kintyre's Diary 新館

野球(西武ファン)や映画観賞記等を書き綴っています。野球のオフ期には関心の高いニュース等も取り上げています。

どこよりも詳しい!ポール・マッカートニー東京ドーム公演11.19リポート VOL.2

2013-11-21 11:34:26 | 音楽

           【詳報!ポール・マッカートニー東京ドーム公演】

VOL.2ではポールのステージでの様子を可能な限りレポートします。ライヴを楽しみながらもポールのトークも可能な限りメモしましたが、広い会場ゆえに聞き取り辛い時もありましたので、『完全収録』ではありませんのでご了承ください。また、トークの訳はあくまでも私の翻訳なので、ステージのスクリーンを丸写しにしたものでは無いので併せてご理解下さい。

1.Eight Days a Week(1964)
19:20,会場が暗くなって一斉に歓声が上がり主役ポールの登場を待ちわびる東京ドームを埋め尽くした5万人余りの観衆。両翼ポール(ファウルとフェアゾーンを分ける為の棒です)際から野球開催時は両チームの応援席も開放していてこちらも満席でした。
20分遅れでポールとメンバーがステージに登場。ポールはベースを抱えて演奏、ライヴ初登場曲で一気にボルテージは上がりました。
ポールのトーク:「Thank You」
2.Save Us(新曲)(2013)
ここでいきなり新譜からのナンバーが登場。従来はウィングス時代の「Junior's Farm」でした。演奏が終わると丁寧にお辞儀するポール。
ポールのトーク:「コンバンハ、トーキョー。タダイマー。」
3.All My Loving(1963)
ステージにビートルズ時代の映像が流れる中をポールが歌う。キーボード担当のウィックスはここではギターで演奏に加わる。
ポールのトーク:「Thank You」「アリガトー、オーケー、コンバンモ、ニホンゴガンバリマス。デモ、エイゴノホウガトクイデス。



