kintyre's Diary 新館

野球(西武ファン)や映画観賞記等を書き綴っています。野球のオフ期には関心の高いニュース等も取り上げています。

アカデミー賞、「英国王のスピーチ」と「インセプション」がそれぞれ4部門を制覇!

2011-02-28 18:38:28 | 芸能ニュース

「英国王のスピーチ」作品賞を受賞!


ロサンゼルスのコダック・シアターにて第83回アカデミー賞の授賞式が行われ、作品賞を『英国王のスピーチ』が受賞。渡辺謙が出演した映画『インセプション』が『英国王のスピーチ』に並び、4部門を受賞する快挙を成し遂げた。

作品賞を受賞した『英国王のスピーチ』は日本では公開直後で、私も先週末観る予定だったものの、映画館に着いた時には既に前方席のみで諦めて他の作品を観た。
そのほか脚本賞、監督賞、主演男優賞の主要部門を受賞し、4冠に輝いた。結果を覆したのが、日本の渡辺謙が出演した映画『インセプション』で、クリストファー・ノーラン監督が、監督賞のノミネートから外れたため、アカデミー賞での活躍は期待されていなかったにもかかわらず、ふたを開けてみれば、撮影賞、音響賞、音響編集賞、視覚効果賞での4部門受賞。俳優や作品らの主要部門は外したが、作品賞を受賞した『英国王のスピーチ』に並ぶ4部門での受賞に輝いた。

俳優部門は、主演男優賞に『英国王のスピーチ』のコリン・ファースがゴールデングローブ賞に続いて本命視された中での受賞を果たした。主演女優賞には『ブラック・スワン』のナタリー・ポートマン、助演男優賞に『ザ・ファイター』のクリスチャン・ベイル、助演女優賞に同じく『ザ・ファイター』のメリッサ・レオが受賞を果たし、受賞者全員が“初オスカー” という結果になった。

現在公開中の『ソーシャル・ネットワーク』は「脚色賞」「編集賞」「作曲賞」の3部門で受賞した。

「英国王のスピーチ」は予想通り強かったがそれでも最多タイの4部門であり決して突出していた訳では無かった。主演女優賞に輝いたナタリー・ポートマンの「ブラック・スワン」は春先の公開で、「ザ・ファイター」もまだ。早く観た~いね。

■第82回アカデミー賞全受賞結果
【作品賞】『英国王のスピーチ』

【監督賞】トム・フーパー『英国王のスピーチ』

【主演男優賞】コリン・ファース『英国王のスピーチ』
【主演女優賞】ナタリー・ポートマン『ブラック・スワン』

【助演男優賞】クリスチャン・ベイル『ザ・ファイター』
【助演女優賞】メリッサ・レオ『ザ・ファイター』

【脚本賞】『英国王のスピーチ』
【脚色賞】『ソーシャル・ネットワーク』
【撮影賞】『インセプション』
【編集賞】『ソーシャル・ネットワーク』
【美術賞】『アリス・イン・ワンダーランド』
【衣装デザイン賞】『アリス・イン・ワンダーランド』
【メイクアップ賞】『ウルフマン』

【視覚効果賞】『インセプション』

【録音賞】『インセプション』
【音響編集賞】『インセプション』
【作曲賞】トレント・レズナー&アッティカス・ロス『ソーシャル・ネットワーク』

【歌曲賞】“We Belong Together”『トイ・ストーリー3』

【長編アニメ映画賞】『トイ・ストーリー3』

【外国語映画賞】『イン・ア・ベター・ワールド』(デンマーク)

【長編ドキュメンタリー賞】『Inside Job(原題)』
【短編ドキュメンタリー賞】『Strangers No More(原題)』

【短編実写映画賞】『God of Love(原題)』
【短編アニメ賞】『The Lost Thing(原題)』

 


映画『アンチクライスト』を観て

2011-02-27 18:40:18 | ヨーロッパ映画

11-17.アンチクライスト
■原題:Anchchrist
■製作年・国:2009年、デンマーク・ドイツ・スウェーデン・イタリア・ポーランド
■上映時間:104分
■字幕:齋藤敦子
■鑑賞日:2月26日、シアターN渋谷(渋谷)
■料金:1,800円
 
スタッフ・キャスト(役名)
□監督・脚本:ラース・フォン・トリアー
□製作:ミタ・ルイーズ・フォルデイガー
□編集:アンソニー・ドッド・マルトル
□撮影:アナス・レフン、アサ・モスベルグ
◆ウィレム・デフォー(彼)
◆シャルロット・ゲンズブール(彼女)
◆ストルム・アヘシェ・サルストロム(ニック)

【この映画について】
『奇跡の海』『ダンサー・イン・ザ・ダーク』で、それぞれカンヌ国際映画祭のグランプリとパルムドールを制したラース・フォン・トリアー監督。本作はキャリア初期の『キングダム』などにも通じる、アンダーグラウンドなホラー趣味全開の異色作だ。
幼い息子を亡くした夫婦が心の傷を癒す映画かと思っていると、不意打ちを食らうだろう。映画に流れる低音のノイズといい、その不可解さのテイストはデビッド・リンチ作品に通じる。常軌を逸した妻(シャルロット・ゲンズブール熱演)の激しいセックスシーンと、血まみれのバイオレンスとオカルトが一体となり、見ていて“痛い”描写は、私たちの神経を逆なでするだろう。好き嫌いは分かれるが、強烈なインパクトを残す作品だ。
出演は、本作で第62回カンヌ国際映画祭主演女優賞を受賞した「アイム・ノット・ゼア」のシャルロット・ゲンズブール、「デイブレイカー」のウィレム・デフォーなど。
(この項、gooより転載しました)
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
愛し合っている最中に、息子がマンションの窓から転落し亡くなってしまった夫婦。妻は葬儀の最中に気を失ってから、一ヶ月近い入院を余儀なくされる。
深い悲しみと自責の念から次第に神経を病んでいく妻。セラピストの夫は自ら妻を治療しようと、病院を強引に退院させ自宅に連れて帰る。催眠療法から、妻の恐怖は彼らが「エデン」と呼ぶ森の中の山小屋からきていると判断した夫は、救いを求めて楽園であるはずのエデンにふたりで向かう。
夫は心理療法によって妻の恐怖を取り除こうと努力するが、エデンの周りの自然の現象は彼らに恐怖を与え、それも影響してか妻の精神状態は更に悪化していく。現代のアダムとイブが、愛憎渦巻く葛藤の果てにたどりついた驚愕の結末とは……。

ラース・フォン・トリアー監督作品は「ドッグヴィル」以来2作目の観賞だったが、元々今回の作品は観る予定は無かった。予告編をみた時から難解な作品なのは明らかだと思えたのと、観た日はタマタマ別の場所で別の作品を観る予定だったが、私のうっかりミスで時間を間違えてしまい、時間的に間に合うのがこの作品だったので、急遽移動して観たという訳です。

