JR東の新幹線のポケットに入っている冊子で連載していた旅エッセイの第二弾。連載が終わった時はショックだったが、こうやってまた読めるのは嬉しい。ちょこちょこ読んでいてのがあって懐かしい気持ちになる。
また、『魔の山』と2ヶ月戦っていたから、内容と相まって開放的な気持ちになれる。
一冊目はJR東圏内の旅ばかりだったが、島根や九州も訪れていてびっくりした。
沢木さんの旅エッセイを読むと旅に出たくなる。それもふらっと行くようなやつ。もともと私はきっちり予定を立てずに旅行に行くが。そのスタイルは沢木さんの影響を知らずに受けているのかもしれない。もしくは単にものぐさな性格によるものか。
そんな旅のスタイルと同様に軽やかで親しみのある文体が好き。私が行ったことある場所については共感を覚えるし、行ったことのない場所には憧れを持つ。
作中では日光を取り上げているが、沢木さんが日光を行ったことないというのは意外であった。作中でも言っているが、東京都の学生は修学旅行で行くから。
そんで浅草から電車に乗るつもりであったが、城南の人間にとって浅草まで行くのは億劫と言っていて、城西の人間としてはものすごく共感できる。
巻末では三冊目も予告していて楽しみである。
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