MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.117 「バタフライ・エフェクト2」 (2006年 米 92分 ビスタ)

2007-12-06 00:51:21 | 2007年劇場鑑賞
監督 ジョン・R・レオネッティ
出演 エリック・ライヴリー
    エリカ・デュランス
    ダスティン・ミリガン



スティーブンセガールの「オヤジの映画祭」が好評裏に終わり(あっ!まだやってますな) 天六ユウラク座の上のホクテン座1で上映中の「バフライエフェクト2」見にいきました。ホクテン座に上がるエレベーターに乗るとエレベーター内に貼り紙があり、本日はメンテナンスの為に深夜2時台以降の回の上映がないとの事・・・
「へ~ここも一応メンテナンスあるんやね」と妙に驚き!でもこんな貼り紙初めて見たけど、毎年してるんかな?
数年に一回なんやろな~(エレベーターのメンテナンスやったりして・・・(笑))

メンテナンス後の天六シネ5ビルに期待しつつ あの切ないラストシーンの続編「バタフライエフェクト2」の上映です。
知ってる役者さんは一人もいませんね。
まぁその方がリアルな感じがあって良いと思いますがね。

(あらすじ)

ニック(エリック・ライヴリー)は恋人のジュリー(エリカ・デュランス)の誕生日に、2人の思い出の場所を訪れていた。
親友のトレバー(ダスティン・ミリガン)らも一緒に楽しい時間を過ごしていたが、会社からの急な呼び出しでニックは出社することになる。
その帰り道で彼らは事故に遭い、ニックだけが生き残るが……。

続編とはいえ前作とのつながりはストーリー的にはまったく関係ないので、前作を見てなくとも楽しめます。
冒頭からキャンプに行く二組のカップルが登場し、思わせぶりにデジカメ、シートベルトなどのキーとなるアイテムがアップになったりして観客に印象づける描写が出てきます。そしてお約束的に四人乗せた車がスリップし激突!三人死亡で主人公が一人生き残るのであります。
そこから前作同様に過去を修整しようとするんだが 前作は日記を書くことによって過去を修整するのに対し 今回は過去の写真が微妙に歪んだりするとその写真の頃に戻ると言う設定で少し前作と変わってます。

前作はよく出来た作品だと思いましたが、今回は何となくおおざっぱな印象ですね。
また主人公が取る行動もどうも行き会ったりバッタリ的で、もう少しやりようがあるのでは?と思ってしまいます。
特にラストで取る彼の最後の決断は「冷静に考えれば回避できるぞ~」とついつい彼の早まった行為に助言したくなりました。



☆☆☆ 2007.12.1(土) ホクテン座1 22:30 7列目右端







No.116 「モーテル」 (2007年 米 85分 シネスコ)

2007-12-03 01:01:39 | 2007年劇場鑑賞
監督 ニムロッド・アーントル
出演 ケイト・ベッキンセイル
    ルーク・ウィルソン
    フランク・ホエーリー




本日二本目はまたまた陰湿なサスペンス映画「モーテル」。
モーテルといえばヒッチコックの「サイコ」でお馴染みのベイツモーテルを連想しますが、この映画もどうやらモーテルに泊まりにきた客が殺人鬼の餌食になるようです。

こういうパターンの作品は「サイコ」だけでなく昔からよくありますね。
「悪魔の沼」「地獄のモーテル」のような作品もそんな作品でした。
今回はありがちなパターンの作品ながら主演がケイト・ベッキンセイル、ルーク・ウィルソンというハリウッドのメジャー級の俳優が主演で、それらB級ホラーとはやや感じが違いますね。

(あらすじ)

車の故障で人里離れたモーテルに泊まることになったデビッド(ルーク・ウィルソン)とエイミー(ケイト・ベッキンセイル)夫妻。
何気なく見始めたビデオには残忍な殺人シーンが映し出されており、その映像が自分たちが泊まっている部屋で撮影されたものだと気づく。
数台の隠しカメラを発見した2人は必死で脱出を図るが……。

冒頭からいきなり不機嫌でふてくされたケイト・ベッキンセイル・・・どうやら夫婦の関係は冷え切ってしまって破局が目前てのが提示されます。
この夫婦が車の故障で仕方なくモーテルで一夜を過ごすんだが、殺人ビデオを発見したことがキッカケで恐怖の一夜を過ごすハメに・・・ここで破局寸前の夫婦が危機を逃れる為に再び絆を深めるような展開へとなっていくんですが、ここで旦那が大活躍して嫁を守り・・・て展開になるところなんですが、その旦那がルーク・ウィルソンって事で、ダイハードな活躍は当然期待できず・・・というより似合わない!
頑張るもののやはりしょせんはルーク・ウィルソンでは殺人鬼たちには歯がたちません!

