今現在の携帯電話などの通信端末は、いわゆる「3G」とくくられる通信方式が主流になっています。具体的に言うと、ドコモのFOMAとAUのWIN、ソフトバンクはSoftBank 3Gという名前がついていて、いずれも過去の「2G」であるmovaその他の時と比べて、高速なデータ通信に対応したことが特徴になっています。ざっくりとまとめるなら、2Gから3Gへの世代交代は、端末でのネット利用を見越したものと言えますね。
さて、その思惑通り、通信サービスが飛躍的に拡大する礎となった3G端末ですけれど、ドコモとソフトバンクのW-CDMAと、auのcdma2000という二つの方式が混在しています。そのため、今年大きな話題になったSIMフリーについても、完全実施されたところで効果は限定的となっていました。
加えて、3Gのデータ通信速度が限界にさしかかっている為、そろそろ「4G」の通信方式が求められているところでした。
そこで、第4世代の通信方式の本命と言われている、LTE規格を使ったサービスがついにドコモからスタートします。
ドコモのLTEサービス「Xi」は12月24日開始、2年契約で月額4935円 engadget
長期間進化! ドコモが次世代通信規格LTE(Long Term Evolution)サービスをついに開始します。サービス名は以前に発表されたとおり「Xi」と書いて「クロッシィ」。下り最大37.5Mbps、上り最大12.5Mbps(一部屋内施設ではその倍)の通信速度を誇ります。
初回で対応する地域は首都圏と名古屋、大阪のみ。人口密度の関係上、人口カバー率が手軽に上げられますからね。展開的にFOMAの頃を思い出しますね。
LTEに関しては、au、ソフトバンク共に採用する動きがあり、3キャリアともに採用するならば周波数の問題はあるにせよ、SIMフリーの障害がひとつ消滅することになります。
それにしても、唐突に出てきた印象です。確かに名前だけは以前から出ていましたけれど、まさか年内にサービスインまでこぎ着けるとは。
2001年のFOMAサービスインからちょうど10年目。当時と違って2年縛りが強くなってしまっていますから緩やかな移行だと思いますが、とりあえず2年ほどは様子見でも問題なさそうです。