kintyre's Diary 新館

野球(西武ファン)や映画観賞記等を書き綴っています。野球のオフ期には関心の高いニュース等も取り上げています。

ヘルマン満塁弾炸裂で大逆転勝利!

2012-06-30 22:35:47 | 野球・埼玉西武ライオンズ2012

              2012プロ野球観戦記録NO.18
           ○埼玉西武 10 ー 5 北海道日本ハム×

チ  ー  ム 
北海道日本ハム

埼玉西武ライオンズ

10

【球場】
西武ドーム3塁側 内野B

【責任投手】
○牧田6勝5敗
●吉川7勝3敗

【投手-捕手】

(日)吉川、森内、若竹、乾
-鶴岡、大野
(西)牧田、松永、岡本篤、十亀-炭谷、星孝

【本塁打】
ヘルマン1号(西)、中島7号(西)

【観戦評】
リーグ戦再開からの11連戦(西武ドーム7、QVCマリン3、東京ドーム1)でどこまで踏ん張って上位を窺うか大事な試合が続きます。オリ戦が2-1-1分、ロッテ戦が1-2でハム戦の初戦を奪って4-3-1分と勝ち越してはいるものの、チームの勝率は5割を割っているし、中々同一カード3連勝が出来ないので貯金に至っていません。その最大の原因が12球団ワースト防御率の救援投手陣ですね。更に、その象徴が西口で、リードを保って降板後に悉く白星を消されただけでは無くチームの勝利まで飛んでしまっていては上位進出は難しいね。この11連戦はその中継ぎ陣の踏ん張りが目立ちますが、本来はこの姿が当り前でなければ行けません。

今日の先発は牧田とパ防御率1位の左腕吉川です。西武は吉川の最速149km/hの威力満点の直球を捉えられず、逆に牧田が3回に2失点と嫌な展開。試合前の吉川の防御率が1点台だったので早くも黄色信号でしたが...。
更に牧田は集中力が切れたように6回に3点を奪われ0-5となって敗色濃厚ムードが漂い始め、スタンドの雰囲気もどんよりとしていました。
所が、6回裏、予想もしなかった出来事が。何と何と打者13人で7安打(満塁本塁打含む)1犠飛3四球の猛攻撃で9点を奪い吉川をKOして、救援の新人森内をも攻めてヘルマンの1号満塁本塁打で一気に勝負を決めた。
 

それにしても6回裏の攻撃が凄まじかった。こんなにも攻撃が効率良く繋がって最後に仕上げの満塁弾とは余りにも出来過ぎだが、防御率1位投手を攻略したのだがら価値のある攻撃だった。こんなにスカッとする得点シーンを球場で観たのは何時以来だろうか?もう、スタンドはいつ終わるとも判らない攻撃にお祭り騒ぎだった。ファンも大満足のシーンだった。
8回裏のナカジのソロ本塁打も変化球(スライダー)を見事なテクニックで左翼席に運び中村不在の影響は皆無だった。

 

敗戦投手濃厚だった牧田は味方打線の大逆転で勝利投手となる6勝目が転がり込んできた。救援陣はこの日も完璧で7回から9回まで無失点に抑えた。明日は、菊地が先発。3タテなるか?

                                      【2012プロ野球観戦履歴】

NO. 日 付 球  場 本拠地チーム

対戦チーム

  スコア   先発投手 先発投手 勝利投手 メモ
1 3/04 東京ドーム 読売 埼玉西武 ● 0-4 ○ ホールトン オープン戦
2 3/10 東京ドーム 侍ジャパン 台湾代表 ○ 9-2 ●   田中 林英傑 田中 震災復興支援試合
3 3/11 横浜スタジアム 横浜DeNA 埼玉西武 ○ 3-2 ● 山本 石井 高崎 オープン戦
4 3/18 西武ドーム 埼玉西武 阪神 ● 3-6 ○ 十亀 岩田 岩田 オープン戦
5 3/20 西武ドーム 埼玉西武 中日 ○3x-2 ● 西口 吉見 ゴンザレス

浅村サヨナラ打

6 3/28 東京ドーム アスレティックス マリナーズ ○ 4-1 ●  コローン バルガス ケリー MLB開幕カード
7 4/7 西武ドーム 埼玉西武 福岡ソフトバンク ● 2-4 ○ 涌井 岩嵜 岩嵜  
8 4/8 西武ドーム 埼玉西武 福岡ソフトバンク ● 5-7 ○ 石井 新垣 新垣  
9 4/15 西武ドーム 埼玉西武 オリックス ● 2-6 ○ 涌井 木佐貫 木佐貫  
10 5/3 西武ドーム 埼玉西武 東北楽天 ○ 6-1 ● 小石 美馬 小石 小石プロ初勝利
11 5/4 西武ドーム 埼玉西武 千葉ロッテ ● 2-3 ○ 石井 成瀬 成瀬  
12 5/5 西武ドーム 埼玉西武 千葉ロッテ ● 2-4 ○ 野上 唐川 野上 大石プロ初登板
13 5/26 西武ドーム 埼玉西武 東京ヤクルト ○ 8-0 ● 西口 石川 西口 交流戦
14 6/2 西武ドーム 埼玉西武 横浜DeNA ○ 7-4 ● 西口 高崎 西口 交流戦
15 6/10 明治神宮野球場 東京ヤクルト 埼玉西武 ● 2-4 ○ 館山 牧田 牧田 交流戦、延長10回
16 6/17

西武ドーム

埼玉西武 広島東洋 ●4 -11○ 大竹 大竹 交流戦
17 6/24 西武ドーム 埼玉西武 オリックス ○ 4-3 ● 牧田 寺原 十亀 十亀プロ初勝利
18 6/30 西武ドーム

埼玉西武

北海道日本ハム ○10 -5 ● 牧田 吉川 牧田 ヘルマン満塁1号

 


映画『ジェーン・エア』を観て

2012-06-25 09:38:22 | アメリカ映画 2012

12-52.ジェーン・エア
■原題:Jane Eyre
■製作年、国:2011年、イギリス・アメリカ
■上映時間:120分
■字幕:古田由紀子
■観賞日:6月23日、TOHOシネマズシャンテ



□監督:キャリー・ジョージ・フクナガ
□原作:シャーロット・ブロンテ
◆ミア・ワシコウスカ(ジェーン・エア)
◆マイケル・ファスベンダー(ロチェスター)
◆ジュディ・デンチ(フェアファックス夫人)
◆サリー・ホーキンス(リード夫人)
◆ジェイミー・ベル(セント・ジョン・リヴァース)
◆ホリデイ・グレインジャー(ダイアナ・リヴァース)
◆タムジン・マーチャント(メアリー・リヴァース)
◆アメリア・クラークソン(子供時代のジェーン)
◆ロミー・セットボン・ムーア(アデール・ヴァレンズ)
◆イモージェン・プーツ(ブランシュ・イングラム)
【この映画について】
「嵐が丘」の作者の一人としても知られるシャーロット・ブロンテ原作でイギリス文学史に輝く名作「ジェーン・エア」が、新しい解釈で映画化。両親に先立たれ、孤独に生きてきたジェーン・エアが初めての愛を知り、魂の自由と幸せを手にしていく。それぞれの不運から、寂しい人生を生きてきたロチェスターとジェーン。長い年月を経て、やっと巡り会えた二人だが、愛を試すように、ある秘密が立ちはだかるのだった。『ジェーン・エア』が映画化されるのは、18作目だが、これまで苦難に耐える女性であったジェーンを、自由を求め、広い世界を夢見る、新しい女性像に一新させた。
出演は「アリス・イン・ワンダーランド」「永遠の僕たち」のミア・ワシコウスカ、「SHAME-シェイム-」のマイケル・ファスベンダー、「マリリン 7日間の恋」「007シリーズ」のM役でも有名なデイム・ジュディ・デンチ、「リトル・ダンサー」のジェイミー・ベルほか。第84回アカデミー賞衣装デザイン賞ノミネート。(この項、gooより一部転載しました)
【ストーリー&感想】
両親を亡くしたジェーン・エアは、引き取られた伯父も亡くし、その妻と息子のいじめに遭う。寄宿学校では教師たちから虐げられるなど孤独で不遇な幼少時代を経て、ジェーンは前向きな心と自由な生き方を追求する。学校卒業後、ジェーンはソーンフィールド館の家庭教師となる。屋敷の主の姿を見ぬまま3カ月が経ったある日、見知らぬ男の馬を驚かせて落馬させてしまう。その男こそ、屋敷の主ロチェスターだった。