オロオロしながらルーク・ウィルソンが果敢に殺人鬼たちに対峙するけど、シャツの背中や脇の下が汗でビッショリなのは結構リアルな描写です。
いつでも中に入れるにもかかわらず、部屋に閉じこもってる2人をいたぶるようにドアを叩いたり、窓から顔を覗かせたりする殺人鬼たちの行為の陰湿さも密室の怖さが出ていたと思います。

目新しい展開は無いものの結構緊張感あって、展開が予想ついてもハラハラさせられて結構楽しめました。
残酷な場面など無いけど、殺人鬼たちと主人公2人のモーテル中を駆け回っての“かくれんぼ”は以外と高いテンションでラストまで一気に見せてくれます。

まぁ結局はルーク・ウィルソンよりケイト・ベッキンセイルが頼りになってしまうのは・・・致し方無いかな・・・?
でもアメリカなら実際こんなモーテルがあってもおかしく無いやろな・・・いや、きっとあるハズ!
そう思わせてしまう怖い映画でもあります。



☆☆☆☆ 2007.11.29(木) MOVIX堺 シアター8 19:10 I-8


No.115 「ナンバー23」 (2007年 米 99分 シネスコ)

2007-12-02 01:18:27 | 2007年劇場鑑賞
監督 ジョエル・シューマカー
出演 ジム・キャリー
    ヴァージニア・マドセン
    ローガン・ラーマン



今日はちょい陰気なサスペンススリラーを二本立て。
一本目は「ナンバー23」という作品で、主演が久々のジムキャリー。
ジムキャリーという人は「マスク」で脚光を浴びて一気に売れっ子になりましたが、あまりその頃は好きになれませんでした。
役柄のせいもあるんでしょうが珍妙な顔芸に妙なテンションの芝居についつい引いてしまってました。
まぁ「ライアーライアー」辺りから少し普通に見れるようになり、今では余り気にならなくなりましたが・・・今回の作品は珍しくシリアスなスリラー物と言う事で、シリアスなジムキャリーが見れるでしょうね。

(あらすじ)

動物管理局に勤めるウォルター(ジム・キャリー)は、自分の誕生日に1匹の犬の捕獲に手こずり腕をかまれてしまう。
同じ日に、妻(ヴァージニア・マドセン)から“ナンバー23”という本をプレゼントされ、読み進むうちにウォルターは23という数字に取りつかれ始め……

今回のジムキャリーは顔立ちはいつもと違い少し痩せ気味にも見えて役作りしてる感じですね。
どんどん"23″と言う数字に取り付かれて行くにしたがい、ますます表情に悲壮感が漂います。
この"23″という数字が様々な出来事に当てはまって行くと言うのは中々よく見つけたと言うか考えたもんですね。
聞けば監督のジョエルシュマッカーもこの作品が監督作23作目らしい・・・勿論、こじつけようと思えばいくらでも出来る訳なんだけど 不吉な数字としてサスペンスのスリラーの題材にしたのはよかったと思います。

作品全体的には重い空気が漂った感じで少し疲れるけど作品のテーマがテーマだけに致し方ないかな?
小説の主人公が自分自信ではないか?そんな疑問とともに付きまとう"23″と言う数字・・・小説の内容と現実の出来事が同時進行的に描かれて行くが、段々小説と現実がみさかえ付かなくなって行く主人公の姿に見てる方も場面によってはどちらが本当の世界?と思わす展開はいいけど、そこに恐怖感があまり感じないのが個人的には残念ですね。
まぁ「エンゼルハート」のようなオカルトではないので仕方ないかも知れないが少し惜しいかなぁ~ もう少しドキドキするようなものが欲しかったね。

正直、途中でオチはわかってしまいましたが、感のいい人なら見破るかもね?