4.Jet(1973)
ポール着ていた上着を脱いでギターを抱える。ここで登場したのが、昨日までのListen to What the Man Saidでは無くジェットに変更された。ジェットはウィングス時代の人気が高いロックナンバーで自分も大好きで、ファンの人気も高く「Jet!」のパートでポールが拳を上げるのと同時にファンも拳を上げるのが定番だ。でも、 Listen to What the Man Saidも大好きな曲なので聴きたかった~。
ポールのトーク:「Glad to be back in Japan,Tokyo」(東京に戻ることが出来て嬉しいです)
5.Let Me Roll It~Foxey Lady(1973)
名盤「Band On The Run」からのナンバーが続く。エンディングから続く形でジミヘンの「Foxey Lady」へと移行してから終わる。
ポールのトーク:「Thank You.アリガトー、ドウモアリガトー」「...a tribute to late great Jimi Hendrix.I was very lucky to know Jimi a little bit in the 60's when he came to London,a great guy...」ポールがジミヘンへ捧げると言っていた訳を語っていた。全てを聞き取れなかったが、ジミヘンが1967年にロンドンへ来ていたときに、ポールへ共演しないかと連絡が来たそうで、丁度その頃は、「Sgt.Pepper's」が完成したばかりで結局共演は実現しなかったが、ジミヘンは「Great Guy」だと褒めていた。大体そんな内容でしたので、細かい英文は掲載出来ません。
6.Paperback Writer(1966)
ギターチェンジして演奏。途中、レコードとは違うリフがあった。演奏終了時にスタンドに向かって手を振るポール。
ポールのトーク:「Thank You.アリガトー」「ツギノキョクハダンセイノタメデス」
7.My Valentine(2012)
ポール、ギターからピアノへ。前のアルバムから唯一の披露曲。
ポールのトーク:「Thank You.This One's For Wings Fan.」(次の曲はウィングスファンへ)と行って両手で「W」のポーズを取ってから演奏へ。
8.Nineteen Hundred and Eighty-Five(1973)
これも名盤「Band On The Run」からの曲で、ポールがピアノを力強く演奏しながら歌うプログレっぽい雰囲気を持っている。これも私の好きな曲。
やはりウィングス時代の曲は同時進行で聴いていたのでライヴで聴けると嬉しいです。
ポールのトーク:
「Thank You」
9.The Long and Winding Road(1970)
言わずと知れた名曲でポールはウィングス時代からステージで演奏している。この曲をフィル・スぺクターが過剰なアレンジを施した事に激怒していたのは有名な話だが、ポールはステージで演奏する際にはウィックスがオーケストラパートをなぞる時や、シンプルにピアノで演奏するバージョンとある。今回はウィックスのオケパートは控え目でロックバンドらしい演奏スタイルを貫いていました。
ポールのトーク:「Good People Tokyo」「ツギノハ、リンダノタメニ、カキマシタ」
10.Maybe I'm Amazed(1970)
ポールがザ・ビートルズ解散直後に発表したソロ作からの曲でウィングス時代からファンの間でも人気が高い一曲。演奏が終わると観衆に手を振りアコギへ持ち替える。
ポールのトーク:「アリガトー」「Having A Good Time?」(楽しんでいるかい?)
11.Things We Said Today(1964)
ここからはアコギに持ち替えてアコースティック・ナンバーが続く。ポールのショウはこの様に必ずアコースティック・パートがある。前日までは「I've Just Seen a Face」だったようで、今日は「今日の誓い」へ差し替わりました。今から49年前の曲とは思えない何時までも輝きを失わない曲ですね。
ポールのトーク:
「Thank You,Thank You.Thank You Very Much」
12.We Can Work It Out(1965)
ここではウィックスはアコーディオン、エイブはタンバリンに持ち替え。ジョンのパートは二人のギタリストがハーモニーで加わる。演奏が終わるとポールは別のアコギへ持ち替える。
ポールのトーク:「We Gonna Have a Party Tonight.」(今夜はパーティーだぜ~)
13.Another Day(1971
)
ウィックスはアコギへ。エレキ1、アコギ3、ドラムスの変則編成での演奏。平凡なOLの1日を歌った曲で1971年にシングル発売されたアコギ中心の演奏が印象的な曲。演奏が終わるとポールは再び別のアコギへ持ち替える。
ポールのトーク:「サイコー、サイコー」。
14.And I Love Her(1963)
エイブはパーカションに。これもアコギが良い味を出すバラード。演奏終了後、観衆に手を振るポール。
ポールのトーク:「Thank You,Thank You Very Much.Way back in 1960's there was lot of trouble particulary in the south states of America.Of civil rights and we heard all about this news in England and i wanted trying write a song that anybody in America in the south heard about it and might just help them we are going through this troubles,that's this next song OK? I hope you understood the translation,because i do.」ここでは次の「Blackbird」を書いた時のことをポールが話していた。1960年代にアメリカの南部の州では公民権を巡る運動が活発であることを知って、この曲を書くことで運動家の人たちに少しでも希望を持たせられればと思った、とポールが語っていました。一部、聞き取れませんでしたが、大体の内容は合っていると思います。
15.Blackbird(1968)
ポールのアコギのテクは光る曲。ポールはこの手のフォーク調の曲は得意ですね。これはウィングス時代から演奏している。
ポールのトーク:「アイシテマス、トーキョー。オーケー、ツギノウタハJOHNのタメデス。JOHNにハクシュヲ。Thank You.」
16.Here Today(1982)
ジョン・レノン追悼曲としてポールが1982年に「Tug Of War」に収録されていた曲で、ポールがジョンとの思い出をレコードでは弦楽四重奏をバックに歌うが、ステージではポールのアコギ一本での演奏。ラストの部分の歌詞「For you are in my song」(君(ジョンの事)は僕の曲の中に何時でも居るから)は泣かせますね。演奏終了後は派手な塗装を施した通称マジカル・ピアノへ。
ポールのトーク:「We like to do a song from our new album.Song is called NEW.」(次の曲は新譜NEWからの曲でNEWです。)
17.New(新曲)(2013)
NEWと言う名の新曲でアルバムの中では一番ポップで「Penny Lane」を思わせる曲調が特徴的でポールはステージのセンターでピアノを演奏。
ポールのトーク:「This is also from our new album.」(次も新譜NEWからです)
18.Queenie Eye(新曲)(2013)
新曲が2曲続きました。
ポールのトーク:「All right.Thank You.アリガトー、OK.スバラシイOK.」
19.Lady Madonna(1968)
ポールのステージではウィングス時代からの定番曲。演奏終了後、ポールはアコギへ持ち替える。
ポールのトーク:「Thank You,Thank You Very Much.OK,Yeah!Oh Yeah!」「This next song is from movie Yellow Submarine.」(次の曲は映画イエロー・サブマリンからです)
20.All Together Now(1969)
ウィックスがハーモニカを演奏。ザ・ビートルズ時代の曲だがどちらかと言えばレアな曲だが楽しく能天気な歌詞が特徴で個人的には好きな曲。
ポールのトーク:「イイネ~。OK.Thank You.This song is from album "Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band"」(次の曲はアルバムSgt.Pepper'sからです。)
21.Lovely Rita(1967)
アルバムSgt.Pepper'sからの曲。
ポールのトーク
:「Thank You,Lovely Rita.Ok,Would loke to do a song from our new album.」
22.Everybody Out There(新曲)(2013)
これも新譜からで4曲目。ポールのシャウトが乗ってきた証拠だ。演奏終了後アコギをチェンジする。
ポールのトーク
:「Wowowowow」「Oh Yeah!」「Thank You」
23.Eleanor Rigby(1966)
ここではポールのアコギとウィックスのキーボードのみの演奏。ストリングス演奏はウィックスがキーボードで再現。2人のギタリストはコーラスで参加。
ポールのトーク:「Thank You,All right.Next song is also from "Sgt.Pepper's"(どうも、次の曲もアルバムSgt.Pepper'sからです)



