kintyre's Diary 新館

野球(西武ファン)や映画観賞記等を書き綴っています。野球のオフ期には関心の高いニュース等も取り上げています。

映画『ドライヴ』を観て

2012-04-30 23:24:40 | アメリカ映画 2012

12-35.ドライヴ
■原題:Drive
■製作国・年:アメリカ、2011年
■上映時間:100分
■字幕:岡田壮平
■観賞日:4月30日、ヒューマントラスト・シネマ渋谷(渋谷)



□監督:ニコラス・ウィンディング・レフン
◆ライアン・ゴスリング(ドライヴァー)
◆キャリー・マリガン(アイリーン)
◆アルバート・ブルックス(バーニー・ローズ)
◆ブライアン・クランストン(シャノン)
◆クリスティナ・ヘンドリックス(ブランチ)
◆ロン・パールマン(ニーノ)
◆オスカー・アイザック(スタンダード)
【この映画について】
デンマーク出身の新鋭ニコラス・ウィンディング・レフン監督がメガホンをとった本作は、『きみに読む物語』のライアン・ゴズリングと、『17歳の肖像』のキャリー・マリガンの若き演技派二人を主演に迎え、スタントマンと強盗の逃がし屋の二つの顔を持つ男の姿をクールに描き、批評家たちの称賛を浴びた注目のクライム・サスペンスだ。
フィルム・ノワールのような静謐さと緊張感溢れるバイオレンスが融合、ジェットコースターのような展開と、二人の主人公が織りなす激しい愛の物語に、激しく心を揺さぶられる事必至。魅力が何層にも詰まった会心作だ。第64回カンヌ国際映画祭監督賞を受賞している。
(この項、gooより転載しました)
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
天才的なドライビングテクニックを持つ寡黙な“ドライバー”は、昼は映画のカースタントマン、夜は強盗の逃走を請け負う運転手というふたつの顔を持っていた。家族も友人もいない孤独なドライバーは、ある晩、同じアパートに暮らすアイリーンと偶然エレベーターで乗り合わせ、一目で恋に落ちる。
不器用ながらも次第に距離を縮めていくふたりだったが、ある日、アイリーンの夫スタンダードが服役を終え戻ってくる。その後、本心から更生を誓う夫を見たアイリーンは、ドライバーに心を残しながらも家族を守る選択をするのだった。しかし、服役中の用心棒代として多額の借金を負ったスタンダードは、妻子の命を盾に強盗を強要されていた。そんな中、絶体絶命のスタンダードに助けを求められたドライバーは、無償で彼のアシストを引き受ける。

計画当日、質屋から首尾よく金を奪還したスタンダードだったが、逃走寸前で撃ち殺され、ドライバーも九死に一生を得る。何者かによって自分たちが嵌められたことを知ったドライバーは、手元に残された100万ドルを手に黒幕解明に動き出す。だが、ドライバーを消し去ろうとする魔の手は、すでに彼の周囲の人間にも伸びていた……。やがて、恩人の無残な死体を発見したドライバーは、報復、そして愛する者を守るため、逃走から攻撃に一気にシフトチェンジするのだった……。

この映画は確かにアメリカ製作なのだがデンマーク出身のレフン監督は、アメリカらしいストーリーと欧州的な映像展開を見事に融合させていたように思う。
ただ全体的に観てライアン・ゴスリングの懐の深い演技には感心させられた。彼が演じるスタント・ドライヴァーには不思議なのだが「名前」が無い。また、オープニングで彼が強盗犯と組んでロス市内でパトカーに追われながらも見事なテクニックと勘を駆使して警察をまくのは痛快であり「彼が只ならぬ人物であることを想像せよ」と観客に呼び掛けているかのようだ。そのドライヴァーの「本職」であるスタント・シーンは勿論用意されているのだが、彼の生い立ちや過去については彼がスタント・マンと掛け持ちしている町中の自動車修理工場での確かな腕前からある程度予想出来る。だが、そこまで。
ドライヴァー演じるライアン・ゴスリングが終始クールな姿勢を崩さず、一目で恋に落ちたアイリーンとの関係も収監中の夫スタンダードが刑期を終えることで終わりを迎えることになる。スタンダードは妻とドライヴァーとの関係を疑いの眼差しで見つめるのだが、スタンダードは刑期中の借金返済の為に強盗をする羽目になり何故かドライヴァーもそんな彼を助けることに。この背景に、ドライヴァーが勤める修理工場主と怪しげなユダヤ人が経営するイタリア料理店主が絡んでくる。

結局、スタンダードは騙され命を落とすことになりドライヴァーも危機一髪相手を殺して脱出した。そして彼はこの事件を背後で操っていた黒幕と中華料理店で対峙して壮絶なバトルへと展開し彼も負傷するのだが...。最後まで感情を露わにすること無くクールに去って行く姿はカッコ良かったし、ライアン・ゴスリングの演技が光った作品だった。


映画『マリリン 7日間の恋』を観て

2012-04-29 13:54:20 | ヨーロッパ映画

12-34.マリリン 7日間の恋
■原題:My Week With Marilyn
■製作国・年:アメリカ・イギリス、2011年
■上映時間:100分
■字幕:戸田奈津子
■観賞日:4月29日、角川シネマ有楽町(有楽町)

 

□監督:サイモン・カーティス
◆ミシェル・ウィリアムズ(マリリン・モンロー)
◆ケネス・ブラナー(ローレンス・オリヴィエ)
◆エディ・レッドメイン(コリン・クラーク)
◆ドミニク・クーパー(ミルトン・グリーン)
◆ジュディ・デンチ(シビル・ソーンダイク)
◆ジュリア・オーモンド(ヴィヴィアン・リー)
◆ダグレイ・スコット(アーサー・ミラー)
◆トビー・ジョーンズ(アーサー・ジェイコブス)
◆ゾーイ・ワナメイカー(ポーラ・ストラスバーグ)

◆エマ・ワトソン(ルーシー)
【この映画について】
エルビス・プレスリーと並ぶアメリカン・ポップカルチャーの巨大なアイコンがマリリン・モンローだが、映画で見せる“オツムは少し弱いけどセクシーで気立てのいいブロンド娘”というパブリックイメージと、実際のマリリンはかなり違っていた。
スターではあるが演技に自信がなく、常に誰か頼れる人がいないと精神的に不安定。そんな彼女の素顔を書き残したのは、本作の主人公であるコリン・クラーク。彼の回顧録に記された実話が、この映画の原作。映画好きなら、マリリンだけでなく、実名で登場する有名人たちの素顔も興味深いだろう。
出演は「ブルーバレンタイン」のミシェル・ウィリアムズ、「パイレーツ・ロック」のケネス・ブラナー、「イエロー・ハンカチーフ」のエディ・レッドメイン、「ハリー・ポッター」シリーズで「ハーマイオニ」を演じるエマ・ワトソン、「007」シリーズで「M」を演じるジュディ・デンチ。
(この項の一部、gooより転載しました)
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
名優ローレンス・オリヴィエが監督と主演を務める『王子と踊子』の撮影で、ハリウッドからロンドンへと渡ったマリリン・モンロー。スタッフから大歓迎を受ける彼女だったが、初の海外撮影に対する重圧などから現場に遅刻するように。ローレンスたちに冷たくされて困惑するマリリンに、第3助監督のコリンは第三者からの視点でアドバイスを送る。それを機に、二人は心を許し合う仲になるが……。