☆☆☆ 2007.11.29(木) MOVIX堺 シアター6 16:45 H-20

No.114 「沈黙の報復」 (2007年 米 92分 ビスタ)

2007-11-28 01:27:51 | 2007年劇場鑑賞
監督 ドン・E・ファンルロイ
出演 スティーヴン・セガール
    エディ・グリフィン
    カーク・B・R・ウォーラー


好評(?)スティーヴン・セガールの「オヤジの映画祭」の最後を飾るのがこの作品。
すでに前2作で“ズッコケ映画祭”と化してしまったこの企画だけど最後はビシッと締めて頂きたいもんです。

(あらすじ)

サイモン(スティーヴン・セガール)の1人息子で、潜入捜査官をしているマックス(コリー・ハート)が、何者かの凶弾に倒れてしまう。
怒りに燃えるサイモンは、息子を殺害した犯人を探し出すことを決意。
復しゅう心だけが原動力となっているサイモンは、単身でギャングが集まる危険なエリアに踏み込むが……。

冒頭から男が撃ち殺される場面から始まり、セガールアクションから始まった前2作とは違いますね。
いつオヤジ出てきよるんやろ?と思ってたら葬儀の場面でデカイ顔が大写しでセガール登場・・・それにしても顔デカイぞ~

殺されたのがセガールの息子ということがこのシーンで分かり、まさにオヤジの報復が始まります。
前の2作品で不発だったセガール拳が早々と炸裂して街中のゴロツキを昇天させる!
殴って蹴るだけのアクションの割りには妙にカット割が多いなぁ~粗を隠してるんかね?
間延びしたダラダラした展開のドラマはもう驚きはしないけど、やけにアクションシーンになったら途端にカット割が激しくなりやがんの!

それでもセガール拳復活を期待したゴロツキ相手の“ファーストコンタクト”でしたが、これ以降序々にアクションもトーンダウン・・・やはり今回もダメか~

また画面が暗いせいもあって、更に深夜になってきたことも手伝って眠気に襲われる始末(前の2作同様やな・・・観客が沈黙シリーズになってもたがな!)
もう中盤からは苦痛になってきたな~ 3人組で見に行ったけど3人とも体を入れ替えたりしながら眠気と戦うサバイバルな映画鑑賞になってしまった。
まさに映画祭最後に飾るに相応しい事態になりました。
監督も変わり脚本にセガールも参加してないので、少し変化を期待したけどアカンな。

比較的全盛期のテイストの作品だけど、さすがビデオムービーなりの映画でしたね。
それにしても三本とも撃沈とはスティーヴン・セガールもいよいよヤバイな~
まぁ来年もこの沈黙シリーズは製作されていくんでしょうけど、観客の沈黙度もますますパワーアップすることでしょう・・・



2007.11.24(土) 天六ユウラク座 22:30 中央通路前




No.113 「ボーン・アルティメイタム」 (2007年 米 115分 シネスコ)

2007-11-27 01:44:31 | 2007年劇場鑑賞
監督 ポール・グリーングラス
出演 マット・デイモン
    ジュリア・スタイルズ
    デヴィッド・ストラザーン



本日3本目の作品の前に暫し休憩・・・次に上映まで2時間近くもあくので晩御飯を回転ずしにて済ませましょう。
さすが1日3本は疲れますが、眠気も来ないし(セガール映画はよく眠気に襲われるけど)やはり作品が今回はいずれも面白いので充実た映画鑑賞です。
そして本日1番の期待作がこのマット・デーモン主演の「ボーン・アルティメイタム」です。

先程の「バイオハザードⅢ」でも書いたようにシリーズものはやはり前作の印象が薄れてる時は少し予習して置いた方がいいように思いますが、この映画こそまさにそうでしたね。
「バイオハザードⅢ」以上に予習して置けばよかったと思いましたね~
勿論、過去2作見てるんですが・・・覚えてないんですよね。
先日TVで放送してのを見ておけばよかった・・・

(あらすじ)

自分を暗殺者に仕立てあげたCIAの極秘プロジェクト、“トレッドストーン計画”などに関する取材を進めていた新聞記者ロス(パディ・コンシダイン)とロンドンで接触しようとしたボーン(マット・デイモン)。
しかし、CIAの現地要員に監視されていたロスは、若い暗殺者(エドガー・ラミレス)に狙撃されてしまう。

