経営コンサルタントへの道

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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 4月29日 徒然なるままに日暮パソコンに向ひて 第一段6 勢ひ猛に、ののしりたるにつけて

2024-04-30 08:03:00 | 【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記

 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 4月29日 徒然なるままに日暮パソコンに向ひて 第一段6 勢ひ猛に、ののしりたるにつけて 

 

 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。

 

4月29日(月)

 今年の連休は、前半と後半の二つにスプリットしてしまっています。

 間の平日を休暇に充てますと10連休になるのですね。

 

 視点を変えると、それまで見えなかったものが見えてくるということがあります。

 徒然草も、経営コンサルタントの視点で見ますと、他の人とは異なることに気がつくかと思っています。

 

 

 「徒然草(つれづれぐさ)」は、吉田兼好による随筆集の冒頭の文章です。作者は、兼好であるという明確な証拠はないようです。おそらく大半の方が、何らかの形で、この文章に接しているのではないでしょうか。
 徒然草といいますのは、清少納言の『枕草子』、鴨長明の『方丈記』とならび日本三大随筆の一つといわれています。
 高校生時代に戻った気分で、また、社会人として人生を歩み、自分の高校時代には理解できなかったり、誤解していたりすることを発見しながら、独断と偏見に満ちた、老いぼれコンサルタントが、我流の解釈を僭越ながらお付けしました。
 徒然なるままに、日暮パソコンに向かいて、よしなしごとを、そこはかとなく書き付けてまいります。
 お届けも、徒然なるままにアップロードしますので、読者の皆様も、日暮パソコンに向かいて、末永く、徒然にご覧下さるよう、お願いします。

【 注 】 加筆等再編集して、再掲の原稿を含んでいます。

 

◆第一段その6 勢ひ猛に、ののしりたるにつけて

 

 

◆06 勢ひ猛に、ののしりたるにつけて、いみじとは見えず。増賀ひじりの言ひやんやうに、名聞苦しく、仏の御教へにたがふらんとぞ覚ゆる。ひたふるの世捨て人は、なかなかあらまほしきかたもありなん。

 

【語彙】

 勢ひ: 威勢、権威
 猛なり: さかんである
 ののしる: もてはやされる
 いみじ: 立派
 増賀: 天台宗の高僧で、名誉や利欲を嫌うことで知られている
 ひじり: 高徳の僧
 名聞苦し(ぐるし): 「名聞」は世間の評判の意。
     「名聞苦し」で一語、名誉に夢中になっているように見える
 覚ゆる: 思われる
 ひたふる: いちずなようす
 なかなか: かえって、むしろ

 

【現代語訳】

 活溌な活動が世間でもてはやされていても、それが素晴らしいことだとは思いません。

 名誉や私欲を嫌うことで世間に知られています高僧の増賀が言ったとかいわれていますが、名誉に夢中になっているように見え、仏の教えに背くように思えます。

 それよりむしろ、仏道にひたすらな世捨て人の方が、かえって好ましいところが、きっとあるでしょう。

 

【ひと言】

 増賀という高僧が言っているらしいのですが、僧侶でありながら、その活動やあり方が世の中でもてはやされたとしも、それが利欲や名誉などを求め続けるような仏の教えに背くような行為は、僧侶たるもの、すべきではないのに、それを行うことは、過去において、処々で見られたようです。

 僧侶は僧侶としての務めを果たすべきで、有名なことが必ずしも良いことではないことを認識すべきでしょう。

 たとえば、私が従事してきました経営コンサルタントという職業におきましても、同様なことがいえます。

 経営コンサルタントというのは、クライアントに対して、エネルギー投入をいくらしてもしたりないほど、いろいろとクライアントのためにやってあげたいことがあります。そのために、時間不足になるほどです。

 その結果、出版のための原稿を書いたり、マスコミ対応をしたりする時間は限定されてしまいます。そのために、知名度を上げるような活動は中々できません。

 一方で、知名度の高い経営コンサルタントなどは、マスコミ対応に追われがちで、クライアントの現場に行く時間に制約が生じ、机上の考えが中心になりがちです。

 このことから、知名度の高い経営コンサルタント、必ずしも現場コンサルティングの実力・実績が高いとはいえないのです。

 経営コンサルタントなど、外部ブレインと契約するときの難しさが、そこにあります。

 

■ 「日暮パソコンに向日て」 バックナンバー

   https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/eb88c477696adc4e2e78376c81b7274b

 

■【今日は何の日】

  当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。
    この欄には、発信日の【今日は何の日】などをご紹介します。

   https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/7c95cf6be2a48538c0855431edba1930

   ■【今日は何の日】 4月30日 ■ 図書館記念日 ■ ニューヨーク万博開始記念日 ■ 【今日の写真】 春の京都 仁和寺  一年365日、毎日が何かの日

 

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

 

◆  昭和は遠くなりにけり 429

 明治の人は、質実剛健と言われます。
 明治といいましても、ここでは明治大学の人の話ではありません。<笑い>
 昭和の人は、戦前と戦後で気質も考え方もずいぶんと変化をして来たと言えます。
 歴史的には、終戦を境にして近代と現代に区切られます。
 従って、私は昭和を一括りにすることはできず、一口に昭和の人を表す言葉を持ち合わせていません。

 一方で、昭和は激動の時代とも言われます。
 第一次大戦と第二次大戦という大きな戦争を経験しています。
 第一次大戦後の金融恐慌も、人々を苦しめましたし、第二次大戦では原爆という悲劇も味わっています。
 第二次大戦後の日本の荒廃から立ち上がれたのも、日本人の力強さがあるからです。
 高度成長期、GDP(当時はGNP)世界第二位という、日本経済発展の時代も経験しています。
 新自由主義への移行とバブルという、昭和の最後の変化で幕を閉じました。
 62年と14日間という、歴代最長の元号の時代でもあります。
 これは清朝61年を上回る世界最長の元号です。

 平成に入りバブルがはじけ、失われた20年が始まりました。
 福祉切り捨て、身障者は自活を迫られ、自己責任で自分の生活を守らなければならない新自由主義路線は、昭和の良さの変化の象徴のように私には思えます。

【一口情報】 信託

 社団法人信託協会は、信託のしくみ、各種信託商品(年金信託、資産流動化の信託、公益信託、遺言信託など)の概要を紹介するとともに、信託に関する資料・統計等の情報提供を行っています。

 

(ドアノブ)

 

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。


 明細リストからだけではなく、下記の総合URLからもご覧いただけます。
  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17

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■バックナンバー
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