MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.003 「ホーボー・ウィズ・ショットガン」 (2011年 86分 シネスコ)

2012-01-13 00:13:02 | 2012年劇場鑑賞
監督 ジェイソン・アイズナー
出演 ルトガー・ハウアー
   グレゴリー・スミス
   モリー・ダンズワース

   


新年3本目は滅多に行かないテアトル梅田での鑑賞
ここで見る映画は完全にノーマークで見る予定に入れたなかったんだけど、時間の都合が一番この映画よかったので見てきました
こういうB級アクションはあまり見る人が少ないだろう・・・と思ってたら平日に関わらず満席とは言わないまでも結構埋まってます
映画倫理委員会は本作を「修正不能」「ここ10年で最も酷い映画」と評価した残酷シーンが話題になってる(結局無修正で公開する配給会社の気合いに拍手)
日本で最も高いレイティングである「R18+」に指定されてるだけに凄いことになってるんでしょうな(「SAW」「ピラニア3D」ですらR15)

(あらすじ)

ある日、列車に無賃乗車してあてのない旅を続ける流れ者(ホーボー)の初老の男(ルトガー・ハウアー)が駅に降り立つ。
その町は犯罪組織のボス、ドレイク(ブライアン・ダウニー)が仕切っており、彼の二人の息子も殺人をはじめさまざまな悪事に手を染めていた。
そこでは警察も彼らの言いなりで、誰もが素知らぬ振りで暮らしており……



タランティーノとロドリゲスの「グラインドハウス」のフェイク予告編コンテストのグランプリ作の長編化の作品だけど、たしかに全体を覆う70年代風の味付けがいいです
オープニングの色調からして70年代風だし、赤を強調した色温度もこれから始まる血で血を洗うスプラッター映画を暗示してるよう・・・
映画の内容的には「狼よさらば」風のプロットに「続 荒野の用心棒」などのマカロニウェスタンテイストを盛り込んだ感じで、その辺の映画を好む人には楽しめるかもね

でも冒頭からマンホールを使った処刑シーンにびっくり!
こんなんよく考えつくな~と感心してしまう暇もなく噴きあがる血しぶきを浴びながら下着丸出しで踊り狂う女のカット!
この場面でこの映画に対するある種の覚悟を観客に付きつけてるようです
とにかく血だねの量がハンパでなく、少々オーバーすぎるほど血や肉片が飛び散ります



この映画の主人公演じるルトガー・ハウアーは久しぶりに「ウォンテッド」や「ヒッチャ―」などの80年代の主演作で見せた輝きを取り戻したような復活ぶり!
ホームレスの役がこんなに似合うとはね~情けも慈悲もない悪党相手にショットガン一丁で木端微塵に吹き飛ばしてしまう爽快感はまさにB級映画の醍醐味!
これを爽快と感じれるか必要以上に残酷として引いてしますかがこの映画を楽しめるかどうかの分かれ道ですね

出てくる悪党がこれまた適度な小悪党ってのがいいね~
まさにこの寂れた町だからこそ帝王君臨出来てるようなもんで、オーバーゼスチャーなボスはほとんどコミックの世界を思わせる
ここらが逆にこの映画の血生臭いドラマから少し緩ませる部分かもしれないね
でもやることなす事いずれも極悪で残虐な行為で、それだけに悪党の死に様にカタルシスを感じさせる
正月早々景気の良い直球勝負の映画が出てきたもんだ(関東では昨年公開されてたようだが)



★★★★★ 2012.1.12(木) テアトル梅田2 16:55 C-4

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