24.Being for the Benefit of Mr. Kite!(1967)※ジョン・レノンの曲
ポールがベースに持ち替えてジョンの曲を歌う。発売当時はステージで再現不可能とまで言われていたが、ウィックスのキーボードであの難しい浮遊感が違和感なく再現されていた。中間部ではドームの天井に緑、ピンクのレーザー光線が交錯していた。
ポールのトーク:「Thank You,All right.」「ツギハ、ジョージノ、タメデス。ジョージニ、ハクシュヲ。」
25.Something(1969)※ジョージの曲
ポールがジョージ所有のウクレレを持って登場。前半部はウクレレの独奏で、中間部のギターソロ部分からバンドメンバーが加わりポールもベースに持ち替えて演奏。前の曲とこの曲はポールの曲では無いが、鬼籍に入った二人の持ち歌を追悼の意味でポールが歌った。
ポールのトーク
:「Thank You.アリガトー。Thank You,Thank You George for writing beautiful song.」(どうも、素晴らしい曲を作ったジョージに感謝。)「So,in this next song we would like you to join in with the chorus.」(次の曲では皆に一緒にコーラスに参加してもらいたいね)「イッショニウタオウヨ!」
26.Ob-La-Di,Ob-La-da(1968)
後半パートに入るこの辺から盛り上がってきた。日本でも人気が高いこの曲はノリが良いのでドーム内には「オブ・ラ・ディ・オブ・ラ・ダ」の大合唱が響く。
ポールのトーク:「イイネ~、Yeah!」
27.Band on the Run(1973)
これもポールのライヴでは定番曲で人気が非常に高いので有名。曲は3部構成で少しずつ盛り上がって「バ~ンドオンザラ~ン」の大合唱がここでもドーム内に響いた。
28.Back in the U.S.S.R.(1968)
これも非常に盛り上がる曲で観衆もノリノリ状態が続く。ザ・ビートルズの録音時にポールはドラムスとギターを担当したが、ここでは本職のベース。
ポールのトーク:「Thank You.スバラシイ~。」
29.Let It Be(1970)
ポールがピアノの前に座り定番曲のこれを演奏。場内はカラフルなペンライトが鮮やかだった。
ポールのトーク:「Let it Be,Thank you.」
30.Live and Let Die(1973)
ウィングス時代からポールのステージでもっとも迫力を感じさせるのがこの曲の演出である。ウィングス時代はマグネシウムをこれでもか、と言わんばかりに使用していた。今回のステージでは炎が凄い勢いで吹き出してスタンドからは一瞬ステージが見えなくなるほど炎が高く舞い上がるので盛り上がる。演奏終了時にポールがおどけた表情で耳をふさぐ仕草で観衆を和ませていた。
ポールのトーク
:「アリガトー
31.Hey Jude(1968)
観衆の誰もが楽しみにしているこの曲。東京ドームに「ラ~ララ、ラララ~ラ~、ラララ~ラ~ヘ~イ・ジュード」がこだまする。これも定番の演出だが、ポールが「ダンセイダケ」「ジョセイダケ」と煽り、再び男女関係無くララララ~が鳴り響く。