気難しげなロチェスターはジェーンに横柄な質問を投げかけるが、ジェーンはありのままに素直に答える。深く知りあううちに、互いの感性や人間性に惹かれあう二人。そしてロチェスターはジェーンに求婚、彼女もそれに応える。幸せの絶頂にあった結婚式の当日、ジェーンはロチェスターには屋敷に幽閉された妻がいることを知る――。

ブロンテ姉妹といえば妹エミリーの「嵐が丘」が余りにも有名だが、「ジェーン・エア」も英文学史の名作として名高いのだが、嵐が丘は大学の授業で習った(英文科卒業です、念の為)のだが「ジェーン・エア」は未体験だったので公開を知って是非観たいと思っていた作品。
孤独な少女時代を送っていたジェーンが家庭教師としてロチェスターの屋敷に赴任してきて、やがて当主のロチェスターと恋に陥るストーリー。だが、やはりそこは平坦な道のりでは無く、屋敷内には精神に異常をきたした妻を監禁している部屋があり、その存在を知ったジェーンはロチェスターとの婚姻まで無効とされてしまい失意のまま、映画の冒頭にあるリヴァース三兄妹の元で生活することになる。
セント・ジョンの求婚を振り切って、ジェーンはロチェスターの声がジェーンを呼ぶ方向へと走り去って行く。声は幻聴なのだが、ジェーンが戻って行ったかつての屋敷は無残にも焼けただれていて、当時の面影は全く無く廃墟だった。そこでジェーンはロチェスターの行方を知るのだが、愛する当主だったロチェスターは小さな小屋に一人で住み火事で視力を失っていた。彼は貴族のイングラム嬢と結婚することも無く、ジェーンが帰って来るのを信じて待っていたかのようなラストだった。

主役のロチェスター役の英国出身のマイケル・ファスベンダーは英国貴族らしい雰囲気が出ていたし、ジェーン役のオーストラリア出身のミア・ワシコウスカも役のイメージ通りで演技もしっかりしていた。キーラ・ナイトレイが演じても違和感が無かったと思うが、ミアとファスベンダーの組み合わせは良かった。また、「Dame」の尊称(男性ならSir)を持つ007のM役を演じるジュディ・デンチの貫録も流石だった。
そして、この作品はやはり英国のどんよりとした風景が良く似合う。撮影の大部分はロケだったと思われるがオープンセットではなく実際にある城や館や家を使っているのと、衣装も良かった。その衣装はアカデミー賞候補にも挙げられたが納得だ。


大崎、殊勲の走者一掃打で大逆転勝利!十亀はプロ初勝利

2012-06-24 20:24:04 | 野球・埼玉西武ライオンズ2012

                                            2012プロ野球観戦記録NO.17
              ○埼玉西武 4 ー 3 オリックス×

チ  ー  ム 
オリックス

埼玉西武ライオンズ

【球場】
西武ドーム3塁側 内野B

【責任投手】
○十亀1勝
S涌井3敗4S
●平野3勝3敗

【投手-捕手】

(オ)寺原、平野、香月
-斉藤
(西)牧田、十亀、涌井-炭谷、星孝

【観戦評】
リーグ戦再会と同時にリーグ2冠の主砲(中村)と5番打者(秋山)を欠く苦しい中での対オリの4連戦は初戦の大宮でこそ引き分けたものの、昨日はスミ5で勝利し復帰したエース涌井がセーブを記録し中継ぎ陣も涌井の復帰で2戦共に踏ん張る等明るい材料が見えてきた。
今日は牧田と寺原の先発で、初回にお互いに1点を取り合うスタート。その後はどちらもチャンスを作るが得点出来ないパターンが続く中で、オリは5回に勝ち越しの1点を奪う。牧田は普段は早打ち傾向のオリ打線に球を見極められ、三凡を奪えず球数が増えて苦しい投球内容だった。

決定打を奪えないまま寺原は7回を投げ切り2-1と1点リードを保った状態でオリの「必殺リレー」である平野-岸田へのリレーで逃げ切りを図る。所が交流戦から不安定な平野は1死から連打と敬遠で1死満塁となり、ここで迎えるは7番大崎。因みの今日の「Lイズム」の表紙は大崎。制球が定まらない平野は0ストライク2ボールから投じた直球は捕手の構えとは違う高目に抜けてしまい(見逃せばボール?)大崎は左中間に弾き返すと打球は転々と転がる走者一掃の3点2塁打となり一気に4-2と勝ち越し。ライオンズファンの大歓声を浴びて大崎は2塁上でガッツポーズ!スタンドのファンも大喜びだ。

 

こうなればホーム側が有利。最終回はスタンドのファンの期待を背負ってエース涌井が登板。先頭の代打梶本に3塁打を浴び後藤のタイムリーで1点を失い、迎えるは4番李大浩(イ・デホ)。李の放った打球は三遊間に飛んだが、この打球に対してナカジは逆シングルで捌きジャンピングスローで2塁ベースカバーに入った片岡にストライクの送球、片岡から1塁へ転送され鈍足の李はアウトで併殺打で試合終了。
このナカジのジーター(NYヤンキース)顔負けの身体能力の高さが発揮された超ファインプレーがチームの危機を救い、オリに連勝した。



このナカジの超ファインプレーで7回から2イニングスを無失点に抑えたドラ1ルーキー十亀(JR東日本)がプロ初勝利を飾った。
このオリ3連戦は課題だった7回以降の救援陣の踏ん張りが目立つ。相手が最下位チームという点もあるが、抑えに涌井が居ることで安心感があるのだろう。その涌井はまだまだ抑えに馴れきれていないが、試合数をこなすことでコツを掴んでもらいたい。

打線はオーティズが3番で上本が5番1塁というクリーンアップに秋山が戻るまで落ち着きそう。2軍からカーターが初昇格したことで中村と秋山の穴を不在期間は何とか埋めてもらいたい。
海の向こうでは福留(Wソックス)が戦力外通告を受けたことでDeNAが獲得を検討するそうだが、彼を獲得するのにどのくらいの年俸が必要なのだろうか?ライオンズに来れば打線に厚みが増すので歓迎したいのだが、フロントはケチだから獲らないだろうね多分。

                                       【2012プロ野球観戦履歴】

NO. 日 付 球  場 本拠地チーム

対戦チーム

  スコア   先発投手 先発投手 勝利投手 メモ
1 3/04 東京ドーム 読売 埼玉西武 ● 0-4 ○ ホールトン オープン戦
2 3/10 東京ドーム 侍ジャパン 台湾代表 ○ 9-2 ●   田中 林英傑 田中 震災復興支援試合
3 3/11 横浜スタジアム 横浜DeNA 埼玉西武 ○ 3-2 ● 山本 石井 高崎 オープン戦
4 3/18 西武ドーム 埼玉西武 阪神 ● 3-6 ○ 十亀 岩田 岩田 オープン戦
5 3/20 西武ドーム 埼玉西武 中日 ○ 3x-2 ● 西口 吉見 ゴンザレス

浅村サヨナラ打

6 3/28 東京ドーム アスレティックス マリナーズ ○ 4-1 ●  コローン バルガス ケリー MLB開幕カード
7 4/7 西武ドーム 埼玉西武 福岡ソフトバンク ● 2-4 ○ 涌井 岩嵜 岩嵜  
8 4/8 西武ドーム 埼玉西武 福岡ソフトバンク ● 5-7 ○ 石井 新垣 新垣  
9 4/15 西武ドーム 埼玉西武 オリックス ● 2-6 ○ 涌井 木佐貫 木佐貫  
10 5/3 西武ドーム 埼玉西武 東北楽天 ○ 6-1 ● 小石 美馬 小石 小石プロ初勝利
11 5/4 西武ドーム 埼玉西武 千葉ロッテ ● 2-3 ○ 石井 成瀬 成瀬  
12 5/5 西武ドーム 埼玉西武 千葉ロッテ ● 2-4 ○ 野上 唐川 野上 大石プロ初登板
13 5/26 西武ドーム 埼玉西武 東京ヤクルト ○ 8-0 ● 西口 石川 西口 交流戦
14 6/2 西武ドーム 埼玉西武 横浜DeNA ○ 7-4 ● 西口 高崎 西口 交流戦
15 6/10 明治神宮野球場 東京ヤクルト 埼玉西武 ● 2-4 ○ 館山 牧田 牧田 交流戦、延長10回
16 6/17

西武ドーム

埼玉西武 広島東洋 ●4 -11 ○ 大竹 大竹 交流戦
17 6/24 西武ドーム 埼玉西武 オリックス ○ 4-3 ● 牧田 寺原 十亀 十亀プロ初勝利

映画『私が、生きる肌』を観て

2012-06-23 23:19:22 | ヨーロッパ映画

12-51.私が、生きる肌
■原題:La Piel Que Habito(英題:The Skin I Live In)
■製作年、国:2011年、スペイン
■上映時間:120分
■字幕:松浦美奈
■観賞日:6月23日、TOHOシネマズシャンテ



