風のBLOG

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『TOUCH〜孤独から愛へ』2020年 秋 九州・大阪地域巡回公演 第1週目

2020-10-21 08:32:39 | 全国巡回公演

ヘレンに引き続き、TOUCHも10月9日にようやく待ちに待った初日を迎えることができました。今年度は九州・大阪地域となります。九州はまだまだ暑く、体育館の先生や生徒たちの熱気と暖かい気候の中での公演でした。

 

 

TOUCH 第1週目は

 

10月9日 (金) 宮崎県 宮崎北高校

 

10月13日(火) 宮崎県 都城工業高校

 

にて公演を行いました。

 

宮崎県 宮崎北高校

 

台風の心配もありましたが、変わらず公演を実施することとなり学校に着くと、たくさんの生徒さんがバスやトラックに興味をもち体育館の中を覗いていました。担当の先生が野球部の顧問の先生ということもあり、野球部の子たちが搬入のお手伝いをしてくれました。

 

 

フェイスシールドを着用など新型コロナウイルス対策を行いつつのお手伝いでしたが、楽しそうに劇団員と交流しつつ和やかな雰囲気の中作業は進みます。コロナ禍の中で失われつつあった人と人との触れ合いを久しぶりに感じました。声をかけあいつつ、一緒に作業をし舞台をつくっていくということが当たり前なことではないのだなと改めて思いました。

 

 

先生も時折トラックの中を覗いてみたりしていました。何を見つけたのでしょうか・・・。

 

そして、公演は三密を避けての2回公演。

入り口では先生方が手指の消毒を行っていました。

 

 

公演の新型コロナウイルス対策は劇団と学校で公演の前から何度も協議しあい行っています。

何ができるのか意見を出し合い最善を尽くします。

そうしてようやく会場にはいった生徒たちは驚きや期待の声をあげていました。

 

公演中は舞台に集中し、休憩になった途端にはっと息を着くような姿が見られ、また2幕になると息を止めたようにぐっと舞台に見入る生徒さんたちの芝居を見ようとする力がとても印象的でした。

 

 

カーテンコールは演劇部の生徒さんが挨拶をしてくださり、涙をこらえながら一生懸命に私たちにみたものかんじたものを伝えてくださりとても胸がぎゅっと熱くなりました。彼女が感じたことを大切に大切にしてほしいと思います。生徒さんや先生方の熱い拍手の中、無事に幕は下りました。

 

10月13日(火)

宮崎県 都城工業高校

 

台風も過ぎ去り真夏のような快晴の中での公演でした。

学校に着くとたくさんの生徒が待っていましたと言わんばかりにお出迎えをしてくれました。

バスから降りるとたくさんの生徒が今か今かとそわそわしていました。

たくさんの生徒さんからお手伝い希望があり、生徒さんと共に搬入。

生徒さんは全員マスクをしていたので、今回はフェイスシールドは無しで行いました。

わいわいと賑やかな楽しそうな声があちらこちらから。

この道具は何になるんだろうかと目を輝かせ、想像をしながら作業を楽しんでいました。

 

 

途中でカメラに気づいてくれた4人…。汗をかきながらも笑顔が絶えず楽しそうにしていました。

 

 

今回も公演は2回公演です。

体育館に出来上がった舞台を見た途端わっと歓声が上がり、早々と席に座りじっと開演が待つのを待っていました。先生から前に来たい方は前に来てもいいですよ。と声がかかると前に来てくれる生徒さんもいました。少しでも近くで観たいと思ってくれていることがとても嬉しかったです。

 

 

1公演目が終わった後、舞台には生徒会のお二人と先生の姿が。ハロルド役の柳瀬に舞台裏を案内してもらい、客席からは見えないところや気になるところをみて回ったり質問したりしていました。

 

 

2公演目も終わると、またたくさんの生徒さんがお手伝いをしてくださり、あっという間に元の体育館に戻っていきました。

 

 

最後は色紙をお渡しし、みんなで集合写真を。

 

 

今回、九州での1週目の公演を終え “舞台は客席が入って初めて完成する”という言葉を思い出しました。コロナ禍という状況の中ではありますが、今この時にこの瞬間に、生徒さんや先生方と共に舞台をつくれたことに感謝をし、共有できた大切な時間を胸に九州も第2週目がスタートします。

 

舞台スタッフ 赤井優理香