曲が終わってポールとメンバーが一旦ステージに揃ってあいさつをし手を振って袖に下がる。だが、拍手は鳴り止まず観衆のアンコールを求める声が続く。そして、2分位過ぎた頃だろうか?ポールが大きな日章旗を持ってステージに、他のメンバーは英国旗を持ってステージへ再登場。
ポールのトーク:「You Want To Hear Some More!」(もっと聴きたいか~い。)

~Encore1~
32.Day Tripper(1965)
ポールがベースを抱えて登場、ウィックスはタンバリン。
ポールのトーク:「Thank You,アリガトー。」「モットキキタイ?」「モットキキタイ?」
33.Hi, Hi, Hi(1972)
ウィングス時代のナンバーで当時からライヴの最も盛り上がる場面で演奏されていた。発売当時は歌詞がワイセツだと物議を醸したが、確かに歌詞内容を精査するとそう聞こえるが、今では何の違和感も感じず観衆も聴いていると思います。ドライヴ感があって私の好きな曲です。
ポールのトーク:「Ok,Thank You.ドーモ。」「モットキキタイ?、イイゼ、トーキョー」
34.I Saw Her Standing There(1963)
Get Backと交互に演奏されるみたいで、今日はこっちだったので個人的には嬉しかった。ザ・ビートルズはこの曲から始まっていることを考えると、今から50年の歴史を感じさせないポールの力強い演奏とヴォーカルは流石の一言に尽きる。高音部は多少きつそうだがノリは最高に良い。

ここで1度目のアンコールが終了し、ポールは大相撲の四股を踏むパフォーマンスをして袖に下がった。ここでも盛大な再登場を願う拍手が鳴り止まず、ポールはアコギを持って一人でステージへ。と言う事はあの曲だ。
「Thank You,You're Great Audience.I'd Like to dedicate this song to people of Fukushima.」(どうも、今日の観衆は素晴らしいです。次の曲は福島の人たちに捧げます。)

~Encore2~
35.Yesterday(1965)
ポールのアコギとウィックスがキーボードで弦楽四重奏を再現する演奏で、他のメンバーはお休み。
ポールのトーク:「モットキキタイ?」「Ok,Let's rock.」(さあ、ロックしようぜ。)
36.Helter Skelter(1968)
メンバーが再び揃って、ハードなロックナンバーが登場。ウィックスはアコギ、ポールはベースに持ち直しての演奏だが、ザ・ビートルズでのレコーディングではギターだった。スピード感ある曲調とポールの絶叫が特徴的で、曲に合せてバリライトが目まぐるしく動いていた。開始から2時間以上が過ぎているのにポールのヴォーカルは衰え知らずなのが凄い、だって、この曲は絶叫調だからアンコールでは辛い筈なのにそんなのは一切感じさせなかった。
ポールのトーク:「Wow!アリガトー トーキョー。モウカエルジカンデス。」ここでポールはツアークルーとバンドへの賛辞を惜しまず、特にクルーの優秀さを褒めていました。「We would like to thank you」(皆さんに感謝します)
37.Golden Slumbers / Carry That Weight / The End(1969)
ショウの最後の曲は通称アビー・ロード・メドレーの3曲だ。最初、ポールはピアノで入り、途中からはギターに持ち替えての演奏。

