抜釘 ② 固っ！

父　綴ります。

『まずは、イメージします！。』　『はい！』

主治医と看護師スタッフさん達との息もピッタリ。　和やかさえ感じ取れます。

～今回も半身麻酔なので、手術中の会話がよく聞こえるんです、、、。～

 

やがて、チクチクッと刺抜きで引っ張られるような感じがし始めました。

たぶん電気メスで切り開く作業が始まったのでしょう、、。

～手術台の正面ボードに、鉄釘１１本と書き記されていたのを、怪訝に感じたんですけど～

 

２本目？３本目？くらいから、、、

『　固ッ！、うーん固い！』、　『ドライバーの柄が曲がりそうだ！』、『おお～ッ、疲れるぅ。』

嘉本先生の必死な様子が伝わってきました、、、。

それを聞いている私も、一本でも抜け残れば鉄板がはずれない、、とアセアセッ。

『　レスキュー具を使います！』

～強力なツールでやるつもりですねぇ（術前に説明を受けていた）～

グイィ、グイィ！

 

途中、『　ハンマー！』、『　ハイ一ッ』との声もありました。

スクリューねじの頭が、嘗めてしまうと大変なので、、。

～錆びたクギやネジの、膠着をほぐす効果狙いと同じ考えなんでしょう～

コン、コン、コーン。　コン、コン、コーン。

～ひゃあー、大腿骨にモロ響きますっ。～

 

看護師さんは、嘉本先生が的確な角度で道具扱いが出来るように、手術台を小まめに上げ下げ、、、。

　抜き出したスクリューネジの本数を確認、、、。

 

～でもだんだんと、金槌の音にも、先生の『　固いぃ！』の声にも慣れてきて、、、

　ここで寝ちゃうと、頑張ってる先生に申し訳ないィ、、、。～

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