ON THE ROAD

適当に音楽や映画などの趣味についてだらだら

『裸のランチ』

2021-01-30 23:46:27 | 洋画
あまり気にしないようにはしているが家の本棚に何年も一冊だけ積読している本がある。それがバロウズ作の『裸のランチ』である。
読みたい気持ちはあるのだが、難解そうで手を出せないでいる。そこで読む手助けになればと思い先に映画を観てみた。まあ、映画と小説は乖離があるようではあるけれども。

しばらく鑑賞しているとインパクトのある虫が出てきて主人公が靴で叩き潰すシーンがある。そこで私は思った、この映画観たことあるぞと。てっきり私が観たことあるのは『ビデオドローム』の方でこちらは未見だと思っていたが、実際は逆だったようだ。なんでそんな勘違いしてしまったかというと主人公を演じているジェームズ・ウッズとピーター・ウェラーの顔が似ているからだな。

ストーリーの方はなんともつかみようがない。何が現実で何がドラッグの影響なのかあいまいだ。しかしそれでも、クローネンバーグ得意のグチョグチョした映像が盛りだくさんで飽きることなく画面を観ていることはできる。

マグワンプの登場と造形はかなり衝撃だ。それだけでも観る価値はある。フィギュアもあるみたいだけど、欲しいな。

『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』

2021-01-30 22:22:34 | 洋画
映画は好きでも普通に観ている分には裏方の仕事のことなんて知る由もない。昨年『ようこそ映画音響の世界へ』を観たときもそうだが、こういう映画を観るとより映画を好きになれるから、もっとこの手の裏方にスポットを当てたドキュメンタリーが増えてほしい。

スタントマンというと実際に画面に出て、主人公キャラを演じることはあってもスタントマン自身が認知されることはない。私からすればちょっと寂しい話だなとも思えてしまうが、登場人物でそんなこと思っている人はいないし、そもそもそんな話題は1ミリも出てこない。彼女らは自分自身の仕事に誇りを持っていることがとても伝わってくる。
ただ、そこには女性スタントマンならではの悩みもある。女性ということで軽んじられたり、露出が多く動きにくい服でのアクションも多い。が、実際のスタントシーンを観ると素晴らしい動き、ドライビングテクニックの連発で現実女性だからということはないのだろう。

しかし、スタント女性には女優と比べて遜色ないくらいにきれいな人もいるもんだね。まあ、女優のダブルなわけだからある程度似ている必要もあるわけだが、普通に美人。

『パプリカ』

2021-01-30 22:21:31 | 邦画
今敏の代表作で名作ながら、今更やっと鑑賞した。

もともと今敏は苦手なタイプであったが、それでも今まで観た作品はマイルドテイストだったのかな。今作では監督の持つ色彩豊かな世界観にどっぷり浸れる。

夢を舞台にした映画というとなんだか身構えてしまいそうになる。事実理解できない場面が多々あるが、今にして思えばすべてを理解する必要はなく、夢なんだから何でもありなんだという軽い気持ちで鑑賞した方がよかったかな。

まあ、面白いのかどうかはよくわからないが、また観たいという気持ちにならなかったのは確かなこと。