ポールのトーク:「トーキョー、マタアイマショウ。See you next time.マタネ~」

22:00,2時間40分に渡るショウは終りました。可能な限り、ポールのトークを再現してみましたが、ポールのライヴを観た人も観れなかった人も様子が掴めたでしょうか?ポールは曲間でステージの足元の日本語アンチョコを駆使して、観衆に日本語と英語で積極的に呼びかけました。英語のパートはスクリーンに和訳が表示されるので分かり易かったでしょうが、自分の席からは翻訳は見え辛かった。最初の来日時よりポールのトークが格段に上達?して一曲ごとに話していて、観衆は身近に感じたと思います。
ファンの年齢層は60代位の「ザ・ビートルズ世代」から50代の自分のような「ウィングス・ソロ世代」、その親から影響を受けた若い世代と幅広く世代を超えた人気を誇っているのが分かります。各世代によって聴きたいレパートリーは異なるでしょうが、やはり、ザ・ビートルズの曲が多くなるのは当然だと思いました。自分の感想としてはウィングス・ナンバーももっと聴きたかったのは、やはり、ポールはウィングス時代に2度日本公演がおじゃんになっていますからね、その辺の曲は聴きたかった。

ポールはステージを去る際に「see you next time」と言っていたので、それが近いうちにあることを信じて待ちたいと思います。


どこよりも詳しい!ポール・マッカートニー東京ドーム公演11.19リポート VOL.1

2013-11-20 23:13:30 | 音楽

      【詳報!ポール・マッカートニー東京ドーム公演】

待ちに待ったポールの日本公演は京セラドームでの2回(大阪)を皮切りに、福岡での1回を挟んで、11/18からは遂に東京ドームでの3回の公演が始まりました。もう、既に、ポールのライヴの様子が一部TVで放送されたりしていますが、今回のツアーもやはりザ・ビートルズの曲が中心の選曲で、そこに、1970年代のウィングスの曲とソロ名義でのヒット曲に新譜「New」から4曲を加えた全39曲の構成です。
ザ・ビートルズ時代の曲がメインなので、それ以外ではウィングスでの活動時は1970年代で、1980年代以降の曲は新曲を除けば2曲(7,16)だけなのは私の様なファンにはチョット寂しいですね。

【Tour Member】
Paul McCartney(Bass,Guitar,Piano)
Rusty Anderson(Guitar)
Brian Ray(Guitar)
Paul "Wix" Wickens(Keyboard,Guitar,Harmonica,Percussion,Tambourine)
Abe Laboriel,Jr.(Drums,Percussion,Tambourine)

ツアーメンバーは上記の4人で固定されているので演奏には安定感があるし、事実上のバンドリーダーである通称「ウィックス」がメインのキーボード以外にも多くの楽器をこなしているのが目立ちます。ポールは本職のベース以外にも2種類のアコギとやはり2種類のピアノを曲に合せて演奏していました。