オープニングからの目まぐるしい展開に前作とのつながりを考える暇もなく作品の中に叩きこまれました。
とにかくカット割りが激しいのなんの・・・手持ちカメラと細かいカットの積み重ねが作品にテンポと緊張感が生まれ、まったく行き着く暇のないジェットコースタースパイアクション映画になってます。

ほぼ全編に渡っての普通の映画の倍以上と言われるカット割は、アクションシーンでは緊迫感を、それ以外の場面では常にボーンと一緒に行動してるかのような臨場感を観客に与えることに成功していますね。
特に新聞記者ロスとボーンがCIAの監視を逃れながら接触をしようとするシーンは尋常しゃないスリルとサスペンスを画面を通して共有できます。

ボーンの過去が明るみになり真相が明かされる後半は前作を予習して置けばもっとわかりやすかったのになぁ~と悔やんで悔やみきれなかったけど(TVで2作ともやってただけに)、マンネリになりがちなジャンルの映画だけど、それ程凝った脚本ではないけどサスペンスとアクションに対する映像表現が斬新と言うか力技の勝利ですな。



☆☆☆☆ 2007.11.22(木) 布施ラインシネマ10 北館 シネマ4 19:40 K-7

No.112 「バイオハザード III」 (2007年 米 94分 シネスコ)

2007-11-26 00:21:36 | 2007年劇場鑑賞
監督 ラッセル・マルケイ
出演 ミラ・ジョヴォヴィッチ
    オデッド・フェール
    アリ・ラーター



今日の2本目の作品はガラッと朝見た映画とはうって変わって人気ゲームシリーズ「バイオハザード」シリーズの最新作
このゲームですが、ガンコン以外は一応全てやりましたが最初からがハリウッドで映画化されると聞いた時はあの世界観がどうなってしまうのか・・・と思ったもんでしたが、見事ゲームの持つ雰囲気は微塵もなかったです。

でも決してつまらない事もなく一応ゾンビ映画としてはまずまず楽しめました。
そして今回の三作目は予告見てる限りはまるで「マッドマックス/サンダードーム」のような雰囲気にもはやあのサバイバルホラーゲーム「バイオハザード」とはもう別ものになってます。
勿論、原作ゲームの再現なんてハナから期待はしてないけど・・・

(あらすじ)

前作の惨劇から8年。
感染は全世界へ広がり地上が砂漠と化す中、ラクーンシティの生存者たちは、アラスカを目指してネバダ州の砂漠を横断していた。
そこですべての元凶であるアンブレラ社の巨大な陰謀を阻止するため闘い続けるアリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は、離ればなれになっていたカルロス(オデッド・フェール)と生存者一団に遭遇する。

相変わらず見えそうで見えないミラ嬢の裸身からスタートするこの映画だけど前作の印象がイマイチ覚えてないので話にスンナリ乗り切れません。
でもストーリーとしてはテンポよく見れたし、94分がアッと言う間でしたね。
でもホラー映画の雰囲気はますます薄れて人間離れした強さを見せるミラ嬢の華麗なアクションや巨大なバスや装甲車がゾンビ(この映画ではアンテッドと呼んでたな)を踏み潰しながら砂漠を疾走するマッドマックスなアクション映画に仕上がってます。

でもヒッチコックの「鳥」を思わすようなカラスの襲撃やゾンビ犬は原作ゲームファンに気を使ったか?
砂漠で大暴れするミラ嬢とゾンビの格闘がこの作品の大きな見せ所だが、クライマックスで登場のタイランド(これもゲームファンには嬉しいけど・・・)との対決はまるでゲームのボスキャラ風でいいですね。
ここまでくれば砂漠だけどゾンビ鮫や蛇も出して欲しいとこです・・・

でも・・・もうこのシリーズもここまでにして欲しいですね。
映画より新作ゲーム「バイオハザード5」を早よ出せ~!