故ジョン・F・ケネディ元米国大統領と親密な関係にあったとされるノーマ・ジーンこと伝説の女優マリリン・モンローが、初の海外撮影として渡英した先で知り合った名も無き若手スタッフの回顧録を元にして製作されている。従って、主役はあくまでもそのコリン・クラークであるが、実際はミシェル・ウィリアムズ演じるモンローであるのは言うまでも無い。
アカデミー賞受賞こそはマーガレット・サッチャーを演じたメリル・ストリープに貫録負けしたものの、モンローそっくりのメイクと演技(体型は違うけど...)で彼女になりきっていたのには好感が持てる。
私はモンローの映画はTVで(勿論、ノーカットでですが)3~4本観た程度で劇場で観たことはないです。それでも彼女の出演作をみた経験からミシェル・ウィリアムズのメイクはウリ二つで驚いた。それ以上に彼女の演技は抜群に上手かったけど、共演陣も監督経験もあるケネス・ブラナー、大ベテランのジュディ・デンチと言った経験豊富な俳優陣が居たのは大きかっただろう。

ストーリー的には夫アーサー・ミラーが帰国後情緒不安定なモンローは、第3助監督のコリンと言っても監督のパシリみたいな立場の彼がモンローへ出番を告げる役目だったことから彼に少しずつ心を開く。そのコリンの彼女役がハリポタ・シリーズでハーマイオニだったエマ・ワトソンだった。
マリリンに取って帰国してしまった夫を除くと演技コーチであるポーラと楽屋で二人だけで過ごす時間が多くなり、監督を筆頭にスタッフのイライラは募り監視役でもあるコリンは間近に彼女と接して双方の立場が分かるだけにどうして良いか悩む。そんな彼女とコリンがポーラを巻いて二人だけでの時間を過ごした1週間は彼女に取って良い意味で気分転換になった。世界的大スターを小旅行に連れ出したコリンは、大胆にも彼女に求愛するのだが恋愛に初心だったコリンは結果的に彼女に当然ながら振られてしまう。そもそもスター女優に「全てを捨てて僕と一緒に」と迫っても彼女がウンと言う訳は当然ながら無い。

結局、コリンの献身?もあって立ち直った彼女は撮影現場に戻り彼女らしい演技で映画は無事に完成して米国へと帰るのだった。大スターだった彼女にこのような隠された時間があったとは知らなかったが、そこにはノーマ・ジーンには戻れない彼女の葛藤もあるなかで一瞬だけでも素顔のノーマ・ジーンを思い出したかのような姿が上手く描かれていた。
ミシェル・ウィリアムズは気分屋で精神的に不安定なスター女優を場面毎に見事に演じ分けていた。次作に期待して観たい。


小沢元代表に無罪判決に閣僚はピリピリ

2012-04-27 17:54:29 | 時事ニュース・国内

東京地裁は、政治資金規正法違反(収支報告書の虚偽記載)で強制起訴された民主党の小沢一郎元代表に無罪判決を下した。裁判の最大の争点は、資金管理団体「陸山会」が行った政治資金収支報告書への虚偽記載について小沢元代表と元秘書らの共謀があったかどうか。検察官役の指定弁護士側は、元代表の指示なしに元秘書が虚偽記載することはないとして禁固3年を求刑。小沢元代表側はすべてを秘書に任せていたと共謀を否定、無罪を主張していた。

 今日午前の閣議後記者会見で、小沢氏に近い閣僚から歓迎する声が相次いだ。小沢氏と距離を置く閣僚は判決へのコメントは避ける一方で、消費増税関連法案の成立阻止を狙う小沢氏を強くけん制した。
 岡田副総理は閣議後の閣僚懇談会で、「判決内容に触れるのは、政府の立場では当然ないですね」と指摘。各閣僚に判決への言及を控えるよう求めた。これを受け枝野経済産業相、古川国家戦略担当相らは会見で「コメントする立場にない」と口を閉ざした。
 ただ、小沢氏が消費増税に反対を表明していることに関し、安住財務相は「党が正式に決めたことに真逆の反応を取った場合、どうなるかは国会議員は分かって行動している」とけん制。小宮山厚生労働相も「党内でずっと議論して結論を出している」と語った。

小沢無罪、は事前の予想などから全く予期せぬ判決だった訳ではないが、国民感情的には4億円ものお金について全く流れを知らない、とは考え辛い。だが、ここ永田町の古い体質の政治家にはそのような考えは全く持ち合わせていない。
限りなく灰色で怪しいが結論は「無罪」となったことで、指定弁護士が控訴するか否かに注目が集まるが会見の模様ではどうするか微妙な言い回しだった。むしろ、GW期間中の世論を見極めて結論を下すのが賢明のようだ。

仮に控訴するとなった場合、刑の確定は先延ばしになるので党員資格の解除問題を巡っての議論に一石を投じそうだ。だが、このまま控訴せず「無罪確定」となれば、小沢派議員の力が増すことから党執行部は消費税増税法案の扱いを巡って紛糾しそうだ。だが、そもそも小沢元代表は政争の道具として反消費税増税を持ち出しているような気がする。党が決めたことに反対なら離党するのが普通だが...。
野田政権はこのままでは野党からも足元をみられ、消費税増税法案可決と引き換えの「話し合い解散」要求を呑むタイミングを計ることになるのだろうか?

いずれにせよ、まだまだ震災の復興や景気回復など課題は山積している。小沢どころでは無い筈だが。


「蒼く染まるスタンド」へ突き刺さった米野の起死回生の満塁弾で西武が劇的勝利!

2012-04-26 20:38:28 | 野球・埼玉西武ライオンズ2012
チ  ー  ム 
埼玉西武ライオンズ

福岡ソフトバンク

3

【投手-捕手】
(西)小石、木村、武隈、星野、ゴンザレス、松永-炭谷、上本
(ソ)新垣、金、金澤、森福、ファルケンボーグ-山崎、細川

【本塁打】
米野1号(西)=5年ぶりの本塁打が逆転満塁弾!!!