□監督・脚本:ペドロ・アルモドヴァル
□脚本:アグスティン・アルモドヴァル
◆アントニオ・バンデラス(ロベル・レガル)
◆エレナ・アナヤ(ヴェラ・クルス)
◆マリサ・パリデス(マリリア)
◆ジャン・コルネット(ヴィセンテ)
◆ロベルト・アラモ(セカ)
◆ブランカ・スアレス(ノルマ)
◆スーシ・サンチェス(ヴィセンテの母)
◆バーバラ・レニー(クリスティーナ)
【この映画について】
妻を失った天才医師が、自ら開発した“完璧な肌”を移植して妻そっくりの美女を創り上げる。スペインの巨匠ペドロ・アルモドバルが、愛と狂気の境界線に挑んだ衝撃作。惜しげもなくさらされるエレナ・アナヤの裸体、ジャン=ポール・ゴルチエによる華麗な衣装、退廃的な性描写。官能美あふれる映像に目を奪われる。(この項、MovieWalkerより転載しました)
【ストーリー&感想】
謎めいた雰囲気を漂わせる女性ベラは、全裸と見まがうしなやかな肢体に肌色のボディ・ストッキングをまとい、ヨガの瞑想に耽っている。彼女は画期的な人工皮膚の開発に没頭する天才形成外科医ロベルによって幽閉されていた。ロベルが夢見るのは、かつて非業の死を遂げた最愛の妻を救えるはずだった“完璧な肌”の創造。あらゆる良心の呵責を失ったロベルはベラを実験台に、開発中の人工皮膚を移植し、今は亡き妻そっくりの美女を創り上げてゆく……。そして、ベラは一体何者で、どのような宿命のもとでロベルと巡り合ったのか……。

アルモドヴァル監督作品なのでストーリーが一筋縄ではいかないとは思っていた。やはり、そこには糸が複雑に絡みながらも、最後は一つになって行くのだが、襲ってくる眠気を振り払って集中して観ていれば伏線もしっかり見えてくるので見逃さないことが肝心だ。
ヴェラはそもそも「男」だったというオチに辿り着くまでに、ロベルの娘へ暴行をした「男」への復讐から全てが始まっている。だがだが、ロベルの妻が浮気が原因で全身火傷を負って亡くなるのだが、その相手とロベルと同居する老母との関係、いきなり数年ぶりに宝石店強盗として追われる身になって匿ってもらう弟の存在。
これが一本の糸となって「ベラ」の存在が明らかになった。人工皮膚を移植され性転換手術で女性となった「ベラ」には洋服店を営む母と恋人の存在があった。

アルモドヴァル監督はそんな複雑な人間関係を2時間に凝縮したのだが、「ベラ」の正体は「ヴィセンテ」という名の男だ。「ヴィセンテ」はロベルの娘をレイプして娘はそれを苦にして自殺してしまう。この復讐心と妻を救えなかったとの悔悟の情など複雑な感情がロベルを人工皮膚開発へと邁進させた。
「ヴィセンテ」は性転換を施され人工皮膚を纏って「ベラ」へと変身させられるのだが、ベラはほぼ終日監視されており、まるで脱走させられない飼猫の様な存在だ。ベラの奥底には「ヴィセンテ」が未だに宿っており、その部分がロベルへの従順を装いながら、最後はロベルの隙をついて彼が隠し持っていた銃を奪い射殺する。

そして彼は一目散に実家の洋服店を営む母へと会いに行くが、変わり果てた姿の「息子」をみて信じろと言うのが所詮無理な話で、彼が必死に「ヴィセンテ」であると訴えても母もかつての恋人も一瞥もくれなかった。
外見は「ベラ」のまま「ヴィセンテ」に戻ることが出来なかった彼だが、果たして、今後の人生はどうなるのだろうか?

主役のアントニオ・バンデラスは感情を極力排した役柄に徹しながらも、意志の強さと研究に没頭する役を熱演していた。だが、この作品で一番目立ったのは「ベラ」役のエレナ・アナヤだろう。この表現の難しい役を彼女が見事に演じていたからこそ、アルモドヴァル監督の描いたとおりの作品になったのだろう。
エレナ・アナヤでは無く、仮に容姿が良く似ているペネロペ・クルスだったら、既に彼女のイメージが定着しているので違った印象になっただろうが、アナヤにはそのような定着したイメージが無かったのでアルモドヴァル監督としてはこの起用は成功だった。


映画『ディヴァイド』を観て

2012-06-21 12:47:14 | アメリカ映画 2012

12-50.ディヴァイド
■原題:The Devide
■製作年・国:2011年、アメリカ
■上映時間:112分
■字幕:長澤達也
■観賞日:6月20日、シアターN渋谷(渋谷)



□監督:サヴィエ・ジャン
◆ローレン・ジャーマン(エヴァ)
◆マイケル・ビーン(ミッキー)
◆マイロ・ヴェンティミリア(ジョシュ)
◆コートニー・B・ヴァンス(デルヴィン)
◆アシュトン・ホームズ(エイドリアン)
◆ロザンナ・アークエット(マリリン)
◆マイケル・エクランド(ボビー)
【この映画について】
世界終焉の余波を描く、次世代型リアル・シチュエーション・スリラー。メガホンをとったのは、『フロンティア』『ヒットマン』を手がけたフランス出身の新鋭ザヴィエ・ジャン。
混迷を極める今の時代を反映し、さらにその後の世界の極限状況を描き出した手腕は、アレクサンドル・アジャ、パスカル・ロジェといったフレンチ・ホラーの新たな才能群に比してなお高く評価されている。
出演はリメイク版テレビシリーズ『HAWAII FIVE-0』のローレン・ジャーマン、「ターミネーター」のマイケル・ビーン、「アーマード 武装地帯」のマイロ・ヴィンティミリア。監督は「ヒットマン」のザヴィエ・ジャン。(この項、gooより転載しました)
【ストーリー&感想】
未曽有の爆撃により、ニューヨークは壊滅。だがその直後、男女9人が地下シェルターに逃げ込む。薬物中毒だった過去を持つエヴァ、利己的なシェルターの所有者ミッキー、エヴァの婚約者で弁護士のサム、重傷を負ったエイドリアン、エイドリアンの義兄ジョシュ、ジョシュの親友でミッキーと対立するボビー、無線機を持つデルヴィン、心配性のマリリン、マリリンの娘ウェンディ。
残りわずかな食糧、そして“他人”の脅威に怯える日々を過ごしていたが、あるとき突然、防護服に身を包んだ人間がシェルターをこじ開け、彼らに襲い掛かる。地下シェルターは逃げ場のない憎悪と非業が渦巻く、魑魅魍魎の地へと変貌を遂げていたのだ……。

この映画の予告編を上映館で観た時に何か判らないが「観たい」と思わせられたから観に来たのだった...。だが、観た感想としては見事に期待を裏切られた典型的な作品だ。
まず、NYが核攻撃を受けてゴーストタウンと化したとの設定だが、これがオープニングからいきなり来るのと、マンションの住人達が地下室に閉じ込められている間が場面としては殆どで、その間に外で何が起こっているのか全てが未知数のままに物語は展開して行った。
途中で謎の白の防護服を着た集団との戦闘が繰り広げられるが、この集団の正体もなぜここにいるのかも謎のままで終わった。

地下室は管理人であるミッキーの管理下にある為、退避してきた住民は彼の言う事を聞く羽目に。ミッキーは食料を秘密の部屋に備蓄し、あくまでも彼の好意で分配しているとのスタンスだ。当然ながらこの王様の様な振る舞いに対して徐々に住民たちの反発が広がる。この辺の心理描写や男女間の行動の相違などは面白いのだが、どれも意外性がある訳では無かった。

結局、最後に生き残ったのはエヴァだった。精神に異常が生じたマリリンは自らの身をミッキーに捧げることで生き残ると言う女性の本能的な行動に走ったが、エヴァは違っていた。彼女は、外へ出る道を選びこのシェルターから外へ出る方法を見つけ、遂に出ることに成功した。
だが、そこで彼女は目にした光景は変わり果てたNYの姿だった。
もっともオープニングで既にNYの町は廃墟と化しており、エヴァが外に出た時もその様子は大差が無かった。と言う事はこの作品で監督が描きたかったことは何だったのか?作品のほぼ全てが地下シェルターでの出来事という閉鎖的な空間での人間模様を描きたかったのか、それとも核戦争の怖さを知らせたかったのか、いまひとつ掴めないままだった。