そんなこんなで、映像に拘るトリアー監督の世界が冒頭から繰り広げられる。雨の日に自宅アパートで幼い我子の存在を忘れて夫婦で愛し合う二人。そんな時に、息子は自宅アパートの窓から転落死してしまう。
それが全ての始まりなのだが、妻の憔悴は激しく精神的に追い詰められていく。この難しい役をシャルロット・ゲンズブールが従来の自分のイメージの殻を破らんばかりに熱演している。
相手役のウィレム・デフォーと激しく愛し合うシーンなど、今までの彼女なら無かったシーンでしょう。カンヌ国際映画祭主演女優賞を受賞したそうですが、彼女のキャリアでも異色の作品である。

作品のジャンル的にはトリアー監督作品は分類が難しく、特にこの作品は宗教的な要素をふんだんに取り入れており、日本人にはその背景等が理解されていないとこの作品もチンプンカンプンな場面が多々ある。
精神を病んだ妻が夫が寝入っている隙に、足にドリルで穴を開け、石臼の様なものでねじ止めしてしまうというシーンは、観ている方にまで痛さが伝わって来る。また、ラスト近くで映し出される、妻が自らのものを切り取るシーンなどは目を背けてしまう。これらのシーンは、残念ながら?ぼかし処理がされているのだが、ある意味、ぼかし処理がなければもっと不快に感じる客もいるはずだが、その賛否については私は論じません。

愛し合う行為の最中に幼子を失い自らの精神を病みながらも夫との行為を止められない妻を演じたシャルロット・ゲンズブール、同じ行為の最中に息子を失った点では同罪?でありながらも妻を催眠療法で治療する方法を選んだ夫役のウィレム・デフォー。
映画では殆どがこの二人だけのシーンで成り立っているのだが、ウィレム・デフォーの抑えた演技よりは、どうしても感情の起伏を、しかも突如として発狂したかのような表情を見せるシャルロット・ゲンズブールの新境地と言える作品だった。

途中で睡魔に襲われてしまったのは不覚だったが、もう一度観る機会があったら、その時はどういう印象を自分が持つだろうか?とふと考えた。

 


映画『ナルニア物語、第3章アスラン王と魔法の島 3D』を観て

2011-02-26 18:46:10 | アメリカ映画 2011

11-16.ナルニア物語、第3章アスラン王と魔法の島 3D
■原題:The Chronicles Of Narnia,The Voyage Of The Dawn Treader
■製作年・国:2010年、アメリカ
■上映時間:112分
■字幕:松浦美奈
■鑑賞日:2月26日、TOHOシネマズ六本木ヒルズ(六本木)
■料金:400円(3D料金)

『ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島』 予告編 ver.2

スタッフ・キャスト(役名)
□監督:マイケル・アプテッド
□原作:C.S.ルイス
□脚本:クリスオファー・マルクス、スティーヴン・マクフィーリー、マイケル・ペトローニ
□衣装デザイナー:アイシス・マッセンデン
□撮影監督:ダンテ・スピノッティ
◆ベン・バーンズ(カスピアン王子)
◆ジョージー・ヘンリー(ルーシー・ペヴェンシー)
◆スキャンダー・ケインズ(エドマンド・ペヴェンシー)
◆アナ・ポップルウェル(スーザン・ペヴェンシー)
◆ウィリアム・モーズリー(ピーター・ペヴェンシー)
◆ウィル・ポルター(ユースチス・スクラブ)
◆ティルダ・スウィントン(白い魔女)
◆ゲーリー・スウィート(ドリニアン)
◆ビル・ブラウン(コリアキン)
◆ローラ・ブレント(リリアンディル)
【この映画について】
夢と魔法と冒険に満ちたファンタジー映画の最高峰、「ナルニア国物語」シリーズ。C.S.ルイスの原作の中でも特に高い人気を誇る第3章は、冒険の舞台を大海原に移し、前2作とはガラリと違う雰囲気に。
アスランの国があると言われる、ナルニアの東の果てを目指す一行の前に立ちはだかるのは、魔法と伝説に彩られた神秘の島々。独創的でファンタジックな映像は、3Dで体験するのがオススメ。
前作から3年を経て、すっかり頼もしい王となったカスピアン、勇敢なネズミの戦士リーピチープら、おなじみのキャラクターはもちろんのこと、初登場のひねくれ者のいとこ・ユースチスにも注目だ。現実主義で、魔法に満ちたナルニアのすべてを受け入れられない少年が、荒々しい航海の中で、どう変化していくのか…。壮大なファンタジーのなかで、成長していく子どもたちを描く同シリーズの醍醐味が味わえる一本だ。
(この項、gooより転載しました)
【この映画について】(ネタバレあり)
兄ピーターと姉スーザンがアメリカ滞在中、エドマンドとルーシーのペベンシー兄妹は、理屈っぽく意地悪な、いとこのユースチスの家に預けられていた。兄妹はこんな性格のユースチスとはそりが合わない。
そんなある日、3人は家の壁にかけてあった船の絵画を見ているうちに、ルーシーの「この絵、ナルニアっぽい!」の一言が合図になったかのように、ユースチスの制止を振り切って3人共々、絵の中に吸い込まれ、ナルニアの海へと導かれ、大海原に出た三人は振り返ると彼らは、懐かしいカスピアン王子やもの言うネズミの騎士、リーピチープたちと共に帆船朝びらき丸に乗っていた。そして、朝びらき丸は神秘の島々をめぐる旅へと漕ぎ出す。旅の目的は、カスピアンの亡き父王の友人で、邪悪なミラースから逃れる為にナルニアを離れた7人の貴族を見つけ出すこと。光を奪われたナルニアを救うためには、散り散りになった魔法の剣を集め、アスランのテーブルに並べなくてはならない。
だが脅威の源は、心の奥底に抱える恐怖や不安を現実にする邪悪な霧だった。その魔力によって、エドマンドたちは訪れた島々で数々の危機に遭遇、「金水島」では欲に駆られたユースチスが一行から勝手に離れて行動し挙句の果てにドラゴンに姿を変えられてしまう。我ままな行動で孤立していたユースチスだったが、ドラゴンに姿を変身させられてからは、彼が目の仇にしていたリーピチーブが親身になって慰めてくれた。一行は、ラマンドゥ島で7本目の剣を発見し、リリアンディルの導きにより急がないと悪を止められないと警告される。ところが、次の、「くらやみの島」へ向かうがエドマンドの恐怖心から生まれた大ウミヘビに船を攻撃させられ大ピンチに。
このピンチを救ったのはドラゴンに姿を変えられているユースチスだった。事情を知らないループ卿が投げつけた剣を刺したまま空の彼方へ飛び去って行く。瀕死の重傷を負ったドラゴンは、やがてアスランによって救われ元の姿に戻された。そして突き刺さっていた剣をラマンドゥ島の残りの6本をアスランのテーブルへ並べ、エドマンドはピーターの剣で大蛇にトドメを刺したところ魔法は消えナルニアに再び平静が戻ってきた。
ペヴェンシー兄妹とユースチスは航海途中で様々な困難に直面するが、一致団結して乗り越えていき、また、ユースチスは今までの性格を悔い改め、少年少女達は大人への階段を一歩ずつ歩んでいくのだった。

