Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

Google Appsに60種類の新アプリケーション追加

2010-11-19 21:56:33 | PC

Google Appsと言えば、最も知名度のあるエンタープライズ向けのクラウドサービス。Gmailやカレンダー、ソーシャル機能を備えたドキュメント編集などのグループウェア的な機能をクラウドサービスとして提供することで、コスト的にも管理的にも導入しやすい事が特徴です。

しかしながら、提供されているサービスはGoogleが提供している様々なサービスのごく一部。せっかくGoogle Appsのアカウントを持っているのだから、他のサービスのためにアカウントを追加で取るのはもったいないし、それを好きに使わせるのは企業の管理上もちょっと問題がありそうです。

そこで、Google Appsで提供されるサービスが大幅に拡充されることになりました。

グーグル、「Google Apps」にサービスを追加--60種類以上が利用可能に cnet

Googleは米国時間11月18日、企業や教育機関の顧客が所有する「Google Apps」アカウントに対し、複数のGoogleサービスを追加したことを発表した。すでに提供されている「Google Docs」「Gmail」「Google Calendar」「Google Sites」などと合わせて、60種類以上ものGoogleサービスが提供されることになった。

アメリカではGoogle Voiceも追加対象となるので、注目されていますが・・・

要は、Google Appsのアカウントで使用できるGoogleのサービスが増えた、と言う事で、特に目新しいアプリケーションが追加されたというわけではありません。これまで使えなかったBloggerやPicasaを、ユーザーアカウントごとに使用を許可できるようになったのです。これによって、Googleのサービスをよりシームレスに企業内で使えるようになるということで、よりGoogleへの依存度が高まりそうな雰囲気です。

今回の発表は、現行ユーザーは段階的に移行となっているなど、やや中途半端な感じが否めませんが、Microsoftのエンタープライズ向けコミュニケーションツールであるLyncの発表を意識しているような気がしないでもないです。全てをブラウザ内で完結させるGoogleと、ローカルアプリと併用するMicrosoft。どちらにもメリットでメリットあるでしょうが、最終的にどちらが残っていくか。あるいはどのように棲み分けられていくか、今後10年の課題になりそうです。


”破壊的な価格”50ドルのスマートフォンがもたらす未来

2010-11-18 21:30:55 | Thinkings

今現在、日本で売られているスマートフォンで一番安いと思われるのがiPhoneでしょう。ソフトバンクが行っている大幅なリベートによる普及策によって、非常に買いやすい価格で収まっています。・・・それでも、総額で見ると決して安い買い物ではありません。

いや、こと日本においては、スマートフォンに限らず、携帯電話は高い買い物です。機能をてんこ盛りにし、様々な新機能を搭載した携帯電話は、新規購入時を除いて数万円の値が付いているのが普通です。

ところが、海の向こうではスマートフォンの普及のために、キャリア各社が格安の端末を利用料金の大幅ディスカウント込みでリリースしているとか。

低価格で攻勢のAndroid 50ドルの「大衆価格」スマートフォンも ITmedia

50ドルを切るAndroidスマートフォンを発売する米Verizon Wirelessが発表したことで、競争はAppleが対抗できない方向へと激化している。クリント・ボールトン記者が指摘したように、価格を低く抑えることで、これまでiPhoneを買わなかったような人々にスマートフォンを届けられるだろう。だが、低価格Android携帯を投入するキャリアはVerizonだけではない。

なんでも、リベート込みだと端末価格が10ドルを下回るというのです。そして、毎月10ドルの利用料・・・これまで携帯電話を電話としてしか使ったことが無かった層が、データの閲覧を初めとする様々なサービスにリーチする敷居が一気に下がることになります。

要するに、そのような低価格なAndroidデバイスが普及することで、Android向けの情報提供サービスであるとか、チョットしたアプリケーションであるとか、そういったビジネスの間口が一気に広がる訳です。キャリアにとってもこれまでデータ通信に興味を示さなかった顧客がスマートフォンへ流入する為の入門機として重要な意味を持つと思いますし、Androidでビジネスをしようという界隈にとっても大きなチャンスが待っている訳です。

世界的な新マーケット立ち上げの流れに乗り遅れないためにも、日本でも何らかの試みが必要でしょう。
日本でもやろうとするならば、二台目需要に割り切った、数千円の「通話機能無し」Android端末をリリースするとかの方策が考えられます。日本の場合は価格だけではなく、日本の携帯電話からスマートフォンへの移行の仕方が重要になってきますから、auのような「一台持ち」にこだわったやり方だけでなく、低価格端末を使うワンクッション置いた方法も必要なのではないでしょうか。


Google Voiceってそもそもなに?

