12-32.君と歩く世界
■原題:De Rouille Et D'os(英題:Rust And Bone)
■製作年、国:2012年、フランス・ベルギー
■上映時間:122分
■観賞日:4月14日、新宿ピカデリー(新宿)
■料金:1,800円
□監督・脚本:ジャック・オディアール
□脚本:トーマス・ビデガン
◆マリオン・コティアール(ステファニー)
◆マティアス・スーナーツ(アリ)
◆アルマン・ヴェルデュール(サム)
◆セリーヌ・サレット(ルイーズ)
◆コリンヌ・マシエロ(アナ)
◆ブーリ・ランネール(マルシャル)
◆ジャン=ミシェル・コレイア(リシャール)
【この映画について】
両脚を失い絶望した女性が、ひとりの男性との出会いを経て再び人生に希望を見出していく姿を描いた人間ドラマ。主演は「エディット・ピアフ 愛の讃歌」のオスカー女優マリオン・コティヤール。監督は「真夜中のピアニスト」「預言者」の名匠ジャック・オーディアール。南仏アンティーブの観光名所マリンランドでシャチの調教師として働く女性ステファニーは、事故で両脚を失う大怪我を負い、失意のどん底に沈む。
そんなある時、5歳の息子をひとりで育てているシングル・ファーザーのアリと出会い、不器用だが真っ直ぐなアリの優しさに触れたステファニーは、いつしか生きる喜びを取り戻していく。(この項、映画.comより転載しました)
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
南仏アンティーブの観光名所マリンランドのシャチ調教師、ステファニーは、シャチのショーを指揮している最中にステージが崩壊、両足を失う大怪我を負ってしまう。過酷なハンディキャップを抱tえ、生きる希望さえ失っていく日々。そんな失意のどん底に沈んだステファニーの心を開かせたのは、彼女自身にとっても意外な人物だった。
ナイトクラブの元用心棒で今は夜警の仕事をしているシングル・ファーザー、アリ。彼は他者への愛を表現する術を知らない不器用な男であったが、他の人々のように同情心でステファニーに接するのではなく、両足がないことを知りながら彼女を海の中へと導いていく。やがてステファニーは、どこか謎めいていて獣のように野性的なアリとの触れ合いを重ねるうちに、すでに諦めていた生きる喜びを呼び覚まされ、自らの意思で未来へ踏み出す力をつかみ取っていくのだった……。
アカデミー受賞女優マリオン・コティアールの最新作は片足を失った女性の話。水族館でシャチのショーを指揮するステファニーは、興奮したシャチに襲われ足を失ってしまい、シングルマザーとしても生きる望みを失い絶望感の中で生きている。そんな中でこちらも未婚の父であるアリと出会うが、彼の「生業」は拳一つで生きるストリートファイターで夜警の仕事と掛け持って生活をしている。
未婚ながら子供がいる二人が出会い、どちらも恋愛に不器用なタイプの人間でありながらアリは何とかステファニーを立ち直らせたいとするが、彼女は怪我以降心を閉ざしてしまう。
人間としてはダメ男の部類に入りそうなアリ、そんなアリのストレートで不器用な生き方にどこか惹かれるステファニー。二人の関係は一度は破綻しかけるが、片足を失った自分を「障害者」としてではなく一人の女性として付き合い肉体関係まで結んだアリと最後はハッピーエンド的な終りで、これで二人の人生は共に前進することになる?お互いの子供同士はどういう関係になっていくのかな。
マリオン・コティアール、かなり難しい役柄だったと思うが、車椅子での演技は流石アカデミー受賞女優でこれがこの映画の最大の見どころだった。
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