全7作中の3作目だった今回の作品、ペヴェンシー一家も上の二人が冒頭でチラッと出てきただけで、エドマンドとルーシーの年少の兄妹の2人と初登場のユースチスが今回は主役。ラストではそのユースチスが次作では主役に躍り出そうな(原作では4作目は彼が主役らしい)感じ。エドマンドとルーシー兄妹の次回の立場は微妙かな?ユースチスを演じた子役の上手さはきらりと光るものがあった。
ラストで、アスランが子供達の労をねぎらい、(CGによる)大波の中を潜って現実の世界へと戻る。ラストシーンはなかなかの感動物で、ここではリーピチーブとの別れもあり、あの独特のキャラは3作目で終わるのか?それとも、どこかで再び登場するのかも気になった。

1作目から観てきたけど、個人的には本作が一番分かり易かった。4作目以降はユースチスが主役らしいけど、ハリポタみたいに常に同じキャラと子役たちが演じているとマンネリ感を感じるけど、こちらは主役が少しずつ?替わるらしいので、新たな魅力を次に残すやり方は賛成です。その辺は英国人監督のマイケル・アプテッドの上手さが活かされていた。

蛇足ながら最後に、現実の世界からナルニアへと誘う冒頭のシーンのCGは子供にも大人にも楽しめる。海の中をさまよって海中に顔を出すと、帆船がバーンと登場する。このツカミは、今後のスピーディな展開を予感させるには充分だし、ラストのアスランやカスピアン達に見送られて、再び現実の世界に戻る構成のキレの良さには感心した。欲を言えば、もう少しヴェテラン俳優で脇を固めてもらいたかった。その点はハリポタの方が上だったかな?


小向容疑者を逮捕!覚せい剤取締法違反の疑い

2011-02-25 20:01:44 | 芸能ニュース

小向容疑者 質問にガンつける

覚せい剤取締法違反(譲り受け)容疑で逮捕状が出ていたタレントでストリッパーの小向美奈子容疑者が、午後7時42分、成田空港着の日航機で滞在先のフィリピン・マニラから帰国。
2009年の逮捕時とは明らかに太った小向容疑者は、「Fカップ」の豊満な胸の谷間を強調するような白いタンクトップに黒い上着を羽織り、黒いパンツルック。報道陣約100人から「なぜ、フィリピンに行ってたのか?」「覚せい剤は買ったのか?」「容疑者と呼ばれ、どんな気持ちなのか?」などの質問が飛ぶと、にらむような視線を向け何も答えなかった。

警視庁の捜査員や空港職員ら約15人に取り囲まれながら入国審査に向かった。警視庁は入国手続きを待って逮捕。空港の施設内で逮捕状を示すと、小向容疑者は「違います。知りません」と話した。逮捕後も「事実と違います」と容疑を否認している。その後、空港内の地下から警察車両に乗り込んだ。身柄は午後10時9分、女性用の留置施設がある警視庁武蔵野署に移された。

2009年2月に同法違反(使用)罪で有罪判決を受けて執行猶予中だった。逮捕状が出ていたことが今月8日に公になってから17日。
小向容疑者は1月21日にフィリピンに入国し、観光目的の査証が失効する前に査証の延長申請を行い、3月21日までの滞在延長が認められていた。

直接の逮捕容疑は、昨年5月14日午前0時半ごろ、品川区のホテルの一室で、イラン人の売人の指示を受けた日本人から覚せい剤約0・9グラムを4万円で購入した疑い。
組対5課などは昨年秋、都内のホテルで覚せい剤を売買したなどとして、イラン人と日本人の薬物密売グループを摘発。売人の供述や携帯電話の通話記録、ホテルに出入りする小向容疑者の行動から、売人と接触していた疑いが浮上した。

先月17日に逮捕状を取り、3回更新していた。

執行猶予中の身であり、裁判後は涙の謝罪会見を行い、まさに「裸一貫」での出直しを図り、ストリッパーとして芸能活動を再開していた小向容疑者、だが、薬物からの誘惑を完全に断ち切ることは出来なかった。
最近は以前とは見違えるように太り始め、所属事務所との契約も切れ、今年に入ってからは仕事も殆ど無く、
捜査が進み逮捕状が出た直後に逃亡するかのようにフィリピン入り。連日のようにマスコミの取材に追われ、滞在期間も延長するなどしていたが、警視庁は外務省を通じて旅券返納命令を発し、フィリピン当局側にも小向容疑者の身柄確保に協力を要請するなど、包囲網を狭めていた。

周囲の忠告に対して、一切、聞く耳を持たない性格と言われる小向容疑者。覚醒剤譲渡だけでは有罪に持ち込むことは困難とも言われているが、警視庁は何かしらの隠し玉を用意しているのかも知れない。
少なくとも執行猶予中での逮捕劇だったので、執行猶予は取り下げられ収監は免れないだろう。

短期間に2度にも渡る覚醒剤絡みの逮捕劇で、小向容疑者の芸能界復帰は当面(芸能界では麻薬絡みでの復帰は過去にもある)は遠ざかった。

「裸一貫」での復帰はこうして失敗に終わった。


NZ地震、日本人不明27人に 救助作業は難航

2011-02-23 20:09:28 | 時事ニュース・海外

NZ首相「死者はさらに増える見通し」

強い地震に見舞われたニュージーランド南島のクライストチャーチは被災後2日目の夜に入り、救助活動が継続された。余震が続いているのに加え、2次災害も懸念されることから、約300人とされる不明者の捜索作業は難航しているもようだ。
富山市立富山外国語専門学校の学生ら日本人の安否不明者は、その後、奈良女子大の学生1人の安否も依然分かっておらず、日本時間23時現在、TVでは27人の安否が不明と伝えている。


日本政府は66人で編成された災害援助隊の派遣を決め、成田空港を飛び立った。現地では、多くの日本人が閉じ込められた語学学校「キングズ・エデュケーション」の入居ビルの倒壊現場で救助に当たる。


リビア・カダフィ大佐、出国説を否定も政権は崩壊寸前!

2011-02-22 20:14:51 | 時事ニュース・海外

リビア反政府デモ、首都で多数の死者

中東の衛星テレビ、アルジャジーラによると、反政府デモが拡大したリビアの首都トリポリや近郊都市で、戦闘機などが一斉にデモ隊や市民に対する空爆を始めた。
最高指導者カダフィ大佐の安否については、イギリスのヘイグ外相がベネズエラへ向けての国外逃亡を示唆する発言をしたが、カダフィ大佐自身が現地のTVに登場し、辞任や国外出国を明確に否定した。
デモについては21日だけでトリポリで約250人が殺害されたとの情報もあり、15日夜にデモが始まって以来、初の無差別虐殺が行われた模様。一連の武力弾圧による死者は計500人近くに上った。
この武力弾圧に関しては、既に軍部の一部が市民への発砲や爆撃を拒否しているとの報道もあり、外国人の傭兵が市民に発砲をしているとの証言がある。