映画『スノーホワイト』を観て

2012-06-20 21:41:26 | アメリカ映画 2012

12-49.スノーホワイト
■原題:Snow White And The Huntsman
■製作年・国:2012年、アメリカ
■上映時間:127分
■字幕:古田由紀子
■観賞日:6月20日、TOHOシネマズ渋谷

 

□監督:ルパート・サンダース
◆シャーリーズ・セロン(ラヴェンナ)
◆クリステン・スチュワート(スノーホワイト)
◆クリス・ヘムズワース(エリック)
◆サム・クラフリン(ウィリアム)
◆サム・スプルエル(フィン)
◆イアン・マクシェーン(森の番人ビース)
◆ボブ・ホスキンス(森の番人ミューア)
◆レイ・ウィンストン(森の番人ゴート)
◆ニック・プロスト(森の番人ニオン)
◆エディー・マーサン(森の番人デューア)
◆トビー・ジョーンズ(森の番人コル)
◆ジョニー・ハリス(森の番人クワート)
◆ブライアン・グリーソン(森の番人ガス)
【この映画について】
子供から大人まで多くのファンを持つ名作グリム童話の「白雪姫」を基に、これまでの白雪姫のイメージを一新させたアクション・アドベンチャー大作。監督を務めるのは、人気ゲーム「Halo 3: Believe」のCMでカンヌ広告祭のグランプリの受賞経験もある、CMディレクター ルパート・サンダース。
主人公スノーホワイトには、「トワイライト・サーガ」シリーズで絶大な人気を誇るクリステン・スチュワート。また悪魔の女王には、オスカー女優のシャーリーズ・セロン。このほか、『マイティ・ソー』で主人公ソーを演じたクリス・ヘムズワース、『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』のサム・クラフリンという若手俳優たちが顔を揃える。(この項、gooより転載しました)
【ストーリー&感想】
スノーホワイトは、マグナス王と王妃に大切に育てられた外見も心も美しいプリンセス。しかし、母亡きあと、新しい王妃に迎えられたラヴェンナに父王を殺されたスノーホワイトは、国を乗っ取られ、7年間の幽閉生活を送ることになる。

一方、女王ラヴェンナは魔法の鏡にいつも問いかけていた。「鏡よ、鏡。この世でいちばん美しいのは誰?」(Mirror,mirror on the wall...Who's the fairest of them all?)「もちろん女王様です」しかしある日、鏡はこう言った。「この世でいちばん美しいのは女王様ですが、やがてあなたよりも美しい娘が現れます。その時、娘の心臓を食べれば、あなたは永遠の美と若さを手に入れ、不死身となるでしょう」その娘が自分の継娘スノーホワイトと知った女王は、彼女を殺そうとするが、闇の森へ逃げられてしまう。女王は森に詳しいハンターのエリックを雇い、刺客として解き放つ。

だが、スノーホワイトは彼と手を組み、危険をかわしながら、たくましく生きる能力を身につけていくのだった。女王はその後も、あの手この手でスノーホワイトを追跡、罪のない命と自然を破壊していく。すべては自分のせいと心を痛め、たとえ地の果てまで逃げても女王の魔の手から逃れられないと悟ったスノーホワイトは、抵抗軍を組織し、女王を倒すべく進軍を開始する……。

グリム童話の名作として世界中に知られている?「白雪姫」の物語だが、決して子供向けの作品ではなく大人が楽しむ作品だ。主役のスノーホワイトを演じるのは「ランナウェイズ」でジョーン・ジェットを演じていたクリステン・スチュワートだが、ストーリーの展開や演技の上手さから言っても(女優としてのキャリアもそうだが)女王ラヴェンナを演じたアカデミー女優のシャーリーズ・セロンが事実上の主役であるのは間違いない。この作品はそういう点からもシャーリーズ・セロンの演技と美しさに惚れ惚れとする映画である。
独り身の女王の魔力の源は、女性の永遠のテーマでもある美しさであり、美しさを保つことが権力を維持し国を統治する上で最大の武器なので、自分より若くて美しい女性の存在は自らの権力を揺るがす一大事であることからも、それを未然に排除するのは彼女からすれば当然なのである。
そこで魔力が及ばない森の中に逃げたスノーホワイトへの刺客として選ばれたのが「マイティ・ソー」で主役のソーを演じたクリス・へムズワース。だが、この刺客は女王の命に背いてスノーホワイトの身柄を女王に渡すことは無かった。結局は命に背いたばかりか反乱軍に投じて女王の居城を攻める軍に加わった。

スノーホワイトの幼馴染であったウィリアムが反乱軍を主導して、その彼との関係も描かれているがこちらはストーリーの展開上さして重要では無かった。やはり、演技派美人女優のシャーリーズ・セロンが放つあの決め台詞「Mirror,mirror on the wal...」の時のアップになった表情を大スクリーンで見ると、やはりこの映画の主役は彼女であると改めて認識させられた。 

あと、VFXとCGを駆使した映像もなかなか綺麗でした。


またもや中継ぎが崩壊で大敗

2012-06-17 21:02:28 | 野球・埼玉西武ライオンズ2012

                          2012プロ野球観戦記録NO.16
              ×埼玉西武 4 ー 11 広島東洋○

チ  ー  ム 
広島東洋

11
埼玉西武ライオンズ

【球場】
西武ドーム3塁側 ベンチサイドシート

【責任投手】
○大竹6勝2敗
S今井1S
●岸6勝6敗

【投手-捕手】

(広)大竹、岸本、中田、今井
-石原
(西)岸、武隈、十亀、岡本篤、大石、山本-炭谷、星孝

【本塁打】
天谷3号(広)、堂林5号(広)

【観戦評】
長かった?交流戦もチームとしては今日が最終戦、目標だった借金完済は果たせず(ナベQは何時も約束を守れない)それでも何とか勝率5割以上は確保して、失速気味のSBと岡田監督のぼやきが止まらないオリを最下位に置き去りにして4位に肉薄してきただけでも収穫か?
そんな最終戦はカープ戦を苦手にしている(通算6戦5敗だっけ?)岸と埼玉県八潮市出身で浦和学院高卒、大竹の先発でした。

岸は初回、先頭天谷にいきなり初球を叩かれ右中間席へ飛び込む先頭弾を浴びてしまい西武ドームの西武ファンは唖然呆然で、右半分をびっしりと埋めたカープファンは大喜び。西武ドームで何年も試合観戦しているが、ビジターチームの先頭打者に初球を本塁打されたシーンを観た経験なんてありません。
これが岸苦投の始まりだった。2回以降も何とか追加点は阻止するもののカープの各打者に変化球を狙い打たれるばかりか、まるでどの球種が来るのか判っているかのようなスイングで投球数は増えるばかりで6回1死で降板は誤算だった。

一方の打線は序盤から好機に凡退を繰り返すばかりで、この日は5番上本が4打席で迎えたチャンスをことごとく潰してしまった。3回の1死満塁、4回の1死3塁のチャンスで一気に得点すれば大竹を崩せただけに序盤の残塁の山が終盤にツケとなって帰ってきた。
6回裏に4点を奪い4-5と1点差にまで迫り期待を持たせたが、やはり課題の中継ぎ陣が今日も崩壊した。7回の十亀、8回の岡本篤で6失点を喫してしまい、スタンドのファンも白けてしまい、耳をつんざくカープファンの大歓声を浴びて8回表終了と同時に3塁側スタンドのファンは一斉に帰路へ着いてしまった。首脳陣はこの様子を目に焼き付けておいてほしいものだ。休日に二桁失点の試合をホームで見せて敵のファンを狂喜乱舞させていては情けないではないか!!

