ON THE ROAD

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『ビブリア古書堂の事件手帖 』

2018-11-03 22:32:30 | 邦画
以前放送していためごっち主演のテレビドラマは原作無視していたためボロクソ言われていたね。今回は黒木華主演でビジュアルは寄せている感じがあった。まあ、原作全く知らない自分にはなんでもいいのだけどね。『響 -HIBIKI-』が面白かったから文学少女繋がりで観に行っただけ。

原作はメディアワークス文庫という所から出版されているけど、ライトノベルと一般小説の間的な位置づけかな。でも、自分としてはジュビナイルなミステリーだなと思った。別に悪いことではないけど、トリックやストーリーではなくキャラありきで物語が進んでいるなと。
前半の大輔の祖母の件だけど、結局のところあの時点では推測でしかないよね。掴みとしてはいいけど、「さすが栞子様」状態だね。しかし、読書嫌いんある理由がなんだか無理やりだな。

で、後半の『晩年』争奪戦だけど、出てくる登場人物の行動が意味不明だ。まず、稲垣は栞子が行く保証もなしに、マンガ盗難の仕込みをしていたのか。で、本が燃えるかもしれないのに店に火をつけたと。
大輔の方は唐突に自分が『晩年』守ると豪語し、直後に盗まれる無能っぷり。しかも、その後自分の無能を棚に上げて栞子に逆切れ。
そして仕上げはわけのわからない追いかけっこ。なぜ、わざわざ人もいない方に行き、自ら追いつめられるシチュエーションを作るのか理解不能。
野暮ったいことは言いたくないけど、警察行けば一発で終わりの話なんだよね。しかも、犯人探しについては推理要素ないし。

あと、過去の不倫話も長かったね。もうすこし端折ってほしかったな。

黒木華はいい感じだったかもしれないけど、もうちょいキャラの個性を出しても良かったかな。野村君はキャラのバカっぽさがよく出ていて良かったよ。

エンディングは嫌いなサザンだけど、桑田ボーカルじゃないから普通に聞けて良かった。

上映後に原作の2巻を半分くらい読んでみたけど、原作は謎解き要素のウェイトが大きいし、小説という題材をうまく利用していて好感を持てた。

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