カダフィ大佐は1969年にクーデターを主導し、当時は大尉で27歳の若さで実権を掌握。それ以来、約41年間、最高権力者の座にあるが、後継者を誰にするかについては明言を避けてきた。
リビアには憲法はなく野党もなく議会もなく、まさにカダフィ大佐による独裁指導体制が41年も続いていた。この41年は君主制の国家以外では最長の長期政権であり、強権政治により国民の不満は封じ込められていたが、隣国のチュニジアとエジプトの長期政権が崩壊し、その原動力となった反政府デモはリビアにも飛び火し、遂に、カダフィ政権も崩壊の危機を迎えた。
かつてはテロ支援国家としてアメリカを仮想敵国として対立し、国際社会で孤立していたリビア。カダフィ大佐は国民の不満をそらす意味でもアメリカとの対決姿勢を明確にしていたが、結局は21世紀に入って二男の薦めもあり対米関係を見直し、一転して米国と和解した。
しかし、和解したことで仮想敵国は無くなり、国民の不満をそらす相手がなくなり、そして遂に国民の不満はピークを越えた。


映画『リセット』を観て

2011-02-21 20:31:34 | 映画・ホラー,サスペンス,スリラー

11-15.リセット
■原題:Vanishing On 7th Street
■製作年・国:2010年、アメリカ
■上映時間:91分
■鑑賞日:2月19日、シアターN渋谷(渋谷)
■料金:1,800円


スタッフ・キャスト(役名)
□監督:ジョン・アンダーソン
□脚本:アンソニー・ジャソウィンスキー
□衣装デザイナー:ダニエル・ホロウェル
□音楽:ルーカス・ヴィダル
◆ヘイデン・クリステンセン(ルーク)
◆タンディ・ニュートン(ローズマリー)
◆ジョン・レグイザモ(ポール)
◆ジェイコブ・ラティモア(ジェームズ)
◆テイラー・グルーサイス(ブリアナ)

【この映画について】
『マシニスト』の鬼才ブラッド・アンダーソン監督と、『スター・ウォーズ』シリーズで「ダース・ベイダー」役を演じたヘイデン・クリステンセンが手を組んだ心理サスペンス。
世界中で起きた大停電を機に、人々がこつ然と闇に消えていく中で、生き残った4名の男女が自らの消失を必死に食い止めようとする姿を描く。共演は『クラッシュ』のタンディ・ニュートンや、『3人のエンジェル』のジョン・レグイザモ。まったく先の見えないストーリー展開や、じわじわと迫り来る闇の恐怖に戦慄する。
(この項、シネマトゥデイより転載しました)
【この映画について】(ネタバレあり)
映画技師のポールはショッピングセンター内の映画館で普段通り仕事をしていた。ポールは上映が終わったので、廊下に出て見るとつい先程まで人が居たのに、廊下にはそこにいたであろう人たちの衣服がその主を失い散乱していて誰も居ない。

ルークは起床した時にいつもと状況が違っていた。自宅マンションから一歩外に出ると、そこにはいつもの喧騒は無く自分以外の人間は見当たらない。そして彼の背後で大型旅客機がきりもみ状態で墜落した。
ある夜、世界規模の大停電が発生し、地球上の人間が服や靴を残して消失してしまう。電気は復旧する気配もなく、夜の時間が長くなっていく。そのとき、偶然光を身につけていたルーク、ローズマリー、ポール、そしてバーで働く女性の息子のジェームスら4人の男女は、ネオンが灯っていたとあるバーにで過ごすことに。
そこにはガソリンエンジン式の発電機で、かろうじて明かりがともっていた。しかし、発電機は普段は使用していないことから長時間の使用は難しく、時間の経過と共に彼らの背後で蠢く黒い影の魔の手は伸びている。

外には、1587年に起きていまだ謎に包まれている“ロアノーク島集団失踪”と同じく、“CROATOAN”という謎の文字が教会の壁に見つかる。じわじわと迫りくる闇の恐怖のなかで、ルークたちは生き残りをかけ、人類消失の謎の核心に近づいていく。そこには、戦慄の真実が待ち受けていた。

序盤はいきなり人間が謎の黒い影に呑み込まれて消えていき、パニック状態になる前に忽然と姿を消した。黒い影は明かりが灯っている場所では安全だが、この時の気象状況が悪く何故か町からは明かりが消えた。
ポールが冒頭、映写室内で「ロアノーク島集団失踪事件」に関する文献を読んでいたり、町の中で「クロアトアン」なる謎の文字を目撃したりと、今後の展開がスリリングになると想像させられた。

所が、4人が避難したバーだけに自家発電機があって一種の安全地帯になっているのは不自然。そんな中でルークが一旦原因を探りにTV局へと向かうのも不自然な展開。結局、最後は悪天候が回復して教会に向かいながらそこでルークが影に呑み込まれたりと、そして、町を脱出するのだが。このエンディングも不自然。

前半のスリリングな展開も、結局、脚本が拙いので「ロアノーク島集団失踪事件」と黒い影の関係も不明。4人の先祖がロアノーク島出身だったら面白かったのだけど、町が真っ暗になったのは悪天候の影響?でおしまい。

監督と脚本家を変えて物語を再構築すれば、少しはましなストーリーになると思う。俳優も折角、ヘイデン・クリステンセンを主役に据えジョン・レクイザモのような個性的な俳優を配しても、それが活かされていないのは残念でした。 


小沢系16人が会派離脱届…執行部は認めぬ意向

2011-02-17 22:16:08 | 時事ニュース・国内

小沢氏「私も知らなかった」と、関与を否定

民主党の渡辺浩一郎衆院議員ら小沢元代表に近い比例代表選出の衆院議員16人は、執行部が決めた小沢元代表への処分方針に抗議し、民主党会派の離脱届を岡田幹事長に提出した。
同じ党内に二つの会派が存在する異常事態であるが、新会派結成には岡田幹事長の証人が必要であり、実際には「党内グループ」の一つとしての存在にしかなり得ない。

衆院事務局に新会派「民主党政権交代に責任を持つ会」の結成届を出したが、執行部は予算関連法案の衆院での再可決が可能な3分の2以上の議席確保を目指しているが、離脱を表明した議員が関連法案に賛成しない事態となれば菅政権には大きな打撃になる。

遂に小沢一派が動いた!と思ったが、16人の顔触れを見るといずれもが選挙区を持たない比例代表選出の議員であり、渡辺議員と豊田議員を除く14人が当選1回の議員である。ということは次回の選挙で果たして自分の身分が保証されていない訳で、小沢元代表が幹事長として選挙を取り仕切っていた時に公認され名簿掲載順位が下位ながらも勢いで当選した人たちの集まりだ。
選挙区を持たないことから地元や後援者への義理も少なく動きやすかったのだろう。小沢チルドレンであっても露出度の低い議員達の反乱ではあるものの、予算関連法案での採決で造反にまわると可決が出来なくなり、執行部はその動向を注視せざるを得ない。

 ◇会派離脱届を提出した比例選出議員◇

渡辺浩一郎(東京 <2>)

豊田潤多郎(近畿 <2>)

高松 和夫(東北 <1>)

菊池長右エ門( 同 )

石井  章(北関東<1>)

川口  浩( 同 )

水野 智彦(南関東<1>)

石田 三示( 同 )

相原 史乃( 同 )

川島智太郎(東京 <1>)

笠原多見子(東海 <1>)

三輪 信昭( 同 )

