行要請が通る。嫌な予感を抱きながらレースに臨んだラウダだったが、雨は強くなるばかりで、レース中にコントロールを失いラウダは壮絶な事故を起こす。
大怪我を負ったラウダは生死の境をさまよい再起不能かと思われたが、6週間後、まだ傷が治っていないものの彼は復帰。ラウダ入院中に間にポイントを確実に重ねて行ったハントと僅かな点差で迎えたシリーズ最終決戦の日本・富士スピードウェイ。ラウダとハントは互いにライバル以上のつながりを感じながらレースに臨む……。

そして、富士スピードウェイでの決戦は再び雨中レースとなった。レースは決行され、二人の順位争いに注目が一心に注がれる中、ラウダはニュルンブルクでの悪夢が蘇ったのか、完走しないことで年間1位争いは決着したのだった。

この映画では二人の性格描写がどちらかに偏ることなく描いている点には好感が持てた、流石、名匠ロン・ハワードだ。メカにも精通し生い立ちにまで遡って描いたラウダ、派手な私生活が前面に出ながらもレース直前には緊張で嘔吐するなど繊細な面も持ち合わせるハント。ハントはレース引退後、キャスター業に転身しながらも亡くなったが、ラウダはその後、自身の名を冠した「ラウダ航空」を創業するもタイで墜落事故を起こし経営難に陥り手放す羽目になった。(映画ではカットされていましたが)

ハントを演じたクリス・ヘムズワースとラウダを演じたダニエル・ブリュールの配役は良かった。ドイツ人のブリュールは「グッバイ・レーニン」以来多くの出演作を観てきたが、母国語のドイツ語だけでなくスペイン語(確か母親がスペイン人?)や英語も堪能なので、ドイツ語が必要な映画にはダイアン・クルーガーと共にキャスティングされるケースが多いようだ。英語の訛りもラウダに似せているようで芸が細かい。
一方のへムズワースは天才型レーサーのハントのイメージにピッタリ。レース場の外ではプレーボーイぶりを遺憾なく発揮し、美人の妻との結婚も長続きはせず、俳優リチャード・バートン(故エリザベス・テイラーの元夫)との浮気が発覚して離婚。私生活面でもレースでも対照的な二人だった。
二人はレース場では良きライヴァルであり、お互いの存在が自分の能力を高めていることは認めあっている。ラウダが大怪我を負って入院した際にも、病室でハントのレースをTVで観て復帰を早めた程の間柄だ。こうした点がしっかりと描かれているので迫力のあるレースシーンだけの作品では無い、いつまでも印象に残る名作として語られることになるだろう。

コメント (2)   トラックバック (36)

「現代のベートーベン」原作者が会見で崩れた虚像

2014-02-07 10:14:20 | 時事ニュース・国内

広島出身の被爆2世の作曲家で、両耳の聞こえないことから「現代のベートーベン」とも呼ばれて話題を集めた佐村河内(さむらごうち)守さんが、「交響曲第1番〈HIROSHIMA〉」などの楽曲を、実際には別の作曲家に制作を依頼していたと、佐村河内さんの代理人である弁護士が明らかにした。実は18年間にわたり、桐朋学園大学の講師である新垣(にいがき)隆氏にゴーストライターを依頼していた。
弁護士によると、十数年前から楽曲の記譜行為は特定の別の人物が行うようになっていた。具体的には、佐村河内さんが提案した楽曲構成、イメージをその人物に具現化してもらう形。佐村河内さんは「ファンの方々を裏切り、関係者の方々を失望させたことについては、決して言い訳のできないこと」と反省しているという。

「偽ベートーベン事件」に関して、佐村河内氏のゴーストライターを務めていた新垣氏が会見を開き、佐村河内氏との関係や実像について詳細を語った。
佐村河内守さんの作品を実際に作曲してきた桐朋学園大学非常勤講師の新垣(にいがき)隆氏(43)が、「(譜面は)書けない」「耳が聞こえないと感じたことは一度もない」と佐村河内さんについて指摘した。佐村河内氏が健常者である疑いについて、大澤孝征弁護士は「障害者手帳を不正取得しているとなれば詐欺罪になる」とした。