【試合評】
いや~、久し振りに野球らしいドラマを観た。今日は、3日連続で続く体調不良で会社を早退して、夕食もパスして自室でネット中継で観戦。
ドラ2新人の小石先発ということでどういう展開になるか期待していたのですが、相変わらず制球難の新垣を勝手に助け、逆に相手には2本の犠牲飛球で効果的に加点される展開。満塁のチャンスを築いても3、4番が凡退しては今日も敗色濃厚と思っていましたが...。

9回表、SBは必勝パターンである抑えのファルケンボーグを予定通り投入。西武は先頭の代打上本が安打で出塁も1,2番がファルケンの剛球の前に連続三振で窮地に。それでもナカジが粘って2塁打で1点と思ったがエンタイトル2塁打で2死2、3塁。ここでSBは中村を敬遠気味に歩かせて米野と勝負。中村は今日は速球に差し込まれていたので勝負されたら嫌だった。

米野は途中出場の2打席目で初球を見逃し、2球目、外角を狙った147キロ直球がシュート回転して中に入ったところを米野は見事に弾き返した。レフト席に陣取るヤフードームで唯一「蒼く染まった」ライオンズファンが集まる一角へ、まさにチャンステーマの歌詞のように突き刺さった打球は5年ぶりの本塁打となる満塁弾だ!
打球の着弾と同時にSBの勝利を信じていた福岡のファンの大きな溜息と、それまでチャンスをことごとく潰してイライラしていたライオンズファンの大歓声に包まれて米野がホームインした瞬間、5-3とこの試合始めてのリードを奪ったのだった。

9回裏、SBの下位打線を松永が無失点に抑えて今季初の連勝を飾った。

今日の試合は、当然だけど、米野の逆転満塁弾に尽きます。今季から外野手登録となった本職捕手の13年目で東京ヤクルトから移籍して、始めての大仕事を完成させた。これで勢い乗って良い気分で関西遠征へ。小石も救われたね。


映画『マンク~破戒僧~』を観て

2012-04-22 17:55:59 | ヨーロッパ映画

12-33.マンク✛破戒僧✛
■原題:Le Moine(英題:The Monk)
■製作国・年:フランス・スペイン、2011年
■上映時間:101分
■観賞日:4月22日、シアターN渋谷

 

□監督・脚本:ドミニク・モル
◆ヴァンサン・カッセル(アンブロシオ)
◆デボラ・フランソワ(ヴァレリオ)
◆ジョセフィーヌ・ジャピ(アントニア)
◆セルジ・ロペス(放蕩者)
◆ジェラルディン・チャップリン(スペリア修道院長)
◆カトリーヌ・ムシュ(アントニアの母・エルヴィラ)
◆ホルディ・ダウデール(ミゲル神父)
【この映画について】
禁欲生活から情欲の世界へと身を落とし悪魔に魂を差し出した破戒僧の姿を描き、160年もの長きにわたって禁書となっていた小説「マンク」を映画化した驚がくのスリラー。
残虐で背徳的な僧を演じるのは、『ジャック・メスリーヌ フランスで社会の敵(パブリック・エネミー)No.1と呼ばれた男』シリーズや『ブラック・スワン』のヴァンサン・カッセル。男装で主人公に近づく黒魔術師を、『譜めくりの女』のデボラ・フランソワが演じる。メガホンを取るのは、『ハリー、見知らぬ友人』のドミニク・モル。中世の修道院を舞台にした、エロチックで陰鬱(うつ)な世界観に引き込まれる。
(この項、シネマトゥデイより転載しました)
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
17世紀スペイン・マドリッド。赤子の時にカプチン派の修道院の門前に捨てられ、僧に育てられたアンブロシオ、その熱心さから町中の人が彼の雄弁な説教を聞きにやって来るほどの僧に成長していた。すべての欲を絶ち、規律を重んじるアンブロシオであったが、出生の謎とたまに彼を襲う頭痛に悩まされていた。
ある日、傷ついた顔を覆うために仮面をかぶっているという、ミステリアスな見習い修道士バレリオがやってくる。彼は、なぜかアンブロシオの頭痛を和らげる不思議な力を持っていた。しかし実は、バレリオは彼に近づく為に女性であることを隠している偽りの修道士だったのだ。

バレリオが女性であることを知ったアンブロシオは、彼女を修道院から追放しようとするが、その折に虫の毒によって高熱を出してしまう。するとバレリオは病に伏し朦朧とするアンブロシオと自ら関係を持ち、その不思議な力で再び病を癒す。
破戒僧となってしまったアンブロシオは、それ以来情欲の虜となり、愛欲に身を任せてしまう。そんな中、少女アントニエがアンブロシオの元へ、病気の母へ説法を聞かせてほしいと懇願しにやってくる。美しく、無垢で慎み深い彼女は天使と見紛うほどで、その姿は何度もアンブロシオの夢の中に現れる少女そのものだった。アントニエをどうしても手に入れたいという欲望に負け、アンブロシオは、本性を表したバレリオの意のままに、黒魔術の力を借りる。そして、聖なる教会を黒ミサで汚し、強姦、窃盗、殺人とあらゆる悪徳に身を沈めていくのだった……。

「ブラック・スワン」でN・ポートマンの相手役だったヴァンサン・カッセル(妻は女優モニカ・ベルッチ)が主演の宗教的要素が濃い映画だ。
この作品、舞台はほぼ砂漠の中にぽつんと佇む修道院とその周辺で展開する。ヴァンサン・カッセル演じるアンブロシオは修道院で育ったことから信心深く、欲を絶った生活で町中の人からも人気が高かった。
だけれどもある日、人生30年目にして守ってきた欲に負けて女性だったバレリオと関係を持ってから彼は破戒僧となり、あれ程までに欲を絶っていたのに情欲の虜に陥って行く。人間はやはり性欲の誘惑に弱いから、ここまで30年も童貞だったのに女を知ってしまったことで何かがプツリとキレてしまったようになった。
ストーリー的には最初の懺悔のシーンとラストにアンブロシオが砂漠で朦朧とした意識の中で悪魔に魂を渡すシーンは実は繋がっていたのだ。ここでのヴァンサン・カッセルの演技は見事で、彼自身が役になりきっていた。最近は英語のセリフでの役が続いていてフランス語訛りの英語で奮闘?していたが、本作はフランス語セリフなので自分の演技に集中出来たのもプラスに働いたのかもね。
また、あの修道院は見事なロケーションで、この映画の雰囲気にピッタリだった。

この映画は原作が発禁本だったそうだが、この映画を見る限りは確かに際どいシーンはあるが、映画化に際して問題になっていたシーンは再現されなかったのだろか?なぜ、発禁だったのか映画を観ていただけでは理解出来なかった。


中島、ブレーキで連勝を逸する!

