京都大原紫葉工房便り

京都洛北・大原の里のしば漬屋から、毎日!情報発信。

高槻の古墳。

2016-01-13 13:05:01 | 妻!日記

12月初めのこと。

秋の観光シーズン終了後の小休止ということで、お出かけをしました。

確か、先に昼めしの場所を決定し(とにかくインドネシア料理を食べるということで)、高槻か寝屋川のレストランに行くことになりました。

それだけでは何なので、香里園の成田山に行こうかと思っていましたが、決定打とならず…

若!が持ち出してきた話が、表題の今城塚古墳のことでした。

 

高槻に大きな古墳があるらしい、とは知っていたけれど、こちらも行き先の決定打にならずにいた場所でした。

結局、高槻のレストランに行くことになり、(美味しそうだったからでしょうか)高槻では買い物もできるし、ま~い~か、という感じで行くことになりました。

 

しかし、大阪北部にお住いの方々には申し訳ないのですが、高槻とかここら辺は、大阪からの帰り道のイメージしかありませんで・・・

イナイチ(171号線)沿いやなあ、とぼやっと思うくらい。

学生時代に、探検部の合宿で、淡路島まで自転車で行きまして、

初日午前中、ひたすらまっすぐで辛かった道、というイメージのみが色濃く残っています。

 

でも。

この度、高槻のイメージがガラッと変わりまして、「引っ越すならば住みたい街」第一位、になりました。

なんとなく、関東ならば、立川とか府中のイメージ。

(行ったことないですけど、若!の出張で聞くイメージです)

大きすぎず小さくもない駅があって、駅や周りにはテナントビルが沢山あって、

デパート・スーパーと直結していて、駅には大手チェーン系の美味しい店が沢山ある、という。

京都駅でも良いのですが、そこは初めて出かけて見た衝撃でしょうか。

とても好きになりました。

 

でも、なんといっても好印象だったのが、こちらの古墳です。

今城塚古墳。

国道171号線からわき道に入り、数百メートルほど入った場所にあります。

国道沿いの全国共通の風景から、少しだけ様変わりして、ちょっと懐かしい雰囲気となっています。

ところどころに畑もあって、昔の名残を感じさせます。

意外と左京区と変わらない・・・

「高槻にもこんなとこがあるんや~」と驚きました。

 

こちらは、淀川流域では最大級の前方後円墳だそうです。

地図でよく見てみると、近辺にも結構古墳があります。

春に行った長岡京の古墳もその一つでしょうか。

 

長岡京の古墳と同様、こちらも近年に市民公園的に整備されていました。

老人福祉施設に併設された形の今城塚古代歴史館の駐車場に車を止め、歩きました。

隣には小学校もあり、にぎやかな声が聞こえてきます。

とても合理的に整備された地域です。

  

後円部                      古墳の中腹                   前方部

前方後円墳=ガチャピン のイメージがぬぐえず、思わずくすっと笑ってしまいます。

さすが最大級、というのか、大阪のベッドタウン、というのか、お散歩の人たち、ジョギングの人、談笑中のお年寄りなど、

まあ賑やかで、居るだけで和やかな幸せ気分になれました。

 

忠実に復元されたとのことで、濠の周りには、円柱型の埴輪が並んでいました。

ちなみに、今城塚古墳は、第26代継体天皇のお墓と考えられているそうで、

古墳時代の大王陵とのことです。

とても立派なので、近づくことはできないのかと思っておりましたが、

周りの様子をうかがっていますと、どうも濠にも下りれるようで…

空堀の部分は、芝生公園のようになっています。

この↑台形の(ガチャピンの腕)↑の部分は、人々が祭祀だったか会合をするときのステージの役割をしていたそうです。

↑ガチャピンの首の部分 

浸食を防ぐために、近年石垣を施した部分でしょうが、このエッジがなんともたまりません。

 

さらに、注意深く見てみますと、前方後円墳の中には散策路が作られており、内部に入ることが出来ました。

 

円墳を上がっています。

普通に山道です。

完全にイナイチ沿いというのを忘れます。

うっそうとした森だけど、外側からは小学生の授業の声が聞こえる、不思議な空間でした。

郊外とはいえ都市の中の森林空間なので、鳥が集中して集まってくる?

鳥の声も賑やかでした。

前方墳の大方先端まで行くことが出来ました。

前方後円墳のほかにも、面白いものが復元されていました。

埴輪祭りのステージ。

造形美は、今も昔も変わらないなあ、と思いました。

普通にかわいい鶏です。

センスいいですよね。

 

さて、本来の目的であったインドネシア料理。

高槻駅近くの熱帯食堂。

インドネシア料理とタイ料理が食べられるというアバウトなエスニックレストランですが、

本場のコックがおり、なかなか良いお店でした。

↑ 私は、インドネシア料理・ナシチャンプルーです。

若!は、タイカレーなどいろいろ楽しめるセットでした。

もっとヘビーな味付けでも良いけれど、あんまり食べたことのおかずが楽しめて満足しました。

 

みなさん、ご存知ですか。

昔、京都三条に「インドネシアバルー」という、なかなか本格派のインドネシア料理店があったのを。

ちょっといかがわしい感じの店の並びにありました。

バリ島のレストランでも見ないようなヘビーな料理が食べられたのでした。もう一度食べたいです。

 

さて、車を止めてあった歴史館・老人福祉施設の1階にはミュージアムショップがあり、ちょっとした道の駅っぽい品ぞろえでしたので、いっぱい買い物しました。

椎茸のパウンドケーキ

若!が買いました。

ちょっと怖いので、1週間以上置いたままでしたが、

食べてみると、椎茸臭の主張はほとんどなく、むしろしっとりとしていて美味しいケーキでした。

椎茸のぐにょっとした質感に保湿効果があるのか、とてもしっとりしています。

椎茸、と言ったら、誰も食べないけど、黙ってあげたら、皆美味しいと言って食べると思います。

私がほとんど食べてしまったので、また買いに行きたいです。

 

*高槻は、基本大阪のベッドタウンですが、実は亀岡とも隣り合わせなので、府境の峠に行くと、山&椎茸園があります。

 そういうドライブは大好きです。摂津峡に温泉もありますし。

 

古墳と埴輪型のクッキーがありました。

うちの子供3人は、社会が得意です。

睡眠学習ならぬ、「食べて学習」効果もあるかもしれません。

そのほか、はにわ柄の靴下などありました。買わなかったのを後悔。

私は埴輪型のブックカバーを買いました。

 

あと、写真撮れませんでしたが、ご近所でとれた野菜も売ってはりました。

ちょうど生産者のおじさんがおられたので、キャベツ一玉買いました。

高槻は野菜も出来て良い所です。

 

このミュージアムショップを知ることが出来たのが、この日一番の収穫でした。

さすが人口が多いだけあって、オリジナルグッズの質が高いです。

リピートしようと思います。