MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.099 「私の中のあなた」 (2009年 110分 シネスコ)

2009-10-13 00:05:30 | 2009年劇場鑑賞
監督 ニック・カサヴェテス
出演 キャメロン・ディアス
   アビゲイル・ブレスリン
   アレック・ボールドウィン



やたらと世間は最近連休が多い・・・
この日も3連休の2日目ってことで天候も行楽日和で皆さん、よい休日を満喫なさってることでしょう。
今日はアポロシネマ8でのレイトショーで話題の「私の中のあなた」を鑑賞。
話題作だから人も多いかと思ったが、意外とガラガラで拍子抜けでした

(あらすじ)

白血病の姉(ソフィア・ヴァジリーヴァ)に臓器を提供するドナーとして、遺伝子操作によって生まれた11歳のアナ(アビゲイル・ブレスリン)。
彼女はこれまで何度も姉の治療のために犠牲を強いられてきたが、母サラ(キャメロン・ディアス)は愛する家族のためなら当然と信じてきた。
そんなある日、アナは姉への腎臓提供を拒否し、両親を相手に訴訟を起こす。



久しぶりの難病モノの感動作品ですが、この映画は難病の本人と同時に彼女の妹に多きく焦点を当てています。
姉のドナーになるために言わば人工的な手法で産まれた妹なんですが、そんな技術があるなんてこの映画見るまで知りませんでしたね。
余命僅かな姉とその姉の命を握ってる妹の二人を中心に難病を抱える家族たちの苦しみや悲しみが描かれていきます。

しかしこう言う映画は意外と周りが明るく描かれ前向きな姿勢で描かれるんだが、この作品はなんとなく全編痛々しさに満ちてたように私は感じます。
ケイトが同じ白血病の青年と病院と知り合い互いに恋におちるんだが、普通のティーンエィジャーのようにデートして、電話がかかってきたらときめいてしまう・・・そんな微笑ましい場面も互いに難病なだけに悲しみが先に待ってる痛々しさ・・・しかしそんなつかの間の幸福がケイトに取って生きる希望へとなっていく。

感動作であるし、固い家族の絆も描かれるんだが、どうしてこんなに痛々しく感じるのか?
それはケイトを演じるソフィア・ヴァジリーヴァの悲壮なまでの名演ではないでしょうか。
スキンヘッドな上に顔がやつれて、顔色も悪く、笑顔もどこか寂しそう・・・そんな真に迫ったメイクと芝居がほんと画面から痛々しく伝わってくるのです。



そんなケイトのドナーとして産まれてきたアナが母親へ訴訟を起こすのだが、こういう展開はいかにもアメリカ的ですね。
でも、その真実が明かされる後半はこの姉妹の固い絆が大きな感動となっていく。
この映画はこの2人の名演が他のキャストを寄せ付けないほどの存在感で成功してると思います。
難病の姉とその姉のドナーとしていつも傍ににいる妹・・・2人で1人のような関係なんですが、姉が亡くなったとしても彼女の心の中にはいつも姉がいるであろう。
そんな固い姉妹の強い絆を感じました・・・邦題の意味もなんとなくそんな風に読み取れますね

また難病は本人だけでなく、家族全員に取っての戦いでもある・・・そんな思いで見てました。
そんな中で母親役のキャメロン・ディアスが鬼気迫る芝居は迫力ありました・・・オスカー狙えるかな?



☆☆☆ 2009.10.11(日) アポロシネマ8 スクリーン1 21:05 H-4

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