kintyre's Diary 新館

野球(西武ファン)や映画観賞記等を書き綴っています。野球のオフ期には関心の高いニュース等も取り上げています。

北朝鮮が張成沢氏を死刑、反逆罪で即日執行「人間のクズ」と張氏を罵倒

2013-12-14 21:22:32 | 時事ニュース・海外

 北朝鮮国営の朝鮮中央放送(ラジオ)は13日早朝、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の叔父で後見人とされた前国防委員会副委員長の張成沢(チャン・ソンテク)氏に対して、12日の国家安全保衛部特別軍事裁判で死刑判決が下され、即時執行されたと報じた。
ラヂオプレス(RP)が伝えた。張氏は解任されるまで国防委員会副委員長を務めていたほか、労働党政治局員だった。故金正日総書記の妹の金慶喜氏の夫で、金第1書記の後見役として金氏の権力基盤構築を支援するとみられてきたが、同時に実力者だった張氏は金氏にとって最大の脅威でもあった。張氏の妻である金慶喜氏とは執行直前に金正恩の指令により離婚していたとの報道もあるが、一部では今年になってから体調不良が伝えられていた金慶喜氏は、実は認知症を患っているとの情報もあるようで、既に、人物の見分けもつかないほど進んでいるとも言われている。

中央放送は、同裁判所が張氏に対し「敵らと思想的に同調し、わが共和国の人民主権を転覆する目的で敢行した国家転覆陰謀行為が共和国刑法第60条に当たる犯罪を構成することを確証した」と指摘。「凶悪な政治的野心家、陰謀家であり、万古の逆賊である張成沢を革命の名の下に人民の名の下に厳しく断罪、糾弾し刑法第60条により、死刑に処すものと判決を下し、即時執行された」と伝えた。

張氏の動向については秋頃から急に側近が粛清されているとの報道が度々なされていて、本人の動向にも注目されていたなかで、アントニオ猪木参議院議員の訪朝時に面会した写真が公開されてから間もなくの失脚だったので、既に、その頃には今回のシナリオが反張派から描かれていて金正恩第1書記に進言されたのだろう。
従来は親族が粛清されることは無かったのだが、張氏の処刑後は、張氏が密かに担ぎ出そうと画策していた長男の金正男(キム・ジョンナム)氏の身辺にも危険が及ぶ可能性があるかも。金正男については中国当局の監視下にあるとされ、日本のTV局が何度か直撃インタビューを試みている人物というより、かつてドミニカ旅券で不法入国を試みて日本当局に身柄を拘束された人物でもあるあの人だ。

張氏は故金正日総書記時代からの側近中の側近というよりは身内であった人物で、日朝間の拉致問題にも深く関わっていた人物とされていたことから、拉致問題の解決に何らかの影響が出るのは間違い無いだろう。


ボストン爆弾テロ 身柄拘束の容疑者、重傷も命に別条なし

2013-04-20 18:31:04 | 時事ニュース・海外

米ボストン・マラソンのゴール付近で爆弾が爆発し、3人が死亡、170人以上が負傷したボストン爆弾テロ事件で、ボストン市警は、逃走していた実行犯の一人で、米国籍のチェチェン人、ジョハル・ツァルナエフ容疑者(19)を拘束したと発表した。
AP通信などによると、2容疑者はロシア・チェチェン近辺で生まれたチェチェン人で、約10年前に米国に移住し、最近になって米国籍を得たという。同通信は、FBIが2011年にタメルラン容疑者を外国政府の要請に基づいて聴取していたと報じた。
タメルラン容疑者は、熱心にボクシングをしていたことで知られた。同容疑者の知人のウェブサイトによると、同容疑者はボクシングの米国代表になる夢を持っていたが、怪我の影響で断念していた。



オバマ米大統領は、ジョハル容疑者の逮捕を受け声明を発表し、「今回の悲劇の重要な一章が終わった」と発言。その上で「必要なあらゆる資源を投入し、何が起きたのかを解明する」と動機や背後関係について捜査を徹底する考えを示した。