【11.19セットリスト】曲名(発表時の名義)⇒発売時「収録アルバム(シングル発表の場合はシングル名)」⇒※発表年
1.Eight Days a Week (ザ・ビートルズ)「Beatles For Sale」※1964
2.Save Us(新曲)「New」※2013
3.All My Loving (ザ・ビートルズ)「With The Beatles」※1963
4.Jet(ポール・マッカートニー&ウィングス)(Listen To What The Man Saidから差し替わりました)「Band On The Run」※1973
5.Let Me Roll It (ポール・マッカートニー&ウィングス)「Band On The Run」※1973
6.Paperback Writer (ザ・ビートルズ)「Paperback Writer(Single)」※1966
7.My Valentine(ソロ)「Kisses On The Bottom」※2012
8.Nineteen Hundred and Eighty-Five (ポール・マッカートニー&ウィングス)「Band On The Run」※1973
9.The Long and Winding Road (ザ・ビートルズ)「Let It Be」※1970
10.Maybe I'm Amazed (ソロ)「McCartney」※1970
11.Things We Said Today (ザ・ビートルズ)(I've Just Seen A Faceから差し替わりました)「A Hard Days Night」※1964
12.We Can Work It Out (ザ・ビートルズ)「Day Tripper(Single)」※1965
13.Another Day(ソロ)「Another Day(Single)」※1971
14.And I Love Her (ザ・ビートルズ)「A Hard Days Night」※1964
15.Blackbird (ザ・ビートルズ)「The Beatles(White Album)」※1968
16.Here Today (ソロ)※ジョン・レノン追悼曲「Tug Of War」※1982
17.New(新曲) 「New」※2013
18.Queenie Eye(新曲) 「New」※2013
19.Lady Madonna (ザ・ビートルズ)「Lady Madonna(Single)」※1968
20.All Together Now (ザ・ビートルズ)「Yellow Submarine」※1969
21.Lovely Rita (ザ・ビートルズ)「Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band」※1967
22.Everybody Out There(新曲) 「New」※2013
23.Eleanor Rigby (ザ・ビートルズ)「Revolver」※1966
24.Being for the Benefit of Mr. Kite! (ザ・ビートルズ)♪ジョン・レノンの曲「Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band」※1967
25.Something (ザ・ビートルズ)♪ジョージ・ハリスンの曲「Abbey Road」※1969
26.Ob-La-Di, Ob-La-Da (ザ・ビートルズ)「The Beatles(White Album)」※1968
27.Band on the Run (ポール・マッカートニー&ウィングス)「Band On The Run」※1973
28.Back in the U.S.S.R.(ザ・ビートルズ)「The Beatles(White Album)」※1968
29.Let It Be (ザ・ビートルズ)「Let It Be」※1970
30.Live and Let Die (ポール・マッカートニー&ウィングス)「Live And Let Die(Single)」※1973
31.Hey Jude (ザ・ビートルズ)「Hey Jude(Single)」※1968
~Encore1~
32.Day Tripper(ザ・ビートルズ)「Day Tripper(Single)」※1965
33.Hi, Hi, Hi (ポール・マッカートニー&ウィングス)「Hi,Hi,Hi(Single)」※1972
34.I Saw Her Standing There(ザ・ビートルズ)(Get Backから差し替わりました)「Please Please Me」※1963 
~Encore2~
35.Yesterday (ザ・ビートルズ)「Help!」※1965
36.Helter Skelter (ザ・ビートルズ)「The Beatles(White Album)」※1968
37.Golden Slumbers / Carry That Weight / The End(ザ・ビートルズ)「Abbey Road」※1969

演奏曲目を年代別で分析するとザ・ビートルズのが62%強を占めている中で、一つのアルバムに固まらず満遍無く披露しているのが分かる。その反面、ウィングス時代のはアルバム「Band On The Run」から4曲を演奏するなど、このアルバムの人気の高さが分かる。ソロ名義では1970年代の2曲とジョン追悼曲「Here Today」は1982年の曲。だが、それ以降の1980年代から2000年代の曲は無し。この辺は過去のツアーで演奏されているのでカットされたのだろうが、1980年代の曲は過去にも殆ど披露されていないのは何故か?新曲は4曲披露されたが、この煽りで「Junior's Farm」「Your Mother Should Know」「Mrs.Vandebilt」辺りが削られた。何と2曲はウィングス・ナンバーだ、残念無念。