小林 正枝( 同 )

大山 昌宏( 同 )

熊谷 貞俊(近畿 <1>)

渡辺 義彦( 同 )


岡田幹事長の会見要旨:
「(16人の議員から)会派の離脱の届け出をきょういただきました。同じ民主党に属しながら会派を離脱するということは、これはできません。できないことはおわかりの上でやっておられることだと思いますが、それはありえないということであります。従って、わたしは会って、そういったことをお話ししたいと思いましたが、単に離脱届を置いていかれたということであります。こういう非常に重要な問題について、単に置いていくというのは理解に苦しむことでもありますが、今の規約上、そういうことは想定されていないということは申し上げておきたいと思います」
「もちろん、従って、これは(衆議院)議長のところにも行かれたと聞いておりますが、当然、届け出はなされていないと。党にも、それから衆議院にも届け出はなされていないということであります。で、いろいろご意見おありだと思いますが、わたしは意見交換することにやぶさかではございません。ただ、それぞれ民主党公認で出て当選をされた議員のみなさんですから、やっぱり責任ある行動ということは求めたいというふうに思っております」

「届け出が成り立たないのは議員ならわかっているわけであり、パフォーマンスといわれても仕方がない

 


鳩山前首相「米軍抑止力は方便」...あきれた発言

2011-02-16 22:33:06 | 時事ニュース・国内

社民・福島氏「私は方便で罷免に?」

鳩山前首相が、沖縄県の米軍普天間飛行場の「県外移設」を断念した理由として海兵隊の抑止力を挙げたのは「方便だった」と発言したと報じられ、波紋を広げている。
インタビューしたのは共同通信と、琉球新報など地元紙、インタビューで鳩山氏は「辺野古しか残らなくなった時に理屈付けしなければならず『抑止力』という言葉を使った。方便と言われれば方便だった」と述べ、「後付け」の説明だったと明かした。

自民党の町村元官房長官が鳩山前首相の発言を「これほど沖縄県民を愚弄(ぐろう)し、日本国民や米国をばかにした発言はない」と追及すると、菅首相は「在日米軍はある意味で公共財的な役割を果たしている」と釈明に追われた。

 

鳩山氏の発言には、野党ばかりか政権内からも批判の声があがった。北沢防衛相は「なかなか理解できない。私の長い人生の中でも一、二を争う衝撃的なこと」と異例の表現で不快感を示し、藤井官房副長官も記者会見で「今は(鳩山氏は)無職の方」と切り捨てた。
「方便」発言を受け、社民党の福島瑞穂党首は「方便で私は閣僚を首になったのか。本当にひどい」と語り、閣議決定の見直しを迫る考えを表明した。

そもそも民主党のマニフェストそのものが方便ではないのか?選挙で票を集めたいがために、有権者の関心を引くことばかり書いても、いざ与党となって分かったことは、やはり裏付けがなく、実現のための方法は持ち合わせていなかった。
鳩山前首相の発言も、野党党首時に政策を研究する時間があったのに怠ったまま首相になったから、結局は官僚に従うしかなかった。

そもそも鳩山なんか首相の器じゃなかったという事だけは、この発言でも充分に証明されていますね!社民党の福島氏、方便で罷免とは...


映画『RED/レッド』を観て

2011-02-15 22:38:01 | アメリカ映画 2011

11-14.レッド
■原題:Red
■製作年・国:2010年、アメリカ
■上映時間:111分
■字幕:菊地浩司
■鑑賞日:2月14日、TOHOシネマズ六本木ヒルズ(六本木)
■料金:1,000円


スタッフ・キャスト(役名)

□監督:ロベルト・シュヴェンケ
□脚本:ジョン・ホーバー、エリック・ホーバー
□編集:トム・ノーブル
□音楽:クリストフ・ベック
◆ブルース・ウィリス(フランク・モーゼス)
◆モーガン・フリーマン(ジョー・マシスン)
◆ジョン・マルコヴィッチ(マーヴィン・ボッグス)
◆ヘレン・ミレン(ヴィクトリア)
◆カール・アーバン(ウィリアム・クーパー)
◆メアリー=ルイーズ・パーカー(サラ・ロス)
◆ブライアン・コックス(イヴァン・シモノフ)
◆レベッカ・ピジョン(シンシア・ウィルクス)
◆ジュリアン・マクマホン(ロバート・スタントン米副大統領)
◆アーネスト・ボーグナイン(ヘンリー)
◆ジェームズ・レマー(ガブリエル・シンガー)
◆リチャード・ドレイファス(アレクサンダー・ダニング)

【この映画について】
ブルース・ウィリスにモーガン・フリーマン、ジョン・マルコヴィッチら大物俳優たちが集結したスパイ・アクション・ムービー。
今や規則正しい引退生活を送る元CIAのエージェントが、ある襲撃事件をきっかけにかつての仲間たちと伝説のチームを再結成する様子を生き生きと描く。メガホンを取るのは、『フライトプラン』のロベルト・シュヴェンケ。リタイアしたものの、かつてはすご腕のスパイだった彼らの華麗な技に見ほれる。
(この項、シネマトゥデイより転載しました)
【この映画について】(ネタバレあり)
フランクは、かつて腕利きのCIAエージェントだったが、今は引退、田舎町で一人穏やかに暮らしている。そんな彼の唯一の楽しみは、役所に勤めるOLサラと電話でおしゃべりをすることだった。

ある夜更け、フランクは家の中に3人の侵入者を察知。最新銃火器で武装したコマンドを一人ずつ倒した彼は、さらに家の外から容赦ない銃弾を浴びせかけてきた敵もあっさり葬り去り、サラの家へと車を走らせた。
フランクは、自分はついさっき暗殺されかけ、政府監視下にあって電話も盗聴されていたので救いに来た、とサラに話すが彼女は信じない。だが二人が言い争う中、アパート前に新たな暗殺者たちが現れる。フランクはその目を逃れ、裏口から抜け出て嫌がるサラを車に押し込んだ。

モーテルのベッドにサラを縛りつけて、フランクはかつての上司、ジョーが住む老人介護施設を訪れる。ジョーは80歳を過ぎ、末期の肝臓がんを患っていた。CIAの知人に裏から手を廻したジョーは、フランクの襲撃者たちの指紋から身元を調べさせ、同じグループがつい最近NYタイムズ紙の女性記者を密殺した疑いがあることを知る。
一方、モーテルでは、若きCIAエージェントのクーパーが、上司ウィルクスの密命を受け、サラを連れ去ろうとしていた。ちょうど戻ってきたフランクは、サラを奪い返し、銃撃戦とカーチェイスを繰り広げた末、その場から脱出する。
殺されたNYタイムズ記者の実家を訪ねた二人は、彼女が母親に宛てた一枚の絵はがきを見せられる。フランクはそこに記された暗号を解き、コロンビア大学の膨大な蔵書の中の一冊から一枚のメモを発見。それはフランク他9人の名が記された暗殺リストだった。二人はリストに名前があったフランクのかつての同僚かつ宿敵、マーヴィンを訪ね,リストの名前の謎を解くが……。