☆☆☆ 2007.11.22(木) 布施ラインシネマ10 北館 シネマ1 16:15 L-13


No.111 「オリヲン座からの招待状」 (2007年 日本 116分 ビスタ)

2007-11-24 01:49:16 | 2007年劇場鑑賞
監督 三枝健起
出演 宮沢りえ
    加瀬亮
    宇崎竜童


本日は映画を三本見る日・・・つくづく暇やねぇ~朝一のシネコンは年配の方が多いですね~ しかも作品が「オリオン座からの招待状」て事で余計年輩の方が目立ちます。
古い映画館が閉館すると言う浅田次郎原作の物語。

あらすじ)

昭和25年の開館以来、オリヲン座の館主を務めてきた豊田松蔵(宇崎竜童)が病に倒れ、その弟子だった留吉(加瀬亮)が志を引き継ぎ、先代の妻トヨ(宮沢りえ)と映画館を守ることになった。
映画産業が斜陽になり、周囲の人間に陰口をたたかれながらも、2人は映画を愛し、互いを思いやり続けた。

私も子供の頃通った劇場が次々と閉館になり、その度に寂しい気持ちに何度もなりましたが、この作品に登場する二人の少年と少女のエピソードが実にほほえましく思いますね。
一軒の映画館に様々な人々の思いや人生が詰まってるんですね~
消えていくもの切なさの中にどこか暖かみがある作品ですね。
出来ればシネコンより古い町の映画館で見てみたかったな~

こういう繁華街でもない街中の映画館がすっかり無くなりましたね。
昔、私が子供だった頃近くに電気館て言う映画館がありましたが、普通の街中にポツンとある劇場でした。
東宝や松竹の作品を上映してたけど、夏休みなどになると「東宝チャンピオンまつり」なんかもやってくれてました。
よくゴジラや併映のアニメなどを見に朝から行ったもんでしたね~
そんな子供番組の上映時は学校の門の前で下校時に電気館のおじいさんが割引券を配ってたもんでした。
何かいい時代でしたね・・・この映画を見てそんな頃の記憶が甦りました。

「ニューシネマパラダイス」のようなノスタルジックな作品であると同時に先代の館主の妻トヨと館主の弟子の留吉との秘められたラブストーリーでもあります。
周囲からは何かと中傷されながらも微妙な距離を保ちながら何十年も過ごした二人の姿に心の恋愛を感じずにはいられませんね 互いに求める訳でなく ただ一緒に過ごすだけの恋愛かも知れないけど ラストに歳老いて病に倒れたトヨに秘めた想いを告白する辺りは何十年と想い続けていた事なのか あるいは何十年と経ってやっと今その気持ちを感じれるようになったのか?
いずれにしても本当に互いに必要と思える関係がそこにあるように思います。
それは大人になり結婚したあの少年と少女がこのオリオン座で二人の関係に終止符を打つ為にやって来たのと対比させてしまったなぁ~

宮沢りえが今回よかったですね。
京都弁を実に自然に使ってたと思いましたよ。
また年齢を重ねるごとにどんどん女優として成長してますね。
ま、宇崎竜堂はなんか相変わらずでしたが・・・
それと宮沢りえの晩年の姿を演じてるのが最初見た時は判らなかったけどよく見れば中原ひとみさん・・・あら~すっかりおばぁちゃんになったな~

それと原田芳雄扮する晩年の留吉が高齢で体調も悪くなり閉館する時の挨拶の時、「自分の命惜しさの為に映画を捨てるのが映画人の端くれとして恥ずかしい」という言葉が痛切でした(館内ですすりなく声が聞こえてました)



☆☆☆☆ 2007.11.22 (木) なんばパークスシネマ シアター1 10:10 I-11



No.110 「封印殺人映画」 (2006年 米 88分 スタンダード)

2007-11-21 01:16:38 | 2007年劇場鑑賞
監督 ジェフ・マックィーン
出演 ジョン・カーペンター
    ウェス・クレイヴン
    ロブ・ゾンビ



久々に興味ぶかいドキュメント映画の登場です。
今年はいろいろドキュメント映画が公開されましたが、この作品はホラー映画についてのドキュメンタリーでホラー映画の中の色んなジャンルの中でも社会的な影響が大きいと言われるスラッシャー映画についてのドキュメンタリー映画と言う事で行って参りました。

レイトショーのみの上映て事で1300円の前売券を事前に買って 韓流映画を中心に上映してるオシャレなミニシアターであるシネマート心斎橋へ!
窓口で前売券を出すと受付嬢が「本日はメンズディで1000円ですがよろしいですか?」ときた・・・あらら、そんなサービスあったんかいな?!なんか損した気分やな~ま せっかく来たんで予定通に鑑賞です。
さすがマニアぽっい連中が来てますね~観客は二十人程ですが男ばっかしです。作品の内容が内容だけに映画鑑賞と言うよりホラー映画のシンポジウム見たい(笑)

