kenyのキャンピングカーライフ!

キャンピングカー遍歴からの楽しみ、苦しみ、整備などに付いて思い付くまま綴ります。何かの参考に成れば幸いです。

ホイールが動くとは???

2018-06-25 11:48:33 |  アルミホイール

<ミクロの世界の出来事>

今朝は太平洋高気圧に覆われ、朝から気温が上昇しています。

キャンカー最悪シーズンが始まったようですね。

(@_@;)

まぁ~Kenyがキャンカー最悪シーズンと言いますのは、暑さで気持ち良く就寝出来ない事からそのように呼んでいます。

勿論、エアコン装備、充分な電力が有りますと、この限りでは無いのですが・・・・

 

そんな今日は、ホイールが動くミクロ? マクロ?の世界のウンチクです。

ハブボルトにホイールナットで締結された「ホイールが動く」と言いますと、一般的には理解し難い概念かと思われます。

勿論、動くと申しましても、0.1~0.2mmも動くものでは有りません。

仮に0.1mmも動きますと、これはもう~~完全なトルクダウン、緩み状態でガタガタと呼べる水準です。

 

カムロードの標準ホイールは、御存じの鉄チンホイールですね。

写真はリアホイールですがホイールナット6個が、規定トルク120N・mで締付けられ、動くハズが無いと思えます。

しかし、この締付けは弾性域での締結と成ります。

弾性域とはネット上に沢山資料が有りますので、ここでは詳細はお話しませんが、ホイールナットで締付けられたホイールボルトには引張力が発生し、ホイールボルトは引き延ばされています。

この状態からホイールナットを緩めますと、発生していました引張力は開放され、ホイールボルトは元の長さ、位置に戻ります。

このような領域で締結された状態を弾性域締結と言います。

 

ホイールが動く証しは、締結されていました鉄チンホイールを外し、ホイール側ハブ面を見ますと一目瞭然なのです。

ハブ面を更に拡大します。

車体側ハブ面に当っている面は、赤丸印で示しましたごく一部で小さな面、線当りとも言える部分です。

ここでは面当りと称しますが、その面当り部分の表面は叩かれ表面組織が磨滅し光沢を帯びています。

本来、面当り部にも黒塗料が乗っていたハズですが、既に磨滅し消滅しています。

そしてホイール材料鋼板の金属部が露出しており、その表面は先程述べましたように光沢を帯びています。

一般的に金属表面がこのような光沢面を呈する場合は、何らかの硬質金属により叩かれ摩擦された場合に発生します。

 

具体的な硬質金属とは、ホイール取付面である車体側ハブ面と成ります。

 

「ホイールが動く」とは、このレベルでの動きを言います。

弾性域で締結されました、構造体は締結荷重以上(各部の摩擦力含む)の荷重が印加されますと、動いてしまうのです。

 

実際のホイールで考えますと

①、走行動荷重が締結荷重より大きい場合。

②、走行動荷重がホイール曲げ荷重(ホイール自体の曲げ強度、変形タフネス)より大きい場合。

 

具体的例で見ますと、キャンカーがフル積載(車重 3.5トン)で、高速道を時速100Kmで走行中に橋等の段差に乗り上げ越した場合には、ホイール締結部には如何ほどの荷重が掛かるのでしょうか?

想像するだけでも恐ろしいのですが、日常の走行に於いては有りがちなパターンなのです。

 

しかし、安心して下さい。

この様な状況も含め自動車メーカーは各種試験、耐久試験でその安全性は保証しています。

従いまして、アルミホイール化時に標準ホイールの設定を崩さない事が重要に成りますから、ハブ径合わせが重要なファクターと成ります。

 

過去ブログで、ハブ径は重要とのテーマをUPしていますので参照下さい。

https://blog.goo.ne.jp/kenycorde/e/4699762bc6b47a39707067d1be6299fd

 

ホイールは動くとは、一般的な概念では有り得ないですが、ミクロ、マクロの世界では動いていたのです。

 

そんな訳で、アルミホイール化も正しく行いますとキャンカーでも装着可能と成るのです。

アルミホイール選定、取付が正しく行こなわれましても、過積載しますと入力荷重オーバーですからホイールナット緩み等の不具合に繋がる恐れは有ります。

従いまして、キャンカーも乗用車も家電機器も正しく使用する事が重要ですね。

 

 

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はげみに成りますから。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Ted)
2018-06-25 17:03:15
度々すいません。
微妙にホィールの接触面が摺動するのは否定しません。
ハブの径とホィールの内径の隙間が0.5(標準スチールホィール)の場合、中心に締結されたとしても片側0.25以上の移動がないと、接触しない、つまり移動を規制しないことになりませんか。
偏心して取り付けられた場合には、小さい隙間(0)の方は接触したとしても、大きい隙間の方(0.5)は、さらに大きな滑りしか規制しないことになります。
従って、勘合の隙間0.5は、ナットが緩んだ場合のフェールセーフであると思います。
もちろん、勘合隙間0、つまり圧入であれば効果があると思います。
これで最後にしたいと思います。失礼いたしました。
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Tedさん (kenyじぃーじ)
2018-06-26 11:34:15
 ホイールが動く、微妙に摺動するとの内容はおぼろげながらもご理解頂いたように思います。

ホイールハブ穴と車体側ハブ径とのクリアランスに付いては、ブログ記事 「ハブ径は重要」も御覧頂いたかと思います。
因みにそちらでは、ハブクリアランスは0.05mmと説明しているのです。

0.5mmを採用しての論理展開は痛いですね。
ハブクリアランスが異なるとの指摘が有るかと思っていたのですが・・・・

何れにしましても、ホイールハブ径がネット情報を元にしましたから、異なっているようです。

詳細は本日のブログでUPしますから、ご覧下さい。
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