【交流戦成績】13-11
読売1-3
中日2-2
東京ヤクルト4-0
阪神2-2
広島東洋1-3
横浜DeNA3-1

岡本篤は球にキレが無くいきなり本塁打を浴びているようでは論外、涌井と入れ替わりで2軍落ちだ!左腕は武隈では無く小石を登録するべきだ。武隈は進歩が無い。リーグ戦再開後は11連戦が待っている。先発も中継ぎも投手陣の踏ん張り無くして勝ち越すのは難しい。救いなのは11連戦でもビジターは千葉ロッテとの3試合で8試合はホーム(県営大宮含む)なので移動疲れは無い。でも、今季はホームで負け越しているので安心出来ませんがね。

もはや毎度毎度の中継ぎ崩壊は首脳陣だけではなくフロントの編成の責任も重大である。マイケル(日本人扱いだけど)、ウィリアムス、ゴンザレス、カーターと外人が4人も2軍落ちしていては話にならない。
オーティズを獲得したが、本来は投手を補強すべきだ。幸い、オーティズは中村離脱中に5番DHでの出場が見込まれているので期待するしかない。
エース涌井が交流戦明けから1軍へ合流するそうだが、涌井の復帰だけで中継ぎ崩壊が解決する訳では無い。外国人は査証発行の関係で時間を要するので、国内でのトレードも模索しなければ苦しみは終わらない。
 

                                      【2012プロ野球観戦履歴】

NO. 日 付 球  場 本拠地チーム

対戦チーム

  スコア   先発投手 先発投手 勝利投手 メモ
1 3/04 東京ドーム 読売 埼玉西武 ● 0-4 ○ ホールトン オープン戦
2 3/10 東京ドーム 侍ジャパン 台湾代表 ○ 9-2 ●   田中 林英傑 田中 震災復興支援試合
3 3/11 横浜スタジアム 横浜DeNA 埼玉西武 ○ 3-2 ● 山本 石井 高崎 オープン戦
4 3/18 西武ドーム 埼玉西武 阪神 ● 3-6 ○ 十亀 岩田 岩田 オープン戦
5 3/20 西武ドーム 埼玉西武 中日 ○ 3x-2 ● 西口 吉見 ゴンザレス

浅村サヨナラ打

6 3/28 東京ドーム アスレティックス マリナーズ ○ 4-1 ●  コローン バルガス ケリー MLB開幕カード
7 4/7 西武ドーム 埼玉西武 福岡ソフトバンク ● 2-4 ○ 涌井 岩嵜 岩嵜  
8 4/8 西武ドーム 埼玉西武 福岡ソフトバンク ● 5-7 ○ 石井 新垣 新垣  
9 4/15 西武ドーム 埼玉西武 オリックス ● 2-6 ○ 涌井 木佐貫 木佐貫  
10 5/3 西武ドーム 埼玉西武 東北楽天 ○ 6-1 ● 小石 美馬 小石 小石プロ初勝利
11 5/4 西武ドーム 埼玉西武 千葉ロッテ ● 2-3 ○ 石井 成瀬 成瀬  
12 5/5 西武ドーム 埼玉西武 千葉ロッテ ● 2-4 ○ 野上 唐川 野上 大石プロ初登板
13 5/26 西武ドーム 埼玉西武 東京ヤクルト ○ 8-0 ● 西口 石川 西口 交流戦
14 6/2 西武ドーム 埼玉西武 横浜DeNA ○ 7-4 ● 西口 高崎 西口 交流戦
15 6/10 明治神宮野球場 東京ヤクルト 埼玉西武 ● 2-4 ○ 館山 牧田 牧田 交流戦、延長10回
16 6/17

西武ドーム

埼玉西武 広島東洋 ●4 -11 ○ 大竹 大竹 交流戦

オウム高橋容疑者を蒲田の漫画喫茶で逮捕

2012-06-15 23:13:19 | 時事ニュース・国内

1995年3月に起きたオウム真理教による地下鉄サリン事件で、殺人と殺人未遂容疑で特別手配されていた高橋克也容疑者が大田区のJR蒲田駅近くの漫画喫茶で、警視庁捜査員に身柄を確保され午前11時過ぎ、同容疑で逮捕した。

 

逮捕現場となったのは、JR蒲田駅から約150メートルほどの雑居ビル1階にある漫画喫茶。捜査本部によると、午前8時半ごろ「高橋容疑者と似た男が13日に蒲田の漫画喫茶に入るのを見た」と男性から大森署に通報があった。連絡を受けた蒲田署員が確認のため出向いた。まさにその時、高橋容疑者が店にいた。

店長によると、高橋容疑者の来店時から不審に思い、ネットで手配画像等を検索していたという店員が「(公開された画像などと)もみ上げの長さが似た男がいる」と出向いた捜査員に主張した。捜査員2人は、三方を囲まれたイスに座っていた高橋容疑者の顔をのぞきに行ったが、「似てないな。違うんじゃないか」と首をひねりながら戻って来て、店員に話したという。

私服の捜査員だったが、目を付けられたことに気付いたのか、高橋容疑者は直後の午前9時20分ごろ、予定時間を15分ほど残したまま退店の精算手続きにやってきた。離れて見ていた捜査員は、そのとき「後ろ姿が似ている!」と直感。店を出た高橋容疑者に職務質問し、逮捕となった。捜査員が「高橋克也の件で捜査している。協力してほしい」と声をかけると「はい。私が高橋克也です」と答えたという。指紋などで本人と確認された。

今回の逮捕劇だが危うく見逃しそうになったが、これで取り逃していたら大変なことになっていただろう。菊地容疑者の逮捕以来、来る日も来る日も高橋容疑者の防犯カメラの映像や筆跡などの情報がニュースで流れていて、高橋容疑者も追い詰められているとの意識が強かったのだろう。
逮捕時にはTVで盛んに流れていたキャリーバッグは所持しておらずJR鶴見駅のコインロッカーに締まっていたので、恐らく彼はニュースなどでこの映像を見ていて知っていたのだろう。

昨年の大晦日、それも日付が替わる寸前に出頭してきた平田容疑者。その後、菊地容疑者が匿っていた男性の親族の通報で逮捕され、最後の特別手配犯だった高橋容疑者が都内で逮捕されたことでオウム関連の手配犯は全て捕まったことになる。
だが、この逮捕劇は既に死刑が確定しているオウム死刑囚達の執行を遅らせる皮肉な結果を生むことにもなりそうだ。何故なら菊地、高橋両容疑者の取り調べから教団との逃走中の関係やサリン事件の真相などに迫るためだから。まだまだ遺族の傷みは消えない...。


映画『ダーク・シャドウ』を観て

2012-06-11 22:11:19 | アメリカ映画 2012

12-48.ダーク・シャドウ
■原題:Dark Shadows
■製作年・国:2012年、アメリカ
■上映時間:113分
■字幕:石田泰子
■観賞日:6月9日、TOHOシネマズ六本木ヒルズ

 

□監督:ティム・バートン
◆ジョニー・デップ(バーナバス・コリンズ)
◆ミシェル・ファイファー(エリザベス・コリンズ・ストッダード)
◆ヘレナ・ボナム=カーター(ジュリア・ホフマン博士)
◆エヴァ・グリーン(アンジェリーク・ブシャール)
◆クロエ・グレース・モレッツ(キャロリン・ストッダード)
◆ジョニー・リー・ミラー(ロジャー・コリンズ)
【この映画について】
1960年代後半から70年代初めにかけてカルト的人気を誇ったTVシリーズ「Dark Shadows」の映画版。シリーズの大ファンだったというジョニー・デップが主演だけでなく製作も務め、これが8度目のデップとのコラボレーションとなるティム・バートンがメガホンをとる。
『シザーハンズ』以来、奇想天外なキャラクターとダークなファンタジーの数々を放ってきた黄金コンビが、比類なきヴァンパイア像を作り上げた。さらに『007/カジノ・ロワイヤル』のエヴァ・グリーンが最高に美しく恐ろしい魔女を怪演するのも見逃せない。凝りに凝ったマジカルな映像とブラックな笑い満載の血塗られたエンタテインメント大作が誕生した。
共演は、「ニューイヤーズ・イブ」のミシェル・ファイファー、「英国王のスピーチ」のヘレナ・ボナム=カーター、「ヒューゴの不思議な発明」のクロエ・モレッツ。(この項、gooより転載しました)
【ストーリー&感想】
1752年、ジョシュア・コリンズとナオミ・コリンズは幼い息子バーナバスと共に新たな生活を始めるため、アメリカに向けてイギリスのリバプールを出航した。しかし彼ら家族を苦しめる不可解な呪いからは、海を越えても逃れることができなかった。
20年後、バーナバスは、コリンズポートの町で、コリンウッド荘園の所有者となっていた。裕福でプレイボーイな彼は、使用人のアンジェリーク・ブシャールを失恋させるが、実は魔女であったアンジェリークは、バーナバスを死よりも酷い運命に突き落とす。彼をヴァンパイアに変え、生き埋めにしたのだ。

それから二世紀後、バーナバスは予期せぬきっかけで自分の墓から開放され、劇的な変化を遂げた1972年の世の中へと足を踏み入れる。彼はコリンウッド荘園に戻るが、かつて壮大で華々しかった彼の土地はすっかり朽ち果て、さらにコリンズ家の末裔は土地同様に落ちぶれ、それぞれが暗い秘密をひたすら隠して生きていた。
コリンズ家の女主人エリザベス・コリンズ・ストッダードは一家が抱える問題に対処するため、住み込みの精神科医ジュリア・ホフマンを呼び入れる。ここには他に、エリザベスの弟ロジャー、エリザベスの娘キャロリン、そしてロジャーの息子デイビッドがいた。家族の不可思議な謎は血縁関係にない者たち、世話人のウィリー・ルーミスや、デイビッドの家庭教師ビクトリア・ウィンターにも降りかかる。そんな中、バーナバスは、亡父の「唯一の財産は家族だ」という言葉を胸にコリンズ家の復興を目指すのだが……。

