こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

エレベーターのとじる[>l<]ボタン

2015年01月29日 | 通勤・交通・旅行

乗る時間によっては時々使うエレベーターが都内の乗り換え駅にある。このエレベーターに乗るとき、私より先に乗り込む中年女性とよく一緒になる。私と同い年か少し若いぐらい。一緒になる時は同じ時間の電車の同じ車両に乗っていて、彼女の方が私よりエレベーターに近いドアに乗っているようだ。

その女性、エレベーターに乗り込むと、行き先階のボタンを押したら、それとワンセットでこの「とじる」ボタンを直ちに押す。

このエレベーター、こんなもの考えるのは世界中で日本人だけだと思えるような、乗り口と降り口が別々の一方通行式のもので、いったん乗りこんだら後ろを振り返らなくていい。

だからって、彼女の後から乗ってくる人はいるわけだし、駅のエレベーターは基本的には乳母車、車いす利用者といったような人のためにある。だから、そういう人が乗ってこないか、先に乗った人間は確かめる必要がある。そして、後から乗ってくる人がいる場合は、「ひらく」ボタンを押して乗ってくるのを待っていてしかるべきだが、彼女はけっしてそうはしない。まず、後ろを見ない。そして、彼女の後ろにいる私、私の後から乗ってくる人々、それら他の乗客の存在は関係ないとしかいいようのない雰囲気で「とじる」ボタンを押す。

後ろから人が乗ってくるので、結局はエレベーターの箱がいっぱいになるまでドアは閉まらないし、エレベーターが動き出すことももちろんない。

それでも、彼女は後ろを振り返ること無く、先頭で、出口になるドアをジッと見つめながらエレベーターが動き出すのを待っている。そして、言うまでもなく、目的階に着けば一番に降りていく。

とじるボタンを押さなければ、気にはならないのだが
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