佐村河内さんの演奏や作曲の技術についても「(ピアノ演奏は)非常に初歩的な技術のみ」「(譜面は)書けません。彼は実質的にはプロデューサーだった」と指摘した。
佐村河内さんの代理人の折本和司弁護士は、報道陣に「佐村河内さんは現在、精神的に不安定な状態で、とても表に出られない。ファンに謝罪した上、これからどう活動できるのか見極めたい。(本人は)葛藤はあったが、代作の公表に踏み出せなかった」と語った。佐村河内さんは高橋選手に対し「大切な時期に大変申し訳ない」と話しているという。

週刊誌の記事に端を発した偽ベートーベン騒動、代作者だった新垣氏は会見で報酬に関する不満は一切述べていないばかりか、報酬として700万円ほどを受け取ったものの佐村河内氏の作品としてクレジットされているために印税は受け取れないが、それでも彼に曲を提供したので印税の返還は要求しないとのことだ。
ロックやポップス界では無名のソングライターがレコード出版会社にデモテープを送り、アーティスト側に採用された場合はアーティストとの共作という形を取り、一定の報酬を前払い(印税はアーティスト側だったりする)するようなケースが欧米ではあると聞いているが、契約社会の欧米だからそこは契約書を交わした上でのビジネスだろうが、今回はどうだったのだろうか?
新垣氏の会見からは金銭目的とは感じなかった、むしろ、両者の18年間の関係が破綻をきたした決定的要因が何だったのか?が重要だろう。

佐村河内氏の代理人による丁寧な説明が今後求められるだろう。

コメント   トラックバック (9)

映画『オンリー・ゴッド』を観て

2014-02-01 18:35:31 | ヨーロッパ映画

14-12.オンリー・ゴッド
■原題:Only God Forgives
■製作年、国:2013年、デンマーク・フランス
■上映時間:90分
■料金:1,000円
■観賞日:2月1日、ヒューマントラストシネマ渋谷(渋谷)



□監督・脚本:ニコラス・ウィンディング・レフン
◆ライアン・ゴスリング
◆クリスティン・スコット・トーマス
◆ウィタヤー・パーンシーガーム
◆トム・バーク
◆ウィーラワン・ポンガーム
◆ゴードン・ブラウン
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
ライアン・ゴズリング主演、ニコラス・ウィンディング・レフン監督という『ドライヴ』のコンビによるクライム・サスペンス。タイのバンコクで暮らすアメリカ人の男が殺された兄の復讐に挑む姿をバイオレンス描写満載で描く。
アメリカを追われたジュリアンは、今はタイのバンコクでボクシング・クラブを経営しているが、実は裏で麻薬の密売に関わっていた。そんなある日、兄のビリーが、若き売春婦を殺した罪で惨殺される。巨大な犯罪組織を取り仕切る母のクリスタルは、溺愛する息子の死を聞きアメリカから駆け付けると、怒りのあまりジュリアンに復讐を命じるのだった。しかし、復讐を果たそうとするジュリアンたちの前に、元警官で今は裏社会を取り仕切っている謎の男チャンが立ちはだかる……。

『ドライヴ』のコンビによる作品で、あの作品でも夜が中心の映像であったが、今作はほぼ全編が夜の場面であり、又、セリフが極端に少ないのも特徴。冒頭から中々会話が登場しない、従って、映像から観客自身がセリフを感じなければレフン監督作品は成り立たない。
今作は犯罪組織を牛耳る母が息子を殺され、その報復を弟に命じるものの弟は兄の悪事を知ってしまい復讐を諦める。弟ジュリアンと謎の男チャンが立ちはだかるという構図。これを赤と青の映像で延々と語り、結局はジュリアンも...。見たいなエンディングで、これでは賛否両論が極端に分かれると言うより、賛否の否の方が多いだろうな~。

まあ、そんな作品でしたね。これ以上、語る事は難しいです。

コメント   トラックバック (17)

時計