ジョニデとバートン監督のコンビによる作品ながら、ここでは200年後の世界に復活した?ヴァンパイアと魔女アンジェリークの絡みが一番面白かったのは言うまでもない。魔女役のエヴァ・グリーンの見事な肢体を見せつけられれば、たとえヴァンパイアでなくとも健全な男ならイチコロでしょうね。しかも200年も寝かされていたのだから尚更でしょう(笑)。
配役面では小生意気な娘役のクロエはダコタ・ファニングが大人への移行期に達しているので、これからは彼女をスクリーンでみる機会が増えそうな感じ。「ヒューゴの不思議な発見」で広く名前が知れただろうし、そんな中でのジョニデとの共演はダコタちゃんがデンゼル・ワシントンらの大物との共演で実力を発揮してきたように、彼女も出る度に新たな経験を積んで様々な役に挑戦してもらいたい。

ストーリー的には1972年が舞台でありカーペンターズやアリス・クーパー自らのステージがあったり、バリー・ホワイトなんかも懐かしかった。
ラストではジョニデが魔女の誘惑を振り切って崖へと向かい意中の女性との恋を成就?させたのでシリーズ化は難しいと思うが、一話完結でのシリーズ化は有り得るかな?


神宮の雨空を切り裂く中村の豪快な2ランでヤクルトに3連勝

2012-06-10 21:27:37 | 野球・埼玉西武ライオンズ2012

                                            2012プロ野球観戦記録NO.15
                         ○埼玉西武 4 ー 2 東京ヤクルト× 

チ  ー  ム  10
埼玉西武
東京ヤクルト

【球場】
明治神宮野球場 3塁側 内野A

【責任投手】
○牧田3勝1敗
Sウィリアムス1勝1敗3S
●バーネット1勝1敗13S

【投手-捕手】

(西)牧田、ウィリアムス
-上本、炭谷
(ヤ)館山、林昌勇、日高、バーネット-相川、中村

【観戦評】
交流戦も後半に入ってこのカードがビジターでは最後のカードとなるので、相性の良いヤクルト相手にあわよくば連勝(カード4連勝)したいですね。先発は牧田とヤクルトは昨日のカードが雨天中止だったもののスライドせず館山。

西武は序盤から安打は出るものの得点には繋がらず特に4回には2死無走者から好機を作るも大崎が凡退で先制出来ず。牧田は制球が安定してヤクルト打線に的を絞らせなかったが、5回に松井淳にまさかのプロ1号をセンターに打たれ0-1と先制される。
8回、館山の制球が定まらず2四球を与えて林昌勇(イム・チャンヨン)と交代。交代直後の打者中村は林から同点打を奪い、更にヘルマンの右犠飛で2-1と遂に逆転に成功。
牧田は完投を目指して9回のマウンドに立ちバント安打を許すも2死1塁で、本塁打を打たれている松井淳を浅い左飛に打ち取ったと思い、3塁側のライオンズファンのゲーム終了を確信する大声援が上がるも、何とスタートが遅れた栗山主将が取れず(記録は左2塁打)1塁走者のホームインを許してしまい2-2の同点で延長戦へ。記録上は2塁打で牧田に自責点が記録されたのは気の毒だ。

この頃になると途中から降り出した雨が徐々に勢いを増し始めた中、10回表、先頭のナカジが4番手バーネットから右安で出塁し迎える打者は4番中村。3塁側を西武ドーム並にびっしりとライオンズファンが埋まりそのファンの願いは中村の豪快な一発。
ここで中村はバーネットから打った瞬間にそれと判る打球は左中間席に飛び込む値千金の2ラン本塁打で4-2と勝ち越し。神宮の杜にライオンズファンの大歓声が響く中を悠然とベースを一周する中村、ホームインの瞬間にファンの喜びは頂点に達し、逆に1塁側のヤクルトファンは言葉を失うしか無かった。

そして10回裏、牧田からウィリアムスへとスイッチしたものの途中で雨が急に激しくなり試合は一時中断。2死1,2塁とハラハラドキドキしたが4-2で勝利した。これで対ヤクルト戦は今季3連勝で、明日は4連勝を目指して岸が先発する。
それにしても今日は途中から雨がパラついて、最後は中断するほど激しく降り雨具の用意をしていなかったのでずぶ濡れになってしまった。それでも勝ったので良しとしましょう。

                              【2012プロ野球観戦履歴】

NO. 日 付 球  場 本拠地チーム

対戦チーム

  スコア   先発投手 先発投手 勝利投手 メモ
1 3/04 東京ドーム 読売 埼玉西武 ● 0-4 ○ ホールトン オープン戦
2 3/10 東京ドーム 侍ジャパン 台湾代表 ○ 9-2 ●   田中 林英傑 田中 震災復興支援試合
3 3/11 横浜スタジアム 横浜DeNA 埼玉西武 ○ 3-2 ● 山本 石井 高崎 オープン戦
4 3/18 西武ドーム 埼玉西武 阪神 ● 3-6 ○ 十亀 岩田 岩田 オープン戦
5 3/20 西武ドーム 埼玉西武 中日 ○ 3x-2 ● 西口 吉見 ゴンザレス

浅村サヨナラ打

6 3/28 東京ドーム アスレティックス マリナーズ ○ 4-1 ●  コローン バルガス ケリー MLB開幕カード
7 4/7 西武ドーム 埼玉西武 福岡ソフトバンク ● 2-4 ○ 涌井 岩嵜 岩嵜  
8 4/8 西武ドーム 埼玉西武 福岡ソフトバンク ● 5-7 ○ 石井 新垣 新垣  
9 4/15 西武ドーム 埼玉西武 オリックス ● 2-6 ○ 涌井 木佐貫 木佐貫  
10 5/3 西武ドーム 埼玉西武 東北楽天 ○ 6-1 ● 小石 美馬 小石 小石プロ初勝利
11 5/4 西武ドーム 埼玉西武 千葉ロッテ ● 2-3 ○ 石井 成瀬 成瀬  
12 5/5 西武ドーム 埼玉西武 千葉ロッテ ● 2-4 ○ 野上 唐川 野上 大石プロ初登板
13 5/26 西武ドーム 埼玉西武 東京ヤクルト ○ 8-0 ● 西口 石川 西口 交流戦
14 6/2 西武ドーム 埼玉西武 横浜DeNA ○ 7-4 ● 西口 高崎 西口 交流戦
15 6/10 明治神宮野球場 東京ヤクルト 埼玉西武 ● 2-4 ○  館山 牧田 牧田  交流戦、延長10回

 


映画『君への誓い』を観て

2012-06-09 11:14:05 | アメリカ映画 2012

12-47.君への誓い
■原題:The Vow
■製作年・国:2012年、アメリカ
■上映時間:104分
■字幕:栗原とみ子
■観賞日:6月9日、TOHOシネマズ六本木ヒルズ



□監督:マイケル・スーシー
◆レイチェル・マクアダムス(ペイジ)
◆チャニング・テイタム(レオ)
◆ジェシカ・ラング(リタ・ソーントン)
◆サム・ニール(ビル・ソーントン)
◆ジェシカ・マクナミー(グウェン)
◆スコット・スピードマン(ジェレミー)
【この映画について】
運命を左右する決定的な瞬間がある。そう実感する主人公レオは最愛の女性の幸せだけを願って驚くべき決断を下す。実話を基にした本作は、最高にロマンチックなラブストーリーであり、生きる事の苦悩と喜びをも描いた奇跡の物語でもある。
記憶が戻らない妻を愛し続ける夫には『G.I.ジョー』『親愛なるきみへ』のチャニング・テイタム。アクションヒーローや特殊部隊の兵士役でも見せてきた誠実さにさらに磨きをかけ、理想の男性像を体現してみせる。さらに、記憶を失い戸惑うペイジに『きみに読む物語』『きみがぼくを見つけた日』のレイチェル・マクアダムスが扮し、悩みながらも進むべき道を見出してゆく心の強さを見せてくれる。
(この項、gooより転載しました)
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
結婚式を挙げたばかりのペイジとレオ。幸せに満ちた日々を送っていた二人だが、自動車の追突事故に遭遇してペイジが記憶障害に陥る。レオと出会ってからの4年間の記憶が消えてしまい、夫のレオが誰なのかわからなくなってしまったのだ。ショックに打ちひしがれながらも自分たちの思い出の場所にペイジを連れ出し、改めて心の距離を縮めようとするレオ。しかし、ペイジの元婚約者ジェレミーが、よりを戻すチャンスだと彼女に近づこうとする。