ザ・ビートルズの曲 23曲
※1963年 2曲「Please Please Me」「With The Beatles」
※1964年 3曲「Beatles For Sale」
※1965年 3曲「Help!」「Day Tripper」
※1966年 2曲「Revolver」「Paperback Writer」
※1967年 2曲「
Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band」
※1968年 6曲「The Beatles(White Album)」「Hey Jude」「Lady Madonna」
※1969年 3曲「Abbey Road」「Yellow Submarine」
※1970年 2曲「Let It Be」

ウィングスの曲 6曲
※1972年 1曲「Hi,Hi,Hi」

※1973年 5曲「Band On The Run」「Live And Let Die」
 
ソロの曲 8曲(新曲4曲含む)
※1970年 1曲「McCartney」
※1971年 1曲「Another Day」
※1982年 1曲「Tug Of War」
※2012年 1曲「Kisses On The Bottom」
※2013年 4曲「New」

ポールはツアー単位で数曲入れ替えをし、2002年の大阪公演で「Calico Skies」が突如披露されたように、今日の演奏曲目も何と3曲の入れ替えが生じました。今、日本公演は新譜「New」が発売された直後のタイミングもあってここから4曲披露されていますが、その4曲に加えて「Jet」が4曲目に11曲目に「Things We Said Today」がアンコール34曲目に「I Saw Her Standing There」が披露されました。「I Saw Her...」は「Get Back」と交互に演奏されていたものの、後の2曲は突然の披露でした。
「Jet」はウィングス時代からの定番曲でファンの人気も高い曲で、ウィングス時代の名曲「あの娘におせっかい」と交代となったようですが、個人的にはこちらを聴きたかった。でも、「Jet」なら納得です。もう1曲はザ・ビートルズ時代の「Things We Said Today」が「夢の人」と交代でした。こちらも以前のツアーで披露されていたので衝撃度は低かったものの、個人的にはこちらの曲の方が好きですね♪♪。
新譜からの4曲は日本公演前にアメリカやイギリスでのサプライズ・ギグで演奏していたのをYou Tubeでみていたので想定の範囲内でした。

ステージの構成としてはオープニングの「Eight Days A Week」は解散後初披露の曲で、掴みの一曲として相応しくファンの気分も最初から盛り上がりますねこれは。ここからの前半部はソロ、ウィングス時代の曲とザ・ビートルズ時代の曲を適度に混ぜて進み11~16はアコースティック・セットでポールもアコギに持ち替えています。
中盤に新譜から3曲を披露しながらもザ・ビートルズ時代の曲がここら辺から中心となり一気に進みます。鬼籍に入っているジョン、ジョージへの追悼曲としてザ・ビートルズ時代の曲が2曲と、ポールがジョンに捧げた「Here Today」を披露。「Something」は前半部はジョージのウクレレをソロで演奏、中間のギターソロ部分からポールはギターに持ち替える構成でした。
アンコール前で盛り上がったのは26~28と30~31の部分でした。26,27,31はポールと観衆の合唱がドーム内に響き30はウィングス時代からの定番ですが、ここではステージから炎が何度も爆発する演出で、ポールが歌い終わると「耳が聞こえないよ~」というオドケた表情がユーモラスでした。

アンコールの34は「Get Back」と交互で披露されているようです。ザ・ビートルズはこの曲で歴史が始まったのですが、50年前の曲を今でも違和感なく歌うポールはやはりスーパースターです。
2度目のアンコールはポールが一人でイエスタデイを歌い終わると、対照的な36でシャウトしまくり、37の通称アビー・ロード・メドレーで締めくくる約2時間40分のショウは幕となりました。このメンバーでのツアーはすっかり定着しているので、バンドメンバーも生き生きとして演奏し、ポールとの息も合っているようです。