アメリカ捜査当局のテロに対する執念を感じさせるような捜査だった。爆発当初は容疑者像を絞り切れてず焦りの色が濃かったが、そこで役に立ったのは「防犯カメラ」だった。
日本でもそうだが、最近の重要犯罪はこの防犯カメラとDNA鑑定を抜きにしては語れないようだ。防犯カメラの映像分析でチェチェン出身の兄弟があぶり出されたのだが、兄は死亡し弟も重体とのことだが、果たして弟が回復したとして事情聴取でどこまで踏み込んだ聴取が出来るのかが重要だ。
そもそもチェチェン出身の兄弟が何故米国内でロシアを標的にせずボストンマラソンで無差別テロを敢行したのか謎が多い。また、テロ組織の援助は無かったのかも捜査の関心になるだろうが、背後関係を徹底的に調査して解明しないと、また何時の日かテロ事件が起きないとも断言出来ないだけにFBIの捜査に注目が集まることでしょう。


アルジェリア人質事件、10邦人全員死亡確認

2013-01-25 23:36:14 | 時事ニュース・海外

アルジェリア南東部イナメナスの天然ガス関連施設で起きた人質事件で政府は24日夜、最後まで安否が不明だった日本人1人の死亡を確認した。菅(すが)官房長官が緊急記者会見で明らかにした。事件後所在が不明だった日本人10人全員が死亡していたことになり、事件は最悪の結末を迎えた。10人死亡の情報を菅氏から知らされた安倍晋三首相は「あまりにひどすぎる。残念だ」と語った。
この事件に関してはアルジェリア政府が、人質となっている出身国の報道関係者への入国査証を発行していないそうで、日本のニュースも現地TV局の映像と、生存者から提供された映像の粗い素材から判断するだけで、首都アルジェから1000キロ以上離れたリビヤ国境近くの砂漠で何があったかリアルタイムで知ることが出来ず、イライラが募るばかりだった。



菅官房長官によると、首都アルジェに運ばれていた国籍不明の遺体を日本の警察関係者らが鑑定。遺体は損傷が激しく身元確認には時間がかかるとされていたが、さまざまな遺留品の中でも決め手となったのは指輪だったそうだ。

事件に巻き込まれた日本人のうち生存者7人と、既に死亡が確認されていた9人の遺体を乗せた政府専用機は24日アルジェリアを出発し、25日午前7時前に羽田空港に到着した。

死亡が確認された日本人は次の通り。

▽新谷正法(あらたに・ただのり)さん(66)
▽伊藤文博(ふみひろ)さん(59)
▽緒方弘昭(ひろあき)さん(57)
▽川畑圭右(けいすけ)さん
▽木山聡(さとし)さん(29)
▽後藤康次(やすじ)さん
▽内藤文司郎(ぶんしろう)さん(44)
▽渕田(ふちだ)六郎さん(64)
▽前川秀海(ひでみ)さん
▽山田隆さん

この中で「木山」さんは確か、どこかの国のTV局に英語でインタビューに応えている様子(音声だけだが)がニュースで流れていたが、それそのものもテロリスト側に言わされているような内容だった。だが、死亡リストに名前があるのだから、その後、情勢の急変があったのだろうと推測される。

犠牲者の冥福をお祈りいたします。


北朝鮮ミサイル発射! 「重大な挑発行為」

2012-12-12 22:59:51 | 時事ニュース・海外

藤村官房長官は、北朝鮮が人工衛星と称するミサイルを発射したことを受けて開催された安全保障会議の後、記者会見し、北朝鮮のミサイル発射は安全保障上の重大な挑発行為だと非難した。また、野田首相から、米韓中ロなど関係諸国と連携し対処するよう指示があったことを明らかにした。



藤村官房長官によると、北朝鮮のミサイル発射を受けて、野田首相から、1)ミサイルが通過したと判断される地域に重点をおき落下物などによる被害がないか確認、2)北朝鮮の今後の動向を含めた情報収集を一層徹底、3)米韓中ロはじめ関係諸国と連携しつつ対処すること──について指示があった。

今朝の朝刊ではミサイルに何らかの不具合が生じて解体中との見出しが躍っていただけに、虚をついた形での発射には日本政府もそうだが、米国や韓国も慌てたのではないだろうか?
特に韓国は記者会見で記者からの厳しい追及を受けていたが、わが国では民間閣僚の森本防衛相が予想の範囲内だったようなニュアンスを会見で語っていたが、果たしてどこまでよそうしていたのかは疑わしい。

結局、ミサイルは搭載した衛星が軌道に乗ったとされていることから、4月に失敗した打ち上げの今回の成功の裏にはイランからの技術協力があったと噂されているが、イラン側は国際社会の批判を恐れてか否定している。

4月の連絡体制の不備を反省したのか、政府は今回の発射から発表まで5分という短い時間で行われたことで前回の失敗を教訓と出来たようだが、米国の監視衛星頼みの情報収集だけに頼らない体制作りが今後の課題だろうか?