2010-11-17 20:50:32 | Digital Devices

GoogleのGoogle VoiceをiPhoneから快適に使う為のアプリケーション、「Google App Mobile」がApp Storeにて承認されました。初回の申請から実に一年半経過したことから考えると、まさに”ついに”ですね。

「Google Voice」、App Storeに登場--申請から約1年半 cnet Japan

Googleは米国時間11月16日、同アプリケーションの正式版の提供開始を発表した。同社が最初にGoogle VoiceをAppleに提出してから約1年半後の提供開始となった。AppleはGoogle Voiceの承認に乗り気ではなく(Appleは審査中だと述べていたが、実際にはこれを却下したとGoogleは主張した)、そのことからAppleの App Storeの承認ポリシーに対する米連邦通信委員会(FCC)の調査が開始され、以前は密接な提携関係にあった両社の間で溝が深まることになった。

Appleが頑なに拒んだというGoogle Voiceとはいったい何だったんでしょうか?日本ではまだ未提供のサービスであるため、苦労してアカウントを取ったとしても大してメリットはありませんが、もしもこのサービスが日本でも提供されるとしたならば、今現在、携帯の各キャリアが躍起になってキャンペーンを張っている通話料金のディスカウントは、ほとんど意味を失ってしまうかも知れない・・・それくらいインパクトの高いサービスです。

Google Voiceが提供するのは専用の電話番号と、それに付随する様々なサービスです。

基本的な使い方としては、与えられた専用の電話番号に、携帯電話や家庭・オフィスの固定電話を紐付けておいて、電話をかけてきた相手・時間帯によって呼び出す電話を制御するという、言わば「パーソナルな電話交換機」サービスを提供するもの。これによって、携帯電話が代わったとしても、Google Voiceとの紐付けさえ怠らなければ、相手に番号が変わったことを通知する必要は無くなります。ナンバーポータビリティが事実上意味が無くなってしまいますね。さらにGMailをメインアドレスに設定していれば、キャリアに縛られることすらなくなるという、正に電話会社泣かせのサービスなんです。
これに加えて、留守番電話の音声認識によるテキスト起こし+メール送信機能や、Google Voiceを「間に挟む」事によって、国内通話無料、格安の国際電話サービスを提供しています。

「間に挟む」とは、Google Voiceから双方の電話に対して電話をかけ、それぞれがその着信を受けることで会話が成立。双方に電話をかけたGoogleが通信料を負担するということ。なので、Google Voice経由で電話をかけると、自分の携帯にGoogle Voiceから電話がかかってくると言う事になります。不思議な感じですよね・・・

これをやられると、「かけた側が通話料を負担する」というシステムを取っている以上、キャリアに入ってくるのはGoogle Voiceを利用した僅かなパケット利用料のみ。このサービスを認めてしまうと、AppleとしてはAT&Tにたいして示しが付かないと考えても不思議はありません。

このサービスを日本でも提供するかは未知数ですが、提供されればあっという間に人気のサービスとなるでしょう。そして、それをSoftbankを初めとする携帯キャリアが許すかどうか・・・?まあ無理でしょうし、Google Voice自体がしばらく提供できないんじゃないでしょうかねえ。少なくとも、日本で提供する場合は「間に挟む機能」すなわち「Place Call」が無くなって、転送機能のみに特化されるような気がしますね。