そもそもリタイアした連中が何故暗殺リストに載っているのか?この辺からはCIAらしさを前面に出した陰謀を思わせる展開に。そこには現政権の副大統領が就任前にかつてCIAと関わった事件があり、それは闇に葬られていた筈なのに何故かNYタイムズに察知されたことが事の発端。
フランクらかつての仲間達は、今ではリタイアして普通の市民生活?を送っているが、常に武器は携帯しておりフランクのように精鋭部隊に不意打ちを食らっても生き延びるだけのしぶとさは相変わらず。
この映画の良さはかつての仲間と再開するという設定でロードムービー風の展開を終始見せている点。全米各地に散らばった仲間が一つにまとまる過程なので無理のない設定。更に、フランクがCIA本部に旧ソ連のスパイを通じて暗号を入手して潜入するシーンはユニークだ。
そのCIA本部でクーパーとまるでプロレスのような格闘シーンは迫力満点だったのだが、振付士はプロレスラー出身なのかな?バックドロップや腕ひしぎ十字固めとか試合そのものでした。

最初から最後まで、オールスター級の俳優陣の見事なアンサンブル演技が光っていた。登場シーンは僅かだったが、CIAの記録保管室に勤務するヘンリー役のアーネスト・ボーグナインは失礼ながらもう亡くなっていたと思ったら93歳で健在なのには恐れ入った。
政界と癒着し懐を肥やす政商ダニング役のリチャード・ドレイファスなど、かつての主役級や現在でも主役を張れる俳優陣をこれだけ揃えたらギャラ大変だったでしょうね。

この映画、シリーズ化しても面白いと思いますが、元々はコミックスだそうで。


第53回グラミー賞、レディ・アンテベラムが最多5部門を受賞

2011-02-14 22:44:28 | 芸能ニュース

日本勢、史上最多の4冠!

第53回グラミー賞で、最多受賞に輝いたのは主要部門の最優秀楽曲賞、最優秀レコード賞を含む5部門を獲得したカントリー畑のレディ・アンテベラムだった。エミネムは最多10部門でノミネートされたものの、ラップ部門での2冠で終わった。

レディ・アンテベラムの受賞は、シングル「Need You Now」での●最優秀レコード賞、●最優秀楽曲賞、●ベスト・カントリー・ソング、●ベスト・カントリー・パフォーマンス・バイ・ア・デュオ・オア・グループ、そしてアルバムにて●ベスト・カントリー・アルバムという5部門である。

 


個人的にはポール・マッカートニーが「へルター・スケルター」で「最優秀ソロ・ロック・ヴォーカル賞」を受賞したことが嬉しい。ここ最近、毎年のようにノミネートされライヴ・パフォーマンスまで披露しながら受賞を逸していただけに、エリック・クラプトンやニール・ヤングやロバート・プラントらを押しのけての受賞は凄いの一言に尽きる。

今年のグラミー賞は日本人が4部門で受賞するなど過去にない快挙を演じた。B’z松本孝弘が「Tak Matsumoto」名義で、ジャズ・フュージョン界の名プレイヤーでギターアイコンの、ラリー・カールトンと共演したアルバム「TAKE YOUR PICK」で最優秀インストゥルメンタル・ポップ・アルバムを受賞した。
ラリー・カールトンはこの部門ではリー・リトナーと並んで知らない人は居ない位のカリスマ的人気を日本でも誇るギタリスト。私もラリーのアルバムはソロ名義と、「フォープレイ」名義でのアルバムも含めて多数所有しているが、受賞対象作は持っていない。
洋楽一辺倒の私からすればB’z松本孝弘はどういう音を奏でているのか全く知りませんし、当然ながらアルバムも曲に関しても知識は無い。ラリーからの誘いがあって共演が実現したそうだが、ラリーの知名度と受賞歴が松本孝弘の受賞に繋がった要因でもあることは否定できないでしょう。

他には、日本人ピアニストの内田光子が「内田光子/モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番・第24番」で、最優秀インストゥルメンタル・ソロリスト・パフォーマンス(ウィズ・オーケストラ)を受賞。
さらに松山夕貴子が琴奏者として参加し、日本でレコーディングされた「ポール・ウィンター・コンソート」のアルバム「ミホ:ジャーニー・トゥー・ザ・マウンテン」が最優秀ニュー・エイジ・アルバム賞を受賞することになった。尚、この部門ではノミネートの常連である喜多郎はまたもや受賞を逸した。
ジャズ・ピアニスト上原ひろみが参加したスタンリー・クラーク・バンドがアルバム「スタンリー・クラーク・バンドfeat.上原ひろみ」で『最優秀コンテンポラリー・ジャズ・アルバム』を受賞している。スタンリー・クラークはラリー・カールトン同様に、ジャズ・フュージョン界のNo.1ベーシストとして余りにも有名である。

従来の日本人受賞者は坂本龍一を始め4人しかいなかったのに、今回だけで4冠達成とは驚いた。但し、クラシック部門の内田光子はソロ部門(オーケストラの一員として)での受賞だが、他の3人はグループのメンバーとしてや共演者としての受賞だった。
出来れば単独で受賞出来れば文句なしだが、これをきっかけに知名度が上昇し何時の日か単独で受賞出来る日が来れば良いですね。

 


映画『ザ・タウン』を観て

2011-02-13 23:13:51 | アメリカ映画 2011

11-13.ザ・タウン
■原題:The Town
■製作年・国:2010年、アメリカ
■上映時間:125分
■字幕:松浦美奈
■鑑賞日:2月13日、新宿ミラノ(歌舞伎町)
■料金:1,800円


スタッフ・キャスト(役名)
□監督・脚本:ベン・アフレック
□脚本:ピーター・クレイグ
□撮影監督:ロバート・エルスウィット
□衣装デザイン:スーザン・マシソン
◆ベン・アフレック(ダグ)
◆レベッカ・ホール(クレア)
◆ジョン・ハム(FBI特別捜査官フローリー)
◆ジェレミー・レナー(ジェム)
◆ブレイク・ライヴリー(クリスタ)
◆タイタス・ウェリヴァー(ディノ)
◆ピート・ポスルスウェイト(ファーギー)
◆クリス・クーパー(ビッグ・マック)

【この映画について】
ボストンの一角にある強盗犯罪多発地区を舞台に、彼の地をこよなく愛すベン・アフレックがメガホンをとった監督第二作である。初監督作『ゴーン・ベイビー・ゴーン』に続いてタッグを組むアーロン・ストッカードと共同脚本も手がけ、地元でのロケーションやエキストラ起用など徹底的にリアルな街を描くことで、緊張感みなぎるクライム・ドラマを完成させた。
過去の失敗やしがらみに決別し、生き方を変えようとする主人公ダグをアフレック自身が、凶暴な親友ジェムを『ハート・ロッカー』のジェレミー・レナーが好演。花屋を隠れ蓑に“タウン”を仕切る黒幕ファーギー役の名優ピート・ポスルスウェイトにとってはこれが遺作となった。
(この項、gooより転載しました)
【この映画について】(ネタバレあり)
広大なアメリカのどこよりも強盗が多発する街。それが、ボストンの北東部に位置するチャールズタウン。そこに暮らす者たちは、愛と憎しみを込めて、その街を“タウン”と呼んでいた。
タグは、アイスホッケーのプロチームにドラフトされ地元のヒーローだったがチームメイトとトラブルを起こし解雇されてしまう。