2012-04-21 17:37:33 | 野球・埼玉西武ライオンズ2012
チ  ー  ム 
埼玉西武ライオンズ

2

千葉ロッテ

3

【投手-捕手】
(西)野上、松永、岡本篤-星孝
(ロ)唐川、益田、薮田-田中

【本塁打】
サブロー1号(ロ)

【試合評】
昨日はベテラン石井の好投で辛くも1-0で勝利を収めたが、今日も勝って今季初の連勝をビジターで決めたいところ。
先発は初先発の野上と唐川。西武は初回の1死2塁で中島の右中間への大飛球を岡田が体勢を崩して捕球した「隙」をついて栗山が一気にホームインして幸先良く先制。所が野上が2回にサブローのソロ本塁打などで3点を奪われ、早くも追いかける立場に。

野上はその後も走者を出すが何とか7回途中の降板まで2回の失点だけに抑えていたのだが、打線は相変わらず低調で今日は走者を出すものの好調とは言えない唐川を攻略出来ず、6回に大崎の浅い左飛で嶋が生還する犠牲フライで1点差に。
ロッテの追加点を阻みながら迎えた9回、1死で代打上本が薮田から安打で出塁。阿部のバントで2死2塁、クリは粘りに粘って投手強襲安打で出塁し、浅村も直球しか投げないロッテバッテリーの配球を読んで粘ってこちらは四球で繋ぎ、2死満塁でナカジという願っても無いチャンス到来。

でも、最近のナカジはチャンスで全く打っていないので、むしろ、浅村に期待していたのだが浅村も必死にバットを振っていたのでナカジが意気に感じてくれればと中継画面をみていて祈っていたが、ライオンズファンの大歓声は溜息に変る右飛で負け、負け、負け。
やはり野球は3,4番が打って点を取り、先発投手が抑えるのが最高の勝ちパターン。3,4番のバットがチャンスで湿りっぱなしでは連勝は当分お預けでしょう。

今週末のQVCでの2試合は当初はどちらかを観戦しようと考えていたが、今日は野上先発が分かっていた数日前からパス。明日は、雨天中止の可能性も高く寒そうな天気なので、試合があってもこういうチーム状態だからパス。でも、そうすると次の週末のQVCでの試合は半年後なんだよね...。


石原都知事「尖閣諸島、東京都が買い取る」と明言

2012-04-18 23:19:16 | 時事ニュース・国内

訪米中の石原東京都知事は講演で、沖縄県の尖閣諸島を都予算で買い取る方向で交渉が進んでいることを明らかにした。既に土地所有者の民間人と基本合意しており、都議会などの承認を得て、今年中に正式に契約を交わしたい考えという。
都によると、買い取り交渉の対象となっているのは、尖閣諸島最大の魚釣島と北小島、南小島の3島で、大正島は財務省の所有だ。石原知事は買い取りを決めた理由について、東シナ海への中国の進出の動きに触れ、「日本の実効支配をぶっ壊すため、過激な運動をやり始めた。本当は国が買い上げたらいいが、国が買い上げようとしないからだ」と説明。「東京が尖閣を守る」と強調した。買い取り額については、「今は言えない」と明らかにしなかった。

これを受け、石原知事はコメントを発表。尖閣諸島周辺は豊かな漁場であり、自然エネルギーの開発でも大きな可能性を秘めると指摘し、「東京都が培ってきたノウハウも生かし、海洋国家日本の前途を開くため、この島々を舞台にさまざまな施策を展開する」と表明した。
また、石原知事は講演後の記者会見で、尖閣諸島が所在する沖縄県や同県石垣市との共有も検討していると明らかにした。
石原知事によると、所有者との話し合いは昨年末ごろにスタートし、現在、双方が代理人を介して協議中。都予算を使うことについて、石原知事は「国のため(になるなら)というのが大原則だ」と述べ、問題はないとの認識を示した。

 

個人的には石原知事のこの考えには賛成ですが、本来は国有地として国で管理するべきであり都購入は野田政権へのプレッシャーとも取れる。そもそも尖閣諸島に日本以外の国の主権が及んだ事実はなく、石原知事が沖ノ鳥島(東京都小笠原村)と共に東京都が管理し、自然の宝庫でもあり漁場としても利益があると考えているようだ。
都の税金を使っての島の取得に異論もあるようだが、この石原構想には反対論より賛成派の方が多いようで、都庁へ掛かって来る電話でも理解を示す内容の方が逆より遥かに多いとの指摘もある。石原知事は国から問い合わせがあっても都が所有すると言い放っている背景には、竹島(島根県)や北方領土(北海道)では韓国やロシアに民主党政権は舐められていて信用出来ないと思っているのでは無いだろうか?

ただし、3島は年度単位で国(総務省)の管理下にあるため、都が取得するのは最短でも1年後の4月以降になる。その間に、都議会での承認を取り付け、更に、現地調査も必要になるのが普通だが、この辺はどのようにクリアするのか?取得後は石垣市との共同管理になるのか?など課題は多いが、最も大事なのは国による領土防衛です。
中国の漁業監視船が接続水域をウロウロしていて、隙を見せれば領海侵犯してくるので、ここは海上保安庁ではなく海上自衛隊も警戒にあたって中国をけん制するべきと考える。
専守防衛を掲げているのだから、海上自衛隊が領海を警備するのは当然だし国家として強い姿勢を見せることで対ロシア、韓国との領土交渉にも相手へ無言のプレッシャーをかけることにもなる。

島取得反対派の一部の都民は、そんな金があるなら福祉へ使えとか言っているが、国家を防衛することが国民の利益を守ることでもある。尖閣を奪われては世界からの笑い物になり、ひいては国民の生活にも影響が出るのは明らかである。福祉は大事、でも国家の存亡はもっと大事ですね。


映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』を観て~アカデミー賞受賞作品

2012-04-16 23:18:48 | ヨーロッパ映画

12-32.マーガレット・サッチャー鉄の女の涙
■原題:The Iron Lady
■製作国・年:イギリス、2011年
■上映時間:105分
■字幕:戸田奈津子
■観賞日:4月14日、TOHOシネマズ六本木ヒルズ



□監督:フィリダ・ロイド
◆メリル・ストリープ(マーガレット・サッチャー)
◆ジム・ブロードベント(デニス・サッチャー)
◆オリヴィア・コールマン(キャロル・サッチャー)
◆アレキサンドラ・ローチ(若き日のマーガレット・サッチャー)
◆ハリー・ロイド(若き日のデニス・サッチャー)
◆ニコラス・ファレル(エアリー・二ーヴ)
◆イアン・グレン(アルフレッド・ロバーツ)
【この映画について】
あらゆる面で機能不全に陥っていた英国を叩き直すべく大鉈をふるい“鉄の女”の異名をとったマーガレット・サッチャー元英国首相。歴史にその名を刻む強靱な彼女が認知症を患っている事が公にされた事を受けて、脚本家アビ・モーガンは妻であり母であるひとりの女性の普遍的な物語として本作を書き上げた。
監督は『マンマ・ミーア!』を世界的大ヒットに導いたフィリダ・ロイド。そして主演は現代最高の名優であるメリル・ストリープ。「感じる事より考える事が大切」と繰り返したカリスマ的ヒロインの凋落を演じて圧巻である。常に妻を支える夫デニスには類い希なユーモアのセンスが光るオスカー俳優ジム・ブロードベンド。
なお、アカデミー賞の主演女優賞をメリル・ストリープが、メイキャップ賞と2部門で受賞した。(この項、一部gooより転載しました)
【ストーリー&感想】
雑貨商の家に生まれたマーガレットは市長も務めた父の影響で政治を志すが、初めての下院議員選挙に落選してしまう。失望する彼女に心優しい事業家デニス・サッチャーがプロポーズする。
「食器を洗って一生を終えるつもりはない」野心を隠さないマーガレットを、デニスは寛容に受け入れる。双子にも恵まれ、幸せな家族を築く一方で、マーガレットは政治家としての階段も昇りはじめる。失墜した英国を再建する。それは気の遠くなるような闘いだったが、彼女はその困難に立ち向かう。愛する夫や子供たちとの時間を犠牲にし、マーガレットは深い孤独を抱えたままたった一人で闘い続けた……。

