13-54.インポッシブル
■原題:Lo Imposible(英題:The Impossible)
■製作年、国:2012年、スペイン
■上映時間:113分
■料金:1,800円
■観賞日:6月29日、TOHOシネマズシャンテ(日比谷)
□監督:J・A・バヨナ
◆ナオミ・ワッツ
◆ユアン・マグレガー
◆トム・ホランド
◆ジェラルディン・チャップリン
◆サミュエル・ジョスリン
◆オークリー・ペンダーガスト
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
2004年末、マリアとヘンリーは、3人の息子と共に日本からタイにヴァカンスでやって来る。トロピカルムードあふれる南国で休暇を過ごすはずだったが、クリスマスの次の日、彼らは未曾有の天災に巻き込まれる。一瞬にして津波にのみ込まれ、散り散りになった家族はそれぞれの無事を祈りつつ再会への第一歩を踏み出す。
この映画の舞台は2004年末にスマトラ島沖で発生した未曽有の大地震と津波で、津波はインド洋全体に広がり東はマレーシア西はアフリカ大陸のソマリアにまで辿り着いた。日本からヴァカンスで行ったタイでこの地震に遭遇して津波に呑みこまれたのだが、観ていると何だかいきなり津波が到達したように描かれているけど、日本人なら分かっていると思うが、地震が発生して知らぬ間に津波が一気に到達した訳ではないので、その辺の描き方には違和感あり。大地震が発生したのだからTVニュースなどで確認出来る筈だけど、まあ、そういう細かい点は抜きにして、不運にも押し寄せた津波に呑まれ家族がバラバラになってしまい、お互いの生死が判明するまでの話。
息子が何かの役に立とうと収容された病院内で尋ね人を聞いたり捜したり、自分に出来る事をやろうとする姿勢には好感が持てた。
マリア役のナオミ・ワッツはアカデミー賞助演女優賞候補にこの作品でなった、非常に熱演で共演のユアン・マクレガーより目立っていた。
日本人としてはどうしても3.11の事があるので複雑な心境でみた作品でした。