そんなダグは自分の父がそうであったように、強盗を親から子へと家業のように引き継がれてゆくこの街から抜け出そうとしていた。しかし、その思いとは裏腹に、今では強盗一味のリーダーに収まり、狭い街角で家族のように血と骨を分け合って育った3人の仲間たちと、

ひとつの証拠も残さない完全犯罪に命を張っていた。

その日も綿密な計画に従って銀行を襲撃。だが、逃走するまでの間、ダグの指示に従わなかった仲間が予定外の人質を取る。人質となった支店長のクレアがタウンの住民だと知ったダグは、何を見たのかを確認するため、コインラウンドリーで初対面を装い、正体を隠して彼女に近づく。
決して交わるはずのなかった2人の出会いは、やがてタウンの人々の運命をも変えてゆく。激しい恋に落ちたクレアとの新しい人生を願うダグ。だが、
FBI捜査官フローリーは、聞き込みから一人の男を割り出し、そこから一味を特定することに成功し尾行を始める。

一方、タウンを出ていこうとするダグを許さない仲間のジェムと黒幕で一味の司令官的存在で、ダグの父とも面識がある花屋のファーギー。そして、クレアに忍び寄る裏社会の掟。仲間を裏切るか、愛という名の希望を失うのか……。
ダグはファーギーと「最後の仕事」と割り切って、地元大リーグのRソックスの本拠地球場であるフェンウェイ・パークの多大な売店収入を奪う目的で、看板カードのヤンキース戦に警察官を装って襲撃するという最も危険な最後の仕事へと向かう。

ここで、当然ながら情報を察知していたFBIと銃撃戦になり、仲間を次々と失うダグ。ジェムと共に、制服姿で警察の包囲網の中を逃走を図るがジェムは銃撃戦の末に射殺される。
ダグも制服を脱ぎ棄て必死の逃走を図るが、警察はダグがクレアと連絡を取るとみてクレアの身柄を拘束しおびき出そうと試みるが、慎重なダグはクレアの誘惑には乗らなかった。

最後は、列車でダグだけが逃走に成功し、黒幕のファーギーとその助手もダグは射殺しチャールズタウンと決別する。ダグはクレアと二人でやり直したかったのだが、ダグは一人での逃走を決意し、クレアにはダグから密かにあるものが二人の思い出の場所に隠されていた。それを偶然、発見したクレアだったが...。

ベン・アフレックが監督と脚本を兼ねて自らも主役を演じた。舞台がボストンでロケも実際にボストンで行われ、ラストのフェンウェイ・パークでのシーンも実際に現場で撮影を行ったそうだ。
銀行強盗が親子間で引き継がれる家業という設定だったが、ダグ自身も父のそうした家業を継がずにプロスポーツ選手として名を上げるはずだったのに失敗。結局は、仲間との繋がりを断つことは難しく、

ジェムは強盗稼業から足を洗おうとするダグを「過去の出来事」をネタに引き留める。

そんな仲間を裏切る訳には行かず、ダグはクレアとの交際を通じて街を出て足を洗う覚悟を決める。それを告げに黒幕のファーギーに相談するが彼は良い返事をしない。そのファーギーを演じたピート・ポスルスウェイトは英国出身の名脇役で、最近では「インセプション」にも出演していた。独特の味のある演技で個人的にも好きな脇役だったのだが、最近、亡くなってしまいこれが遺作になってしまった。残念である。

ラストは主役であるベン・アフレックだけが生き残り「普通に逃亡に成功」したのは、まあ、流れとしては違和感は特になかった。そして、ラストシーン...あれは泣かせるね。


ムバラク・エジプト大統領が辞任、軍に権限委譲

2011-02-12 23:22:48 | 時事ニュース・海外

ムバラク政権が遂に崩壊

エジプトのスレイマン副大統領は、国営テレビで声明を発表し、ホスニ・ムバラク大統領が大統領職を辞任し、全権限を軍に移譲したと明らかにした。
これに先立ち、ムバラク氏は、家族とともに首都カイロの大統領宮殿を離れ、同国東部の紅海のリゾート地シャルムエルシェイクに移った。ムバラク氏は10日深夜に国営テレビで演説し、即時辞任を拒否する考えを示していたが、これに反発して激化した反政府デモの圧力に抗しきれず、30年に及んだ長期強権体制はアルジェリアのベンアリ政権に続いて崩壊した。
タハリール広場を埋め尽くした市民は、大統領辞任の知らせを聞くと同時に、歓喜で沸き返り、18日間の戦いをかみしめるように、喜びに浸っていた。
市民は、「国民はムバラクをクビにしたぞ!」、「ムバラク去って、エジプトは自由になった」などと話した。

オバマ米大統領は11日、エジプトのムバラク大統領の辞任を受けてホワイトハウスで声明を読み上げ、「エジプト国民は声を上げ、それは聞き届けられた。エジプトは、2度と同じにはならない」と述べ、平和的なデモを続けてきたエジプト国民を称賛した。

昨年末の時点で誰がこのような事態を想像しただろうか?そもそもはアルジェリアのベンアリ政権が民衆のデモで大統領が辞任に追い込まれサウジアラビアへ脱出したことがきっかけになった。
この事態を知ったエジプト国民を始めとして、ヨルダンやイエメンにまで飛び火し、アラブ世界の独裁長期政権はアルジェリアに続いてエジプトでも崩壊した。また、前述のイエメンでも現大統領が次期大統領選への出馬を断念する声明を発表したが、未だに国は騒乱状態が続いているとのことだ。

アルジェリアもエジプトも、どちらも若い世代が蜂起して政権を追い込んだように、その原動力はやはりネットだった。ネットで社会に不満を持つ若い世代の声があっと言う間に国内に広がり、デモを組織し政権崩壊へと追い込んだ。
ただし、現政権を打倒したまでは筋書き通りだが、野党側にカリスマ的指導者は見当たらないのはアルジェリアもエジプトも共通している。更に、独裁者を追い出しても次の政権運営プランは無く、結局は軍による一時的な統治を許すことになる。
エジプトの背後にあるアメリカのオバマ政権は、表向きは民衆の力による政権交代を評価しているが、ムバラク政権崩壊後に原理主義政党である「ムスリム同胞団」が台頭するとの懸念もあり、ムバラク政権の崩壊は痛しかゆしだ。
そして、このアラブ2国での政権崩壊を警戒しているのがアジアの中国と北朝鮮だ。両国では厳しい言論統制で、エジプトの件は殆ど報道されていないそうだ。アラブ世界とは政権の運営スタイルが異なるものの、特に、中国はウイグル族などイスラム教徒の少数民族を国内に抱えているだけに気になることでしょうね。

 


井岡、5回TKO勝ち!日本人最短7戦目で世界王座

2011-02-11 21:52:31 | スポーツ(野球を除く)

