13-46.モネ・ゲーム
■原題:Gambit
■製作年、国:2012年、アメリカ
■上映時間:90分
■料金:1,800円
■観賞日:5月25日、TOHOシネマズ六本木ヒルズ(六本木)
◇コリン・ファース
◇キャメロン・ディアス
◇スタンリー・トゥッチ
◇アラン・リックマン
◇トム・コートネイ
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
美術鑑定士のハリーは、長年メディア王シャバンダーのもとで働いていたが、彼の横柄さと人使いの荒さには我慢できないものを感じていた。印象派絵画のコレクターであるシャバンダーが、かねてからモネの連作「積み藁」を探していることを知っていたハリーは、知人の退役軍人ネルソン少佐が描いた贋作を利用して大金を巻き上げることを計画する。
かつて「積み藁」が飾られていたゲーリングの別荘を急襲したパットン将軍の部下の孫娘、PJを仲間に加え、もっともらしいバックストーリーを付け加えたことで、シャバンダーはすっかり信用、ハリーの鑑定を裏づけに、シャバンダーが贋作に支払った大金を手にめでたく逃亡……となるはずであったが、「悪知恵は働くものの大胆さには欠ける」ことには衆目の一致するハリーの計画は、当初から挫折の連続で……
この作品は1966年公開の「泥棒貴族」のリメイクらしく、リメイクの企画そのものはもっと前から進行中だったそうで紆余曲折を経てこの配役に落ち着いたそうだ。
「英国王のスピーチ」でアカデミー賞を受賞して格が上がったコリン・ファースがフランス印象派の巨匠として日本でも有名なモネの贋作を丁稚上げてアラン・リックマン演じるメディア王シャバンダーに買わせて一泡吹かせるというのが大まかな流れでありネタバレでもある。ストーリー的には特に捻りは無いのだが、途中で何度か企みが発覚しそうになったり、シャバンダーの邸宅でライオンに追いかけられそうになったりと笑えるシーンも随所にあって楽しめた。それと、最初は「何でこんな場面で日本人セールスマン軍団」が出て来るのか不思議に思っていたが、これが最後の最後に重要なシーンで絡んでくるのには笑った。
メディア王シャバンダーを演じるのがハリポタ・シリーズでも有名なアラン・リックマンで、彼のコミカルな演技がここでは観ることが出来る。
コリン・ファースがロンドンの老舗ホテルで下着姿でロビーを歩くシーンや、キャメロン・ディアスがテキサスのカウガール丸出しでロンドンを闊歩するなど、このメンツでコメディ・タッチ全開なのには笑えたが、トム・コートネイ一人だけが真面目ぶっている点にも注目だ。そのキャメロン・ディアスの下着姿が何度か登場するが、巨乳系女優では無いのでこれを最後にした方が良いかも...個人的な感想ですが。