ON THE ROAD

適当に音楽や映画などの趣味についてだらだら

『車輪の下で』 ヘルマン・ヘッセ

2016-02-17 23:47:16 | 
一度は「愛読書はヘッセです」と言ってみたいけど数年前『荒野のおおかみ』に手を出したけど最後まで読めなかった。でも、少しは成長したので再チャレンジ。『車輪の下』の方が馴染みのあるタイトルだけど自分が借りたのはこっちの方。

初ヘッセだけど、なかなかに読みごたえがあり自分好みのいい作品であった。地元で秀才ともてはやされていたけど進学校で挫折、地元に帰って工場で働くが酔って川で溺れて死ぬという救いのなさ。主人公ハンスがこんなになったのは誰のせいなのか。父親?周りの大人?学友?それとも自分自身の責任か。
この本が世に出たのは100年ほど前だけど、似たような事例は現代もあると聞く。100年経っても同じことを繰り返しているなんてなんだか悲しいな。

青年期は悩んでもがいてなんぼだけど、考えすぎも良くないな。進学校とは無縁で期待もされずロクに勉強もしてこなかった自分はなんて幸せなのか。

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