井岡、7戦目初挑戦で世界王者に

プロボクシング・WBC世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦は神戸で行われ、元世界2階級王者、井岡弘樹氏のおいで挑戦者の井岡一翔(井岡ジム)が、王者のオーレドン・シッサマーチャイ(タイ)に5回1分7秒、TKO勝ちし、国内最短となる7戦目での王座奪取に成功した。
1回はお互い相手との距離を測り手数が少なかったが、相手に主導権を与えず攻め続けた2回には左フックでダウンさせ、5回にはロープ際でがら空きになっていたボディに、左ボディーブローを炸裂させレフェリーストップによるTKOで仕留めた。
 

井岡は2階級制覇を成し遂げた偉大なおじさんの背中を追ってボクサーとして、そのおじが戴冠した同じクラスで世界初挑戦で王者に輝いた。本来は一つ上の階級で戦う予定だったが、対戦相手が決まらず、9キロにも及ぶ減量に耐えて国内最速の7戦目で掴んだチャンスを一発でものにした。
試合後のTVインタビューでは、4階級制覇を会場に詰めかけたファンの前で宣言した。減量が苦しいのは、今回の対戦相手の前王者となったオーレドンも同様であるが、若さに勝る井岡にオーレドンはプロ初黒星を喫してしまった。

井岡一翔の話:

「このベルトはお世話になった人に巻かせてもらったもの。7戦目と8戦目とでは全然違う。記録を更新できてよかった。しっかり足を使ってアウトボクシングをしようと思った。作戦通り。」

オーレドンの話:

「負けた時は何も考えられなかった。(2回目のダウン)は内臓に当たった感じで息ができなかった。ボディーブローを食って負けたのは悔しい。井岡は足腰が強い選手だと思った。」

 


映画『ウォール・ストリート』を観て

2011-02-10 23:12:02 | アメリカ映画 2011

11-12.ウォール・ストリート
■原題:Wall Street,Money Never Sleeps
■製作年・国:2010年、アメリカ
■上映時間:133分
■字幕:戸田奈津子
■鑑賞日:2月5日、TOHOシネマズ・六本木ヒルズ(六本木)
■料金:1,800円

 
スタッフ・キャスト(役名)
□監督:オリヴァー・ストーン
□脚本:アラン・ローブ、スティーヴン・シフ
□撮影監督:ロドリゴ・プリート
□衣装デザイン:エレン・マイロニック
□音楽:クレイグ・アームストロング
◆マイケル・ダグラス(ゴードン・ゲッコー)
◆シャイア・ラブーフ(ジェイコブ・ムーア)
◆ジョシュ・ブローリン(ブレトン・ジェームズ)
◆キャリー・マリガン(ウィニー・ゲッコー)
◆イーライ・ウォラック(ジュリー・スタインハルト)
◆スーザン・サランドン(シルヴィア・ムーア)
◆フランク・ランジェラ(ルイス・ゼイベル)
◆オースティン・ペンドルトン(マスターズ博士)
◆ジョン・ベッドフォード・ロイド(財務長官)
◆ヴァネッサ・フェルリト(オードリー)
◆ジョン・バッファロー・メイヤー(ロビー)
◆ジェイソン・クラーク(ニューヨーク連邦準備銀行議長)

【この映画について】
『プラトーン』『7月4日に生まれて』で2度のアカデミー賞に輝くオリバー・ストーン監督が、87年に発表した『ウォール街』の続編としてメガホンをとった本作。
23年ぶりにゴードン・ゲッコーというカリスマ的キャラが復活、演じるのはもちろんマイケル・ダグラスだ。若手注目株のシャイア・ラブーフが若く有能なトレーダーを演じ、息詰まる駆け引きをスリリングに描き出している。
社会の裏側と人間の深層心理をあぶり出す演出は、オリヴァー・ストーンの真骨頂。人間の強欲が招いた最悪の金融パニックによって、価値観が問い直される今の現代性に鋭く迫っていて見応え充分だ。思いがけない俳優のワンシーンのゲスト出演にも注目。
出演者は「トランスフォーマー リベンジ」のシャイア・ラブーフ、「ブッシュ」のジョシュ・ブローリン、「17歳の肖像」のキャリー・マリガンなど。
(この項、gooより転載しました)
【この映画について】(ネタバレあり)
ウォール街の若き金融マン、ジェイコブ・ムーアは社長のルイスから突如、呼び出されて大金とも言える退職金の小切手を渡され辞めるように申し渡され戸惑う。そしてその直後、会社が突然破綻した。
心の師である経営者ルイスはNYの地下鉄のホームで投身自殺、ジェイコブ自身も資産を失ってしまう。それが金融業界の黒幕ブレトンの陰謀だと知ったジェイコブは復讐を誓い、刑務所を出た元大物投資家ゴードン・ゲッコーに助言を求める。しかしゲッコーはジェイコブの最愛の恋人ウィニーの父親でもあった。

ゲッコーは絶縁状態のウィニーとの仲を取り持つことを条件にジェイコブと手を組むことに同意する。本能の赴くままに“欲望”を追及し、卓越した頭脳とあらゆる手段で虎視眈々と復活を目論むゲッコー。
そんなひと筋縄ではいかないゲッコーとの駆け引きによって、愛の強さを試されるジェイコブとウィニー。そして。ジェイコブはルイスが投身自殺する原因を作ったブレトンへの復讐を心に誓うのだが、逆にブレトンはジェイコブを気に入り、自分の会社に勤めないかと勧誘し敵の懐にジェイコブは入ることに。

ブレトンの信頼を得る一方で、ジェイコブには前の会社時代から熱心に関わっていた先端の環境事業への投資が資金不足で行き詰まっていた。そこで狙われたのがゲッコーがウィニー名義でスイス銀行に預けていた1億ドルもの資産。
ここからストーリーはドンドン進んでいく。すっかり自信を取り戻したゲッコーは、ジェイコブの考えを見透かしたかのように、次々に行動をエスカレートさせていく。そして、一旦はウィニーと破綻したジェイコブだったが、行方知れずとなったゲッコーをイギリスまで飛んで探し当て、彼は、ゲッコーに対して切り札を持っていた。

金、カネ、金で金が全てと言わんばかりのゲッコーだったが、やはり唯一の肉親であるウィニーに子供が出来たと知ると、流石に情が動いた。金が全てを優先させる存在だったが、やはり金だけでは買えないものもあることを身を持って知ったラストシーン。それこそがストーン監督の意図だった?
それとジェイコブが尊敬していたルイスの存在。ルイスが自殺するきっかけとなったブレトンへの復讐も彼は成功させる。そして、一度は破局したウィニーとの関係も修復して終わる。

シャイア・ラブーフの若さあふれる演技よりも、やはり貫録十分のマイケル・ダグラスの存在感は流石である。更に、脇を固めるルイス役のフランク・ランジェラは最近話題作への出演が続いている。スーザン・サランドン、ジョシュ・ブローリン、それと金融界の長老を演じるイーライ・ウォラックは何と95歳だが、台詞には力強さが残っている。
こうしたヴェテラン俳優陣に囲まれて、キャリー・マリガンやシャイア・ラブーフも光ることが出来る。絶妙な配役とそれを演出するストーン監督に脱帽!!


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