ON THE ROAD

適当に音楽や映画などの趣味についてだらだら

『ヒッチャー』(ニューマスター版)

2021-01-24 20:19:22 | 洋画
恐怖映画において想像力を掻き立てるということは非常に重要だなというのが今作で再認識できた。

ルトガー・ハウアー演じる殺人鬼は正体不明で、明確な理由も明かさないまま執拗に主人公を追い回す。暴力描写においても直接的なシーンはほとんどない。にもかかわらず、観ている側に恐怖を与えるのは観る者の想像力を最大限に掻き立てているからではないだろうか。これを1から10までだらだら説明しているとどうしても野暮ったくなってしまう。

また、主人公と殺人鬼の関係性も面白い。最後の方で警部が二人の関係を「奇妙な関係」と言っていたが、単に加害者と被害者というつながりだけではない。変な言い方ではあるが、お互いに信頼関係のようなものはあったと思う。だからこそ主人公は護送中に逃走することを確信していたし、殺人鬼も自分を追って殺しに来ることがわかっていたんだろう。

ダイナーで主人公が思わず指を食べてしまいそうなシーンは観る者にインパクトを与える。が、あの指は一体どのタイミングで仕込んだのか謎でしかない。考察している人はいないかとググったらこんなのが出てきた。



twitterより転載

新宿の映画館で販売中のようだが、絶対食べたいやつじゃん。