この作品、導入部はこれでもかと二人のアツアツシーンを見せつけられるが、ある日、停車中の車でいちゃついてた時に追突されてペイジが記憶喪失に陥り別人格の女性になってしまったことからレオの苦悩が始まった。
レオは一緒に生活すればあの時を思い出すと信じて、嫌がる彼女とその両親をも説得して共同生活を再開させるが、既に以前のペイジではないことがレオを苦しめるばかりか、ペイジに取っては見ず知らずの男性との共同生活は苦痛でしか無かった。レオは何とか以前二人でデートした思い出の場所へと連れて行ったりするも、彼女の記憶は全く戻り気配すらなかった。
記憶喪失になってからの二人を観ているとやはりレオの方が彼女の事を好きで、その思いを受け止めていたのがペイジだったのだろう。ペイジにしてはいくらレオが熱烈にアタックしてきても、既に、事故で性格までもが変ってしまったようではレオは辛かっただろう。結局、共同生活は長続きしなかったものの、ここで何故だかペイジの父とペイジの友人が不倫をしていたことがバレてしまった。一度はレオとの関係を絶ったのだが、これが転機になったのかペイジはレオの元へと帰って行った。

この父の不倫に関しては途中で伏線があるのだが、どこか不自然な流れで、この辺りを工夫すれば良かったのにと思うと残念だ。
最後に一緒になった二人だったが、ペイジの記憶は今も戻っていないそうだ。

このカップルの配役がチャニング・テイタムとレイチェル・マクアダムスなのは自然で良かった。筋骨隆々のテイタムだが彼女への愛を貫こうとするばかりに苦悩も深まるのだが、そうした戸惑いを上手く演じていた。一方のマクアダムスは事故前と事故後では性格が変ってしまう難しい役柄だったが、違和感無く演じていたのは評価したい。 


オウム・菊地直子容疑者を殺人などで逮捕

2012-06-04 22:40:51 | 時事ニュース・国内

地下鉄サリン事件などで警察庁から特別手配されていたオウム真理教(アレフに改称)の元信者、菊地直子容疑者を警視庁捜査1課は、相模原市緑区内の自宅で身柄を確保し、地下鉄サリン事件についての殺人と殺人未遂容疑で逮捕した。昨年12月末に平田信被告が出頭・逮捕されており、オウム真理教関連で特別手配者のうち行方が分かっていないのは元信者、高橋克也容疑者だけとなった。



菊地容疑者は「サリンの生成に関わっていたことは間違いありません。ただ、当時は何を作っていたかは分かりませんでした」と話しているという。
 捜査関係者によると、菊地容疑者は「仕事は会社員。男と2人で暮らしていた」と説明。同居していたとみられる男が3日夜、神奈川県警大和署に出頭した。男は40歳とみられ、警視庁は逃走を手助けしたとみて犯人蔵匿容疑で調べる。2人は数年にわたり同居していたという。
 逮捕容疑は1995年3月20日、教団元代表松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚らと共謀し、東京都内の地下鉄でサリンを発散させ、12人を殺害して、多数を負傷させた疑い。
 菊地容疑者はサリン生成を手伝ったとされ、警察当局は同年5月に特別手配。都庁に爆弾入り小包が送り付けられた事件などでも逮捕状が出ていた。

昨年大晦日に警視庁に出頭して元旦に逮捕された平田容疑者に続いて菊地容疑者が逮捕されたと知って驚いた。菊地容疑者の逃亡の足跡は埼玉県所沢市での目撃例を最後に途絶えており、一部では東南アジアの山中に潜伏しているとの突拍子も無い情報も出てくるなど情報は錯そうしていた。
どうやら彼女は東京町田市や神奈川県川崎市へ潜伏していたことが濃厚となっており、高橋容疑者の行方についても進展が見込めそうだ。
それにしてもこの17年間、菊地容疑者はどのような潜伏生活を送っていたのか?今後、明らかになるだろうが、サリン事件の被害者に取っては、彼女の証言で新たな事実が判明するのかに注目が集まるだろう。


映画『極秘指令 ドッグ×ドッグ』を観て

2012-06-03 23:28:07 | アメリカ映画 2012

12-46.極秘指令 ドッグ×ドッグ
■原題:Operation Endgame
■製作年・国:2009年、アメリカ
■上映時間:82分
■字幕:佐藤惠子
■観賞日:6月1日、シアターN渋谷(渋谷)



□監督:フォアド・ミカティ
◆ジョー・アンダーソン(愚者)
◆ロブ・ゴードリー(戦車)
◆ザック・ガリフィナーキス(隠者)
◆エミリー・デ・レイヴィン(教皇)
◆オデット・ユーストマン(節制)
◆アダム・スコット(魔術師)
◆エレン・バーキン(女帝)
◆マギー・Q(女教皇)
◆ボブ・オーデンカーク(皇帝)
◆ヴィング・レイムス(審判)
◆ジェフリー・ダンバー(悪魔)
【この映画について】
政府の秘密諜報員たちがあるミッションに失敗したことで死の宣告“極秘指令ドッグ×ドッグ”を下され、互いに壮絶な殺し合いを繰り広げることになるサスペンス・アクション。地下の密室空間を舞台に、シュレッダーなどオフィス用品を何でも殺しの武器にしてしまう奇抜なアイデアが面白い。
監督は、ニューバランス、ケロッグ、ペプシなどのCMで卓越した映像センスを発揮してきたフォアド・ミカティ。マギー・Qやヴィング・レイムスといった、映画やTVドラマで“スパイ”を演じてきたキャストが集結、さらにイギリスの若手俳優ジョー・アンダーソン、「ハング・オーバー」シリーズのザック・ガリフィナーキスなど、多彩なキャストの新たな一面を発見できる一作だ。(この項、gooより転載しました)
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
全米がオバマ新大統領就任式に沸いた2009年1月20日。エリックは、政府の極秘施設“ファクトリー”に赴任する。そこは、1962年に設立された表向き政府非公認のエリート諜報員部隊。

軍事介入に積極的なアルファと、その行き過ぎた行動を制止するオメガの2チームがお互いの行動を監視し、諜報員は全員、タロットカードのコードネームで呼ばれていた。
“愚者”と名づけられたエリックが配属されたオメガチームは、リーダー“皇帝”、ITと爆破のプロ“審判”、抜群の知力&運動能力を持つ“女教皇”など。一方、セクシーな熟女“女帝”率いるアルファチームは、女殺し屋“教皇”、色仕掛けで政府高官から情報を得る美女“節制”たちが所属。そして、“節制”はエリックの訓練生時代の元恋人だった。

しかし、彼らには関係なく、ファクトリーは危機に瀕していた。旧政権の極秘データが保管してある“国防総省の隠れ家”の処分に失敗。“失敗すれば死”がこの世界のルール。統括責任者“悪魔”が無残な遺体で発見され、すべてを闇に葬り去る“終末計画”が作動してしまう。
出入口は封鎖、通信も遮断、2時間後に爆弾ですべてが消滅する。生き延びるには秘密の非常口を見つけるしかない。だが、それを知るのは大統領選以来、ファクトリーに隠れて、いずれのチームにも属さない“隠者”だけ。2チームはペアを組んで“隠者”の捜索を開始するが、アルファにオメガ抹殺指令が下されていたことから、互いの殺し合いが始まる。だが、エリックへの愛を断ち切れない節制はチームを裏切り……。生き残った者たちによる壮絶なバトルは果てしなく続き、予測できない結末へと運命は転がり始める……。

この映画、公開館は都内でも少ないのだが、予告編でキャストの顔触れが中々だったので期待していたのだが、結果的に3年前の作品が今頃公開されて公開館が少ないのもやむを得ないとの印象を持った。
最初から最後まで全てが地下室の極秘施設内で展開されているので、外の世界から隔絶されている印象を持たせる意図だろうが映像的にも工夫が欲しかった。その反面、オフィス用品など身近にある物を臨機応変?に使る格闘シーンはユニークで他に見られないものでありこの点は評価したい。 
但し、旧政権の極秘データの中身についてはぼかされていて、一体どういう極秘データを隠ぺいしたかったのかが明確ではないのが残念だった。旧政権と新政権の裏での駆け引きとか、ドロドロした部分など盛り込めばもっと楽しめた。