現在のロンドン。どんなに苦しい時も支え続けてくれた夫・デニスは既に他界した。だが、マーガレットは未だに夫の死を認識していないのか、時折不可解な行動が目立つ。思い出の洪水の中で、デニスの遺品を手に取り彼女は「あなたは幸せだった?」とつぶやくのだった……。

英国は女性が統治していると繁栄するという言い伝えがあるそうで、この時代は首相と女王が国を治めていた。そのエリザベス2世をテーマにした映画は既に製作済みだが、サッチャーに関する作品は無かった。
サッチャーは存命ながら認知症を患っており、そのサッチャー氏を演じたのが大女優メリル・ストリープだ。今更何の説明も不要な女優だが、本人そっくりなメイクには驚かされたが、話し方まで真似ている。
だが全体の流れとしては認知症を患ってからの彼女の姿から過去を振り返るスタイルで「きみに読む物語」のような展開。サッチャーはこの当時を代表する政治家であり、アメリカのレーガン大統領共々自分にとっても印象深い政治家なので、もっと現職時代の苦悩が前面に出るのか?と思っていたのだが、認知症の現在から過去を所々振り返るのでやむを得ない構成とも言える。
彼女が首相の頃は夫のデニス氏は殆ど表に出ることは無く、サミット(当時、先進国首脳会議)の裏舞台では通常首脳のご婦人方達にも外交舞台が用意されるのだが、デニス氏が積極的に関わっていたとの印象は全く無い。ここでは彼女が自分より先に亡くなったデニス氏の生死さえ判断出来ない状況になっており、英国を牽引していた女性首相の現在の姿を思うとレーガン氏の最期もそうだったが、あまりそういう姿は見たく無かったような複雑な思いが去来しました。

このサッチャー役は数多くあるメリル・ストリープの代表作の中でも更に上位にランクされることでしょう。1にも2にも彼女の為にあったかのような作品でしたね。所で、レーガン氏の生涯を振り返るような作品は製作されないのでしょうかね・・・?


涌井、またも背信投球で未だ本拠地で勝ち星なし

2012-04-15 20:25:55 | 野球・埼玉西武ライオンズ2012

2012プロ野球観戦記録NO.9
×埼玉西武 2 ー 6 オリックス○

チ  ー  ム 
オリックス

埼玉西武ライオンズ

【球場】
西武ドーム3塁側 内野A

【責任投手】
○木佐貫2勝0敗
●涌井0勝3敗

【投手-捕手】

(オ
)木佐貫、吉野、平野、岸田-伊藤
(西)涌井、武隈、野上、松永、星野、岡本篤-炭谷、上本、星孝

【本塁打】
後藤1号(オ)

【観戦評】
今週は甲子園と県営大宮と2試合も雨天中止が重なる珍しいパターンで、こんなことならこの前の強風で中止にしなければ良かったのにと思ったりして。この時点で3試合雨天中止は振替日のことを考えると過密日程が怖いですね。甲子園での振り替えは、現時点で最終試合となる10/4Kスタへと半年後に振り替え。他の2試合は未定ですが、まだまだ皇子山や前橋や県営大宮での主催試合も残しているので、もうこれ以上の雨天中止は勘弁してもらいたいね。

先発は涌井と前回の登板は完封勝利だった木佐貫。涌井の初回は順調な滑り出しだったが、2回に早くも4本の単打と左犠飛(走者がT-岡田だっただけに本封してもらいたかった)で2点を先制される。3回にも3安打と四球で2点を追加され、何と3回終了で降板となった。(試合後、2軍調整が決まったようだ)
涌井は試合直前にセンターの定位置あたりから遠投を盛んに繰り返していたが、先発予定の投手が観客の観ている前で遠投を行うのは珍しい。変化球の制球が甘かったのと球のキレも無くこれで開幕から3連敗では、チームが上位に進出出来る訳が無い。

打線も木佐貫を攻略出来ず、更に、ライナー性の打球や際どい打球がことごとくオリックス野手に阻まれるなどで勢いが出ない。7回に無死満塁の好機に代打阿部を送るものの併殺打で1点を取るのがやっと。こういう場面で勝負強い平尾が居ないのは痛いな~。8回には嶋の2塁打で1点を追加も、結局2-6で敗退。いまだに本拠地で白星なしの最下位とは寂しい限りだ。

                                                                      【2012プロ野球観戦履歴】 

NO. 日 付 球  場 本拠地チーム

対戦チーム

  スコア   先発投手 先発投手 勝利投手 メモ
1 3/04 東京ドーム 読売 埼玉西武 ● 0-4 ○ ホールトン オープン戦
2 3/10 東京ドーム 侍ジャパン 台湾代表 ○ 9-2 ●   田中 林英傑 田中 震災復興支援試合
3 3/11 横浜スタジアム 横浜DeNA 埼玉西武 ○ 3-2 ● 山本 石井 高崎 オープン戦
4 3/18 西武ドーム 埼玉西武 阪神 ● 3-6 ○ 十亀 岩田 岩田 オープン戦
5 3/20 西武ドーム 埼玉西武 中日 ○ 3x-2 ● 西口 吉見 ゴンザレス

オープン戦

6 3/28 東京ドーム アスレティックス マリナーズ ○ 4-1 ●  コローン バルガス ケリー MLB開幕カード
7 4/7 西武ドーム 埼玉西武 福岡ソフトバンク ● 2-4 ○ 涌井 岩嵜 岩嵜  
8 4/8 西武ドーム 埼玉西武 福岡ソフトバンク ● 5-7 ○ 石井 新垣 新垣  
9 4/15 西武ドーム 埼玉西武 オリックス ● 2-6 ○ 涌井 木佐貫 木佐貫  

映画『バトルシップ』を観て

2012-04-14 09:57:07 | アメリカ映画 2012

12-31.バトルシップ
■原題:Battleship
■製作国・年:アメリカ、2012年
■上映時間:131分
■字幕:戸田奈津子
■観賞日:4月14日、TOHOシネマズ六本木ヒルズ



