MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.022 「ヒッチコック」(2012年 99分 シネスコ)

2013-04-21 21:15:33 | 2013年劇場鑑賞
監督 サーシャ・ガヴァシ
出演 アンソニー・ホプキンス   
   ヘレン・ミレン
   スカーレット・ヨハンソン



最近はなかなか2本~3本はしごが出来てない
本数的には今年も苦戦が必至ですね
この日の映画は「ヒッチコック」というあの有名なスリラーの巨匠アルフレッドヒッチコックの生涯を描いた映画・・・と思ったら大違いでして、あの名作「サイコ」の撮影にまつわるドラマという実にヒッチコック好きとしては興味の持たれる映画です

(あらすじ)

1959年、作品の高評価とは裏腹に監督としてはアカデミー賞に縁遠かったアルフレッド・ヒッチコック(アンソニー・ホプキンス)は、後にサスペンス映画の金字塔と称される『サイコ』の製作に着手。
しかし独創的かつ奇抜であるがゆえに資金繰りは難航し、数々の困難に見舞われてしまう。
さらに、常に彼を支え続けてきた最大の理解者である妻アルマ(ヘレン・ミレン)との関係までほころびが生じてきて……



ダリオ・アルジェント、ブライアン・デ・パルマ、そしてアルフレッドヒッチコック・・・全て私の好きな監督さんですが、前記の2人はアルフレッドヒッチコックの影響を受けたホラー&サスペンス映画の巨匠です
色んな映画やあるいはいろんな作家に多大な影響を与えたヒッチコックを主人公にした映画と言うことが興味をそそられます
「サイコ」のメイキング本が原作というこの映画
そこに妻アルマとの夫婦のドラマを描いていくと言う展開のドラマです
何よりもあの「サイコ」がいかにして世に出ていくかと言うストーリーが興味深いです
映画会社との確執や対立、検閲との戦い・・・そして主演女優たちの微妙な関係などなるほど~、へぇ~!
とついついスクリーンに釘付けになりました

様々な葛藤の中、脚本家と妻のアルマが浮気してるのでは?と疑うヒッチコックの精神がどんどんと追いつめられて、あの有名なシャワーシーンの狂気のナイフの振り降ろしと繋がってるシーンは面白い!
このシーンを見る限りこの「サイコ」はアルフレッド・ヒッチコックのダークサイドが色濃く出た映画と思えてしまう
そう思って「サイコ」を見たらまた面白いかもね



ジャネットリーを演じたスカーレット・ヨハンソンの60年代のハリウッド女優の雰囲気も良かったが、妻のアルマを演じたヘレン・ミレンがサスペンスの神様と呼ばれた男を実は一歩下がって見てるようで、彼の精神の大きな支えとなっているような、大きな存在感を見せてくれていて秀逸でした
で、肝心のアンソニーホプキンス演じるヒッチコックですが、特殊メイクで見事に成り切ってるようだが、たまに微妙に感じたりしたりする・・・のはご愛敬か
ご愛敬と言えばラストのにやりとさせらるシーンはまさにヒッチコックらしいユーモアを感じました




★★★★ 2013.4.18(木) TOHOシネマズなんば 別館シアター12 20:40 I-11