中村が第7号!! ドカンと一発3ランでDeNAを粉砕

2012-06-02 22:40:04 | 野球・埼玉西武ライオンズ2011

                                       2012プロ野球観戦記録NO.14
                      ○埼玉西武 7 ー 4 横浜DeNA×

チ  ー  ム 
横浜DeNA

埼玉西武ライオンズ

【球場】
西武ドーム3塁側 内野B

【責任投手】
○西口3勝1敗
●高崎2勝5敗

【投手-捕手】

(D)高崎、小杉、小林太
-黒羽根
(西)西口、松永、長田、MICHEAL、ウィリアムス-炭谷

【観戦評】
交流戦になっても勝ったり負けたりの繰り返しで連勝したかと思えば、広島に敵地で連敗(植田コーチが丸裸にしているからね)するなど何時まで経っても借金返済出来ない苦しい体質は変っていませんね。その中でも以前から相性が良くて(勝って当然?)ハマスタでは連勝したDeNA相手に今度も連勝して「最下位対決」で確実に白星を重ねたい一戦でした。
先発は通算179勝の西口とDeNAは開幕投手の高崎でした。高崎はハマスタでのオープン戦で2番手で登板した投手で、その時は中村が弾丸ライナーを左中間席に叩きこんでいましたが...。

試合は初回に西口がラミレスに特大の2ランを浴びる嫌な展開。2,4回にも制球が微妙に定まらず四球の走者を許すも、決定打を欠くハマ打線の層の薄さにも助けられ追加点は与えなかった。
4回に中村とヘルマンのタイムリーで追いつき、5回には先頭上本が打った瞬間にそれと判る勝ち越しのソロ本塁打をハマ応援団席にお見舞いして、更に、1死から打線が繋がり始める。この頃になると高崎の直球主体(143~146位)の単調な投球にも慣れて来て、3番中島に死球を与えてスタンドの西武ファンから罵声を浴びた直後の中村には、スタンドで観戦していても『高崎は中村に一発喰らうだろうな』と予想していたが、まさにその通りの高めに浮いた甘い球を一閃すると、今度は満員のライオンズファンが陣取る左翼席中段に着弾する3ラン本塁打で西武ドームは歓喜の渦に包まれる。
この後も打線が繋がりヘルマンの安打出塁から2盗に成功し、大崎が粘ってタイムリーを放ち貴重なこの回5点目を上げた。



こうなると試合の関心は西口に白星が付くか否かに。西口は6回2死自責点3で松永と交代し、その松永は7回に代打のヒチョリにソロ本塁打を浴びた。ハマファンが中盤以降沸いたのは、このヒチョリが全力疾走してダイアモンドを駆けたシーンだけ(西武ファンからも何故か温かい拍手が、松永は複雑な心境?)とは何時もの事とは言え寂しかっただろう。

結局試合は松永から長田、MICHEAL(マイケル)、ウィリアムスと継投した投手が無安打に抑えウィリアムスに初セーブが記録された。こういう継投が他球団相手にも通用するかは判らないが、今日の2番手以降はタイプの異なる左右4投手での継投だったので、兎に角、勝ちパターンの継投を早く確立して涌井復帰まで繋げたい。

                                  【2012プロ野球観戦履歴】

NO. 日 付 球  場 本拠地チーム

対戦チーム

  スコア   先発投手 先発投手 勝利投手 メモ
1 3/04 東京ドーム 読売 埼玉西武 ● 0-4 ○ ホールトン オープン戦
2 3/10 東京ドーム 侍ジャパン 台湾代表 ○ 9-2 ●   田中 林英傑 田中 震災復興支援試合
3 3/11 横浜スタジアム 横浜DeNA 埼玉西武 ○ 3-2 ● 山本 石井 高崎 オープン戦
4 3/18 西武ドーム 埼玉西武 阪神 ● 3-6 ○ 十亀 岩田 岩田 オープン戦
5 3/20 西武ドーム 埼玉西武 中日 ○ 3x-2 ● 西口 吉見 ゴンザレス

浅村サヨナラ打

6 3/28 東京ドーム アスレティックス マリナーズ ○ 4-1 ●  コローン バルガス ケリー MLB開幕カード
7 4/7 西武ドーム 埼玉西武 福岡ソフトバンク ● 2-4 ○ 涌井 岩嵜 岩嵜  
8 4/8 西武ドーム 埼玉西武 福岡ソフトバンク ● 5-7 ○ 石井 新垣 新垣  
9 4/15 西武ドーム 埼玉西武 オリックス ● 2-6 ○ 涌井 木佐貫 木佐貫  
10 5/3 西武ドーム 埼玉西武 東北楽天 ○ 6-1 ● 小石 美馬 小石 小石プロ初勝利
11 5/4 西武ドーム 埼玉西武 千葉ロッテ ● 2-3 ○ 石井 成瀬 成瀬  
12 5/5 西武ドーム 埼玉西武 千葉ロッテ ● 2-4 ○ 野上 唐川 野上 大石プロ初登板
13 5/26 西武ドーム 埼玉西武 東京ヤクルト ○ 8-0 ● 西口 石川 西口  
14 6/2 西武ドーム 埼玉西武 横浜DeNA ○ 7-4 ● 西口 高崎 西口  

映画『MIB3(メン・イン・ブラック3)3D』を観て

2012-06-01 21:14:18 | アメリカ映画 2012

12-45.MIB3(メン・イン・ブラック3)3D
■原題:Men In Black 3
■製作年、国:2012年、アメリカ
■上映時間:105分
■字幕:戸田奈津子
■観賞日:6月1日、TOHOシネマズ渋谷



□監督:バリー・ソネンフェルド
◆ウィル・スミス(エージェントJ)
◆トミー・リー・ジョーンズ(エージェントK)
◆ジョシュ・ブローリン(ヤング・エージェントK)
◆ジェマイン・クレメント(ボリス)
◆マイケル・スタールバーグ(グリフィン)
◆エマ・トンプソン(エージェントO)
◆アリス・イヴ(ヤング・エージェントO)
◆ニコール・シャージンガー(リリー)
◆マイケル・チャーナス(ジェフリー・プライス)
◆ビル・ヘイダー(アンディ・ウォーホル)
【この映画について】
ウィル・スミス演じる陽気なエージェント“J”と、トミー・リー・ジョーンズ演じる無愛想なエージェント“K”のコンビの活躍を描く「MIB」シリーズ3作目。引き続きバリー・ソネンフェルドが監督を務めている。
本作の舞台となるのは1969年。凶悪犯が40年前にタイムスリップしてエージェント“K”を殺してしまった事を知ったエージェント“J”が1969年にタイムスリップし、ジョシュ・ブローリン演じるヤング・エージェント“K”とともに事件を阻止しようとするのだ。本当に若き日のトミー・リー・ジョーンズを思い起こさせるジョシュ・ブローリンの演技はなかなかの見もの。もちろん、ユニークなエイリアンたちもたくさん登場しているのでお楽しみに。(この項、gooより転載しました)
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
エージェント“J”と“K”のコンビは今日も奇想天外なエイリアンたちを監視し、その暴走を取り締まるべく奔走していた。ある日、Jは単独で事件を追うKを不審に思い、その真相を問い詰めるも全く取り合ってもらえない。翌日、不信感を募らせたJはKを探すが、どこを探してもKの姿が見当たらない。さらにMIBの上司からは、「Kは40年前に亡くなった」という理解不能な発言が飛び出す……。
何者かが過去を書き換えたのか、と混乱するJ。そんな中、エイリアンの侵略が一斉に始まり、地球は未曽有の危機に陥る。果たしてKの身に何が起こったのか。すべての謎を解き明かし、地球の危機を救うため、Jは40年前の世界にタイムスリップを試みる……。

人気シリーズが3Dになって戻ってきた。今回は40年前にタイムスリップしてKの運命を書き替えようという設定。その現在のKは従来通りトミー・リー・ジョーンズが演じているのだが、40年前のKを演じているのがジョシュ・ブローリンだが、この二人何故だか違和感が無い。
今回は宇宙人が難民としてNYに定住しているという設定でアンディ・ウォーホルも宇宙人だった?また、宇宙食を食べさせる(違法だが)食堂があったり、その経営者が宇宙難民だったりと何故難民が英語を話したりとの突っ込みどころは満載だが、一番の見所は40年前に戻ったところで、JとKの出会いが描かれていた点だ。ロケット打ち上げの際のトラブルでJの父親が死亡、少年Jの記憶をKが消してJとKの関係が始まったというのが大まかな流れだ。

トミー・リーの出番が少ないのがシリーズファンには残念だが、ジョシュ・ブローリンの成り切りぶりがそんな感じを与えない。ジョシュ・ブローリン起用は正解と言えよう。他には凶悪犯ボリスの風変わりなメイクと彼の腕力の強さは見所だったが、ストーリー的にはJとKの出会いを描いてしまったのでシリーズとしてはこれで最後の可能性が高いがどうだろうか?


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