北朝鮮・金正日総書記が死去、後継に三男・正恩氏

2011-12-19 22:24:59 | 時事ニュース・海外

北朝鮮の国営テレビとラジオは正午から特別放送を行い、最高指導者の金正日(キムジョンイル)・朝鮮労働党総書記が「17日午前8時半、現地指導に向かう列車内で肉体的過労のため死去した」と発表した。

69歳だった。国営朝鮮中央通信は「金総書記が心筋梗塞を起こし、心原性ショックを併発した」としている。金総書記は、核兵器・弾道ミサイル開発を主導し、日本人拉致事件にも深く関与していた。
同通信は、三男の正恩(ジョンウン)氏(28)の統治に移行すると正式に伝えた。ただ、北朝鮮が今後、権力移行期に不安定化する可能性は高い。1994年の金日成(キムイルソン)主席死去後、1997年10月に総書記に就くなど17年にわたり独裁体制を敷いてきた。
今後は正恩氏が後継者になると発表されたが、20代と若いことから金正日総書記の義弟である張成沢(チャン・ソンテク)氏を中心とした集団指導体制へと移行される可能性も指摘されている。

金総書記が亡くなったという報道は、私はこの日、休暇で外出中で駅売店の見出しで知った。以前にも何度か暗殺説や病死説が流れたことがあったが、その都度、デマであったことが判明するが、今回は国営放送が正式に死亡を発表したが、亡くなったのが「17日午前8時半」と伝えられており、空白の2日4時間弱の間に何があったのだろうか?
この間、日本においては日韓首脳会談が京都で行われており、日韓首脳も死去に関する情報は持ち合わせていなかったことになる。

日朝間には拉致問題という大きな未解決問題が横たわっており、日本人拉致を金日成政権時代に直接指揮していたとされる金正日総書記の死で、この問題が前進するかは不透明だ。


リビア・カダフィ大佐死亡で42年の独裁に幕

2011-10-21 23:55:34 | 時事ニュース・海外

リビアの反カダフィ派「国民評議会」ナンバー2のジブリル氏は、最高指導者だったカダフィ大佐が死亡したと述べた。リビアでの大規模デモ開始から約8か月を経て、約42年間にわたった独裁体制は完全に幕を閉じることになる。全土制圧を受け評議会は近くリビア「解放」を宣言、1か月以内に暫定政府を発足させる方針。
反カダフィ派のシルト攻撃は午前8時ごろに始まり、最後の攻防は約90分間続いた。北大西洋条約機構(NATO)のフランス空軍機は、シルト付近を走行中のカダフィ派の軍用車を空襲。車両100台がシルトから離れようとし、カダフィ大佐はその中の1台にいたとの情報もある。

 

大佐一行は「ここで数グループに分散した」。大佐自身は、同隊長ら5人の兵士とかつての国防相アブーバクル・ユーニス氏とともに近くの下水管に逃げ込んだ。すぐに反カダフィ派部隊が駆けつけ銃撃戦となった。だが、間もなく警護兵の一人が叫んだ。「ご主人様(大佐)がここにいる。負傷している!」。戦闘に加わった兵士の一人は「カダフィが(銃撃戦を)やめるように指示したのだと感じた」と話す。
兵士らに「撃つな、撃つな」と叫び、下水管から引きずり出された大佐は「一体どうした? 何が起きてる?」と語ったという。このとき大佐は脚や背中に重傷を負っていたもようだ。
反カダフィ派兵士が携帯電話で撮影したとみられる動画では、大佐はその後、乗せられていた車両のボンネットから兵士に髪をつかまれ、どこかに連行された。血まみれで服がはだけ、頭髪は薄く足取りは弱々しい。

「カダフィ大佐の身柄確保」のニュース速報がTV画面に流れた時は、「大佐は両足を負傷し救急車で搬送」されたとの報道だったが、その速報から間もなく「大佐死亡説」が直ぐに流れ、やがて大佐死亡を反カダフィ派が発表したがアメリカ当局は未確認情報として発表には疑問符が一部で付いていた。しかし、それも携帯画面による粗い映像ながらカダフィ大佐が拘束された直後の様子がニュース映像として世界を駆け巡るようになると、その映像の直後に何者かに射殺されたとの確定情報に変って行った。
どうやら命乞いをしたカダフィ大佐に向かって19歳の民兵が発砲し、それが致命傷になったという説と取り囲んだ群衆や民兵らに殴り殺された説の二つが有力となっている。