(あらすじ)

1970年代末から1980年代末のハリウッドで、熱狂的なブームとなったスラッシャームービーの数々。
1978年封切り作『ハロウィン』の監督ジョン・カーペンター、1980年『13日の金曜日』のショーン・S・カニンガム、そして2003年『マーダー・ライド・ショー』のロブ・ゾンビまで、生の証言を聞くために、重要人物たちへの接近を試みた。

なかなか見応えのあるホラー(スラッシャー)映画の歴史と舞台裏でした。
あんまり固苦しいインタビュー集とは違い、70年代~80年代のホラー映画の名場面(殺人シーン)がバンバン出てきて、それらの作品の製作に携わった関係者が当時を振り返る構成。
単なるの裏話だけでなく、グランギニョール劇場の残酷&殺人ショーあたりから紹介するあたりはスラッシャー映画史を初心者にも判りやすく解説する入門編としても見れます。

また「ハロウィン」や「13日の金曜日」「エルム街の悪夢」のようなスタンダードな作品だけでなく、コアなホラーファンが喜びそうな作品も出てくるのは嬉しいですね。
個人的には「ブラッドピーセス/悪魔のチェーンソー」(それもインパクトの強いエレベーター内でのチェーンソー胴体真っ二つシーンが出てくるぞ!)が懐かしかったなぁ~

「ハロウィン」から幕を開けるスラッシャー映画というジャンルが、やがて「13日の金曜日」の登場で過激な残酷シーンが加わりますます怖さ+残酷場面のパターンが出来て行く・・・当然ここで登場するのは特殊メイクアップアーティストのトム・サビー二!
彼が得意げに語る「13金シリーズ」や「バーニング」「ローズマリー」の殺しのテクニックの数々はこれらの作品を見るうえで参考になること必至?
また彼の“巧み”としての仕事ぶりにはホント感心してしまいます

勿論、残酷シーンのネタバレなんて怖さが半減・・・て思われるが、私はその昔ホラー映画を見るに当たってこの残酷な場面を非常に注目して見ていました。
それは怖いもの見たさとか、または殺人願望があるとか、そんな大それた事でなく単にその残酷場面のリアルな作りと仕掛けを楽しみ感心したかっただけ・・・そんな事を言うと御幣があるかも知れないが、つまり作り物と判っていてこそ、いかにそれを刺激的に見せるかと言うテクニックに興味をそそられてレンタルビデオで借りまくってました。
最近は血しぶきすらCGで描かれる時代ですが、80年代頃は血種と肉やあるいはリンゴなどをダミーに仕込み頭部を破裂させたり、ダミーの体に役者が顔だけだし胴体を銛で串刺し・・・など手の込んだ仕掛けを見ると作り手たちが苦労して表現してるのが伝わりす。

またホラーを見る観客は殺人鬼を応援して見ていて、いつしか殺人鬼たちに感化されてしまうと言う意見が出てきます。
この作品の中では反対意見として観客は決してそうではなく殺人鬼と戦うヒロインを応援している・・・と言う反論が出てますが、まぁ~やはりこれは大半は殺人鬼を注目して見てるんではないかな~?
特にジェイソンやフレディのようなキャラとして確立されてるのはね~
でもあくまでも最後はそんな殺人鬼は退治されると言うのは判って見てるんですがね。
誰も殺人鬼がラストに勝ち残ってめでたしめでたし・・・何て思ってないしね。

この作品でも大きく取り上げられてるように、こういう映画の持つ社会的影響力の大きさが話題にのぼりますが、他の映画同様に“作り物”として見れば決して殺人など人間の精神に影響を与えるとは思えないんですがね・・・実際の猟奇殺人事件の犯人が実はホラーファンだったとか、自宅からホラー映画のビデオが多数見つかったとか記事に出るたびに話題になるホラー規制をいつも苦々しく思っております。

