今、自分の所属している部署は人員が最小限で運営されています。基本的に一人一係で、いつも台帳とにらめっこしながら仕事を進めていますが、それぞれ結構な量の書類を作成する必要があります。
私は部署を移ってから、いかにして人がやる仕事を減らすかを考えてきました。要するに、「機械でもできる仕事の切り分け」をやってきたわけです。幸い必要なデータはほとんどがAccessとExcelにありましたので、データの受け渡しの仕組みと作業の自動化をマクロでくむことで大幅な省力化が実現できたわけですが・・・自分が異動したときの引き継ぎとかはあんまり考えてないから、そのあたりを今後は考えていかなくては、と思ってます。人間、楽なものになれてしまうとなかなか元の環境には戻れませんので、技術サポートの問題というのは難しいものです。
さて、今回の本題は技術サポートではなく、前置きのそのちょっと前のあたり。「自動化」というところについてです。仕事の省力化やミスの提言につながりますので、もちろん悪いわけではありませんが、次の記事を読んでいるときちょっとドキッとしてしまったものですから。
別に記事の主題についてどうのこうのということは全くありません。私が引っかかったのはただこの一文です。
Microsoft、SOA俗説の正体を暴く ITmedia
マーティン氏が俎上に乗せた第2の俗説は、「SOAではビジネスがITに合わせなければならない」だった。同氏は、「SOAは“How”であって、 “What”ではない。ビジネスをITに合わせるように仕向けているのは何か。 それは人だ。SOAはむしろ手法をめぐる会話に近い」と語った。
自分がしてきたことは、確かに従来の仕事を大きく省力化したかもしれない、だけど、仕事の手順などを無理に機械に合わせてしまったのではなかったか?ということです。IT化に伴う作業を進めるとき、目的の結果を出すために手順を変えて・・・要するにソフトウェアに実装しやすいような提案を強引に通してはいなかったか、ということです。
つまり、引用先で言う「ビジネスをITに合わせるように仕向けている」のは「ベンダーである」ということ。私もこれのせいで不利益を被ったことがありますし、自分が今までしてきたことでも思い当たる節がいくつかありますので、そのあたりは要反省ですね・・・
ユーザーにとって見れば、ベンダーの都合なんて「知ったこっちゃねーや」と言うのが本音でしょうし、ベンダーの方も「そう言われても」という物理的な事情があるのは分かるんで、このあたりは結局「双方の妥協」で折り合いをつけていくしかないんでしょう。ただまあ、キーボードとマウスといった入力デバイスに大きな制限がある以上、出発点にしてユーザーはある程度の妥協をしているともとれますので、ベンダー側としてはもっと使用感のフィードバック等に気を遣う必要があるのかも・・・と考えてしまいます。早速、苦情が出ている部分に手を入れないといけないかなあ。