リビアはカダフィ大佐の死をもって42年の独裁体制にピリオドを打った形になったが、反カダフィで結束していた「国民評議会」も決して一枚岩ではなく、カダフィに替わる国民が一致して推す後継者が居る訳でもなく、部族社会のリビアにおける指導体制の早期構築は困難を極めそうだ。
また、この内戦で無政府状態に陥っていたことと市街戦で主な町は破壊されたので復興への道筋も付けなければならないが、リビアには欧米諸国が欲しがる石油埋蔵量が豊富だ。早くも、カダフィ後を睨んで欧州主要国から資源獲得に向けて熱い視線を送られている。この富を如何にして国家再建の為に結び付けるかが、新政権の最重要課題であり、国民の期待に応えられないと再び国民の不満が爆発するでしょう。


ビンラディン容疑者、イスラマバード郊外で殺害

2011-05-02 23:15:40 | 時事ニュース・海外

バラク・オバマ米大統領は、テレビで緊急演説し、2001年9月11日の世界貿易センタービルへの旅客機自爆攻撃を含む米同時多発テロ事件の首謀者として手配していた国際テロ組織アルカイダの最高指導者、ウサマ・ビンラディン容疑者(サウジアラビア出身)を殺害し、遺体を収容し水葬にしたと発表した。AP通信などによると、ビンラディン容疑者はパキスタン・イスラマバード郊外のアボタバードでの住居に家族と滞在中だったところを、軍の特殊部隊が主導する作戦で息子と共に殺害された。

オバマ大統領は昨年8月の時点で、パキスタン国内のビンラディン容疑者の潜伏先に関する情報を得たとの報告を受け、先週になって行動を起こせると判断。「本日、私の命令で、米国は潜伏先を標的とした作戦を実行した」と述べた。
ブッシュ前大統領は「この画期的な成果は米国の、世界中で平和を求める人々の、そして01年9月11日に愛する人を失ったすべての人々の勝利を示す。テロとの戦いは続く。しかし米国はきょう、どんなに長い時間がかかっても裁きはもたらされるという明白なメッセージを発信した」と述べた。

アメリカはブッシュ前大統領の頃から、「生死に関わらず(dead or alive)必ず捕まえる」と明言していたのだが、10年経てアメリカは遂にビンラディン容疑者を追い詰め殺害した。そして、殺害直後に、イスラム教は通常遺体を埋葬するそうだが、埋葬する場所がテロリストたちの新たな聖地と化することを懸念し水葬にし遺体は海に「棄てた」そうだが、アボダバードは内陸地であり米側がどこで水葬したのかは現時点では明らかにされていない。
ビンラディン容疑者の殺害に成功したアメリカだが、これでテロが終焉する訳ではなくアルカイダNO.2のザワヒリ容疑者(エジプト出身)を中心とした組織に変貌していくことが想像される。アルカイダ本体は既に米側の睨みが利いているのか資金源の締め付けも厳しく資金的に苦しいとされているが、アルカイダは国際テロ組織のネットワークなので、傘下の組織が報復をする可能性は否定出来ず、オバマ大統領の演説にもあったが、今後もテロ警戒を怠る訳には行かないようである。


NZ地震、日本人不明27人に 救助作業は難航

2011-02-23 20:09:28 | 時事ニュース・海外

NZ首相「死者はさらに増える見通し」

強い地震に見舞われたニュージーランド南島のクライストチャーチは被災後2日目の夜に入り、救助活動が継続された。余震が続いているのに加え、2次災害も懸念されることから、約300人とされる不明者の捜索作業は難航しているもようだ。
富山市立富山外国語専門学校の学生ら日本人の安否不明者は、その後、奈良女子大の学生1人の安否も依然分かっておらず、日本時間23時現在、TVでは27人の安否が不明と伝えている。


日本政府は66人で編成された災害援助隊の派遣を決め、成田空港を飛び立った。現地では、多くの日本人が閉じ込められた語学学校「キングズ・エデュケーション」の入居ビルの倒壊現場で救助に当たる。


リビア・カダフィ大佐、出国説を否定も政権は崩壊寸前!