私が中学生だった頃は「ハロウィン」も「13金」「ゾンビ」「サンゲリア」も堂々と友人達と映画館で見れたけど、今の子供たちは決して劇場ではそういうホラー映画を見れないんですよね~ 何か気の毒・・・と思うのはホラーファンとしての意見だけど、あの宮崎事件以降から始まるホラー映画への規制はファンとしては新らしいホラーファンが出来にくくなる時代に寂しく思ったもんでした。(幸いホラー映画のジャンルは衰退する事なく現在も「ホステル」のような傑作も生まれてますが)

で、この映画でもホラー映画の製作者や出演者などがホラー映画バッシングに対する意見を述べてますが、ホラー否定派から見ると自己弁護的に聞こえるかも知れないけど、ある意味もっともな意見を言ってると思いましたね。
今はホラー映画以上に過激な映像が毎日のようにニュースで家庭に流れている・・・戦場での実際の人間の死に様と比べればホラー映画以上に刺激的だ・・・とかね。

この映画はさらにホラー映画が一時期映画会社に取って大きなマーケットとなり、その結果が粗製濫造につながり、いわゆる続編の連発での作品の質の低下(この風潮は今でもあるね)人気キャラクターを商品化にする事により、色んなメディアで目にするようになる事により人気が低下、やがて飽きられ衰退していく事情まで語られていく。
そして「スクリーム」の登場で再び人気は回復していき現在に到る・・・スラッシャー映画という残念ながら社会的にアウトサイダーなジャンルですが、この映画を見てると作り手たちの情熱や思いが伝わってくるのでホラー否定派の人にも見て頂きたい・・・けど映画のシーンはほとんど過激な殺人シーンだから逆効果かもな~

ちなみにビデオプロジェクターによる上映で、雰囲気もいかにDVDで充分な感じだけど、劇場のスクリーンでかけてこそこの映画の値打ちがあると思います。



☆☆☆☆ 2007.11.19(月) シネマート心斎橋 スクリーン2 20:20 中央右端



No.109 「超立体映画 ゾンビ3D」 (2006年 米 80分 ビスタ)

2007-11-16 00:55:28 | 2007年劇場鑑賞
監督 ジェフ・ブロードストリート
出演 ブリーアナ・ブラウン
    ジョシュア・デローシュ
    シド・ヘイグ



久々に見る3D映画・・・それもゾンビ映画・・・もうたまりませんね~
たしかアイマックス3Dの巨大画面でだいぶん前にヴァル・キルマー主演の映画見て以来かな~?
「スパイキッズ3D」とかもあったけど未見だったしね・・・

この作品を知ったときは気がつかなったけど、これはジョージ・A・ロメロの「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」のリメイク作なんですね。
その割にはたいした話題にもなってないですね~ まぁ、ロメロ監督がこれを認めてるかどうかは疑問ですがね。

劇場入り口で何ともチャッチィ3Dメガネを貰っていよいよ飛び出すゾンビとの対面です。
観客は私入れて5人ほどですか・・・赤と青色のセロハンの張られた典型的3Dメガネを皆かけて見るんでしょうね~ いい大人がなんか・・・微笑ましいというか、間抜けというか・・・客席も注目ですね・・・と言いたいが前列付近の指定席を選択した為、私より前列は誰も居ないので振り返らない限りは他の人の様子は見れないです。

(あらすじ)

叔母の葬儀に参列するため、バーブ(ブリーアナ・ブラウン)と兄が郊外の墓地を訪ねると、ゾンビと化した死者たちが人間を襲っていた。
逃げる途中、兄とはぐれてしまった彼女はバイクで通りかかった青年ベン(ジョシュア・デロシュ)に救われる。
2人は近くの農家に逃げ込むが、やがて無数のゾンビたちに包囲されてしまう。

ロメロ監督が見たら鼻で笑いそう・・・人の映画で遊びやがって!とか言って怒りそうですね。
劇中テレビでこの作品のオリジナル「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」をみんなで見てるというオチョくった場面も出てきます。
しかもTV見ながら「ベンは死ぬね~」なんて言ったりする・・・ベン(この作品の・・・白人だけど)がそばにいるのに

