京都大原紫葉工房便り

京都洛北・大原の里のしば漬屋から、毎日!情報発信。

実光院お茶会のお手伝い。

2015-02-26 10:12:23 | 大原の風景

先日、学校の茶道教室のお手伝いに行きました。

年に数回催されます。

今回は、6年生最後だからかな・・・

集大成のような形で、大原の寺院で

茶道教室を開いてもらえることとなりました

 右手が大原陵

大原三千院の参道を抜けて、勝林院を正面に臨める場所

大原陵(後鳥羽天皇・順徳天皇陵)の向かい側に、

今回の会場の実光院があります。

宝泉院と同じく、正面に見える勝林院を本堂に頂く僧房の一つだそうで、

もともとは大原陵の場所にあったのを、大正時代に今の場所に移したそうです。

 

まあ、こちらの石垣が素晴らしい

ずいぶんと年月を重ねている感じです。

この場所は、旧普賢院の寺地だったそうなので、そのまま残してあるのでしょう。

 

あとから気付いたのですが・・・

こちらの石垣は、裏手に回ると、

本堂から観賞する庭園 契心園の、背景?を構成する重要な部分だったのでした

こちらの門から入らせて頂いて、お手伝いをしました。

子供より経験の無い母・・・

かなり緊張しました

 客殿

大正10年に建てられたそうです。

温かみのある建物です。

客殿からは、座ってお抹茶を頂きながら、契心園を眺めることができます。

大正ガラスというのか、厚みのあるガラスです

子供たちのために、ストーブで部屋を暖めて頂いて、

懐かしい匂いと温もりに包まれた空間となっています

 契心園

立体的で美しい庭

よく見ますと、奥の高い部分が、先ほどの参道の石垣です。

ここはもともと平地なのかと思うと、実にダイナミックな庭園ですね。

石垣塀の直角になった所のほうから、律川から水を引いて、滝を作ってあるようです。

 

 そう、こちらの庭園は、旧普賢院時代、

江戸時代後期の作庭だそうです。

だからやっぱり、石垣も古いのですね。

 

さて

客殿と契心園の西側には、庭園があります。

 旧理覚院庭園の不断桜

歩いて回れる回遊式庭園は、旧理覚院の寺地だった場所で、

荒廃した場所だったのを、歴代住職が作庭整備されてきたそうです。

不断桜のシーズンとしては終盤かな

初秋から春にかけて咲きます。

比較的、花の少ない時期ですが・・・

そのぶん、苔や石、水など、普段は脇役になってるものの美しさを

ひときわ感じます。

ひっそりと咲いている、苔サイズのカタクリっぽい花

花が咲き乱れている季節には気づかないかもしれません。

 理覚庵

子供たちは、最初に庭園内の理覚庵に案内していただき、お話を聞きました。

画像の左側の小さな入口から入るのですよ

自分の次に入る人への心遣いまで教えて頂きました。

掛け軸には一期一会と書いてあるそうです

子供たちは、言葉の意味を考えていました。

 侘助

茶道の先生が持ってこられたもの

他にも、クリスマスローズとか何種類か持って来られていて・・・

その中のひとつ

その場にあったものを選んでおられるようでした。

庵にかかっていたハート形の灯り

いいなあ

庵の正面にはつくばい

 

さて

旧理覚院庭園を散策していますと、発見していまいました

石垣を

 

なんとも味わい深い

大木の根元を囲っているのかと思ったら・・・

こちらの門の一部のようでした。

お城の門構えのように立派です。

きっと、元々はこちらの方が正門なのではないでしょうか。

で、この門構えの片側の裏側が・・・

契心園となっていたのでした。

この合理的な庭園設計に感動しました

うちにも欲しいです

 

さあ、散策の後は、

まじめにお茶をたてたり、運んだりして、お手伝いしました(冷や汗もの)

お運び役が素人で申し訳ないけども、(茶道をされてるママさんの後についてました)

こういう素晴らしい場所でお茶を頂いた子供たちなのでした

 

子供たちの正面に、御本尊のお地蔵さまがおわします。

きっと何かを感じたことでしょう

 


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