はやぶさは、イトカワからサンプルを持ち帰ってくれていた

2010-11-16 22:20:03 | Science

平成22年6月13日、小惑星探査機「はやぶさ」が世界ではじめて小惑星から地球に戻ってきました。7年もの旅路の果てに送り届けられたカプセルを、オーストラリアのウーメラ砂漠で回収してから5ヶ月、ついにその中から回収された微粒子の正体が明らかになりました。

はやぶさカプセル内の微粒子の起源の判明について JAXAプレスリリース

サンプルキャッチャーA室から特殊形状のヘラで採集された微粒子をSEM(走査型電子顕微鏡)にて観察および分析の上、1,500個程度の微粒子を岩石質と同定いたしました。更に、その分析結果を検討したところ、そのほぼ全てが地球外物質であり、小惑星イトカワ由来であると判断するに至りました。

「ほぼ全てが地球外物質」・・・つまり、はやぶさは当初の目的を達成し、世界中の科学者へ、貴重な「原始太陽系のサンプル」をプレゼントしてくれたのです。

最初に着陸に失敗したとき、粉じんを巻き上げる弾丸が発射されていなかったのを知ったとき、「サンプル回収は失敗しているかも」と思っていましたが、地球に近づくにつれて、「なんとか少しでも舞い込んでいてくれれば」と祈っていました。それが現実になったと言うことで、はじめてこのニュースを確認したときには、思わず声を上げていました。

このサンプルから分かる太陽系の起源についても非常に興味深いですが、何よりうれしいのは、はやぶさ2への希望がつながったと言う事。これだけの成果を上げたなら、事業継続、予算付けにも大きな影響がある事でしょうからね。

とりあえずは、持ち帰ってくれたサンプルから、太陽系の形成についてどんな新発見があるのか。様々な研究機関へ旅立っていくサンプルの今後が非常に楽しみです。


音声通話って本当に要らないの?

2010-11-15 19:59:30 | Thinkings

私は携帯電話を二つ持っていますけれど、iPhoneの用途のほとんどはデータ通信が主。要するに、電話としての用途は二の次です。文字もタッチパネルとは言えQwertyキーボードで打ちやすいですしね。

ところが、もう一つのauの携帯電話はデータ通信をさっぱり使いません。というよりも、使えません。邪魔なのでez-webの契約すら切ってあるのです。auのガンガントークサービスをフルに使って、限られた人と話すため「だけ」の端末になったiida misora・・・多少大きくなってもBluetooth対応端末にしておけば良かった、と思ったのは買ってから数日後でした。

さて、「音声通話のためだけに携帯電話を持つ」というのは、少々時代に逆行している野かも知れません。というのも、テキストメッセージがすさまじい勢いで世の中を浸食しているから。携帯メールは便利だし、TwitterにFacebook、モバゲーにgree・・・もはや携帯電話の音声通話はタダのオマケなのでしょうか?

音声電話は死んだ TechCrunch

陳腐さでは負けるが手書きの手紙以上に面倒な電話の通話は、しばらくの間は郷愁の念に賛美されるだろうが、コミュニケーション手段としては色あせてきている。2008年には、利用度数でテキストメッセージが音声通話を越え、それ以来われわれはテキスト主体のコミュニケーションの支配する世界に住んできた(ありがとうTwitter)。

音声通話の衰退ぶりにはこういう記事まで出てくる始末。この「死んだ」というのは「衰退している」という表現と言うことですが、その事実は日本もアメリカも変わらないらしく、日本のコメント欄にも賛同者がたくさんついています。

しかし、au携帯の音声通話に「縛られている」私からすれば、日本の携帯電話キャリアが提供している魅力的な音声通話プランが無くならない限り、音声通話が必要以上に衰退することは無かろうとも思う訳です。あと、内線電話の楽さ加減はメールよりも上だと個人的には思っています。