□監督・製作:ピーター・バーグ
◆リーアム・ニーソン(シェーン提督)
◆テイラー・キッチュ(アレックス・ホッパー)
◆アレクサンダー・スカルスガルド(ストーン・ホッパー)
◆リアーナ(コーラ・レイクス)
◆浅野忠信(ナガタ・ユーギ)
◆ブルックリン・デッカー(サム)
【この映画について】
太平洋上に出現したエイリアンの侵略部隊と世界連合艦隊の壮絶な戦いを未曾有のスケールで描く。『スティング』『E.T.』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』といった映画史に残るヒット作を送り出してきたユニバーサル映画が100周年を記念して放つアニバーサリー大作。
『マイティ・ソー』でハリウッドに進出した浅野忠信が主役級の役どころで出演していることでも話題を呼ぶ、興奮と感動の超弩急エンターテインメントだ。出演は「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」のテイラー・キッチュ、「アンノウン」のリーアム・ニーソン。
(この項、一部gooより転載しました)
【ストーリー&感想】
ハワイ沖。アメリカをはじめとする世界各国の自衛艦が集結して大規模な軍事演習が行われるなか、沖合に正体不明の巨大な物体が出現する。それは、地球からの友好的な呼びかけに応じて飛来したエイリアンの母船だった。しかし、呼びかけを行った科学者たちの意図とは裏腹に、エイリアンは次々と未知の武器を繰り出し、激しい攻撃を仕掛けてくる。その戦いの最前線に立たされたのは、演習に参加していた米海軍の新人将校アレックス・ホッパーと、彼がライバル心を燃やす自衛艦の指揮官ナガタだった。
弱点も戦略も読めないエイリアンに対し、知力と体力の限りを尽くして立ち向かう海の精鋭たち。果たしてエイリアンの攻撃の目的は何なのか。アレックスとナガタはそれを阻止することができるのか。そして、彼らは地球を壊滅の危機から救うことができるのだろうか……。

この映画は浅野忠信のハリウッド本格進出2作目(1作目はナタリー・ポートマンらと共演の「マイティ・ソー」)であり本作はユニヴァーサル映画の100周年記念作品でもあることから、ここで存在感を見せつければ渡辺謙と並んで国際派俳優としての地位を気付けそうだ。
ストーリー的には環太平洋諸国合同軍事演習(リムパック、Rim Of The Pacificの略称)で立ち寄ったハワイから始まり、そのハワイでは訓練前にスポーツに興じたり、また、アレックスとストーンのホッパー兄弟の関係、シェーン提督の娘サムとアレックスの恋人関係なども間に挟まれるものの、話しの中心は艦隊と宇宙侵略隊とのバトルである。
我々には嬉しいことに浅野忠信が途中からその働きを認められて艦長として指令を出す立場に「昇格」することだ。もう、ここから先はハリウッド・スターのリーアム・ニーソンではなく浅野忠信がずばり主役になる。

この戦闘シーンはCGのオンパレードだが、もうこの手のCGに触れる機会が多いだけに違和感は無い。あのタイヤのお化けのような兵器は斬新だった、こんな武器があるのか?と感心した。宇宙からの侵略隊の弱点を見破り的確な作戦を授けた浅野艦長の活躍もあって、敵はハワイにある通信施設から宇宙へ向かって交信することで援軍を求めていることが判明し、それを阻止してメデタシメデタシで、最後はアレックスがシェーン提督に娘サムとの交際を恐る恐る願い出るシーンは笑えた。


嶋の逆転満塁弾も実らずSBに3連敗

2012-04-08 23:42:47 | 野球・埼玉西武ライオンズ2012

2012プロ野球観戦記録NO.8
×埼玉西武 5 ー 7 福岡ソフトバンク○

チ  ー  ム 
福岡ソフトバンク

埼玉西武ライオンズ

【球場】
西武ドーム3塁側 内野A

【責任投手】
○新垣2勝0敗
Sファルケンボーグ5S
●岡本篤0勝1敗

【投手-捕手】

(ソ
)新垣、岡島、金澤、森福、ファルケンボーグ-細川、山
(西)石井、武隈、岡本篤、松永、野上、ゴンザレス-炭谷、星孝

【本塁打】
ペーニャ1号(ソ)、嶋1号(西)

【観戦評】
今日の試合前のセレモニーは名球会投手である工藤氏の始球式があり、工藤氏がライオンズのユニフォームを纏って捕手役にナベQ監督、打席には秋山監督が入った。工藤氏の投球は山なりのカーブ?でホーム手前でワンバウンドし苦笑いを浮かべていた。3人共に西武の黄金期を支えたメンバーであるのは言うまでも無い。

SBには昨年から負けてばかりで、今年こそはと意気込んでいたのですが早くも連敗を喫してむかえた3戦目です。先発は左腕石井と新垣でした。
試合は今日もSBに先制される重い展開で4回にはペーニャに特大の本塁打を打たれて0-4に。それでも今日は打線が奮起して、4回裏には嶋のタイムリー、そして5回裏に嶋の満塁本塁打で一気に逆転し西武ドームはライオンズファンの大歓声に包まれた。



これで勝てば嶋のヒーローインタビューだった筈。折角の逆転劇も束の間、6回と7回に追加点を許してしまい結局は5-7で敗れて本拠地でSBに屈辱の3連敗。打線が5点を奪ったが、今度は投手陣が打ち込まれてしまっての敗戦。
それにしても連敗中の投手起用、代打の層の薄さ、繋がらない打線、ベンチワークの拙さ等等言いたいことは多いのですが、我慢するしかないのかな?でも、地元での3連敗だけは避けてもらいたかった...。

                                【2012プロ野球観戦履歴】

NO. 日 付 球  場 本拠地チーム

対戦チーム

  スコア   先発投手 先発投手 勝利投手 メモ
1 3/04 東京ドーム 読売 埼玉西武 ● 0-4 ○ ホールトン オープン戦
2 3/10 東京ドーム 侍ジャパン 台湾代表 ○ 9-2 ●   田中 林英傑 田中 震災復興支援試合
3 3/11 横浜スタジアム 横浜DeNA 埼玉西武 ○ 3-2 ● 山本 石井 高崎 オープン戦
4 3/18 西武ドーム 埼玉西武 阪神 ● 3-6 ○ 十亀 岩田 岩田 オープン戦
5 3/20 西武ドーム 埼玉西武 中日 ○ 3x-2 ● 西口 吉見 ゴンザレス

オープン戦

6 3/28 東京ドーム アスレティックス マリナーズ ○ 4-1 ●  コローン バルガス ケリー MLB開幕カード
7 4/7 西武ドーム 埼玉西武 福岡ソフトバンク ● 2-4 ○ 涌井 岩嵜 岩嵜  
8 4/8 西武ドーム 埼玉西武 福岡ソフトバンク ● 5-7 ○ 石井 新垣 新垣  

