12-94.悪の教典
■配給:東宝
■製作年・国:2012年、日本
■上映時間:129分
■観賞日:11月30日、TOHOシネマズ渋谷
■料金:0円(招待券)
□監督・脚本:三池崇史
◆伊藤英明(蓮実聖司)
◆山田孝之(柴原徹朗)
◆平岳大(久米剛毅)
◆吹越満(釣井正信)
◆染谷将太(早水圭介)
◆宇治清高(松井翼)
◆水野絵梨奈(安原美禰)
◆KENTA(蓼沼将大)
◆二階堂ふみ(片桐怜花)
◆林健遣都(前島雅彦)
◆浅香航大(夏越雄一郎)
【この映画について】
貴志祐介氏のベストセラー小説を伊藤英明を主演に、三池崇史を監督に迎えて映画化した衝撃のサイコ・サスペンス。“生徒から圧倒的な人気と支持を集める教師“という表の顔を持ちながら、反社会性人格障害として恐るべき計画を企む主人公・蓮実聖司の想像を絶する行動を追う。二階堂ふみ、染谷将太、林遣都、山田孝之ら実力派キャストが共演。(この項、ぴあ映画生活より転載しました)
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
蓮実聖司は、生徒から“ハスミン”という愛称で呼ばれ、絶大な人気を誇る高校教師。学校やPTAの評価も高く、いわば「教師の鑑」とも呼べる存在だったが、それはすべて仮面に過ぎなかった。彼は他人への共感能力をまったく持ち合わせていない生まれながらのサイコパス(反社会性人格障害)だったのだ。
蓮実は自らの目的のためには、たとえ殺人でも厭わない。学校が抱える様々なトラブルや、自分の目的の妨げになる障害を取り除くために、いとも簡単に人を殺していく。やがていつしか周囲の人間を自由に操り、学校中を支配する存在になっていく蓮実。だがすべてが順調に進んでいた矢先、小さなほころびから自らの失敗が露呈し、それを隠蔽するために蓮実はクラスの生徒全員を惨殺することを決意する……。
何時もの事ながら原作は全く知らずに観た作品。どちらかと言えば「良い人」的な役柄が目立つ伊藤英明が、前半は相変わらずの「良い人=人気者の先生」役を演じながらも、後半は一転して猟銃を持った殺人鬼に変身?してしまう役だ。果たしてこれで彼の演技の幅とかが拡がったのかは今後の彼の出演作で判断するしかない。
蓮実の幼少期の様子は冒頭でチラッと出て来るのと、釣井先生が彼の経歴に疑問を持って調査した結果を学校で生徒に話すシーン位で、前の赴任校での事件の様子とかは殆ど情報が無いので、なぜ、殺人鬼になったのかは不明のまま。
後味の良い作品とはお世辞にも言えないが、生徒のカンニングを阻止するために妨害電波を試験時間内に発するアイデアは却下されてしまったが、これは笑えた。最も試験中に下を向いて携帯で答えを探ったりしたら、狭い教室だから鈍い教師でも分かりそうな気がするけどね。
生徒が蓮実に全員殺害されずに終わったことと蓮実自身が生き残ったことで、続編がありそうな終わり方だったような。蓮実が死刑回避で出所して、生き残った生徒を...。