いや、もちろん、私も「仲間内での緊急を擁しない連絡」にはメールをさっくり使っています。そのためのiPhoneですしね。しかし、世の中には「メールよりも電話の方が手っ取り早い」と思っている人は、ギークの想像以上に多いのですよ。
だから、未だに固定電話やFAXが生きながらえているように、携帯電話から音声通話が消えるのはもう少し先だと思うのです。


nForceよさようなら・・・NVIDIAがチップセットから撤退

2010-11-14 23:59:59 | Thinkings

私がメインマシンを自作するようになってから、すでに3台目・・・意外と少ないな・・・ええと、2台目くらいまではCPUとチップセットのメーカーは違って当然でした。チップセットとは、CPUとそのほかの部品の橋渡しや制御を担当する、言わば縁の下の力持ちの部分。CPUメーカーから提供された仕様を元に、提携しているサードパーティが独自性を持った製品をリリースするのが普通だったのです。

ところが、ある時期を境に、Intelが自社製CPUのチップセットを自分で作るようになり、AMDは自社製CPUチップセットを作っていたATIを買収してしまいました。というのも、それまでチップセットが担当していたメモリコントローラ等の機能がCPUに統合されたり、CPU+チップセットのプラットフォームでコンセプトを描く様な、一本化した商売の仕方にシフトしていった事が上げられると思います。

こうなってくると、苦境に立たされるのがサードパーティのチップセットメーカー。とは言え、x86のチップセットを作ることが出来るメーカーなんて数えるほどしかないのですが。その数少ないサードパーティの最後の巨人であったNVIDIAも、事業から撤退する模様です。

NVIDIA、チップセット事業からの撤退を表明 Slashdot

X-bit labsの報道によれば、NVIDIAのCEOが、公式にNVIDIAが今後 IntelおよびAMD向けのチップセットを開発することがないことを表明したようだ。北森瓦版にて分かりやすくまとめられている。
NVIDIAとしては、チップセットから撤退し、ARM系CPUコア、NVIDIAのGPUコア、そしてHD映像再生エンジン等を統合した SoC(System-on-a-Chip)製品であるTegraの製品ラインを強化するようだ。既存のチップセット供給に関しては、記事を見る限りは来年も継続される見込みであり、すぐに在庫が消滅するわけではない。

  NVIDIAといえば、G-Forceに代表されるGPU製品が有名ですが、自作の世界ではnForceブランドで展開された、(チップセット内蔵GPUにしては比較的)高性能なGPUを搭載しがちなプラットフォームがかつて猛威をふるっていました。当時、AMD製のCPUに最も相性の良かったnForceにATIのRadionを差していいものか?と使っていたのは良い思い出です。

やはり時代の流れですよ。GPUもCPUの一機能に取り込まれる昨今、チップセットの開発もCPU開発と平行してコンセプトを実現するステップにあることを、非常にわかりやすく示した例となったのではないでしょうか。

・・・かつてお世話になった身としては、やはり寂しいものがありますけれどね。


一万円を切るポータブルナビが国内流通開始

2010-11-13 23:59:59 | Digital Devices

どんな製品にも当てはまることだと思いますけれど、それまで「妥当な価格」と思われていた価格から一桁下がるなら、例えそれが1円であろうが2円であろうが、大きな割安感を持って迎えられるでしょう。
例えば定価298円の商品が特価98円でチラシに載ったり、普段は1,500円程度で売られている商品が在庫限り980円で捌かれたり・・・そして、数万円するのが当たり前だった製品が9,999円の新商品が投入されてしまったりすると、ローエンド製品の均衡は一気に崩れてしまいます。例えばこんな風に。

ハンファ・ジャパン、1万円を切る3.5型PND「PND-A3512」 Car Watch

PND-A3512は、ナビ機能に特化することで低価格を実現。地図データにはゼンリン全国地図2010年秋版を採用し、周辺施設検索(40万件)、駅名検索、ジャンル別検索(40万件)などを可能としている。ルート検索は、おすすめ、高速優先、一般道優先、距離優先ができ、経由地は5 個所まで設定可能。複数ルートを検索して比較することもできる。

まず機能を絞ること、そしてWeb直販サイトに集中して流通を絞ることなど、様々な要因で実現できた価格だと思いますが、とにかく安いです。機能的には正にローエンドながら、車載の他自転車や徒歩での使用にも耐えるなど、ナビとして必要な機能は網羅している模様です。