オリジナルに沿ったストーリーながら人物設定は結構変更されてますね。
オリジナルではドラマの中心的だった黒人青年だったベンはこちらでは白人になってるし、しかもマリファナの売人!それだけでも大きな違いですね。
ロメロ版には出て来ないシド・ヘイグ演じる葬儀屋は途中からまるでマッドドクター見たいになって「ゾンビはオレが作った」見たいな展開になるし・・・そして肝心のゾンビは「サンゲリア」風のおぞましい特殊メイクの形相でまだ救われるけど、この作品はストーリー云々よりゾンビと3Dのコラボのハズ・・・しかし残念ながら企画倒れは否めない結果に・・・

3D効果が良く出てたのはマリファナたばこを画面に向って振り回すシーンぐらいで当然ながら血しぶきや内臓なんて飛び出しません!
少々の刺激ぐらいでは今の観客は驚かないから、この程度でゾンビ3Dと言われてもね~と思うけど、また現実的に3D映像でエグイ描写もこのご時世ではご法度なのも現実です。
と言う訳でゾンビと3Dのコラボは土台無理なことが判明したのでありました。

ちなみにメガネを外しても少々画面は粗いけど普通に見れないことないです。
逆にその方が見やすいかもね~この映画に関しては少なくとも・・・
メガネをかけて見るとたしかに立体画像に見えるけど赤と青のセロハンの影響で色がおかしいの何の・・・目が疲れて仕方なかったぞ!
正直この3Dも失敗やね~ メガネかけてキッチリ画面が見れればいいけど、外してる方が見やすいなんておかしいがな(笑)



☆☆ 2007.11.15(木) 敷島シネポップ1 10:30 E-10

No.108 「沈黙の激突」 (2007年 英/米/ルーマニア 94分 ビスタ)

2007-11-15 00:13:26 | 2007年劇場鑑賞
監督 ミヒャエル・ケウシュ
出演 スティーヴン・セガール
    リサ・ラヴブランド
    デヴィッド・ケネディ



好評(?)のスティーブンセガールのオヤジの映画祭第2弾の登場です。
場所はもちろん天六ユウラク座で、お馴染みの深夜の回22:30上映開始に合わせて家を出たけど15分前に到着。

余談ですが天六シネ5ビルのすぐ近くに深夜は比較的安いコインパーキングが出来たので便利になりました。
パーキングから映画館まで走れば1分かからない好アクセスで、これで予定時刻より早いめに上映始まっても対応出来そう・・・
そんな訳で前作で貰ったおやじの映画祭スタンプラリーのカードを入口で掲示し、セガールの顔入スタンプ押して貰って館内へ 初日とあってまだ起きて映画を見に来てる人が数人いらっしゃいます。
いつもはこの時間なら見てるのは我々だけなんですがね~

製作と脚本はセガールなら監督も前作「沈黙のステルス」同様にミヒャエル・ケウシという訳で前作と同じスタッフで作られた作品(順番はこちらが先らしいが)なのでその時点で過度な期待は禁物やね。

(あらすじ)

麻薬組織の無差別攻撃で部下を失ったローソン司令官(スティーヴン・セガール)は、軍の化学兵器研究プログラムの責任者。
トップクラスの生化学者である恋人ティア(リサ・ロヴブランド)の助けを借りるが、彼女の力を駆使しても解明が難しい強力な薬のパワーで肉体が進化した最強の敵が、2人の前に立ちはだかる。

前作「沈黙のステルス」同様オープニングから軽いアクションからスタート。
でもこの冒頭のアクションシーン以降セガールのアクションがピタッと無くなり例によってダラダラとした三文ドラマが続くんですが、前作もそうだったけどセガールの出番がトタンに減ったりもして、ますます見ていて退屈この上ないこと・・・

やっとこさラストで久々にスタント抜きでセガールアクションが炸裂・・・と思いきやほとんどスローモーションのまったりした動きに迫力もクソもあったもんじゃない!
もはやセガール拳は本当に沈黙してしまったようやな・・・

前作と同じ監督だけあって演出のユルユル感は見事に継承され、セガール自信が参加してのダラダラした脚本も前作同様で、まぁ予想どうりと言えば予想どうりですね。

残る1本「沈黙の報復」は監督は変わるけどどうかな~?
オヤジの映画祭パンフ(一応パンフレットあるんですよ)によるとセガール拳がかなり炸裂するらしいが・・・何とか映画祭最後の作品ぐらいはスカッとさせて欲しいね~
3タテは阻止してもらいたいもんだ。



☆☆ 2007.11.10(土) 天六ユウラク座 22:30 通路際中央