2011-02-22 20:14:51 | 時事ニュース・海外

リビア反政府デモ、首都で多数の死者

中東の衛星テレビ、アルジャジーラによると、反政府デモが拡大したリビアの首都トリポリや近郊都市で、戦闘機などが一斉にデモ隊や市民に対する空爆を始めた。
最高指導者カダフィ大佐の安否については、イギリスのヘイグ外相がベネズエラへ向けての国外逃亡を示唆する発言をしたが、カダフィ大佐自身が現地のTVに登場し、辞任や国外出国を明確に否定した。
デモについては21日だけでトリポリで約250人が殺害されたとの情報もあり、15日夜にデモが始まって以来、初の無差別虐殺が行われた模様。一連の武力弾圧による死者は計500人近くに上った。
この武力弾圧に関しては、既に軍部の一部が市民への発砲や爆撃を拒否しているとの報道もあり、外国人の傭兵が市民に発砲をしているとの証言がある。


カダフィ大佐は1969年にクーデターを主導し、当時は大尉で27歳の若さで実権を掌握。それ以来、約41年間、最高権力者の座にあるが、後継者を誰にするかについては明言を避けてきた。
リビアには憲法はなく野党もなく議会もなく、まさにカダフィ大佐による独裁指導体制が41年も続いていた。この41年は君主制の国家以外では最長の長期政権であり、強権政治により国民の不満は封じ込められていたが、隣国のチュニジアとエジプトの長期政権が崩壊し、その原動力となった反政府デモはリビアにも飛び火し、遂に、カダフィ政権も崩壊の危機を迎えた。
かつてはテロ支援国家としてアメリカを仮想敵国として対立し、国際社会で孤立していたリビア。カダフィ大佐は国民の不満をそらす意味でもアメリカとの対決姿勢を明確にしていたが、結局は21世紀に入って二男の薦めもあり対米関係を見直し、一転して米国と和解した。
しかし、和解したことで仮想敵国は無くなり、国民の不満をそらす相手がなくなり、そして遂に国民の不満はピークを越えた。


ムバラク・エジプト大統領が辞任、軍に権限委譲

2011-02-12 23:22:48 | 時事ニュース・海外

ムバラク政権が遂に崩壊

エジプトのスレイマン副大統領は、国営テレビで声明を発表し、ホスニ・ムバラク大統領が大統領職を辞任し、全権限を軍に移譲したと明らかにした。
これに先立ち、ムバラク氏は、家族とともに首都カイロの大統領宮殿を離れ、同国東部の紅海のリゾート地シャルムエルシェイクに移った。ムバラク氏は10日深夜に国営テレビで演説し、即時辞任を拒否する考えを示していたが、これに反発して激化した反政府デモの圧力に抗しきれず、30年に及んだ長期強権体制はアルジェリアのベンアリ政権に続いて崩壊した。
タハリール広場を埋め尽くした市民は、大統領辞任の知らせを聞くと同時に、歓喜で沸き返り、18日間の戦いをかみしめるように、喜びに浸っていた。
市民は、「国民はムバラクをクビにしたぞ!」、「ムバラク去って、エジプトは自由になった」などと話した。

オバマ米大統領は11日、エジプトのムバラク大統領の辞任を受けてホワイトハウスで声明を読み上げ、「エジプト国民は声を上げ、それは聞き届けられた。エジプトは、2度と同じにはならない」と述べ、平和的なデモを続けてきたエジプト国民を称賛した。

昨年末の時点で誰がこのような事態を想像しただろうか?そもそもはアルジェリアのベンアリ政権が民衆のデモで大統領が辞任に追い込まれサウジアラビアへ脱出したことがきっかけになった。
この事態を知ったエジプト国民を始めとして、ヨルダンやイエメンにまで飛び火し、アラブ世界の独裁長期政権はアルジェリアに続いてエジプトでも崩壊した。また、前述のイエメンでも現大統領が次期大統領選への出馬を断念する声明を発表したが、未だに国は騒乱状態が続いているとのことだ。

