いち早くアカデミー賞候補の作品を見てきました
公開初日と言う事もありアポロシネマはレイトショーながらも結構な混み具合ですね
最初に出るシネマスコープの文字でワクワク!
まず度肝抜かれるのがオープニングの渋滞中の高速道路での大人数での歌とダンス!
長回しによる計算されたカメラワークに赤や青、緑などの原色カラーの衣装が横長のシネマスコープ画面に映えます
この作品がクラシカルなミュージカル映画である事を宣言してるかのようです
まさにこれこそ劇場で観るべき映画ですね
主人公2人の出会いもお互いの立場から描かかれ、そこから2人のラブストーリーが歌と踊りを交えて描かれる
夜景を見ながらのタップ、天文台のプラネタリウムでのファンタジックなダンス…まさに王道のミュージカル映画の展開です
しかしこの作品は単に歌って踊ってハッピーでなく、ハリウッドの光と影が中盤から作品を覆ってきます
いつしかこの作品がミュージカル映画である事を忘れてしまうほど歌が止み、2人の夢と現実に戸惑って行く姿が描かれます
この辺は正直ダレましたが…
最後までハッピー一直線でも良かったのに…と思ったりしますが、このへんがこの作品の非凡な所でクライマックスは切ないミュージカルとなっていきます
成功するためには時には犠牲を伴う時がある
ハリウッドのそんな姿を見せてくれる明るさと切なさの緩急織り交ぜたミュージカル映画でなかなかの秀作でした
ジョン・レジェンド扮するシンガーの下りもなかなか現実的な音楽界の一場面を見せてくれます
★★★★ 2017.2.24(土) アポロシネマ スクリーン4 20:40 E-3
しかし、この企画で『ラ・ラ・ランド』というタイトルをつけた時点で勝ち。
この監督さん、逆にこれからが楽しみ。
たしかに中だるみはありましたね
もっと歌いまくるのかと思いました
アカデミー賞ではララチームは最後はちょっと可哀想でしたが、日本では更に映画の注目度上がったかも(笑)