あ~あ、今年も昨年の再現か?SBに本拠地で連敗、ナカジの通算150号も実らず

2012-04-07 09:56:03 | 野球・埼玉西武ライオンズ2012

2012プロ野球観戦記録NO.7
×埼玉西武 2 ー 4 福岡ソフトバンク○

チ  ー  ム 
福岡ソフトバンク

埼玉西武ライオンズ

【球場】
西武ドーム3塁側 ベンチサイドシート

【責任投手】
○岩嵜2勝0敗
S森福1S
●涌井0勝2敗

【投手-捕手】

(ソ
)岩嵜、岡島、金澤、森福-細川
(西)涌井、星野、岡本篤、松永、MICHEAL-炭谷、星孝

【本塁打】
中島1号=プロ通算150号(西)、小久保1号(ソ)

【観戦評】
今日の試合前のセレモニーは名球会投手である工藤氏の始球式があり、工藤氏がライオンズのユニフォームを纏って捕手役にナベQ監督、打席には秋山監督が入った。工藤氏の投球は山なりのカーブ?でホーム手前でワンバウンドし苦笑いを浮かべていた。3人共に西武の黄金期を支えたメンバーであるのは言うまでも無い。

昨年はSBに5勝15敗と大きく負け越したことがシーズンを通しての成績に大きく響いたので、今年こそはこのカードせめて互角に、その為には本拠地で最低でも勝ち越さないと昨年の二の舞になってしまう。
それでも今季初対戦のこのカード、初戦は9回表に抑えのゴンザレスが打たれて敗れたので、今日は何としてもやり返さないと3連戦での負け越しが決まってしまいます。

先発は開幕投手涌井とSBは岩嵜。涌井は札幌での登板が不甲斐なかったので、エースなら今日はピシッと行きたいところ。序盤の3回まではSB打線を完全に封じ込め、4回裏、遂に待望の先取点を奪う。それは中島のプロ通算150号本塁打で、岩嵜の低目の変化球(フォークかな?)を見事にすくいあげた一発だった。

ところが、その直後の5回表、涌井は先頭の小久保に3-0とボールが先行した4球目を不用意に投げてソロ本塁打を浴びてあっと言う間に同点にされ、スタンドも呆気に取られてしまう。更に、もう1点を奪われ逆転まで許してはチームのムードも悪く、一度はヘルマンの同点打で2-2まで行く。

エースがこれではベンチの継投策もハマらず結局2-4で昨日に続いてこのカード連敗、マリーンズ戦からは3連敗となってしまった。
言いたい事は多いのだが、相変わらず打線が低調なので先発投手が頑張らないと勝ち目は無いのに、味方が先取点を取っても高卒ルーキーみたいに3-0から本塁打を打たれては...。今年もSB戦は苦労しそうな気配濃厚ですね。

                                            【2012プロ野球観戦履歴】 

NO. 日 付 球  場 本拠地チーム

対戦チーム

  スコア   先発投手 先発投手 勝利投手 メモ
1 3/04 東京ドーム 読売 埼玉西武 ● 0-4 ○ ホールトン オープン戦
2 3/10 東京ドーム 侍ジャパン 台湾代表 ○ 9-2 ●   田中 林英傑 田中 震災復興支援試合
3 3/11 横浜スタジアム 横浜DeNA 埼玉西武 ○ 3-2 ● 山本 石井 高崎 オープン戦
4 3/18 西武ドーム 埼玉西武 阪神 ● 3-6 ○ 十亀 岩田 岩田 オープン戦
5 3/20 西武ドーム 埼玉西武 中日 ○ 3x-2 ● 西口 吉見 ゴンザレス

オープン戦

6 3/28 東京ドーム アスレティックス マリナーズ ○ 4-1 ●  コローン バルガス ケリー MLB開幕カード
7 4/7 西武ドーム 埼玉西武 福岡ソフトバンク ● 2-4 ○ 涌井 岩嵜 岩嵜  

 


映画『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』~アカデミー賞受賞作品

2012-04-02 12:59:13 | アメリカ映画 2012

12-30.ヘルプ~心がつなぐストーリー
■原題:The Help
■製作国・年:2011年、アメリカ
■上映時間:146分
■字幕:石田泰子
■観賞日:4月1日、新宿武蔵野館(新宿)



□監督・脚本・製作総指揮:テイト・テイラー
◆エマ・ストーン(ユージニア・スターキー・フェラン)
◆ヴィオラ・デイヴィス(エイビリーン・クラーク)
◆ブライス・ダラス・ハワード(ヒリー・ホルブルック)
◆オクタヴィア・スペンサー(ミニー・ジャクソン)
◆ジェシカ・チャステイン(シーリア・フット)
◆アリソン・ジャネイ(シャーロット・フェラン)
◆シシー・スペイセク(ミセス・ウォルターズ)
◆シシリー・タイソン(コンスタンティン・ジェファーソン)
◆メアリー・スティーンバージェン(エレーン・スタイン)
【この映画について】
“ヘルプ”とは南部の上流家庭で働く黒人メイドの事。黒人であるというだけで卑劣な暴力の犠牲になる事も珍しくなかった60年代を舞台にした新人作家キャスリン・ストケットのデビュー小説「ヘルプ」を、同郷であるミシシッピ州ジャクソン出身の新人監督テイト・テイラーが自ら脚本も手がけ映画化した本作は、ユーモアと抑制の利いた演出が功を奏し、登場する女性たちが極上のアンサンブルを見せてくれる。
悲しみと怒りを秘めたエイビリーンを演じるヴィオラ・デイヴィス、親友ミニー役のオクタヴィア・スペンサー、彼女に救われるジェシカ・チャスティンら誰もが奥行きのある人物としてスクリーンの中で輝いている。オクタヴィア・スペンサーはアカデミー賞助演女優賞を受賞している。(この項、gooより一部転載しました)
【ストーリー&感想】
1960年代前半のアメリカ南部。大学を卒業したスキーターがミシシッピ州ジャクソンの町に戻ってきた。ボーイフレンドもできないスキーターは母シャーロットの心配の種だが、本人は結婚よりも作家になることを夢見ている。地元の新聞社に就職したスキーターの初仕事は、家事に関するコラムの代筆だった。家事の知識がないスキーターは、実家のメイドのコンスタンティンに知恵を借りるつもりだったが、ひさしぶりに帰った実家に彼女の姿はなかった。問いつめるスキーターに、母は言葉を濁す。