アルジェリアもエジプトも、どちらも若い世代が蜂起して政権を追い込んだように、その原動力はやはりネットだった。ネットで社会に不満を持つ若い世代の声があっと言う間に国内に広がり、デモを組織し政権崩壊へと追い込んだ。
ただし、現政権を打倒したまでは筋書き通りだが、野党側にカリスマ的指導者は見当たらないのはアルジェリアもエジプトも共通している。更に、独裁者を追い出しても次の政権運営プランは無く、結局は軍による一時的な統治を許すことになる。
エジプトの背後にあるアメリカのオバマ政権は、表向きは民衆の力による政権交代を評価しているが、ムバラク政権崩壊後に原理主義政党である「ムスリム同胞団」が台頭するとの懸念もあり、ムバラク政権の崩壊は痛しかゆしだ。
そして、このアラブ2国での政権崩壊を警戒しているのがアジアの中国と北朝鮮だ。両国では厳しい言論統制で、エジプトの件は殆ど報道されていないそうだ。アラブ世界とは政権の運営スタイルが異なるものの、特に、中国はウイグル族などイスラム教徒の少数民族を国内に抱えているだけに気になることでしょうね。

 


北朝鮮砲撃で韓国側の死者4人に!

2010-11-24 00:00:00 | 時事ニュース・海外

韓国の海洋警察当局は、北朝鮮に砲撃された延坪島(ヨンピョンド)で、海兵隊基地建設工事に従事していたとみられる民間人男性2人(60歳と61歳)の遺体が見つかったことを明らかにした。
警察当局は昨日の北朝鮮からの砲撃で死亡したとみている。韓国政府は砲撃事件の国連安全保障理事会への提起に向け検討に入る一方、李明博大統領がオバマ米大統領と電話協議し、合同軍事演習などを通じて北朝鮮への軍事圧力を強化することで一致した。

日本政府は、北朝鮮による韓国砲撃を受け、全閣僚をメンバーとする対策本部(本部長・菅首相)を設置、第1回会合を首相官邸で開いた。
首相は「一般市民が住む地域への砲撃は許し難い蛮行で、強く非難する。韓国だけでなく、我が国を含む東アジア情勢に対して憂慮すべき事態を生み出している」と指摘した。そのうえで「韓国、米国と強く連携して対応したい。北朝鮮に強い影響力を持つ中国にも北朝鮮を抑えていく努力を求めることが必要だ」と強調した。
砲撃はその後ストップしているが、また、北朝鮮が砲撃を再開する可能性も残されているが、国際社会から今回の砲撃は当然ながら非難を集中的に浴びているので、当面は静観するでしょう。ただ、そういう一般常識的な考えが及ばない国家だから、油断は禁物だ。今回の砲撃は、金正恩(キム・ジョンウン)が後継者に指名されて間もない時期に発生したことと無縁ではなさそうだ。それにしても今回の砲撃は、未だに朝鮮半島が戦争状態であると再認識させられた。

 


チリ鉱山落盤事故、奇跡の33人全員救出に成功

2010-10-14 23:24:18 | 時事ニュース・海外

チリ北部コピアポ近郊のサンホセ鉱山に作業員が閉じ込められた落盤事故で、12日夜に開始された救出作業は13日午後9時55分(日本時間14日午前9時55分)、33人全員を無事引き上げて完了、全世界?が注目していた史上空前の救出作戦は事故発生から69日ぶりに大成功のうちに終わった。
当初はX'mas頃に救出の見込みとされていたが、世界各地から救援への救いの手が差し伸べられ、予定より2カ月以上も早い今日、全員の無事生還にこぎつけた。
特殊カプセルを使って深さ622メートルの坑道から作業員を引き上げる救助作戦は12日深夜にスタート。13日夜にかけて作業員が相次いで地上に帰還した。チリ当局は救出に当たり、長期間の地下生活を送っていた作業員に太陽光から目を保護するサングラス(マリナーズのイチローも使用)を着用させるなど、配慮を重ねた。

救出された作業員は肺、心臓、皮膚、心理的影響に関する精密検査を受けている。当初36~48時間を要するとみられていた救出作業は慣れるにつれて加速。トラブルもなく開始から22時間36分で作業員全員が救出された。
この救出劇の裏側では、引き上げの際に作業員が身につけるヘルスメーターは日本製(パナソニック社のようだ)で、地下の様子をモニターする画面はソニー社製品だった。
早速、映画会社からオファーが殺到しているそうだが、映画好きの私は、この救出劇が無事成功に終われば、これは絶対に映画化されるのではと思っていた。色々な角度からストーリーを構築で出来るし、世界中でこの事故のニュースが報道されているので映画としての認知度も高いことから、いずれ映画化されると思います。

作業員一人一人には様々な人間模様があるようですが、兎に角、全員が生還出来たことを祝って上げたいですね。

 


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