この小ささだと携帯電話のナビとどうしても比較してしまいますけれど、私は携帯電話のナビ機能を正直信用していないため、(iPhone 4のナビ機能は正直当てにならないという印象。位置情報はずれがちだし、少なくともコンパスの精度は大変酷い)ちゃんとしたGPSとコンパスを搭載している、この単機能ナビにはとうてい勝てないという思いがあります。そういうわけで、個人的には非常に魅力的な製品です。・・・使い道があんまり無いんですけどね。

「とうとうポータブルナビも1万円を割ってきた」と言う事で、次は何かな?となんだか楽しみになってきました。「国内メーカー」から1万円を切るプレーンなAndroid or Windows Phone 7タブレットとか出てくれると本当に面白いんだけどなあ・・・


iTunes Storeで映画の販売・レンタル開始

2010-11-11 19:12:41 | Digital Devices

映画を見るのは好きだが、映画館からは足が遠のいている・・・そんなときの強い味方と言えばレンタルビデオ店。新作・旧作を問わず、手ごろな価格で映画を見られる頼もしい存在です。

私もちょくちょく利用しますが、棚に並んでいる「かつて見たかった映画」を手軽に、そして確実に見る事が出来るのはレンタルビデオならでは。買うまでもないけれど、一度は見ておきたい、という思いを衝動的に実現できるのは良いですよね。

この「衝動的に」というのはちょっとくせ者で、実の所、レンタルビデオ店に行った時点で、ある程度は能動的な部分が含まれているわけです。わざわざ家から出て移動しなくてはいけませんし、見たい映画を探して棚の間をうろうろしなくてはいけません。面倒なことに、見終わったらメディアを返しに、又出かけなくてはいけませんし。

これらの「面倒」をすっ飛ばし、テレビやPCの前ですべてを完結させてしまうのがネットでのストリーミング配信ですが、ようやくそれが本格的に普及し出すかも知れません。
何故って、iTunesの映画配信が、日本でも始まりましたからね。

国内iTunes Storeが映画の販売・レンタル開始、新Apple TVは8800円で今週発売 engadget

アップルが日本のiTunes Storeでも映画のレンタルと販売を開始します。コンテンツパートナーは国外から20世紀フォックス、パラマウント・ピクチャーズ、ウォルト・ディズニー・スタジオ、ワーナー・ブラザース、ユニバーサル・ピクチャーズ、国内からアスミック・エース・エンターテインメント、フジテレビ、角川映画、日活、松竹、東映。1000本以上の作品をとりあつかいます。

ここで問題となるのは、やはり価格でしょう。ブルーレイよりチョット劣る720pのレンタルが新作500円、旧作300円から。DVDと同じSD画質なら新作400円、旧作200円からレンタルできます。が、ツタヤやゲオの方が普通に安いですよね。借りに行く手間、返しに行く労力、延長料金の恐怖を考えれば安いもの・・・と考えられるかどうかが大きなポイントとなりそうです。

果たしてAppleの映画配信は成功するでしょうか?やはりApple TV+リビングの大画面TVでこそ真価を発揮するサービスだと思いますので、今後の動向は、やはりそれがどれくらい売れるかにかかってくるでしょうね。

私は・・・利用するとしたら、やっぱりApple TVとセットですかねえ。そして、レンタルしか利用はしないでしょう。購入するほど好きな作品ならブルーレイで買いますからね。


冷蔵庫でインドの低所得者層に生活革命を

2010-11-10 19:48:29 | Thinkings

真夏の昼下がり、よく冷やした麦茶で一休み・・・これだけ寒くなっては実感するのは難しいですが、もうちょっと生活寄りに考えると、生鮮食品を日持ちさせるのには冷蔵庫は欠かせないツールです。使い残した魚や肉を明日に取っておいたり、牛乳やジュースをストック出来るのは冷蔵庫があってこそ。それまでの「食材は使い切る」という考え方を一変させた、ある意味すさまじい発明です。