明日の「VOL.2」ではポールのステージでの様子を中心にレポートします。


天皇陛下に手紙、山本議員にバッシングの嵐で窮地に

2013-11-03 10:13:31 | 政治

山本参院議員が園遊会で天皇陛下に手紙を手渡した行為に対して、閣僚や与野党から「議員辞職ものだ」(下村博文文部科学相)との批判や厳しい対応を求める声が相次いだ。
下村氏は記者会見で「(山本氏の行為を認めれば)行事で天皇陛下に手紙を渡すことを認めることになる。安易に看過してはいけない」と批判。自民党の石破茂幹事長も「見過ごしてはならない」と訴えるなど、山本議員への風当たりは強く、擁護する声は聞かれない。
野党からも民主党の松原国対委員長「議員辞職すべきだとの意見には非常に共感する」と強調し、日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長「陛下にそんな振る舞いをするなんて、あってはならないことだ」と述べるなど、野党議員からも山本議員を非難するコメントが集中している。

自民党などからは、参院議院運営委員会として山本氏の「除名」(議員辞職)処分などを含む懲罰動議の検討を求める意見が出ている。
ただ、参院議事課によると、昭和27年に両院協議会を急に退席した議員4人について懲罰委員会へ付託されたのを最後に、懲罰動議の例はない。「良識の府」として出処進退は自らが決断すべきだという建前論があるためとされている。辞職勧告決議案も法的強制力がなく、「居座ろうと思えばできる」(自民党幹部)ため、参院は対応に苦慮している。
参議院がよく「良識の府」と評されるが、そもそも解散の無い参議院は辞職しない限り任期6年と全うできる。衆議院と違い、様々なバックグラウンドを持った人物が立候補し当選する。山本議員のように俳優として芸能活動していた(私は彼が俳優として出演していた作品は観た記憶が無い)人物が当選し、このような問題を起こすことは過去にもある。所謂、タレント議員だが、中には、退路を絶って立派に議員活動に邁進し再選を果たしている議員もいる中で、山本議員のように今回の様な問題を起こしてしまう議員がいるのは残念だ。

みんなの党の渡辺喜美代表は、山本議員が園遊会で天皇陛下に手紙を手渡した行為について、「憲法の象徴天皇制に対する大変な勘違いだ。政治利用と言われてもやむを得ない」と批判した。
共産党の志位委員長も「憲法上、天皇は政治的な権能を有さず、政治的な対応を求めることは憲法の規定にそぐわない行動だ」と語った。共産党委員長からさえも山本議員を批判するコメントが出るなど、山本議員を擁護する議員は現時点でいないような状況に追い詰められている。 

この問題について、参院議院運営委員会の岩城委員長は1日、秋の園遊会で天皇陛下に手紙を手渡した山本議員を国会に呼び、事情聴取した。
山本議員は聴取後、記者団に「議会のお沙汰や意見は受け止める」と話したが「マスコミの皆さんが騒ぐことによって(天皇陛下の)政治利用にされてしまう」などと責任転嫁ともとれる発言も。自民党は、山本氏が自発的に議員辞職しない場合、辞職勧告決議案の提出を検討している。議運委理事会は5日に処分をめぐり再び協議する。

そもそも議員なら自分の主張を堂々と国会の然るべき場所で述べるのが責務であり、招待された園遊会で天皇陛下に手紙を渡すなどと言う行為は国会軽視でもある。本来は、国会の論戦の場で安倍総理大臣か担当大臣に委員会などで持論の正当性を訴えるのが山本議員に投票した有権者への義務ではないか?それを、マスコミが騒ぐからと責任転嫁をしているようでは呆れてしまう。

横田耕一九州大名誉教授(憲法学)は、今回の山本議員の行動について「天皇の権威を利用しようという意図があると言われても仕方がない」と指摘。山本議員が福島第1原発事故の被害状況を天皇陛下に知ってほしかったなどと説明していることについて「国会こそが『国権の最高機関』であり、本来は国会議員である自分たちが、国会の中で議論すべきことだ」と語った。


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