スキーターは友人エリザベスの家のメイド、エイビリーンに話を聞くが、取材を続けるうち、自分をとりまく南部の上流社会への疑問が芽生えてくる。そんな中、同級生のリーダー格、ヒリーは黒人が不潔だと主張し、各家庭に黒人メイド専用トイレを設置させる活動をしていた。ヒリーに感化されたエリザベスも屋外にエイビリーン用のトイレを造らせる。そんな仕打ちにも黙って従うエイビリーンの姿に、スキーターは胸を痛めた。
黒人メイドの現実を伝える本を書きたいと、ニューヨークの編集者スタイン女史に電話をすると、メイドたちの証言がとれるなら出版できるという答えだった。スキーターはエイビリーンにメイドの苦労話を聞かせてほしいと頼むが、頑なに断られた。南部で黒人が自由にものを言うことは、身の危険を意味しているのだ。だが、エイビリーンの親友で、ヒリーの家で働いていたミニーが、家族用のトイレを使用したために解雇されたことをきっかけに、エイビリーンはスキーターの取材に応じることを決意する。そしてその小さな一歩は数多くの勇気へと広がり、やがて彼らを取り巻く社会を根底から揺るがす大事件へと発展していくのだった……。

この作品は黒人の地位がいかに低く集団で声を上げることさえ出来なかった時代背景を元に、白人の理不尽なまでの高圧的な態度が強調されていた。最近の映画ではこうしたテーマは余り描かれていなかったのだが、今回はこれをど真ん中に持ってきた。
キャストも良かった。アカデミー賞助演女優賞を受賞したオクタヴィア・スペンサーやヴィオラ・デイヴィスの黒人女優と、高飛車な態度を取り続けるブライス・ダラス・ハワードの演技は目立っていた。その他のキャストも負けず劣らずの芸達者ぶりだった。また、出演者の衣装や音楽の良さも引き立っていた。
エイビリーンがクビになって去っていくラストシーン。彼女の姿をカメラが少しずつ引いてエンドロールへと突入するのだが、これが中々印象的だった。


映画『スーパー・チューズデー ~正義を売った日~』 を観て

2012-04-01 23:29:41 | アメリカ映画 2012

12-29.スーパー・チューズデー ~正義を売った日
■原題:The Ides Of March
■製作国・年:アメリカ、2011年
■上映時間:101分
■観賞日:4月1日、新宿ピカデリー(新宿)

 

□監督・製作・脚本:ジョージ・クルーニー
◆ジョージ・クルーニー(マイク・モリス知事)
◆ライアン・ゴスリング(スティーヴン・マイヤーズ)
◆フィリッピ・シーモア・ホフマン(ポール・ザラ)
◆ポール・ジアマッティ(トム・ダフィ)
◆マリサ・トメイ(アイダ・ホロウィッチ)
◆エヴァン・レイチェル・ウッド(モリー・スターンズ)
◆マックス・ミンゲラ(ベン・ハーペン)
◆ジェフリー・ライト(トンプソン上院議員)
【この映画について】
トップスターでありながら、監督としてもリベラルで質の高い作品を発表しているジョージ・クルーニー。本作はそのクルーニーの監督第4作目。大統領予備選の大勢が決まる、“スーパーチューズデー”を前に、そのスタッフの駆け引きを描く、政治サスペンス。今回、クルーニーは大統領候補役で、主人公はその予備選を支える若い上昇志向の強い広報官。
共演は「ラブ・アゲイン」のライアン・ゴズリング、「マネー・ボール」のフィリップ・シーモア・ホフマン、「ハングオーバー!!史上最悪の二日酔い、国境を越える」のポール・ジアマッティ。(この項、gooより転載しました)
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
アメリカ合衆国大統領の座をめざし、民主党予備選に出馬したマイク・モリスは、選挙ツアー最大の正念場を迎えようとしていた。ペンシルベニア州知事として政治家の実績を積んだモリスは、ハンサムで弁舌に優れ、カリスマ性も十分。そのうえ清廉潔白な人柄と揺るぎない政治信条で多くの有権者を魅了し、ライバル候補のプルマン上院議員をじわじわと引き離しつつある。

来る3月15日のオハイオ州予備選に勝利すれば、その勢いに乗って共和党候補をも打ち破り、ホワイトハウスの主になることはほぼ確実。いよいよ一週間後に迫ったスーパー・チューズデーの決戦に全米の注目が集まっていた。
モリスを支えるのは、ベテランのキャンペーン・マネージャー、ポール・ザラと、広報官スティーヴン・マイヤーズ。ある日、スティーヴンのもとに、プルマン陣営の選挙参謀トム・ダフィが電話をかけてくる。極秘の面会を求められ、一度は拒んだスティーヴンだが、何らかの情報提供をちらつかせるダフィの言葉巧みな誘いに負けてしまう。ダフィの目的は、スティーヴンを自陣営に引き抜くことだった。

だがモリスに心酔しているスティーヴンは、その申し出を即座に拒絶。その夜、スティーヴンは選挙スタッフのインターンである若く美しい女性モリーとホテルで親密な一夜を過ごす。
翌日、スティーヴンはダフィとの密会の件をポールに打ち明け、謝罪するが、何より忠誠心を重んじるポールの怒りは想像以上だった。二人の間には亀裂が生じ、ダフィとの密会は新聞記者アイダにも嗅ぎつけられてしまう。圧倒的優勢を見込んでいたスーパー・チューズデーの雲行きも怪しくなり、スティーヴンを取り巻く状況はまたたく間に悪化していった。
そんな中、ポールからクビを宣告されたスティーヴンは、プルマン陣営への寝返りを決意するが、態度を豹変させたダフィにすげなく門前払いされてしまう。怒濤の嵐が吹き荒れるスーパー・チューズデー前夜、正義を売る者たちの最後の壮絶な駆け引きが始まった……。

G・クルーニーは俳優としては様々なタイプの作品に出演して一つの枠に拘らないのだが、監督作は硬派なテーマを撮る傾向にあるようだ。今回の作品はアメリカ大統領選を巡る裏話的なもので、G・クルーニーよりむしろ売り出し中のライアン・ゴスリングを主演に据えている。ライアン・ゴスリングは私も好きな俳優で、ここでは選挙参謀の役で、モリス候補の人柄に惚れ込んで選挙参謀としてスタッフ入りした。
しかし大統領選を巡って対立候補との駆け引きやネガティヴ・キャンペーンの話題や相手陣営との引き抜き、更には、大物議員との密約などの話題も盛り込んでいる飽きない作りとなっていた。
ストーリー的にはG・クルーニー演じるモリス知事と若い選挙スタッフの女性との密会を嗅ぎつけたマイヤーズがモリスを呼び出して問い詰めるシーンは、仮にモリスが大統領選で当選したら、知り過ぎたスタッフとしてどういう扱いを受けるのか気になってしまった。
それにしても洋の東西を問わず、政治家の下半身スキャンダルは政治家としては脇の甘さに繋がり運良く権力の座に就いても、対立陣営に嗅ぎつかれたら政治生命の危機に陥るのは明らか。

俳優陣では主役級の2人より脇を固めるポール・ジアマッティやフィリップ・シーモア・ホフマンンの個性的な演技が光っていたのは流石だった。


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