その冷蔵庫、使うには当然電力が要りますし、日本で買っても決して安いものではありません。それをインドの低所得者層に向けて普及させようとしたプロジェクトがあります。

低所得者層を狙え! インドの6400円冷蔵庫がスゴい Bussiness Media 誠

11月1日付日本経済新聞夕刊に、「6400円冷蔵庫 郵便局と販売提携 印家電大手、農村に配送網」という小さな見出しの記事が掲載された。

この記事には、「チョットクール」という簡易冷蔵庫の販売について、郵便局と提携して大幅に販路を拡大した事について触れ、「まだ無い市場へのアプローチ」について解説していました。
しかしながら、ビジネスよりも重要な事は、ソーラーパネルでも動く簡易冷蔵庫を、低所得者層でも買える価格で提供したと言う事実そのものではないでしょうか。

BOP層向けの簡易冷蔵庫「チョットクール」の開発ストーリーとVLFMプログラム JICA

インド人の80%以上は冷蔵庫を利用していません。インドでは最安価格帯の冷蔵庫でも6,000ルピー(約13,200円)はします。10億人を超える BOP層は支払うことができませんし、多くは電気へのアクセスがありません。しかし、もし牛乳を保存したり、野菜や果物を傷むことなく保存したり、数本の冷たい水を得ることができれば彼らの日常生活は著しく向上することができます。

この引用は先の記事からのリンク先からのものですが、この層に「食料を保存できる箱」がもたらすものは、中長期的に見ればすさまじいイノベーションをもたらすでしょう。確かにペルチェ素子+ソーラーパネルを使った冷蔵庫のアイディアは目新しいものではないかも知れません。しかし、それを実際に普及させるためのアプローチは、様々な物品の普及についてのモデルケースとなるのではないでしょうか。

電気や水道などの基本的且つ大規模なインフラ整備に目が行きがちですが、こういう生活に密着した、すぐに出来る改善こそ求められているものなのかも知れませんね。


LTEサービスがついに SIMフリーへの布石となるか

2010-11-09 23:59:59 | Technology

今現在の携帯電話などの通信端末は、いわゆる「3G」とくくられる通信方式が主流になっています。具体的に言うと、ドコモのFOMAとAUのWIN、ソフトバンクはSoftBank 3Gという名前がついていて、いずれも過去の「2G」であるmovaその他の時と比べて、高速なデータ通信に対応したことが特徴になっています。ざっくりとまとめるなら、2Gから3Gへの世代交代は、端末でのネット利用を見越したものと言えますね。

さて、その思惑通り、通信サービスが飛躍的に拡大する礎となった3G端末ですけれど、ドコモとソフトバンクのW-CDMAと、auのcdma2000という二つの方式が混在しています。そのため、今年大きな話題になったSIMフリーについても、完全実施されたところで効果は限定的となっていました。

加えて、3Gのデータ通信速度が限界にさしかかっている為、そろそろ「4G」の通信方式が求められているところでした。

そこで、第4世代の通信方式の本命と言われている、LTE規格を使ったサービスがついにドコモからスタートします。

ドコモのLTEサービス「Xi」は12月24日開始、2年契約で月額4935円 engadget

長期間進化! ドコモが次世代通信規格LTE(Long Term Evolution)サービスをついに開始します。サービス名は以前に発表されたとおり「Xi」と書いて「クロッシィ」。下り最大37.5Mbps、上り最大12.5Mbps(一部屋内施設ではその倍)の通信速度を誇ります。

初回で対応する地域は首都圏と名古屋、大阪のみ。人口密度の関係上、人口カバー率が手軽に上げられますからね。展開的にFOMAの頃を思い出しますね。

LTEに関しては、au、ソフトバンク共に採用する動きがあり、3キャリアともに採用するならば周波数の問題はあるにせよ、SIMフリーの障害がひとつ消滅することになります。

それにしても、唐突に出てきた印象です。確かに名前だけは以前から出ていましたけれど、まさか年内にサービスインまでこぎ着けるとは。
2001年のFOMAサービスインからちょうど10年目。当時と違って2年縛りが強くなってしまっていますから緩やかな移行だと思いますが、とりあえず2年ほどは様子見でも問題なさそうです。